13 / 23
幼少期
派閥作りに向けて1
しおりを挟む
「ところでスーはどんな派閥に入りたいんだ?」
お母さんがお父さんとの討論を切り上げ私の希望を聞いてくれた。
「自由なところがいい!」
「そうか、自由か。風だな!」
「いや!火だって自由だ!!」
自由に関しても意見が割れ両親はまた討論を始めた。
「なに言ってるんだ!風の派閥は定期の会合や緊急事態以外は余り干渉しあわない自由な時間が多い派閥だぞ!」
「いいや火の方が自由だね!火の派閥はな強さを求めた結果の行動なら大抵は許される自由な派閥なんだ!それに風は規則に厳しいじゃないか!」
「火のそれは半無法地帯って言うんだよ!だいたい規則を強くなるためならしょうがねえなって曲げるのは火のとこぐらいだろ!」
「強くなるのは大事だろう!」
「それにも限度ってもんが‥」
両親の討論はまだまだ続くようだ。
二人とも自分の派閥大好きだな。
「ねえミーシャ風か火だったら‥」
「「風」」
ミーシャも風だと思って言ってみれば言葉が被る。
「だよねー。でも風は規則に厳しいらしいよ。」
「でもアストさんの言ってる感じからすると定期の会合や緊急事態を真面目にすれば大丈夫そうじゃない?」
「定期の会合を真面目に‥ね」
「‥何とかなるって」
ここで補足をいれると私たちは待ち合わせ苦手だし(早く着くときは早く着くが割りとよく遅刻する。)宿題をやらなかったりする。
果たして規則に厳しいらしい派閥の中で生きていけるのか‥
「‥と、とりあえずスーがどの派閥に入るかは後にしないか?」
「ああ、そうだな。さすがに疲れた。」
どうやら両親による討論会は終わったようだ。
「よし!気をとりなおして、スカイ派閥作りをするにあたって大事なことってなんだかわかるか?」
何だろう?学校みたいなところって言ってたし愛想のよさとかかな?
「笑顔!」
ニコッと笑って答える。
笑顔で挨拶が友好関係には大事でしょ!
わかんないけど!
「「ぐはっ」」
何やらお母さんとお父さんが胸に手を当て悶えている。
なんでだ?ああ!わかった子供の笑顔だもんね可愛いよね!
うんうんわかります。
「スカイ、その笑顔も良いが一番派閥作りに影響するのは強さだ。」
お父さんの話を聞いてると火の派閥は強さに凄い拘りを持ってるみたいだし、竜にとって強さはかなり大事な要素なのかもしれない。
「強さ?強いと人気者になるの?」
「ああ、強いと人気者になれる!でも強くないやつでも取り合いになるのが派閥作りだ。数も派閥の大事な要素だからな。」
「じゃあ強いとどんな良いことがあるの?」
「それはねスー。弱いと入りたくもない派閥に入らされたり、下に付きたくもないやつの配下にされたりするんだ。そんなん嫌だろう?」
確かにそれは嫌だな。
従いたくないやつの下に付くなんて。
プライドが許さないって言うか、何て言うか。
でもおかしいな?
私はもともとそっちの方が楽なら別にいいやって感じで誰かの下に付くことに拘りはあんまりなかったと思うんだけど‥まあこの場合は誰の下に付くのかに拘りができたって感じかな。
今は振りだけでも自分が認めてないやつに従うって考えると苛立ってくる。
なんか凄く嫌なのだ。
「うん。なんか凄く嫌だ。」
「アッハッハ。スカイ、お前も竜だな。」
お父さんが笑いながら頭を撫でてくる。
頭が、頭が~ぐらぐらする!
いくら竜でも頭取れたら死ぬって!
力加減を、力加減を~!
