社会人２●年 アラフォーの対処法

33.あたり（本）を引いた時の「ッシャッ」への対処法

　みなさま、オタクライフ、捗ってますか？
　今どきは「推し活」のほうが若者っぽいでしょうか？
　しかしアラフォーはオタクとして、気高き貴腐人として世界の端っこで生きております。

　さて、今回吐き出したいのは『出会っちまった』本についてです。

　読書についてはいろいろなスタンスがあるかと思います。
　ちなみに衝撃だったのは、高校時代の同級生の、
　『本、って読まないから』
　『……（衝撃から回復するためのタイムラグ）。あぁ、雑誌とかの方読むとか？』
　『え、別に。文字読まない』
　彼女は人生の時間をどう過ごしていたのやら……（当時、スマホはないので、動画視聴はビデオのみという時代です。）

　かくいうアラフォーは乱読派。
　雑誌より本＆漫画。
　そして『やっぱ紙でしょ』っていってたのに、電子漫画読み始めてます。
　ただし電子オリジナル作品（縦読み前提で書かれてるもの）に限ってるんだけれども……大丈夫か？　数年後の私。

　そして書評は読むけど書きたくはない派。
　なぜかというと、どういうう本を読んでるかって、頭の中を晒すようなものだと思いません？
　数年……十数年前？（過去の年数は曖昧）に流行った、図書館員が戦闘する某ラブコメ（と作者が書いてた気がする）を読んでいて、
　『あ……読書録から思想傾向を測られたら、絶対ヤバい奴だよ、私……』
　なんて思いましたし。
　会社で読み終わった本を回してくれるおっちゃんがいます。
　ご本人は主張激しめで、やや、若干、ほんのりと、お付き合いしづらい系なのですが、貸してくれる本はハートウォーミング系。
　少なくともアラフォーは自分では絶対手に取らない。

　というように、どんな本を読んだかというのは、その人の脳みその中を晒すようなわけで。
　『私を見てーっ』という方は、どうぞ邁進されてください。
　（とかいいながら……読んだ本をオススメするエッセイ的なの、ちょっと興味があるオ・ト・シ・ゴ・ロっ）

　というように（２回目）生きているので（いきなり大事）、島パトならぬ本屋パトは日々行っております。
　不思議なもので、出会わないときはそのまま一冊も手に取ることなく本屋を出て行くのですが、タイミングが合ってしまうと、
　『あーーっ』（心で叫んでいます、一応）
　となりながら、目が合った本（本とはよく目が合います）を何冊も抱え込み、手持ちの鞄の大きさとか（袋買えばいいし）、家までの道のりとか（交互に持ち手変えればいいよね）、金額とか（決済方法いろいろあるしね）。
　すべての壁を自分で乗り越え、破壊し、わき道からすり抜け、とにかく本を手に入れてしまう。
　しょうがないですね、癖ですから。

　と、ここまでがすべて前振り。
　そんな私が手に入れてしまったご本（漫画）。
　書評ではないのでタイトル作者名出版社は書きませんが（興味があるともお申し出がありましたら、ご紹介します）、その内容がオタク心にジャストミートッ。

　誰もがひとり一体のアンドロイドを所持している未来（日本）。
　そのアンドロイドは外観はもとより、性格も設定可能。
　この設定だと、ハードなSF行きそうですけど、至ってライトな日常漫画。
　確かにアンドロイドはある程度のお値段はしそうですけど（そういう設定）、ちょっと頑張れば家に二台目として娘にも買ってあげられるくらい。

　なので……
　貴腐人方が、それぞれめっちゃカスタマイズしたアンドロイドとセカンドライフを送るお話です。
　魔界王子系も和風妖怪も。昔はまったゲームのキャラ（版権のため、多少変更有）や、果ては超合金ロボまで。
　
　自分だけのアンドロイド、という設定は今までも多々ありましたけど（ちょっとH系も含めて）、これは貴腐人および腐女子の癖を体現したアンドロイド。
　注文を再現してくれる店員さんも、理解レベルが高いけれどサラリーマンなところがまた安心感。

　そんな漫画を見つけてしまったら……当然買いましたけど……妄想、捗りません？

　多分ちょっと高い家電レベルの金額で、自分の癖を満足させてくれる外観と性格を兼ね備えたアンドロイドが手に入るとしたら（維持費は充電。毛並みは自分でブラッシング。服は……今のとろ描写はないけど、包帯は普通に代えられる）、……どんなヴァルハラ？

　いやぁ、妄想が捗りましたねぇ。
　歴代の推しの中で、誰をお迎えするか。
　アラフォーは基本的に『番』で推す派はなので、お二人に来ていただくべきか……。
　社会人としてカード限度額はあるけれど、ご来訪いただく家の物理的なスペースがなぁ、などなど。

　オタク癖を大変捗らせてくれるご本に出会い、『ッシャッ』となったアラフォーでした。
　対象方法はただ一つ。
　次巻も購入させていただきます。