35 / 44
第5章 健吾side
第八話
しおりを挟む
電車の単調な振動が、健吾の混乱した思考を静かに揺らしていた。
隣に座る蛍は何も語らず、ただそっと寄り添っている。問い詰めることも慰めることもせず、ただ存在してくれるその配慮が、今の健吾には何よりもありがたかった。
尚の言葉が脳裏で反響する。
『番を解消した方がいいんじゃない?』
最初に聞いた時は本能的な拒絶を感じた。
七年という歳月が刻んだ絆を、そう簡単に断ち切れるものだろうか。
しかし冷静になって考えれば、それこそが二人にとって最も理にかなった選択なのかもしれない。
医師の診断も頭をよぎる。現在の症状は番破棄時の反応に酷似している、と。
そして、もう一つ気になることがあった。
蛍のフェロモンを、わずかながら感じ取れるようになっていることだ。
本来であれば、番の絆で結ばれたアルファは他のオメガのフェロモンを感知できないはずだ。
それなのに健吾は蛍の甘い香りを捉えている。これは番の結合が自然に弱まっているということなのだろうか。
ただし、番の正式な解消はアルファ側からしか申し出られない。
健吾自身はまだ明確な決断を下していないというのに、なぜ身体がこのような反応を示すのか。疑問は深まるばかりだった。
数日後、健吾は再び医師の診察を受けた。
「前回お見えになった時と比べて、随分と血色が良くなりましたね」
医師は健吾の顔を見ながら言った。
「お相手の方と話し合いができたのですね」
「はい。率直に気持ちを伝え合うことができました」
「それは何よりです。どのような方向性になったのでしょうか」
健吾は尚との会話を要約して説明した。彼の長年の苦悩、そして番解消への希望。
「なるほど。お相手の方も、相当にお辛い思いをされていたのですね」
医師は頷きながらカルテに記録を取った。
「番の解消について、具体的な手続きを教えていただけますでしょうか」
健吾の問いに、医師の表情が少し厳しくなった。
「正直に申し上げますと、番の解消は決して容易な過程ではありません」
「どのような方法になるのでしょうか」
「主に二つのアプローチがございます。一つは薬物療法による段階的な絆の弱化。もう一つは心理療法を併用した包括的な治療です」
医師は机の上から資料を取り出し、詳しい説明を始めた。
「最近は後者をとるケースが多いですが、いずれの場合も、数ヶ月から半年程度の期間を要します。そして、完全な成功を保証することはできません」
「そうなんですか」
「はい。最も確実な解消法は、いずれか一方が新たな番を見つけることですが、それは自然な流れに委ねるしかありません」
「リスクについてはいかがでしょうか」
「身体面では、ホルモンバランスの乱れ、持続する疲労感、免疫機能の低下などが考えられます。精神面では、抑うつ症状、不安障害などのリスクがあります」
健吾は真剣な表情で耳を傾けていた。
「ただし」
医師は語調を少し和らげた。
「お二人の場合、もともと恋愛感情に基づく結合ではないとのことですので、比較的リスクは軽微である可能性があります」
「それはどういう意味でしょうか」
「番の絆の強度は、心理的な結びつきの深さと比例します。長期間にわたって心理的な距離が存在していたということは、すでに絆が自然に弱化している可能性を示唆します」
その説明に、健吾は僅かな安堵を覚えた。
「手続きとしては、まず専門医療機関での詳細な検査が必要となります。その結果を踏まえて、お二人の合意のもとで治療計画を策定いたします」
医師は紹介状を書きながら続けた。
「こちらの医療機関が、この分野では最も豊富な実績を有しています。ただし、最終的な判断は慎重になさってください」
病院を後にした健吾は、紹介状を胸ポケットに収めながら街を歩いた。
番解消への具体的な道筋が見えてきた今、残されたのは自分の決断だけだった。
その夜、健吾は尚にメッセージを送った。
『専門医に相談してきたよ。番解消について詳しい説明を受けた』
返信は間もなく届いた。
『ありがとう。どんな内容だった?』
健吾は医師から聞いた情報を丁寧に伝えた。
治療手法、所要期間、想定されるリスク。
隠すことなく、すべてを正直に伝えた。
『僕のきいた内容とほぼ同じ。リスクはどうだって?』
『俺たちの場合は比較的軽微で済む可能性が高いらしい』
『うん、それも僕のきいた話と同じ。じゃあ、試してみてもいいのかな』
尚の返信からは、かすかな希望の光が感じ取れた。
『もう一度会って、詳しく話し合わない?』
『うん。今度は僕がそっちに行くよ』
一週間後、健吾と尚は大学に程近いカフェで再会した。
前回の取り乱した様子とは打って変わって、尚の表情には穏やかさが戻っていた。
「体調は大丈夫?」
健吾が尋ねると、尚は微笑を浮かべた。
「うん、少し気持ちが楽になったみたい。健吾も顔色が良くなったね」
「そうかも」
二人は医師から提供された資料を共に検討した。
治療の流れ、予想される期間、必要な費用について詳細に話し合った。
