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番外!!
188 あたりまえ(神様はいつもきまぐれ) ①
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披露宴を終え、そのまま隣接しているホテルの一室に向かった。今夜、俺達はここに泊まることになっている。
「ありがとう。遥のおかげで、すごくいい式だった」
軽く抱きしめてキスを落とすと、遥はえへへと笑う。頭をなでるととても安心した表情になる。この顔が見たくて、頭をなでるのがすっかり癖になってしまった。
「風呂、一緒に入る? それとも一人がいい?」
今日は疲れていそうだから、無理をさせたくないなと思う。
「うーん。ゆっくりお風呂浸かりたいから、祥、先に入って」
「わかった」
さっさと入ることにした。これから存分にいちゃいちゃできるよう、新居は風呂が広めのところを選んだから、今日は別にいい。
超速で髪と身体を洗い、シャワーを浴びて出てくると、遥は目を丸くして驚いている。
「はや!」
「シャワーだけで浸からなかったから。お湯ためといたから、遥はゆっくり入っといで」
「ありがと」
遥が浴室へ向かったのでソファに座ってぼんやりする。
朝、遥を迎えに行って、一緒に夜間休日窓口に婚姻届を提出してきた。事前に役所に行って確認してもらったから書式に問題はない。遥にはそこまでするのとびっくりされたけど、絶対届出を今日にしたいんだから、それくらいはする。そう言ったら「いつ何があっても対応できるように準備しとけって言われて育ったんだもんね」と笑われた。覚えられてしまうくらい言っただろうか?
披露宴後の見送りの時に、山本がDVDをくれた。
「みなさんからお祝いのコメントいただいてるんで!」
会場で撮影したものを即焼いてくれたらしい。まさかの当日渡し。いい仕事。
遥を待つ暇をつぶしがてら、見てみるか。鞄から仕事で愛用しているノートパソコンを取り出し、再生してみる。
『ご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございました。とても雰囲気がよくて、料理もすごくおいしいです』
後輩の小幡とはそこまで絡みがないんだけど、気遣い屋だなあと思う。遥が喜びそうなことを言ってくれてる。今度、小幡も食事に誘ってみようかな。山本との仲も、別に悪くはなさそうだけど、すごくよくもなさそうだから。
『ご結婚おめでとうございます! 私、すっごくびっくりしたんですけど! 佐藤さんのおじい様とパソコン教室でなかよくさせてもらってるんです!』
お気に入りのカナちゃんの正体はまさかの。横に映っている祖父もとても嬉しそうにしている。祖父は俺には辛辣なことも言うが、女性にはめっぽう甘い。これはある意味最強コンビかもしれない。
『佐藤さん、広瀬さん、ご結婚おめでとうございます。佐藤さんとは』『遥ちゃん、佐藤、結婚おめでとうー! ねえ、さっきから話題なんだけど、手島と川崎さん、顔は別にそうでもないんだけど、なんか雰囲気似てない?』
手島さんにかぶせてきた戸田の言う通りだ。手島さんと初めて会った時、雰囲気が川崎と似てると思ったから、話し掛けるのにあまり躊躇がなかった。
『佐藤、結婚おめでとう。後で歌うから、今、緊張してる』
これ、余興の前に撮ったのか。川崎はすごくいい声で歌を披露してくれた。大学時代、練習で聞いた時よりもずっとよくて、人生経験が滲み出ているような深みを感じた。本人も見送りの時に学園祭のリベンジができてよかったって言ってたな。
でも、歌が上手いとか上手くないとかじゃなく、川崎が歌ってくれたことが、そしてなによりもこの場にいてくれたことが俺は嬉しい。そう伝えたら、川崎が今度はお前が俺のために歌えよって言ってきたから、喜んで受けた。一歩踏み出して、本当によかった。
『佐藤! 広瀬! 結婚おめでとう! スピーチ、今の俺の全てを込めたから! 壮大になりすぎて随分削って』
ここで遥が戻ってきたので、DVDを止める。
「ありがとう。遥のおかげで、すごくいい式だった」
軽く抱きしめてキスを落とすと、遥はえへへと笑う。頭をなでるととても安心した表情になる。この顔が見たくて、頭をなでるのがすっかり癖になってしまった。
「風呂、一緒に入る? それとも一人がいい?」
今日は疲れていそうだから、無理をさせたくないなと思う。
「うーん。ゆっくりお風呂浸かりたいから、祥、先に入って」
「わかった」
さっさと入ることにした。これから存分にいちゃいちゃできるよう、新居は風呂が広めのところを選んだから、今日は別にいい。
超速で髪と身体を洗い、シャワーを浴びて出てくると、遥は目を丸くして驚いている。
「はや!」
「シャワーだけで浸からなかったから。お湯ためといたから、遥はゆっくり入っといで」
「ありがと」
遥が浴室へ向かったのでソファに座ってぼんやりする。
朝、遥を迎えに行って、一緒に夜間休日窓口に婚姻届を提出してきた。事前に役所に行って確認してもらったから書式に問題はない。遥にはそこまでするのとびっくりされたけど、絶対届出を今日にしたいんだから、それくらいはする。そう言ったら「いつ何があっても対応できるように準備しとけって言われて育ったんだもんね」と笑われた。覚えられてしまうくらい言っただろうか?
披露宴後の見送りの時に、山本がDVDをくれた。
「みなさんからお祝いのコメントいただいてるんで!」
会場で撮影したものを即焼いてくれたらしい。まさかの当日渡し。いい仕事。
遥を待つ暇をつぶしがてら、見てみるか。鞄から仕事で愛用しているノートパソコンを取り出し、再生してみる。
『ご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございました。とても雰囲気がよくて、料理もすごくおいしいです』
後輩の小幡とはそこまで絡みがないんだけど、気遣い屋だなあと思う。遥が喜びそうなことを言ってくれてる。今度、小幡も食事に誘ってみようかな。山本との仲も、別に悪くはなさそうだけど、すごくよくもなさそうだから。
『ご結婚おめでとうございます! 私、すっごくびっくりしたんですけど! 佐藤さんのおじい様とパソコン教室でなかよくさせてもらってるんです!』
お気に入りのカナちゃんの正体はまさかの。横に映っている祖父もとても嬉しそうにしている。祖父は俺には辛辣なことも言うが、女性にはめっぽう甘い。これはある意味最強コンビかもしれない。
『佐藤さん、広瀬さん、ご結婚おめでとうございます。佐藤さんとは』『遥ちゃん、佐藤、結婚おめでとうー! ねえ、さっきから話題なんだけど、手島と川崎さん、顔は別にそうでもないんだけど、なんか雰囲気似てない?』
手島さんにかぶせてきた戸田の言う通りだ。手島さんと初めて会った時、雰囲気が川崎と似てると思ったから、話し掛けるのにあまり躊躇がなかった。
『佐藤、結婚おめでとう。後で歌うから、今、緊張してる』
これ、余興の前に撮ったのか。川崎はすごくいい声で歌を披露してくれた。大学時代、練習で聞いた時よりもずっとよくて、人生経験が滲み出ているような深みを感じた。本人も見送りの時に学園祭のリベンジができてよかったって言ってたな。
でも、歌が上手いとか上手くないとかじゃなく、川崎が歌ってくれたことが、そしてなによりもこの場にいてくれたことが俺は嬉しい。そう伝えたら、川崎が今度はお前が俺のために歌えよって言ってきたから、喜んで受けた。一歩踏み出して、本当によかった。
『佐藤! 広瀬! 結婚おめでとう! スピーチ、今の俺の全てを込めたから! 壮大になりすぎて随分削って』
ここで遥が戻ってきたので、DVDを止める。
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