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孤独
30.悪意
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黙り込んでしまったハーファに、何か感じ取ったのだろう。
リレイの父親の手がそっと伸びてきてハーファの頭を撫でた。相棒がするような優しい手つき。けれど少し大きくて、記憶の中に残っていたハーファの父親とも少しだけ被る。
「君は友人なのだろう? 共に来てくれないだろうか」
くしゃりと表情を歪めたハーファを宥める様に、大きな手が雫の伝う頬を撫でた。
「……だったら……置いったり、しない。連れて行きたくなかった、んだと……思う」
「そんな事はないさ」
そうは言っても、あの嘘つき魔術師はどう考えても置いていくつもりだったのだ。破り捨てるつもりの約束をしてまでハーファの同行を拒んだ。そんな相手の元に押し掛けたところで、余計に嫌われる以外の未来は見えない。
嫌われたくない――これ以上、相棒に嫌われる事はしたくない。
溢れてくる寂しさに気を取られていたハーファは、この時リレイの父親が浮かべていた表情に気付くことが出来なかった。
ぼろぼろと零れて止まらない涙の粒と格闘していると、大きな手がまた頭を撫でてくる。
そういえば親父も泣いてたら頭撫でてくれたな、なんて。昔の記憶と混ざり合って少しだけ気持ちが落ち着き始めた。
「大切な君に、疎外されている自分を見せたくなかったんだろうね」
「え……」
戸惑うハーファを見つめる顔は穏やかな笑みを浮かべている。
本人には内緒だよと言いながら人差し指を口元に当てて、今度は人でなしになった時の相棒のような笑みを浮かべた。
「我々の家系は代々、剣と共に魔法を扱う騎士の家でね。トルリレイエはその家の長男だったんだ」
騎士。
神殿の騎士団は別だけれど、どの国でも大概は平民以上の地位を得ることが出来る。それが代々続いているということは、貴族に近い立ち位置の家のはず。
そんなこと、相棒は一言も言ってなかった。ハーファは身の上を話したけれど、リレイは何も教えてくれなかった。
釈然としないハーファを置いて、リレイの父親の話は続く。
「私の跡を継ぐのは魔法騎士でなければらない。彼は幼い頃から魔術の才が突出していたから、将来の期待も大きかった」
「でも、リレイは剣なんて」
相棒は魔力や技術はずば抜けて優れているけれど、その分腕力や防御力が極端に低い。バランスで言えばいかにも魔術師らしい能力の持ち主だ。
剣なんて持っても振り回せるかどうか、ハーファの贔屓目から見ても危うい。
「君の言うとおり、剣を扱う才は持っていなかった。長年期待を一身に受けていただけに、ワースが後継者になった時は肩身が狭かっただろうね」
ワースラウルはリレイのなりたかった姿なのだろう。
なのに挫折した目標を達成した弟の姿を見せつけられるのは、きっと辛い。
相棒にとって生まれた家は、思い出したくないものだったのだ。
魔術師としての腕は負けないのに、騎士になれないというだけで認められなかった。そんな残酷な現実を見ざるをえない場所。
「見かねた彼の母親が家から出したら、それっきり戻って来なくなってしまってね。今回は縛り上げてでもと思っていたが」
ようやく抜け出せたはずの場所に帰れと、馬鹿な自分は無神経な事を言ってしまった。あの時のリレイは一体どんな思いでハーファを見ていたのだろう。
どんな気持ちで、また明日と微笑んだんだろう。
「頑固な彼が帰る決心をしたのは、きっと君のお陰なのだろうね。是非礼をさせてほしい」
「でも、オレ……無神経なこと……」
