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本編
21 盲目の愛は、時に我を見失う
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「おはよう、セレス。具合はどうだ?」
リヒトは優しげにそう言うと、ベッドのほうまで歩いてきて起床したばかりの私のそばに座った。
最近のリヒトは、朝から私の部屋に訪れることが多い。余程、私の体調を心配しているのだろう。
彼は私を失うことを何よりも恐れている。せっかく監禁までしたのに、愛する対象である私が倒れてしまっては本末転倒だと思ったのかもしれない。
ここ数日、リヒトには少なくとも以前のような刺々しさは感じられない。
とはいえ、今の彼は情緒不安定だ。優しく見えても、いつまた豹変するかわかったものではない。
「うん。だいぶ良くなってきたみたい」
「そうか……安心した」
幾らか体調が回復したことを伝えると、リヒトはにっこりと微笑んでそう言った。
彼は微笑を浮かべたまま私の肩に手を伸ばすと、突然自分の方に引き寄せ唇を重ねてきた。
不意打ちのようなキスに私は思わず体を強張らせたが、彼は気にする素振りも見せず強引に舌を差し入れた。そして、その口付けは徐々に深いものへと変わっていく。
「ん……んぅ……ふぁ……」
息苦しくなった私はリヒトの胸を手で押して「苦しい」と訴えたが、それでも彼は解放してくれなかった。
最近は私の体調を考えていたらしく、この噛み付くような長いキスをされることもなかったけれど……こうされると、やはり本質は変わっていないんだな、と実感させられる。
そう思った直後、突然ドアをノックする音が聞こえた。その音に気付いたリヒトは漸く私を解放すると、「どうぞ」と返事をした。
「あの……リヒト様。リヒト様宛にお手紙が届いているのですが」
部屋に入ってきたのは、アドレーだった。
彼は朝一番に屋敷の周りを掃除するのが日課になっているので、その時にちょうど手紙を届けに来た配達員と会ったのだろう。
「俺に……?」
「ええ、そうです」
アドレーから白い封筒を手渡されたリヒトは徐ろに手紙の封を切ると、中身を取り出した。
すると、彼は内容に目を通すなり眉を吊り上げ小さく舌打ちをした。そして、その手紙をぐしゃっと握りしめる。どうやら、怒っているようだ。
一体誰からの手紙で、どんな内容だったんだろう。気になるけれど、あの機嫌の悪さからして余計なことは聞かないほうが良さそうだ。
アドレーもその不穏な空気を感じ取ったのか、無言で一礼してそそくさと部屋から出ていった。
「……いつかは来るだろうと思っていたが、こんなに早いとはな」
リヒトはそう呟くと、黙って何かを考え込んでいた。そして、暫く考え込んだ後、私のほうに視線を移しゆっくりと口を開いた。
「父上からだ。内容は俺の縁談についてだ」
「え……?」
この世界では、男女共に十六歳から結婚できる。
リヒトはローズブレイド家の跡取りだ。許婚こそいなかったものの、いずれ縁談の話が来ることは彼も覚悟していたのだろう。
「今すぐにというわけではないが、俺に見合いをさせたい相手がいるらしい。手紙の内容からすると、先方は侯爵家の令嬢だ。しかも、そのご令嬢はやたら乗り気で、近いうちに俺に会いたいと言っているそうだ」
リヒトの話を聞いて、一瞬「そんないい話なのに、何を迷っているんだろう」と思ってしまった。けれども、すぐに彼は私しか眼中になかったことを思い出す。
リヒトは再び眉間に皺を寄せて考え込んでいたが、やがて「仕事に行ってくる」と言い残して部屋を後にした。
◆
その日の夜。
帰宅して私の部屋を訪れたリヒトは、ベッドに腰掛けて朝と同じように考え込んでいた。私はリヒトの隣に座ると、意を決して彼に話し掛けた。
「あのね、リヒト。私から提案があるんだけど……聞いてくれる?」
「何だ?」
「一度、その相手に会ってみたらどうかな?」
「……?」
「勿論、無理にとは言わないけど……話してみたら意外と気が合うかもしれないし、それに……」
