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幼少期
ただいま1
しおりを挟む二人で話ながら洞窟の中に入っていくと何故だか緊迫した空気が漂っていた。
なんで??
取り敢えず帰ってきたって伝えよう。
「ただいま~」
「「どこ行ってたんだ!!」」
「ピュイィ」
な、なに、なんで怒ってるの?
私なにかしたっけ?
「ちょっと外に‥」
「なんで黙って行ったんだ?」
お父さんは怒っているようだ。
確かに自分の子供が勝手に居なくなったら心配するよね。
私が悪いや、反省しないと。
「ごめんなさい」
なんでだろ、もう前世では高校生だったのに、こうやって怒られて涙が出てきそうになる。
ヤバい溢れちゃいそうだ。
竜って涙出るんだなとか他の事を考えて気持ちを紛れさせ溢れようとする涙を堪える。
「レオン。それぐらいにしておこう。そもそも竜の子なんだから勝手に外に行くぐらいで騒いでたらきりがないよ。お前も親戚の子ぐらい面倒見たことがあるだろう?」
「ぐっ、だ、だが‥」
「そうだよ。これ以上スーを責めないで!」
どうやらお母さんは許してくれそうな雰囲気だだったが、お父さんは納得いかないらしく渋っていたのでどうなることかとハラハラしながら見ていると、ミーシャが止めに入ってくれた。
「「‥‥えっ‥」」
ここで二人は初めてミーシャの存在に気づいたようだ。
ミーシャずっと私の隣にいたよね?
今まで気付いてなかったんだ‥。
二人はミーシャの方を目を見開いて凝視していた。
「「‥‥」」
あまりにも長い沈黙だった。
普通、会話の間にこんなにも長い沈黙挟まないよ!
私の悲しさもそろそろ薄れてきた。
ちらりとミーシャの方を見るとミーシャもどうしようって感じでこっちを見ている。
「はぁ、私達の可愛い子はどうやら規格外のようだねレオン。」
「ああそうだな。」
「おいで、スー。仲直りをしよう。」
なんのことかよくわからないが上手く纏まりそうだ。
お母さん!!
大好き!
私は走って行ってお母さんに飛びついた。
「仲直り!」
嬉しくってそのままぎゅうぎゅう抱きついているとお父さんがそわそわ、うろうろしていた。
ははーん、あれは仲間にいれて欲しいが言葉が見つからないって感じかな?
「おい、アスト。俺はまだ一回もスカイを抱き上げていない。」
「わかったよ。はい。気をつけてね。」
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でも私の頭は違う衝撃事実で一杯だ。
それは、お母さんの名前だ!
お母さんなんとアストと言うそうだ。
やっと知れたぜ。
「ところでスー。その妖精はどうしたの?」
お母さんに聞かれ私はミーシャのことを話した。
洞窟で白いふわふわを見つけて追いかけていたらいつの間にか妖精になっていたこと、これからは一緒にいたいということを伝えた。
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