「我々家族への誤解が解ければ、きっと喜ぶよ」
「…………そう、なの、かな」
本当に、許してもらえるのだろうか。
でもこの人はリレイの親だ。ハーファの知らない、子供だった頃のリレイを知っている家族。そんな人間が言うのなら、もしかするかもしれない。
何より……この人に着いていけば、リレイの向かった先に辿り着ける。街で待っているより再会できる可能性が高い。
藁にもすがる気持ちだった。それ以外に何も考えられなくて。
恐る恐る差し出された手を取ると、にこりと目の前の顔が笑う。
「間違いないさ。自分の魔力で満たすほど……お前ごときに熱く入れ込んでいるのだから」
「い、ッ!?」
低くなっていく声と一緒にぎりりと痛いほど手を握りしめられて、何かが体の中を駆け抜けた。リレイがするように微笑んでいた顔がゆっくりと歪んでいって、その顔にハッキリと悪意が浮かぶ。
ダメだ、ちがう、間違えた。
コイツだ。
リレイが避けてたのは、きっとこの男だ。
本能は逃げろと告げているのに体が動かない。覗き込んできた瞳と目が合うと、頭の中に手を突っ込まれるような違和感が身の内側を走る。
出会った頃に相棒から目を覗き込まれた時と同じような――けれどもっと力ずくで、無遠慮な感触。
「っ、ぐ!」
どうにか振り切ろうと【眼】を開いた瞬間、ガツンと目の奥に衝撃が走った。頭を締め付けられるような痛みがチリチリと走る
「なん、だ……これ……ッ!」
それでも何とか捕まれた腕を振り払い、距離を取る。
コイツに着いていっても、きっとリレイにとって良いことは何もない。むしろ嫌な思いをさせる。それを疑う余地がない程に、ハーファを見る目は冷たい怒りを滲ませている。
もっと早く【眼】を開けておくべきだった。
リレイの家族だって申告だけで警戒を解いてしまった。こんなに悪意を持っていたのに、ちっとも気付けないなんて。
「君には何としても来てもらう。でなければトルリルイエは言うことを聞かないだろうからね」
剣を抜き放った目の前の男は構えの姿勢を取った。その周りには魔力が陽炎のように揺らいでいる。
剣士のくせに、体の外に滲み出て見えるほどの魔力を持っているのか。ワースラウルも魔術を使っていたけれど、魔力はここまでじゃなかった。剣の構えも隙がない。この騎士との力量が違いすぎる。まともに相手にするのは分が悪い。
――逃げないと。何としても。
捕まる訳にはいかない。何とかやり過ごして撤退するのが最優先だ。【眼】を再び開いて何とか突破口を探る――が。
「ぅ、あっ!」
ギチリと締め上げられたみたいに、頭の痛みが強くなる。
同時に振り下ろされた剣をギリギリのところで避けて地面に転がった。すぐに身を起こして次の攻撃を避ける。何とか【眼】を駆使して攻撃をかわし続けるけれど、その度に頭を締め付ける痛みが強くなっていって。
ダメージを食らっている訳ではないのに、段々と覚束なくなる足。狭くなる視界。打開策を練ろうにも、ずくずくと脈打つ様な痛みのせいで思考がまともに働かない。
「っ、く、そっ……ぅあ゛ぁッ!」
強くなっていく痛みがひときわ強烈に頭を締め付け、たまらずハーファは膝をついてしまった。
痛みが強すぎて息が苦しい。体の震えが止まらない。
ゆっくりとあの男の足音が近付いてくる。逃げないと。捕まるわけには、いかないのに。
「よく耐えたね。だが……そろそろ大人しくして貰おうか」
伸びてきた手が無遠慮にハーファの視界を覆う。一瞬だけ視界が白い光で塗りつぶされて。
「っあぁァあぁぁぁぁッッ!!!」
頭を握りつぶされるような痛みが全身を駆け巡る。脳みそを潰されるんじゃないかと思えるほどの激しい痛み。その衝撃で視界が一気に塞がり、暗転した。
「…………れ、ぃ……やく……に、げ……」