「無理やり従わせられるのは嫌だろう。だから派閥作りに向けて特訓しよう!」
まだ少しぐらぐらする頭ではきっり思った。
強くなろうって。
「うん!私、絶対強くなる!」
もし私が従うなら、心から敬服したひとだけがいい。
他の奴に膝を折るなんて絶対にしたくない。
自然にそう思った。
お母さんがお父さんとの討論を切り上げ私の希望を聞いてくれた。
「自由なところがいい!」
「そうか、自由か。風だな!」
「いや!火だって自由だ!!」
自由に関しても意見が割れ両親はまた討論を始めた。
「なに言ってるんだ!風の派閥は定期の会合や緊急事態以外は余り干渉しあわない自由な時間が多い派閥だぞ!」
「いいや火の方が自由だね!火の派閥はな強さを求めた結果の行動なら大抵は許される自由な派閥なんだ!それに風は規則に厳しいじゃないか!」
「火のそれは半無法地帯って言うんだよ!だいたい規則を強くなるためならしょうがねえなって曲げるのは火のとこぐらいだろ!」
「強くなるのは大事だろう!」
「それにも限度ってもんが‥」
両親の討論はまだまだ続くようだ。
二人とも自分の派閥大好きだな。
「ねえミーシャ風か火だったら‥」
「「風」」
ミーシャも風だと思って言ってみれば言葉が被る。
「だよねー。でも風は規則に厳しいらしいよ。」
「でもアストさんの言ってる感じからすると定期の会合や緊急事態を真面目にすれば大丈夫そうじゃない?」
「定期の会合を真面目に‥ね」
「‥何とかなるって」
ここで補足をいれると私たちは待ち合わせ苦手だし(早く着くときは早く着くが割りとよく遅刻する。)宿題をやらなかったりする。
果たして規則に厳しいらしい派閥の中で生きていけるのか‥
「‥と、とりあえずスーがどの派閥に入るかは後にしないか?」
「ああ、そうだな。さすがに疲れた。」
どうやら両親による討論会は終わったようだ。
「よし!気をとりなおして、スカイ派閥作りをするにあたって大事なことってなんだかわかるか?」
何だろう?学校みたいなところって言ってたし愛想のよさとかかな?
「笑顔!」
ニコッと笑って答える。
笑顔で挨拶が友好関係には大事でしょ!
わかんないけど!
「「ぐはっ」」
何やらお母さんとお父さんが胸に手を当て悶えている。
なんでだ?ああ!わかった子供の笑顔だもんね可愛いよね!
うんうんわかります。
「スカイ、その笑顔も良いが一番派閥作りに影響するのは強さだ。」
お父さんの話を聞いてると火の派閥は強さに凄い拘りを持ってるみたいだし、竜にとって強さはかなり大事な要素なのかもしれない。
「強さ?強いと人気者になるの?」
「ああ、強いと人気者になれる!でも強くないやつでも取り合いになるのが派閥作りだ。数も派閥の大事な要素だからな。」
「じゃあ強いとどんな良いことがあるの?」
「それはねスー。弱いと入りたくもない派閥に入らされたり、下に付きたくもないやつの配下にされたりするんだ。そんなん嫌だろう?」
確かにそれは嫌だな。
従いたくないやつの下に付くなんて。
プライドが許さないって言うか、何て言うか。
でもおかしいな?
私はもともとそっちの方が楽なら別にいいやって感じで誰かの下に付くことに拘りはあんまりなかったと思うんだけど‥まあこの場合は誰の下に付くのかに拘りができたって感じかな。
今は振りだけでも自分が認めてないやつに従うって考えると苛立ってくる。
なんか凄く嫌なのだ。
「うん。なんか凄く嫌だ。」
「アッハッハ。スカイ、お前も竜だな。」
お父さんが笑いながら頭を撫でてくる。
頭が、頭が~ぐらぐらする!
いくら竜でも頭取れたら死ぬって!
力加減を、力加減を~!
「無理やり従わせられるのは嫌だろう。だから派閥作りに向けて特訓しよう!」
まだ少しぐらぐらする頭ではきっり思った。
強くなろうって。
「うん!私、絶対強くなる!」
もし私が従うなら、心から敬服したひとだけがいい。
他の奴に膝を折るなんて絶対にしたくない。
自然にそう思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる