君から流れる涙の理由を僕は知らない

その青年には記憶がない。記憶を無くした青年は見知らぬ男の玩具にされ、それを受け入れていた。
そして見知らぬ男は青年を好き勝手弄んだ行為のあと、決まってドアの向こうで涙を流していた。
青年はその涙に気が付いていたが涙の理由までは知らない。
ただいつも、その涙に心が痛むのを不思議に感じているだけだった。
※青年サイド、男サイドの全二話完結です。
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