ロボットと人形

 人間が人間以外の生き物に育てられたという話はたまに聞くことがある。狼、犬、猿、豹など、様々な動物たちが人間を育ててきた。また、鶏や鸚哥などと一緒にそれらの鳥と同じ扱いを受けて育てられたために、人間との接し方を知らずに育ったという人間たちもいる。
 全ては、すでに大人になっていた人間たちの勝手な都合だった。
 そんな環境で育った子供たちを後から人間の世界に戻そうとしたとしても、まわりの人間は彼らの行動を理解することができず受け入れられない、同時に本人たちも人間の世界を嫌う。

 レイは、生まれた時からロボットに育てられた。
 まわりも、ロボットしかいない環境で育っていった。
 十六年が経ったある日、レイの幸せな日々が突然終わりを告げた。
 人間たちが、レイを人間の世界に戻すことを決め、迎えに来たのだった。本来生きるべき世界と言われた人間が住む世界は――。
24hポイント 0pt
小説 49,200 位 / 49,200件 キャラ文芸 1,264 位 / 1,264件