1 / 1
第1章
第1話 S級パーティーの連中がみんな優しすぎる!!!!
しおりを挟む
「お前に大事な話がある。」
8人掛けの長いテーブル。
目の前には剣を背中に背負い、そして、国も背中に背負っている男が居た。
金髪に青い瞳。
身体には鎧を纏っている。
「やっぱり…俺の追放のことか?」
俺はそいつの青い目を見て聞いた。
青い目は下を向いた。
俺はそいつの目をまっすぐに見る。
8人がけのテーブルは全て埋まっていて、それでも、だれも声を出さない。
「すまん…」
目の前のそいつは、青い瞳を濡らして言った。
やさしいなこいつは…
「あのなぁ…追放は仕方ねぇよ…だって俺…弱いもん…」
「ッ!!!!!」
ドン!!!!!!!
うわぁ、びっくりした
目の前のそいつは、息を勢い良く漏らすと、机を叩いた。
俺はすこしびっくりして、肩を揺らす。
「不甲斐ない!!!!!!どうか、この俺を許してくれっ!!!!!!!」
そういうと、目の前の青い瞳の男は立ち上がり、頭を下げて、机に勢い良くぶつける。
ドォォォォォン!!!!!!!!
どぅわああああ!?!?
机に頭突するだけでこんな音するのかよ!?
俺はすこしビビりながらも、「あ、頭上げろよ…」と言う。
「お、俺が弱いせいで!!!!!」
「弱くはねぇだろ…俺ら…S級パーティーだろ?」
俺は顔をひきつらせながらも、言うと、そっぽを向いた。
怖い怖い怖い怖い…!!!!!
そう。俺らはS級パーティーだ。
冒険者として夢見た8人の少年少女。
俺の名前はカモミール。
小さな村の中で育った俺は、幼馴染と冒険者を目指した。
14になった時、俺らは冒険へと旅立った。
そして、戦いの中で数多なるスキルを獲得し、俺らは遂にS級パーティーになった…のだが。
俺もヒーラーという役職を手に入れ、ようやくこれからという時だった。
この前の戦いで、俊敏に動けなかった俺は、仲間でリーダーであるアゲラタムによって守られていた。
いわゆる、足手まといだ。
このままでは俺のせいで、仲間が全員死んでしまう。
「分かってるよ。俺が弱いのも、お前が、アゲラタムが仲間の事、ちゃんと考えてるってのも…」
「い、いや…弱いのは俺だ…!!!!俺が不甲斐ないせいで!!!!!」
「いやいや弱いのは俺だよ…」
「弱くない!!!!俺の心が弱いんだ!!!!!」
「えっと…いや、俺のほうが弱_____「うるせぇえええええええええええ!!!!!!!俺のほうが弱いんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
え、えぇ…そ、そこまで…?
そういえば忘れていた。
こいつは超ストイック過ぎて自分を追い込むタイプのドSのだったということを。
「えっと…まあ…それじゃあ、俺はこれで…」
と言って、俺は早々に酒場を去る。
ぶっちゃけ、俺は先の戦いでクソほどビビっていた。
なんだよホワイトドラゴン討伐って…ふざけんな!!!!!!!
酒場の外には人々が行き交う。
俺は空を見上げると、すごく青く、なんか背中が軽くなった気がした。
「さてと…まずは仕事探しか!!!なにしよっかな~!!!!」
俺は言うと、スキップで歩き始めた。
8人掛けの長いテーブル。
目の前には剣を背中に背負い、そして、国も背中に背負っている男が居た。
金髪に青い瞳。
身体には鎧を纏っている。
「やっぱり…俺の追放のことか?」
俺はそいつの青い目を見て聞いた。
青い目は下を向いた。
俺はそいつの目をまっすぐに見る。
8人がけのテーブルは全て埋まっていて、それでも、だれも声を出さない。
「すまん…」
目の前のそいつは、青い瞳を濡らして言った。
やさしいなこいつは…
「あのなぁ…追放は仕方ねぇよ…だって俺…弱いもん…」
「ッ!!!!!」
ドン!!!!!!!
うわぁ、びっくりした
目の前のそいつは、息を勢い良く漏らすと、机を叩いた。
俺はすこしびっくりして、肩を揺らす。
「不甲斐ない!!!!!!どうか、この俺を許してくれっ!!!!!!!」
そういうと、目の前の青い瞳の男は立ち上がり、頭を下げて、机に勢い良くぶつける。
ドォォォォォン!!!!!!!!
どぅわああああ!?!?
机に頭突するだけでこんな音するのかよ!?
俺はすこしビビりながらも、「あ、頭上げろよ…」と言う。
「お、俺が弱いせいで!!!!!」
「弱くはねぇだろ…俺ら…S級パーティーだろ?」
俺は顔をひきつらせながらも、言うと、そっぽを向いた。
怖い怖い怖い怖い…!!!!!
そう。俺らはS級パーティーだ。
冒険者として夢見た8人の少年少女。
俺の名前はカモミール。
小さな村の中で育った俺は、幼馴染と冒険者を目指した。
14になった時、俺らは冒険へと旅立った。
そして、戦いの中で数多なるスキルを獲得し、俺らは遂にS級パーティーになった…のだが。
俺もヒーラーという役職を手に入れ、ようやくこれからという時だった。
この前の戦いで、俊敏に動けなかった俺は、仲間でリーダーであるアゲラタムによって守られていた。
いわゆる、足手まといだ。
このままでは俺のせいで、仲間が全員死んでしまう。
「分かってるよ。俺が弱いのも、お前が、アゲラタムが仲間の事、ちゃんと考えてるってのも…」
「い、いや…弱いのは俺だ…!!!!俺が不甲斐ないせいで!!!!!」
「いやいや弱いのは俺だよ…」
「弱くない!!!!俺の心が弱いんだ!!!!!」
「えっと…いや、俺のほうが弱_____「うるせぇえええええええええええ!!!!!!!俺のほうが弱いんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
え、えぇ…そ、そこまで…?
そういえば忘れていた。
こいつは超ストイック過ぎて自分を追い込むタイプのドSのだったということを。
「えっと…まあ…それじゃあ、俺はこれで…」
と言って、俺は早々に酒場を去る。
ぶっちゃけ、俺は先の戦いでクソほどビビっていた。
なんだよホワイトドラゴン討伐って…ふざけんな!!!!!!!
酒場の外には人々が行き交う。
俺は空を見上げると、すごく青く、なんか背中が軽くなった気がした。
「さてと…まずは仕事探しか!!!なにしよっかな~!!!!」
俺は言うと、スキップで歩き始めた。
100
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる