どっちも好き♡じゃダメですか?~After Story~

藤宮りつか

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二章 笠原兄弟の恋愛事情 後編 ~笠原伊織視点~

   僕達の学園祭(3)

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「というわけで、姫中の学園祭にはお兄ちゃんと一緒に来て欲しいんだけど、いいよね?」
 学園祭の準備もひとまず中断し、もうすぐ始まる中間テストに備えるべくテスト週間のことである。
 土曜日にお兄ちゃんと一緒に七緒家を訪れた僕は、一緒にテスト勉強をしていた深雪と頼斗に、先日お兄ちゃんから言ってもらった言葉をそのまま伝え、最後にそう締め括ってから二人の返事を待った。
「えっと……」
 深雪と頼斗の二人も、まさかお兄ちゃんが自分達と一緒に姫中の学園祭に行くつもりだとは思っていなかったらしく、ちょっと戸惑う顔になっていたけれど
「それは別に構わねーんだけど……」
「伊澄さんは俺達と一緒でいいの?」
 姫中の学園祭にお兄ちゃんと一緒に行くこと自体には、異存も不満もないようだった。
「おー。さっき伊織も言ったけど、お前らと一緒の方が俺的には楽っつーか、助かるんだよ。お前ら的にはデートの邪魔されるみたいで嫌かもしんねーけど」
 本当に俺達と一緒でいいの? って顔をしている深雪と頼斗にお兄ちゃんがそう返すと
「デートじゃないから。二人はただ僕達の学園祭に一緒に遊びに来るだけだから。まあ、僕としても、深雪と頼斗の二人だけで来られるよりは、そこに伊澄さんが混ざってくれた方がありがたいけどね」
 雪ちゃんがすかさず訂正を入れていた。
 僕の方は相手が美沙ちゃん以外であれば、お兄ちゃんが誰と一緒に姫中の学園祭に来ようが構わなかったんだけど、雪ちゃん的には深雪と頼斗の中にお兄ちゃんが混ざってくれる方がありがたいらしい。
 深雪と頼斗が姫中の学園祭に来るのは雪ちゃんがいるから――という感覚でしかなかった僕は、深雪と頼斗がうちの学校の学園祭に一緒に来ている姿を見ても、二人がデートをしているとは思わなかっただろうな。
 でも、確かに雪ちゃんの立場からしてみれば、自分の学校の学園祭に深雪と頼斗が二人で現れたら
『僕がいないからって、二人でデート気分を味わいやがって』
 って思っちゃうのかもね。
 そこは僕がお兄ちゃんに美沙ちゃんと一緒に学園祭に来て欲しくない気持ちと一緒なのかもしれない。
 でも
「デっ……デートとかっ! そういうのじゃないからっ!」
 お兄ちゃんや雪ちゃんから〈デート〉という単語を使われた深雪は、顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた。
 小学校時代からの付き合いで、頼斗と一緒に出掛けることなんて当たり前になっている深雪には、今更頼斗と出掛けることをデートと表現されてしまうことが恥ずかしいらしい。
 そこも僕やお兄ちゃんと同じ感覚なのかも。
 昔からお兄ちゃんのことが恋愛的な意味で大好きだった僕は、お兄ちゃんと一緒に出掛けるたびに「デートみたい♡」って内心浮かれていたけれど、お兄ちゃんには僕とデートをしている感覚なんて全くなかっただろう。それは僕と恋人同士になったところで変わっていないと思う。
(付き合いが長い相手って、こういう時に不利なんだよねぇ……)
 恋人同士になる前から親しい付き合いをしていると、恋人同士になってからの新鮮味というか、ウキドキ感が乏しくなっちゃうものなんだよね。エッチな事をする以外の経験はほとんど経験済みになっちゃうから。
 多分、今ここにいる恋人同士の中で、二人きりで出掛けて一番デートっぽくなるのは雪ちゃんと深雪だと思う。
 だって、雪ちゃんと深雪って出逢ってからまだ一年も経っていないし。そもそも、雪ちゃんと深雪が二人だけで出掛けたことがあるのかどうかも怪しいよね。
 片時も離れずってわけじゃないけれど、深雪の傍にはいつも頼斗がいるし。深雪と衝撃的な出逢い方をした雪ちゃんのことは、頼斗も最初から警戒していたと思う。家の中以外で深雪と雪ちゃんを二人きりにさせないようにしていたんじゃないか……って気がするよね。