リヒトは、予想外のことを言い出した私に驚いたのか、目を大きく見開いている。けれども、私はそんな彼を無視して敢えて話を続けた。
これは賭けだ。勿論、リヒトの気持ちがそんなに簡単に揺れ動くものではないことはわかっている。
でも、リヒトの『運命の相手』はまだ現れていないだけかもしれない。その相手に巡り会えれば、彼だってちゃんと他の女性を愛せるかもしれない。
そして、純粋に弟には幸せになって欲しいと思う。だからこそ、私は彼にそう提案することにしたのだ。
「私以外の女性を好きになるチャンスだと思うから。その方が、きっとリヒトにとって明るい未来が──」
「どうしてそんなことを言うんだっ!?」
突然、リヒトは話を遮り激しい剣幕で怒鳴った。
「俺がお前以外の女を愛せないことくらい、わかっているだろう!? それなのに……どうしてそんなことを言うんだ!」
──ああ……案の定、怒らせてしまった。
こうなることはわかっていたけれど、それでも私は僅かな可能性に賭けてみたかった。
「……ああ、そうか。俺が見合い相手を好きになれば、お前を解放してネイトとの仲を認めると思ったのか」
リヒトは虚ろな目でそう呟き、私に顔を寄せて詰め寄った。
「俺はお前以外の女を絶対に好きになれないし、好きになる気もない。そして、お前とネイトの仲を認めることも絶対にない」
リヒトは冷淡な口調でそう言うと、突然立ち上がって私の目の前に立った。「一体何をする気なのだろう」と不安に思っていると、彼はベッドに乗り上がり私の首付近に両手を添えた。
「リヒト……?」
次の瞬間、私は勢い良くベッドに押し倒されてしまった。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。けれども、次第に襲ってくる息苦しさで自分がリヒトに首を絞められているのだと気付く。
「く、くる……し……」
「どうしてなんだ……? どうして、お前は俺の想いを受け入れてくれないんだっ!」
「うぅ……あ……」
「たった一言でいい……嘘でもいいから、『行かないで』と引き留めて欲しかった……! それなのに、お前はっ……!」
私は思い違いをしていた。リヒトは私を失うことを酷く恐れているから、手に掛けることなんて有り得ないだろうと過信していたのだ。だから、敢えて賭けに出た。でも、それは大きな誤算だった。
「俺が愛しているのはお前だけなのに……! 前世からずっと、お前しか見ていなかったのに……!」
「……あ……う……あぁっ…………」
──リヒト、お願いだからやめて。私、このままだと死んじゃうよ。
そう伝えたかったのに、私の口は酸素を上手く取り込めず、ただ無様な呻き声を発するだけだった。そして、私の願いとは裏腹にリヒトはますます首を絞める力を強めていく。
ああ……私、このままリヒトに殺されてしまうのかな……。この際、自分が死ぬのは構わない。でも、弟に人殺しの罪を犯させたくない。
そう考えながらやっとの思いで手を伸ばし、リヒトの頬に触れた。すると、彼は正気に戻ったようにハッとして私の首から手を離した。
漸く新鮮な空気を吸うことができた私は、自分の首に手を当ててげほげほと咳き込んだ。リヒトはその光景を困惑した様子で眺めている。
私の呼吸がある程度整うと、リヒトは私の手に自分の手を重ねて口を開いた。
「俺は自分が怖い……。お前のことを愛するあまり、いつかこの手に掛けてしまいそうで……」
「……」
「お前のことが大切で仕方ないのに……『誰かに奪われるくらいなら、お前を殺して永遠に自分だけのものにしたい』とすら思う。誰にも渡したくないんだ。教えてくれ、セレス。一体、どうしたらお前は俺の想いを受け入れてくれる? 一体、どうしたら俺だけを愛してくれるようになるんだ……?」
「……っ……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
それしか言えず、私は頬を伝う涙を手で拭った。けれども、恐怖と悲しみが入り混じった感情に支配された私の目からは涙が止め処なく溢れてきた。
