転生したら異世界最強種族の竜でした

鈴野 咲樹

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幼少期

説明4

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「そうだ。スー、せっかくだからもう少し竜の話をしよう。」

気になる!
竜なんて存在めちゃくちゃファンタジーだもん!

「うん!教えて!」

「俺も詳しいぞ!さあ俺に聞け!」

「いきなり質問形式にしてもきついだろうが。」

「そ、そうか?すまなかった。」

お父さんはワタワタと謝った。
母に弱いな父よ。

「レオンはおいといて、竜の説明をしようか。まず竜は半分魔力で出来ている存在なんだ。」

「半分‥魔力‥」

「そうもう半分は物質だよ。だから竜は自分の体をある程度好きに変えることができるんだ。例えばこんな風にね、よっと。」

お母さんは人間の姿になった。
比較対照が居ないからよく分からないが細身で筋肉質な長身のイケメンだった。

そして銀髪で翡翠のような目!

一見冷たい美貌なのに、こっちを見てふわりと頬笑むところはバックに花が見えたね!

すっごい美人だ!
これは私も期待できる!

「他にも色んな姿になることが出来るんだぞ!そらっよと。」

お父さんは最初に人間の2倍位ある狼に。

「カッコイイ!!」

実は私は狼が大好きだ。
あの孤高な感じの生き物なのに仲間を大切にするところや結構上下の立場がしっかりしているところとか、カッコイイ!

「そうか。そうか。ではこれはどうだ?」

お父さんは狼と同じくらいのサイズの虎になった。

虎もいいよね。
私は虎も好きだが、それよりも未希が猫とか大好きなんだ。
そう思ってミーシャの方を見ると案の定キラキラした目でお父さん(きっと虎としてしか認識してないな)を見ていた。

「すごいかっこいいよ!」

「そうだろう!」

そしてお父さんは最後に人間の姿になった。

お父さんはがっしりとした筋肉質な体でお母さんよりも少し背の高いイケメン。

髪は赤茶で目は金色だった。
短い髪と意思の強そうな眉がぴったりだなあって思った。

「お父さんもお母さんもすごくかっこいい!ところで基本人になるの?」

「そうだね、基本人の姿になることが多いよ。細かいことをやるときなんかには一番いいんだ。スーもやってみなよ。」

「ええっ!できるの?」

「竜の使う魔法は基本意思の強さとイメージだから、慣れてないと時間はかかると思うけどできるよ。」

なんということ!

私はもう魔法が使えるというのか素晴らしい!

え~と意思の強さとイメージだから、人の姿にな~れ。
人の姿にな~れ。

むむむむむ。

自分の中で強く人の姿にと念じていると体の中の何かが動く感じがした。

本能的に理解する。
これがきっと魔力なんだ。

体の中で動く何かは大きな流れになって体の形を変えていく。

人の姿にな~れ!

改めて強く念じるとぐわっと魔力が動いてポンッといった感じに姿が変わった。

人の姿になれたのだろうか?

「どう?」

「「か、」」

「か?」

「「かわいい~~~!」」

「レオン。どうしよう、うちの子がすっごいかわいいんだけど!」

「ああ。ああ!さすが俺たちの子だ!」

両親二人は謎の盛り上がりをみせていた。

ミーシャがパタパタとやってきた。

「スーすっごい美人になったなー。びっくりしたわ。」

「そうなん?自分じゃ見えんからよくわかんないよ。」

「えーっとねー少し癖のあるうっすら水色に見える銀髪で金色混じりの翡翠色。少しつり目の美少年って感じだよ」

「スカイあっちに鏡があるぞ」

「そうなのお父さん!行ってくる!」

お父さんに鏡の場所を聞き鏡の前まで行く。

そこには儚げな美少年がいた。

わあお。

これはなかなかのレベルの整いかただよ!
もとの世界だったら絶対にスカウトされるね!

まあこの世界で見た顔三人(お父さん、お母さん、ミーシャ)全員美形だからなんとも言えないけどね。

この世界は美形が標準装備だったりして。

「はぁ、こんなに可愛いと派閥作りに行かせたくなくなるな。」

「レオン。それはどうにもならないよ。決まり事だからね。」

「分かってる。アスト分かってはいるんだ。だが‥だが‥はぁ」

「諦めなって」

仲良く話していた両親はいつの間にか何かを心配しだした。

派閥作りに行かせたくない?
決まり事?

「ねえ、ねえ、派閥作りってなに?」

「んとね。派閥作りは多分竜の学校見たいなもので50才~100才位まで親元を離れて生活する期間のことだよ」

「竜はその期間にこれから協力し合う竜を見つけたり、友達をつくったりするんだ。父さんと母さんはそこで出会ったんだぞ。」

「へえ~。でもなんで派閥作り?」

「協力し合う竜のグループのことを派閥って言うんだよ。私も一応風の派閥に入ってるんだよ。」

「俺は火の派閥に入ってるぞ!」

「私もどこかの派閥に入るの?」

「私と同じ風の派閥に入るのはどうだい?」

「いやいやスカイは俺と火の派閥に入ろう!」

「なにいってんだよ!この色どう考えても風だろう!そもそもスーをあんなあつぐるしいとこに入れれるか!」

「あつぐるしいとはなんだ!闘志に満ちてるだけだ!」

「強いやつ見ると誰彼構わず決闘、気に入ったやつがいたら決闘。決闘、決闘うるさいんだよ!」

「決闘は楽しいだろ!?」

「お前もか!」

何やらお父さんとお母さんは私の入る派閥について揉めているようだ。

「ね、ミーシャ。どんな派閥が良いと思う?」

「自由なとこがいいよね~」

「そうだよね。いつか旅してみたいし。」

「旅?」

「忘れた?‥一緒に冒険にでも行こう。」

「!守ってあげる。」

「いや私が守るから」

「「あははっ」」

あのときと同じやり取りを繰り返す。
覚えてくれてたんだ、とか一緒に来てくれるんだ(いや、一緒に行く気100%だったけどね)、とかなんかくすぐったい気持ちになった。
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