 三人で付き合うことにした後も、出掛ける時は三人一緒って感じだし。
 そう考えると、雪ちゃんは深雪とデートをしたことなんか無いんじゃないかな?
 もっとも
「そんなに全力で否定しなくてもいいじゃん。俺だって深雪とデートしたい願望くらいあるってのに」
 深雪に全力で「デートじゃない!」と否定されてしまう頼斗は頼斗で可哀想なんだけどね。
 頼斗も僕と同じで、付き合う前の深雪と一緒に出掛ける時は「デートみたいだ」って密かに喜んでいたはずだから。せっかく恋人同士になったというのに、恋人の深雪に自分とデートをするという感覚がないのは悲しいと思う。
「え? あ……ごめん。でも……」
 深雪の中ではただ恥ずかしくて思わず言ってしまった言葉だったんだろうけど、自分の発言に拗ねた顔になる頼斗を見て余計に焦ってしまっていた。
 雪ちゃんや頼斗と付き合うまでは恋愛経験というものが全く無くて、恋愛方面にはまだまだすこぶる疎い深雪。自分のどういう発言が雪ちゃんや頼斗にダメージを与えるのか、よくわかっていないところも多かった。
 もちろん、雪ちゃんや頼斗も深雪に悪気がないことはわかっているから、深雪を責めるわけにもいかないんだけれど、不満はどうしても顔に出てしまうから、深雪を戸惑わせてしまうこともあるみたいだった。
 だけど、そんな時にさり気なく空気を変えてくれるのが雪ちゃんで
「何言ってるんだよ。これまで散々深雪と一緒に遊びに行ったことがある癖に。僕なんてまだ一度も深雪と二人だけで遊びに行ったことなんかないんだよ? そんな僕からしてみれば、深雪と二人だけであちこち行ったことがある頼斗は羨ましい限りだよ」
 最初はちょっと僻みっぽいことを言っていたけれど
「そうだ。今度僕達と順番にデートしてよ。頼斗も深雪とちゃんとしたデートはしたことがないみたいだし、僕に至っては深雪と二人だけで出掛けたこともないしさ」
 最終的には自分が望む方向へと話を進めていった。
 ここで「僕と」ではなく「僕達と」と言うあたりが、雪ちゃんの頼斗に対する思いやりを感じちゃうよね。
 雪ちゃんがそういう言い方をすれば頼斗も悪い気がしないし
「それいいな。深雪。俺達とデートしよう」
 雪ちゃんの提案に乗っかることで機嫌が直るってものだもんね。
「ぅえっ⁉ デっ……デートって……」
 まあ、二人から「デートしよう」って誘われる深雪は困っちゃうみたいだけれど、深雪も自分が二人の彼女だという自覚はあるからね。
「じゃ……じゃあ……学園祭が終わった後にでも……」
 真っ赤になりながら、二人からのお願いを承諾していた。
 深雪って何だかんだと二人からのお願いに弱いんだよね。そういうところが深雪の二人に対する愛情の表れであり、深雪が二人のことを好きな証拠って感じがする。
 それにしても
「いいなぁ、デート」
 そうやってお願いすると、深雪とデートしてもらえる雪ちゃんと頼斗が羨ましい。
 僕なんて、お兄ちゃんに
『デートしよ♡』
 って言ったところで
『デートって何だよ。俺とお前が一緒に出掛けることが今更デートになんの?』
 とか言われちゃいそう。
 と思っていたら――。
「何だ、お前。俺とデートしたいの? 別にしてもいいけど?」
 思わず心の声が漏れてしまい、羨ましそうに二人を見ている僕に向かってお兄ちゃんがそう言ってきた。
「え⁉」
 自分から言っておいて何だけど、お兄ちゃんのこの反応は予想外だった。
「いっ……いいの⁉」
「ダメな理由がねーだろ」
「……………………」
 た……確かに、ダメな理由はない。だって、僕とお兄ちゃんは付き合っている恋人同士なんだから。恋人同士ならデートだって普通にする。
 だけど、お兄ちゃんの中で僕とデートをするっていう感覚は無いものだと思っていたから、お兄ちゃんの方から僕をデートに誘ってくれるとは思わなかったよ。
「何かあっちの二人もデート成立って感じみたいで良かったね」
「今回はお前のお手柄ってやつだな、雪音」
「まあね。頼斗も僕に感謝してよね」
「今日のところは感謝してやるわ」
 自分達の望みが深雪に受け入れられ、そのついでに僕もお兄ちゃんとデートできることになったと知った雪ちゃんは得意気な顔だった。
 いやもう、ほんと。もっと誇らしげに勝ち誇った顔をしてくれてもいいくらいだよ。
 僕や頼斗に向かって
『僕を神様だと思って崇めてよ』