リヒトはそんな私を見て深いため息をつくと、憂いを帯びた微笑を浮かべた。
リヒトは優しげにそう言うと、ベッドのほうまで歩いてきて起床したばかりの私のそばに座った。
最近のリヒトは、朝から私の部屋に訪れることが多い。余程、私の体調を心配しているのだろう。
彼は私を失うことを何よりも恐れている。せっかく監禁までしたのに、愛する対象である私が倒れてしまっては本末転倒だと思ったのかもしれない。
ここ数日、リヒトには少なくとも以前のような刺々しさは感じられない。
とはいえ、今の彼は情緒不安定だ。優しく見えても、いつまた豹変するかわかったものではない。
「うん。だいぶ良くなってきたみたい」
「そうか……安心した」
幾らか体調が回復したことを伝えると、リヒトはにっこりと微笑んでそう言った。
彼は微笑を浮かべたまま私の肩に手を伸ばすと、突然自分の方に引き寄せ唇を重ねてきた。
不意打ちのようなキスに私は思わず体を強張らせたが、彼は気にする素振りも見せず強引に舌を差し入れた。そして、その口付けは徐々に深いものへと変わっていく。
「ん……んぅ……ふぁ……」
息苦しくなった私はリヒトの胸を手で押して「苦しい」と訴えたが、それでも彼は解放してくれなかった。
最近は私の体調を考えていたらしく、この噛み付くような長いキスをされることもなかったけれど……こうされると、やはり本質は変わっていないんだな、と実感させられる。
そう思った直後、突然ドアをノックする音が聞こえた。その音に気付いたリヒトは漸く私を解放すると、「どうぞ」と返事をした。
「あの……リヒト様。リヒト様宛にお手紙が届いているのですが」
部屋に入ってきたのは、アドレーだった。
彼は朝一番に屋敷の周りを掃除するのが日課になっているので、その時にちょうど手紙を届けに来た配達員と会ったのだろう。
「俺に……?」
「ええ、そうです」
アドレーから白い封筒を手渡されたリヒトは徐ろに手紙の封を切ると、中身を取り出した。
すると、彼は内容に目を通すなり眉を吊り上げ小さく舌打ちをした。そして、その手紙をぐしゃっと握りしめる。どうやら、怒っているようだ。
一体誰からの手紙で、どんな内容だったんだろう。気になるけれど、あの機嫌の悪さからして余計なことは聞かないほうが良さそうだ。
アドレーもその不穏な空気を感じ取ったのか、無言で一礼してそそくさと部屋から出ていった。
「……いつかは来るだろうと思っていたが、こんなに早いとはな」
リヒトはそう呟くと、黙って何かを考え込んでいた。そして、暫く考え込んだ後、私のほうに視線を移しゆっくりと口を開いた。
「父上からだ。内容は俺の縁談についてだ」
「え……?」
この世界では、男女共に十六歳から結婚できる。
リヒトはローズブレイド家の跡取りだ。許婚こそいなかったものの、いずれ縁談の話が来ることは彼も覚悟していたのだろう。
「今すぐにというわけではないが、俺に見合いをさせたい相手がいるらしい。手紙の内容からすると、先方は侯爵家の令嬢だ。しかも、そのご令嬢はやたら乗り気で、近いうちに俺に会いたいと言っているそうだ」
リヒトの話を聞いて、一瞬「そんないい話なのに、何を迷っているんだろう」と思ってしまった。けれども、すぐに彼は私しか眼中になかったことを思い出す。
リヒトは再び眉間に皺を寄せて考え込んでいたが、やがて「仕事に行ってくる」と言い残して部屋を後にした。
◆
その日の夜。
帰宅して私の部屋を訪れたリヒトは、ベッドに腰掛けて朝と同じように考え込んでいた。私はリヒトの隣に座ると、意を決して彼に話し掛けた。
「あのね、リヒト。私から提案があるんだけど……聞いてくれる?」
「何だ?」
「一度、その相手に会ってみたらどうかな?」
「……?」
「勿論、無理にとは言わないけど……話してみたら意外と気が合うかもしれないし、それに……」
リヒトは、予想外のことを言い出した私に驚いたのか、目を大きく見開いている。けれども、私はそんな彼を無視して敢えて話を続けた。
これは賭けだ。勿論、リヒトの気持ちがそんなに簡単に揺れ動くものではないことはわかっている。
