社会人２●年 アラフォーの対処法

11.ナビ様への対処法

　普段はペーパードライバーですが、出張中はレンタカーを使っています。
　その時に大変お世話になるのが『ナビ様』です。
　間違ってもカーナビ、などと気軽にお呼びできるものではありません。
　自家用車をお持ちの方は、一度設定すればそのままお使いでしょうが、出張者なのでレンタカーです。
　すると、いろいろなナビ様にお会いします。
　大概はこちらの操作が悪いんですが、お互い一期一会のため、色々なことが起こるわけです。

　まったくの地図オンチのため、『進行方向が上』設定です。
　北を上にする意味ってなんですか？

　次に地図上にコンビニのアイコンが出るようにします。
　道を間違えたときに、止まって再設定できるようにするためです。

　たま～にですが(と、僭越ながらナビ様を擁護させていただきますが)、アイコンではヤマザ○デイリーストアーがセブン○レブンに変わっていたりします。
　困ってしまうのは、アイコンを目指して進んでいたところ、閉店している時です。
　本当に困ります。

　都市部にお住まいの方にとっては、コンビニなんてそこらにあるもの、という認識でしょうが、地方では違います。
　閉店したコンビニを通り過ぎ、ご迷惑のかからないところで一時駐車。
　ナビ様に『コンビニ→地図上』で検索いただいたことろ、直近のコンビニまでが……10キロ……
　マジです。(ノンフィクションです)
　道の駅の方がコンビニより近いこともありました。
　マジです。(ノンフィクションです)

　基本的には、ナビ様のおっしゃるかままに進ませていただきますが、たま～に、いえ、ホントにレアなことなんですが、疑問を感じてしまうことがありまして……

　ナビ様のおっしゃるがままに進んで行くのですが……いえ、決して不満があるわけではないのですが……道の両側に家が密集している、おそらく旧街道かと思われます。
　中央線がない程度の道幅です。
　対向車が来る程度ならよいのですが、路駐の車&対向車のダブルコンボの時は、うひゃーとなります。
　ナビ様……家の間から、二車線あるらしいバイパスが見えるのですが……そちらにはご案内いただけないのでしょうか……

　つい先日の出張でも、新たなナビ様とお付き合いさせていただきました。
　おっしゃるがままに進み、おっしゃるがままに曲がっておりました。
　小川沿いに進み、目的地は小川の向こう側です。
　ナビ様からのお告げがありました。
『もうすぐ左です』
　あの辺りかなぁと目をやると……そこにあったのは、歩行者と軽車両(自転車)しか通れないような細っい橋です。
　ムリです。
　この道に進んだら、まず、橋の欄干は車でなぎ倒すことになります。
　もちろんこちらも無傷ではすまないでしょう。
　そして、どう見ても橋の幅のほうが、車のタイヤの幅より狭いのです。
　橋に乗り上げた時点で、動けなくなること請け合いです。
　私の困惑も気づかず、ナビ様はおっしゃいます。
『左です』
　決然たる意志がこもったお声が車内に響き渡ります。
　しかし、その御神託に従った場合、他方面に様々な障害というか、軋轢というか、警察沙汰が……と私が優柔不断にしている間にその橋を通り過ぎてしまい……
　次の道で曲がらせていただきました。
　無事、目的地に到着いたしだした。

　ナビ様。
　次もお見捨てにならずに、お導きをお願いいたします。