 と言ってもいいくらい、今日の雪ちゃんはいい仕事をしたと思う。
 今の僕の喜びと感謝の気持ちは、雪ちゃんに何回「ありがとう」を言っても足りないくらいだよ。
「そうそう。学園祭の話が出たついでに聞くけど、結局深雪と頼斗のクラスって学園祭で何するの? いい加減に教えてくれても良くない?」
「う……」
 少し前に、深雪と頼斗の二人が学園祭で何をするのか教えてくれないと拗ねていた雪ちゃん。
 その後も雪ちゃんの口から二人が何をするのか僕も教えてもらっていないから、どうなったんだろう? ってちょっと気になっていたけれど、二人はまだ雪ちゃんに教えてあげていないらしい。
 どうしてそこまでかたくなに教えたがらないのか。どのみち学園祭になればわかってしまうことなのに、二人ががんとして口を割らない理由がさっぱりわからない。
「僕のおかげで深雪とデートできるようになったわけだから、感謝の意も込めて教えてくれるべきじゃない?」
「そ……それは……」
「大体ね、学園祭のクラスの出し物をそこまで教えたがらないなんておかしくない? どうせ深雪達の学校の学園祭に行く僕にはバレちゃうことなんだよ? そうやって学園祭当日までひた隠しにして、学園祭に来た僕に思いっきりからかわれてもいいの?」
「それは嫌だ」
「だったら教えてよ。今教えてくれたら、僕も学園祭に行った時は絶対に二人のことをからかったりしないから」
「いや、お前は絶対にからかう。からかうし笑う」
 雪ちゃんのおかげで深雪とデートできる運びとなった頼斗は、確かにその感謝の気持ちが雪ちゃんにあるのだろう。雪ちゃんからの質問に答えるべきか、そうじゃないかで迷っているように見える。
 だけど、今まで散々隠し通してきたことを今更言えない、というプライドがあるのか。それとも、よっぽど僕達の前では言えないくらいに恥ずかしいことなのか、頼斗の口は重かった。
「何? お前らって学園祭で何をするか秘密にしてんの? 何で?」
 深雪と頼斗が雪ちゃんに学園祭で何をするのか教えていないことを知ったお兄ちゃんは、不思議そうな顔になって深雪と頼斗を見比べた。
「何でって言われても……」
 一歳ではあるものの、年上のお兄ちゃんに突っ込まれると頼斗も決まりが悪いらしく、強気な態度に出られないみたいだった。
「言いたくなさそうだな。じゃあ、俺達が当ててやろうか」
「あ。それいいね。そうしよう」
「は⁉」
「言っとくけど、嘘は無しだからな。俺達が正解を言い当てた時は、ちゃんと当たってるって認めろよ」
「そっ……そんなっ!」
 お兄ちゃんの前で深雪が恥ずかしがったり狼狽えたりすることは珍しくも何ともないけれど、頼斗がそうなるとお兄ちゃんも楽しくなるらしい。
 意地悪な笑みを浮かべ、意地悪なゲームを提案するお兄ちゃんに深雪と頼斗はたじたじだった。
 二人が焦っている中
「コスプレ喫茶」
「演劇」
「メイド喫茶」
 お兄ちゃんのゲームは始まってしまい
「お? コスプレとメイドに反応したな。ってことは、そっち系だな」
「でも、正解って言わないね。この期に及んで黙秘を貫こうとしているのかも」
「多分、微妙に何かが違うか足りねーんだろ」
「えー。そこまで正確に当てなきゃダメなの?」
 今出た三つの中に、正解に近い回答があったのだと確信した僕達は
「水着喫茶」
「ストリップショー」
「お触りパブ」
 悪ノリしているのか、絶対にあり得ないものまで次々と回答として挙げていき、とうとう――。
「そんないかがわしいものじゃないよっ! 俺達のクラスの出し物は――」
 僕達の出すハチャメチャな回答を聞くに堪えられなくなった深雪から、正解を教えてもらうことに成功した。
 深雪の口から正解を聞き出すことに成功したお兄ちゃんは、「しまった!」という顔をしている深雪と、ついに秘密がバレてしまって絶望している頼斗に向かって
「そりゃ是非行かねーとだなぁ~」
 と、それまで以上に意地悪な笑顔で言っていた。
 そして、ようやく深雪からクラスの出し物を教えてもらった雪ちゃんも、正解に大ウケしながらめちゃくちゃテンションが上がっていた。
 僕達は今、学園祭前の大事なテスト週間だというのに、気持ちは既に学園祭とその先にあった。


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