でも、リヒトの『運命の相手』はまだ現れていないだけかもしれない。その相手に巡り会えれば、彼だってちゃんと他の女性を愛せるかもしれない。
そして、純粋に弟には幸せになって欲しいと思う。だからこそ、私は彼にそう提案することにしたのだ。
「私以外の女性を好きになるチャンスだと思うから。その方が、きっとリヒトにとって明るい未来が──」
「どうしてそんなことを言うんだっ!?」
突然、リヒトは話を遮り激しい剣幕で怒鳴った。
「俺がお前以外の女を愛せないことくらい、わかっているだろう!? それなのに……どうしてそんなことを言うんだ!」
──ああ……案の定、怒らせてしまった。
こうなることはわかっていたけれど、それでも私は僅かな可能性に賭けてみたかった。
「……ああ、そうか。俺が見合い相手を好きになれば、お前を解放してネイトとの仲を認めると思ったのか」
リヒトは虚ろな目でそう呟き、私に顔を寄せて詰め寄った。
「俺はお前以外の女を絶対に好きになれないし、好きになる気もない。そして、お前とネイトの仲を認めることも絶対にない」
リヒトは冷淡な口調でそう言うと、突然立ち上がって私の目の前に立った。「一体何をする気なのだろう」と不安に思っていると、彼はベッドに乗り上がり私の首付近に両手を添えた。
「リヒト……?」
次の瞬間、私は勢い良くベッドに押し倒されてしまった。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。けれども、次第に襲ってくる息苦しさで自分がリヒトに首を絞められているのだと気付く。
「く、くる……し……」
「どうしてなんだ……? どうして、お前は俺の想いを受け入れてくれないんだっ!」
「うぅ……あ……」
「たった一言でいい……嘘でもいいから、『行かないで』と引き留めて欲しかった……! それなのに、お前はっ……!」
私は思い違いをしていた。リヒトは私を失うことを酷く恐れているから、手に掛けることなんて有り得ないだろうと過信していたのだ。だから、敢えて賭けに出た。でも、それは大きな誤算だった。
「俺が愛しているのはお前だけなのに……! 前世からずっと、お前しか見ていなかったのに……!」
「……あ……う……あぁっ…………」
──リヒト、お願いだからやめて。私、このままだと死んじゃうよ。
そう伝えたかったのに、私の口は酸素を上手く取り込めず、ただ無様な呻き声を発するだけだった。そして、私の願いとは裏腹にリヒトはますます首を絞める力を強めていく。
ああ……私、このままリヒトに殺されてしまうのかな……。この際、自分が死ぬのは構わない。でも、弟に人殺しの罪を犯させたくない。
そう考えながらやっとの思いで手を伸ばし、リヒトの頬に触れた。すると、彼は正気に戻ったようにハッとして私の首から手を離した。
漸く新鮮な空気を吸うことができた私は、自分の首に手を当ててげほげほと咳き込んだ。リヒトはその光景を困惑した様子で眺めている。
私の呼吸がある程度整うと、リヒトは私の手に自分の手を重ねて口を開いた。
「俺は自分が怖い……。お前のことを愛するあまり、いつかこの手に掛けてしまいそうで……」
「……」
「お前のことが大切で仕方ないのに……『誰かに奪われるくらいなら、お前を殺して永遠に自分だけのものにしたい』とすら思う。誰にも渡したくないんだ。教えてくれ、セレス。一体、どうしたらお前は俺の想いを受け入れてくれる? 一体、どうしたら俺だけを愛してくれるようになるんだ……?」
「……っ……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
それしか言えず、私は頬を伝う涙を手で拭った。けれども、恐怖と悲しみが入り混じった感情に支配された私の目からは涙が止め処なく溢れてきた。
リヒトはそんな私を見て深いため息をつくと、憂いを帯びた微笑を浮かべた。
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