どうかこの間に、相棒が目的を果たしていますように。
この男が戻るまでに家から立ち去っていますように。
ただそれだけを願いながら、ハーファは意識を手放して地面へ倒れ込んだ。
リレイの父親の手がそっと伸びてきてハーファの頭を撫でた。相棒がするような優しい手つき。けれど少し大きくて、記憶の中に残っていたハーファの父親とも少しだけ被る。
「君は友人なのだろう? 共に来てくれないだろうか」
くしゃりと表情を歪めたハーファを宥める様に、大きな手が雫の伝う頬を撫でた。
「……だったら……置いったり、しない。連れて行きたくなかった、んだと……思う」
「そんな事はないさ」
そうは言っても、あの嘘つき魔術師はどう考えても置いていくつもりだったのだ。破り捨てるつもりの約束をしてまでハーファの同行を拒んだ。そんな相手の元に押し掛けたところで、余計に嫌われる以外の未来は見えない。
嫌われたくない――これ以上、相棒に嫌われる事はしたくない。
溢れてくる寂しさに気を取られていたハーファは、この時リレイの父親が浮かべていた表情に気付くことが出来なかった。
ぼろぼろと零れて止まらない涙の粒と格闘していると、大きな手がまた頭を撫でてくる。
そういえば親父も泣いてたら頭撫でてくれたな、なんて。昔の記憶と混ざり合って少しだけ気持ちが落ち着き始めた。
「大切な君に、疎外されている自分を見せたくなかったんだろうね」
「え……」
戸惑うハーファを見つめる顔は穏やかな笑みを浮かべている。
本人には内緒だよと言いながら人差し指を口元に当てて、今度は人でなしになった時の相棒のような笑みを浮かべた。
「我々の家系は代々、剣と共に魔法を扱う騎士の家でね。トルリレイエはその家の長男だったんだ」
騎士。
神殿の騎士団は別だけれど、どの国でも大概は平民以上の地位を得ることが出来る。それが代々続いているということは、貴族に近い立ち位置の家のはず。
そんなこと、相棒は一言も言ってなかった。ハーファは身の上を話したけれど、リレイは何も教えてくれなかった。
釈然としないハーファを置いて、リレイの父親の話は続く。
「私の跡を継ぐのは魔法騎士でなければらない。彼は幼い頃から魔術の才が突出していたから、将来の期待も大きかった」
「でも、リレイは剣なんて」
相棒は魔力や技術はずば抜けて優れているけれど、その分腕力や防御力が極端に低い。バランスで言えばいかにも魔術師らしい能力の持ち主だ。
剣なんて持っても振り回せるかどうか、ハーファの贔屓目から見ても危うい。
「君の言うとおり、剣を扱う才は持っていなかった。長年期待を一身に受けていただけに、ワースが後継者になった時は肩身が狭かっただろうね」
ワースラウルはリレイのなりたかった姿なのだろう。
なのに挫折した目標を達成した弟の姿を見せつけられるのは、きっと辛い。
相棒にとって生まれた家は、思い出したくないものだったのだ。
魔術師としての腕は負けないのに、騎士になれないというだけで認められなかった。そんな残酷な現実を見ざるをえない場所。
「見かねた彼の母親が家から出したら、それっきり戻って来なくなってしまってね。今回は縛り上げてでもと思っていたが」
ようやく抜け出せたはずの場所に帰れと、馬鹿な自分は無神経な事を言ってしまった。あの時のリレイは一体どんな思いでハーファを見ていたのだろう。
どんな気持ちで、また明日と微笑んだんだろう。
「頑固な彼が帰る決心をしたのは、きっと君のお陰なのだろうね。是非礼をさせてほしい」
「でも、オレ……無神経なこと……」
「我々家族への誤解が解ければ、きっと喜ぶよ」
「…………そう、なの、かな」
本当に、許してもらえるのだろうか。
でもこの人はリレイの親だ。ハーファの知らない、子供だった頃のリレイを知っている家族。そんな人間が言うのなら、もしかするかもしれない。
何より……この人に着いていけば、リレイの向かった先に辿り着ける。街で待っているより再会できる可能性が高い。
藁にもすがる気持ちだった。それ以外に何も考えられなくて。
恐る恐る差し出された手を取ると、にこりと目の前の顔が笑う。
「間違いないさ。自分の魔力で満たすほど……お前ごときに熱く入れ込んでいるのだから」
「い、ッ!?」
低くなっていく声と一緒にぎりりと痛いほど手を握りしめられて、何かが体の中を駆け抜けた。リレイがするように微笑んでいた顔がゆっくりと歪んでいって、その顔にハッキリと悪意が浮かぶ。
ダメだ、ちがう、間違えた。
コイツだ。
リレイが避けてたのは、きっとこの男だ。
本能は逃げろと告げているのに体が動かない。覗き込んできた瞳と目が合うと、頭の中に手を突っ込まれるような違和感が身の内側を走る。
出会った頃に相棒から目を覗き込まれた時と同じような――けれどもっと力ずくで、無遠慮な感触。
「っ、ぐ!」
どうにか振り切ろうと【眼】を開いた瞬間、ガツンと目の奥に衝撃が走った。頭を締め付けられるような痛みがチリチリと走る
「なん、だ……これ……ッ!」
それでも何とか捕まれた腕を振り払い、距離を取る。
コイツに着いていっても、きっとリレイにとって良いことは何もない。むしろ嫌な思いをさせる。それを疑う余地がない程に、ハーファを見る目は冷たい怒りを滲ませている。
もっと早く【眼】を開けておくべきだった。
リレイの家族だって申告だけで警戒を解いてしまった。こんなに悪意を持っていたのに、ちっとも気付けないなんて。
「君には何としても来てもらう。でなければトルリルイエは言うことを聞かないだろうからね」
剣を抜き放った目の前の男は構えの姿勢を取った。その周りには魔力が陽炎のように揺らいでいる。
剣士のくせに、体の外に滲み出て見えるほどの魔力を持っているのか。ワースラウルも魔術を使っていたけれど、魔力はここまでじゃなかった。剣の構えも隙がない。この騎士との力量が違いすぎる。まともに相手にするのは分が悪い。
――逃げないと。何としても。
捕まる訳にはいかない。何とかやり過ごして撤退するのが最優先だ。【眼】を再び開いて何とか突破口を探る――が。
「ぅ、あっ!」
ギチリと締め上げられたみたいに、頭の痛みが強くなる。
同時に振り下ろされた剣をギリギリのところで避けて地面に転がった。すぐに身を起こして次の攻撃を避ける。何とか【眼】を駆使して攻撃をかわし続けるけれど、その度に頭を締め付ける痛みが強くなっていって。
ダメージを食らっている訳ではないのに、段々と覚束なくなる足。狭くなる視界。打開策を練ろうにも、ずくずくと脈打つ様な痛みのせいで思考がまともに働かない。
「っ、く、そっ……ぅあ゛ぁッ!」
強くなっていく痛みがひときわ強烈に頭を締め付け、たまらずハーファは膝をついてしまった。
痛みが強すぎて息が苦しい。体の震えが止まらない。
ゆっくりとあの男の足音が近付いてくる。逃げないと。捕まるわけには、いかないのに。
「よく耐えたね。だが……そろそろ大人しくして貰おうか」
伸びてきた手が無遠慮にハーファの視界を覆う。一瞬だけ視界が白い光で塗りつぶされて。
「っあぁァあぁぁぁぁッッ!!!」
頭を握りつぶされるような痛みが全身を駆け巡る。脳みそを潰されるんじゃないかと思えるほどの激しい痛み。その衝撃で視界が一気に塞がり、暗転した。
「…………れ、ぃ……やく……に、げ……」
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