専門的な内容を一つ一つ確認していく作業は、感情的になりがちな問題に客観的な視点をもたらした。
「本当にこの道を選んでいいのかな」
尚が不安げに呟いた。資料から顔を上げた瞳に、迷いの色が宿る。
「後悔することはないのかな」
健吾は尚の目を見つめて答える。言葉を選ぶように、静かに。
「俺は、尚が幸せになることを一番大事だと思ってる。番を解消することで、尚が愛する人と出会えるのなら、それでいい」
「健吾も同じだよ。健吾にも、幸せになる権利がある」
尚の言葉が胸に響き、健吾は複雑な感情を抱いた。
自分自身の幸福。
それについて最近頻繁に考えるようになっていた。蛍の顔がふと脳裏に浮かび、心の奥で何かが静かに動いた。
「決断するか」
健吾は深く息を吐いて、静かに言った。
「番を解消しよう。お互いの未来のために」
尚の瞳に涙が滲んだが、それは悲しみではなく、深い安堵の涙のように見えた。
長い間胸に溜めていた重荷が、ようやく降ろせるのだという安らぎ。
「ありがとう、健吾。七年間、本当にありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとう。尚は俺にとって大切な友人だよ。これからもずっと」
二人は静かに握手を交わした。
長きにわたって二人を縛り続けた重い責任から、ついに解放される時が来たのだった。
隣に座る蛍は何も語らず、ただそっと寄り添っている。問い詰めることも慰めることもせず、ただ存在してくれるその配慮が、今の健吾には何よりもありがたかった。
尚の言葉が脳裏で反響する。
『番を解消した方がいいんじゃない?』
最初に聞いた時は本能的な拒絶を感じた。
七年という歳月が刻んだ絆を、そう簡単に断ち切れるものだろうか。
しかし冷静になって考えれば、それこそが二人にとって最も理にかなった選択なのかもしれない。
医師の診断も頭をよぎる。現在の症状は番破棄時の反応に酷似している、と。
そして、もう一つ気になることがあった。
蛍のフェロモンを、わずかながら感じ取れるようになっていることだ。
本来であれば、番の絆で結ばれたアルファは他のオメガのフェロモンを感知できないはずだ。
それなのに健吾は蛍の甘い香りを捉えている。これは番の結合が自然に弱まっているということなのだろうか。
ただし、番の正式な解消はアルファ側からしか申し出られない。
健吾自身はまだ明確な決断を下していないというのに、なぜ身体がこのような反応を示すのか。疑問は深まるばかりだった。
数日後、健吾は再び医師の診察を受けた。
「前回お見えになった時と比べて、随分と血色が良くなりましたね」
医師は健吾の顔を見ながら言った。
「お相手の方と話し合いができたのですね」
「はい。率直に気持ちを伝え合うことができました」
「それは何よりです。どのような方向性になったのでしょうか」
健吾は尚との会話を要約して説明した。彼の長年の苦悩、そして番解消への希望。
「なるほど。お相手の方も、相当にお辛い思いをされていたのですね」
医師は頷きながらカルテに記録を取った。
「番の解消について、具体的な手続きを教えていただけますでしょうか」
健吾の問いに、医師の表情が少し厳しくなった。
「正直に申し上げますと、番の解消は決して容易な過程ではありません」
「どのような方法になるのでしょうか」
「主に二つのアプローチがございます。一つは薬物療法による段階的な絆の弱化。もう一つは心理療法を併用した包括的な治療です」
医師は机の上から資料を取り出し、詳しい説明を始めた。
「最近は後者をとるケースが多いですが、いずれの場合も、数ヶ月から半年程度の期間を要します。そして、完全な成功を保証することはできません」
「そうなんですか」
「はい。最も確実な解消法は、いずれか一方が新たな番を見つけることですが、それは自然な流れに委ねるしかありません」
「リスクについてはいかがでしょうか」
「身体面では、ホルモンバランスの乱れ、持続する疲労感、免疫機能の低下などが考えられます。精神面では、抑うつ症状、不安障害などのリスクがあります」
健吾は真剣な表情で耳を傾けていた。
「ただし」
医師は語調を少し和らげた。
「お二人の場合、もともと恋愛感情に基づく結合ではないとのことですので、比較的リスクは軽微である可能性があります」
「それはどういう意味でしょうか」
「番の絆の強度は、心理的な結びつきの深さと比例します。長期間にわたって心理的な距離が存在していたということは、すでに絆が自然に弱化している可能性を示唆します」
その説明に、健吾は僅かな安堵を覚えた。
「手続きとしては、まず専門医療機関での詳細な検査が必要となります。その結果を踏まえて、お二人の合意のもとで治療計画を策定いたします」
医師は紹介状を書きながら続けた。
「こちらの医療機関が、この分野では最も豊富な実績を有しています。ただし、最終的な判断は慎重になさってください」
病院を後にした健吾は、紹介状を胸ポケットに収めながら街を歩いた。
番解消への具体的な道筋が見えてきた今、残されたのは自分の決断だけだった。
その夜、健吾は尚にメッセージを送った。
『専門医に相談してきたよ。番解消について詳しい説明を受けた』
返信は間もなく届いた。
『ありがとう。どんな内容だった?』
健吾は医師から聞いた情報を丁寧に伝えた。
治療手法、所要期間、想定されるリスク。
隠すことなく、すべてを正直に伝えた。
『僕のきいた内容とほぼ同じ。リスクはどうだって?』
『俺たちの場合は比較的軽微で済む可能性が高いらしい』
『うん、それも僕のきいた話と同じ。じゃあ、試してみてもいいのかな』
尚の返信からは、かすかな希望の光が感じ取れた。
『もう一度会って、詳しく話し合わない?』
『うん。今度は僕がそっちに行くよ』
一週間後、健吾と尚は大学に程近いカフェで再会した。
前回の取り乱した様子とは打って変わって、尚の表情には穏やかさが戻っていた。
「体調は大丈夫?」
健吾が尋ねると、尚は微笑を浮かべた。
「うん、少し気持ちが楽になったみたい。健吾も顔色が良くなったね」
「そうかも」
二人は医師から提供された資料を共に検討した。
治療の流れ、予想される期間、必要な費用について詳細に話し合った。
専門的な内容を一つ一つ確認していく作業は、感情的になりがちな問題に客観的な視点をもたらした。
「本当にこの道を選んでいいのかな」
尚が不安げに呟いた。資料から顔を上げた瞳に、迷いの色が宿る。
「後悔することはないのかな」
健吾は尚の目を見つめて答える。言葉を選ぶように、静かに。
「俺は、尚が幸せになることを一番大事だと思ってる。番を解消することで、尚が愛する人と出会えるのなら、それでいい」
「健吾も同じだよ。健吾にも、幸せになる権利がある」
尚の言葉が胸に響き、健吾は複雑な感情を抱いた。
自分自身の幸福。
それについて最近頻繁に考えるようになっていた。蛍の顔がふと脳裏に浮かび、心の奥で何かが静かに動いた。
「決断するか」
健吾は深く息を吐いて、静かに言った。
「番を解消しよう。お互いの未来のために」
尚の瞳に涙が滲んだが、それは悲しみではなく、深い安堵の涙のように見えた。
長い間胸に溜めていた重荷が、ようやく降ろせるのだという安らぎ。
「ありがとう、健吾。七年間、本当にありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとう。尚は俺にとって大切な友人だよ。これからもずっと」
二人は静かに握手を交わした。
長きにわたって二人を縛り続けた重い責任から、ついに解放される時が来たのだった。
345
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
僕たちの世界は、こんなにも眩しかったんだね
舞々
BL
「お前以外にも番がいるんだ」
Ωである花村蒼汰(はなむらそうた)は、よりにもよって二十歳の誕生日に恋人からそう告げられる。一人になることに強い不安を感じたものの、「αのたった一人の番」になりたいと願う蒼汰は、恋人との別れを決意した。
恋人を失った悲しみから、蒼汰はカーテンを閉め切り、自分の殻へと引き籠ってしまう。そんな彼の前に、ある日突然イケメンのαが押しかけてきた。彼の名前は神木怜音(かみきれお)。
蒼汰と怜音は幼い頃に「お互いが二十歳の誕生日を迎えたら番になろう」と約束をしていたのだった。
そんな怜音に溺愛され、少しずつ失恋から立ち直っていく蒼汰。いつからか、優しくて頼りになる怜音に惹かれていくが、引きこもり生活からはなかなか抜け出せないでいて…。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
好きな人の待ち受け画像は僕ではありませんでした
鳥居之イチ
BL
————————————————————
受:久遠 酵汰《くおん こうた》
攻:金城 桜花《かねしろ おうか》
————————————————————
あることがきっかけで好きな人である金城の待ち受け画像を見てしまった久遠。
その待ち受け画像は久遠ではなく、クラスの別の男子でした。
上北学園高等学校では、今SNSを中心に広がっているお呪いがある。
それは消しゴムに好きな人の前を書いて、使い切ると両想いになれるというお呪いの現代版。
お呪いのルールはたったの二つ。
■待ち受けを好きな人の写真にして3ヶ月間好きな人にそのことをバレてはいけないこと。
■待ち受けにする写真は自分しか持っていない写真であること。
つまりそれは、金城は久遠ではなく、そのクラスの別の男子のことが好きであることを意味していた。
久遠は落ち込むも、金城のためにできることを考えた結果、
金城が金城の待ち受けと付き合えるように、協力を持ちかけることになるが…
————————————————————
この作品は他サイトでも投稿しております。
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる