禁断の愛～初恋の人が義父になりました～

覗き見

「パパ?」


夜遅くにリチャードが帰ってくる音がした。今日は夕食後再び仕事に出掛けたようで、今は夜中を過ぎている。



──サアアアアア──


シャワーの音が鳴り響く。借金ができる前に、この屋敷には最新の設備であるシャワーを設置していた。もしこのシャワーがなければ毎日バスタブに水を運ばなければなかっただろう。浪費家だった母にその部分だけは感謝している。


(パパ・・・シャワーしてるの?)



少し開いていた部屋のドアからそっとメアリーは入った。透明のガラスにリチャードの後ろ姿が映っている。


──ゴクン──


水がリチャードの黒髪に艶かしく流れ、背中だけ見ても鍛えられていることが分かる。少し横を向いた彼の下半身から大きそうなイチモツがチラリと見えた。


(こんなとこ、見ちゃだめだわ)



そう思いつつもメアリーはその光景から目が離せない。メアリーは脚の間がズクンと熱くなるのを感じた。リチャードはシャワーを終え、タオルを頭に被せ、拭いていた。シャワーから出てこようとするリチャードに気づき、メアリーは慌ててその部屋を出て部屋に戻った。


──バタン──


(し、しまった)


メアリーの部屋のドアが大きな音をたてて閉まってしまう。リチャードに音を聞かれてしまったのではないだろうかと心配になる。


──スタッ、スタッ


メアリーの部屋への足音が聞こえてくる。ドアの前でその音が止まり、カチャリとドアが開いた。