21 / 37
第三章 仲間たちの宴
第5話
しおりを挟む
「とにかくだ!オレ達はお前の白薔薇姫としての力を目覚めさせるためにどうすればいいか調べる、だからお前はむやみに行動をとるなよ?」
「むやみって何よ!私が何でもかんでも考えないで行動するみたいじゃないですか!」
「だってそうじゃん、一番最初に会ったときも勝手に山奥に入っていくし」
「あれは不可抗力です!」
「いいから!2人ともそんな言い合いをしても仕方ないだろ!」
けんかする私と戒さんの間に蛍さんが入る。
そもそも戒さんが悪いんだ!私にいちいち突っかかってくるから!
「戒さんは蛍さんのようなやわらかい言い方ができるようになったほうがいいんじゃないですか?そのほうが今の倍は女の子にもてますよ!」
「けっ!オレはこのままでも十分女にもてるんだよ!これ以上もてても仕方がねー。つかなに?お前やきもち?」
「冗談!戒さんにヤキモチをやくなんてことこれからも絶対ありませんから!」
たぶん私と戒さんの間にはバチバチと火花が散っているに違いない。
男同士だったらきっとすぐに取っ組み合いのけんかになっているだろう。
その場にいた全員がやれやれという表情をしている。
「…それじゃあそろそろ帰るぞみんな」
鳳先生が立ち上がってみんなに呼びかけた。
先生に続くようにみんなも立ち上がって自分の荷物を持って家を出て行く。
ふう、ようやく静かになる…
「じゃあね珠姫!もしよかったら今度私の家に遊びに来て!お母さん紹介するから!」
「うん、ありがとう」
じゃあねと倫は笑顔で帰って行った。
倫のお母さん…ということは
私のお母さんの妹になるんだよね?
今までいないと思っていた親戚。
先祖代々からの仲間。
今日はいろんな人に出会ってなんだか疲れた。
もう寝よう。
きっと明日もあさっても。
驚くことがたくさんあるような気がする。
体力を温存しておかなければ。
誰もいなくなった広い家。
電気を消して私は布団に入る。
月の光だけが私を照らしている。
これからどんなことが私を待っているんだろうか…
第3章 完
「むやみって何よ!私が何でもかんでも考えないで行動するみたいじゃないですか!」
「だってそうじゃん、一番最初に会ったときも勝手に山奥に入っていくし」
「あれは不可抗力です!」
「いいから!2人ともそんな言い合いをしても仕方ないだろ!」
けんかする私と戒さんの間に蛍さんが入る。
そもそも戒さんが悪いんだ!私にいちいち突っかかってくるから!
「戒さんは蛍さんのようなやわらかい言い方ができるようになったほうがいいんじゃないですか?そのほうが今の倍は女の子にもてますよ!」
「けっ!オレはこのままでも十分女にもてるんだよ!これ以上もてても仕方がねー。つかなに?お前やきもち?」
「冗談!戒さんにヤキモチをやくなんてことこれからも絶対ありませんから!」
たぶん私と戒さんの間にはバチバチと火花が散っているに違いない。
男同士だったらきっとすぐに取っ組み合いのけんかになっているだろう。
その場にいた全員がやれやれという表情をしている。
「…それじゃあそろそろ帰るぞみんな」
鳳先生が立ち上がってみんなに呼びかけた。
先生に続くようにみんなも立ち上がって自分の荷物を持って家を出て行く。
ふう、ようやく静かになる…
「じゃあね珠姫!もしよかったら今度私の家に遊びに来て!お母さん紹介するから!」
「うん、ありがとう」
じゃあねと倫は笑顔で帰って行った。
倫のお母さん…ということは
私のお母さんの妹になるんだよね?
今までいないと思っていた親戚。
先祖代々からの仲間。
今日はいろんな人に出会ってなんだか疲れた。
もう寝よう。
きっと明日もあさっても。
驚くことがたくさんあるような気がする。
体力を温存しておかなければ。
誰もいなくなった広い家。
電気を消して私は布団に入る。
月の光だけが私を照らしている。
これからどんなことが私を待っているんだろうか…
第3章 完
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる