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第一章 聖者召喚と騎士団
05.聖者、街へ出る3
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「綺麗……」
ぼそりと呟いてから、本当に魔獣が襲撃したのだろうかと城壁を見ようと視線を下に移して、ぐらりと目が回った。
フラッシュバックしたのは、ヘッドライトが行き来する暗闇。おもちゃ箱をひっくり返したようなイルミネーションが散りばめられた街の中、賑やかしい音ばかりが聞こえてくるのに寒々しい強い風が吹き上がってくる感覚が蘇った。
「おい、大丈夫か!」
後ろに控えていたアーフェンがすぐさま抱きかかえてくれたが、まだ頭の中にはあの光景が焼き付いて真柴を引っ張ろうとする感覚が残っている。
「だいじょ……ぶです、平気です、すみません」
言葉を句切って返事をするけれど、一瞬宙に浮いたあの感覚の次にやってきた風を切るような急降下に鳥肌が立つ。
「あんた、高いところが嫌なのか? それでどうして高いところに行きたいとか言ってるんだっ!」
責めるような口調に「ひぃっ」と呼吸だけの悲鳴が空気を震わせる。
続くのはいつだって投げ捨てるような溜め息だ。アーフェンもそうして、真柴が傷つかないように静かに地面に下ろした。頭を下げたことで少し落ち着き、真っ暗だった視界にゆっくりと沈もうとする太陽の光が入り込んでくる。
美しい景色に躍っていた心も萎み、石畳のような殺風景な床を目にして気持ちが萎む。
(自分にはこれがお似合いってことか)
心の中で嘲笑して、また無理に口角を上げた。
「ベルマンさん、ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫です、一人にしていただければ自分で神殿に戻りますので、もうお仕事に戻ってください」
このまま一緒に居たらどんな言葉を吐かれるか恐くて、先回りして彼を遠ざける。
自分はやはり一人の方が良い。
一人でなければならないんだ。
街に出て浮かれた気持ちを抱いたが為に現実を……己を突きつけられてしまった。研究書の中にある世界にだけ没頭するのに似たあの感覚自体が間違いだったんだ。
「なにを言っている、震えているじゃないかっ! 待っていろ、すぐに神殿に戻る手配をする」
丁寧な言葉が崩れ、乱暴な物言いになっているとアーフェンは気付いているのか。
(面倒と思われてしまったな……困ったな)
これではそう待たずに自分の本性も知られてしまう。
その方が良いのか、それとも繕った方が良いのか、真柴には分からなかったが、震える足では立つことができない今、なにもしないのが正解のように思える。
――いつだってそうだ。
期待に応えることができない自分の不甲斐なさがもどかしい。
どこまでも弱い自分が……。
頭を振って意識をはっきりさせようとしたが、首を動かすだけでめまいにも似た感覚に囚われた。世界が回るようだ。
「本当に大丈夫です、気にしないで……ください」
だと言うのにアーフェンは真柴の声など聞こえなかったように階段を駆け下りるとすぐに誰かを大声で呼び始めた。けたたましい足音が広がっていき、人のざわめきが沸き起こり近づいてくる。
「聖者様、大丈夫ですか?」
あの少年の声が聞こえる。それほど時間が経っていないというのになぜ彼がここにいるのだろうか。
「分かりますか、オレです、ドゴです。ドゴ・アルヘンティーノです。今、神殿が馬車を用意してくれています。お辛いようでしたら壁にもたれかかって休んでください」
「……ごめん、君にまで迷惑をかけてしまったね」
「そんなっ! 迷惑なんかじゃないですよっ! あ、副団長のベルマンさんが来ましたよ」
けたたましい足音の中に一つだけがっしりとした音があるのは彼かも知れない。
「聖者を持ち上げて下りる。お前たちは先を行け、もし転んだときは下敷きになってくれ」
果たしてそれは冗談なのかそれとも……と考えている間にひょいっと、いとも軽々と抱き上げられ、荷物のように肩に担がれた。
「副団長……それはいくらなんでも聖者様に失礼じゃないですか」
「うるさい。階段を下りるのはこれが一番楽なんだ。おい聖者、大丈夫か?」
「はい……ご迷惑を……僕のことは気にしないでください」
とは言いながらも、世界が回ったかのように頭の中で景色がグルグルと回転している。しかも目に見えるものではない、記憶の中の映像だ。
流れていくヘッドライト、姦しいクラクション。それらが一向に消えようとしない。それでも必死に平静を保とうと真柴は口角を上げた。
傍に聞こえてくる小さな足音にドゴが追いかけてくれているのが分かり、少しだけホッとする。
誰かに気にかけて貰うのが、こんなにも擽ったくて嬉しい事だったなんて随分と忘れてしまっていた。
(悪くないな、こんなのも)
けれど、それは真柴が聖者だからだ。肩書きがなくなれば誰も見向きもしない。むしろ邪魔者として扱われるはずだ。
(ちゃんと聖者としての役目を果たさないと……こんなところで弱ってたらまた、失望されるな)
自嘲して、気持ちを引き締めた。
城郭から出てすぐの場所に停めてあった馬車に放り込まれ、当然のようにドゴとアーフェンが乗り込んできた。まっすぐに座ることができない真柴を支えようとドゴが隣に座り、変わらず厳めしい表情をしたアーフェンは正面の席に腰掛け腕を組んでいる。
すぐに馬車は動き出し、石畳が敷かれた道を走り始めれば、馬車は軽く上下に跳ね始めた。馴れない真柴は胃がひっくり返りそうになる。
なんだこれは。
歩いているときには気付かなかった石畳の凹凸で跳ねた車輪は木枠のみでできているのを思い出す。荷台はずっと上下に揺らされて、硬い座面はダイレクトに振動を伝えてくる。
(な……遊園地のアトラクションなんか目じゃないくらい酷いぞこれ……うっ)
真柴は初めてゴムの重要性を認識した。まだこの時代には存在しないあの、衝撃を吸収してくれる存在を求めるが、この世界にゴムの気があるかすら判らない。
めまいに加え吐き気までが沸き起こり、真柴は慌てて口元を覆った。
「大丈夫ですか、聖者様。馬車酔いでしょうか、馴れないとなりやすいんですよ」
これが噂の馬車酔いか……ロイヤルファミリーですら起こすと言われているそれを、まさか自分も体験できるのは名誉か不幸か。だが吐き気を堪えるだけで精一杯の真柴は口の中が嫌な唾液でいっぱいになる。両手で慌てて押さえなければすぐにでも朝食べたものが飛び出てしまいそうだ。
はぁ。
アーフェンが思いっきり不機嫌に嘆息し、ひょいっと真柴の身体を抱き上げ、自分の膝に乗せる。
「まだこの方がマシだろう。聖者、少し辛抱しろ。すぐに神殿に着く」
すみません、何もかも……。
だが口に出せず、眉毛は垂れ、みっともない顔になっているはずだ。
自分が乗り物に弱いとは思いもしなかった。いつも使っている電車だって揺れていたはずだが、こんなにも酷くはない。
(そういや、車か電車しか知らないな、僕。飛行機も乗ったことない)
あと少しなら我慢できるはずだ。
揺れる視界を閉ざし、ひたすら深呼吸を繰り返してやり過ごす。吐く前に馬車は神殿に着き、真柴を抱きかかえたままアーフェンは馬車を降りた。
ドゴに案内され、あの殺風景な部屋の寝台へと下ろされた。
詫びようにも下りてなお吐き気は収まらず、ぐったりと寝台に倒れ込んだ。
アーフェンは真柴を見下ろし、また嘆息した。
「十日後に魔獣討伐に行く。それまで神殿で大人しくして体調を整えろ」
言うや否や、踵を返し部屋を出て行った。
「すごく素っ気ない方ですね、ベルマンさんは。聖者様、ちょっと待ってくださいね、今水を持ってきます」
ドゴも出て行けば一気に室内はいつもの静寂が戻ってきた。
素っ気ないアーフェンの言葉を思い出し、口角を上げる。彼が心配しているのは真柴に対してではなく、討伐に支障が出ないかだ。当然だ、そのためにこの世界に呼び出されたのに、いざという時に役に立たないかもしれないと心配しているのだろう。
こんな所でめまいを起こしている場合じゃない。
ちゃんと役目をこなさなきゃ……。
でなければまた、冷ややかな眼差しが真柴に降り注ぐ。
嘲笑。
侮蔑。
幻滅。
不快。
真柴は見ないようきつく瞼を閉じた。涙が一筋流れ落ち、すぐさまごわついたシーツに染み込んでいく。
――ちゃんとしないと。
そう思いながらゆっくりと疲弊した身体と共に眠りの海へと沈んでいった。
ぼそりと呟いてから、本当に魔獣が襲撃したのだろうかと城壁を見ようと視線を下に移して、ぐらりと目が回った。
フラッシュバックしたのは、ヘッドライトが行き来する暗闇。おもちゃ箱をひっくり返したようなイルミネーションが散りばめられた街の中、賑やかしい音ばかりが聞こえてくるのに寒々しい強い風が吹き上がってくる感覚が蘇った。
「おい、大丈夫か!」
後ろに控えていたアーフェンがすぐさま抱きかかえてくれたが、まだ頭の中にはあの光景が焼き付いて真柴を引っ張ろうとする感覚が残っている。
「だいじょ……ぶです、平気です、すみません」
言葉を句切って返事をするけれど、一瞬宙に浮いたあの感覚の次にやってきた風を切るような急降下に鳥肌が立つ。
「あんた、高いところが嫌なのか? それでどうして高いところに行きたいとか言ってるんだっ!」
責めるような口調に「ひぃっ」と呼吸だけの悲鳴が空気を震わせる。
続くのはいつだって投げ捨てるような溜め息だ。アーフェンもそうして、真柴が傷つかないように静かに地面に下ろした。頭を下げたことで少し落ち着き、真っ暗だった視界にゆっくりと沈もうとする太陽の光が入り込んでくる。
美しい景色に躍っていた心も萎み、石畳のような殺風景な床を目にして気持ちが萎む。
(自分にはこれがお似合いってことか)
心の中で嘲笑して、また無理に口角を上げた。
「ベルマンさん、ご迷惑をおかけしてすみません。大丈夫です、一人にしていただければ自分で神殿に戻りますので、もうお仕事に戻ってください」
このまま一緒に居たらどんな言葉を吐かれるか恐くて、先回りして彼を遠ざける。
自分はやはり一人の方が良い。
一人でなければならないんだ。
街に出て浮かれた気持ちを抱いたが為に現実を……己を突きつけられてしまった。研究書の中にある世界にだけ没頭するのに似たあの感覚自体が間違いだったんだ。
「なにを言っている、震えているじゃないかっ! 待っていろ、すぐに神殿に戻る手配をする」
丁寧な言葉が崩れ、乱暴な物言いになっているとアーフェンは気付いているのか。
(面倒と思われてしまったな……困ったな)
これではそう待たずに自分の本性も知られてしまう。
その方が良いのか、それとも繕った方が良いのか、真柴には分からなかったが、震える足では立つことができない今、なにもしないのが正解のように思える。
――いつだってそうだ。
期待に応えることができない自分の不甲斐なさがもどかしい。
どこまでも弱い自分が……。
頭を振って意識をはっきりさせようとしたが、首を動かすだけでめまいにも似た感覚に囚われた。世界が回るようだ。
「本当に大丈夫です、気にしないで……ください」
だと言うのにアーフェンは真柴の声など聞こえなかったように階段を駆け下りるとすぐに誰かを大声で呼び始めた。けたたましい足音が広がっていき、人のざわめきが沸き起こり近づいてくる。
「聖者様、大丈夫ですか?」
あの少年の声が聞こえる。それほど時間が経っていないというのになぜ彼がここにいるのだろうか。
「分かりますか、オレです、ドゴです。ドゴ・アルヘンティーノです。今、神殿が馬車を用意してくれています。お辛いようでしたら壁にもたれかかって休んでください」
「……ごめん、君にまで迷惑をかけてしまったね」
「そんなっ! 迷惑なんかじゃないですよっ! あ、副団長のベルマンさんが来ましたよ」
けたたましい足音の中に一つだけがっしりとした音があるのは彼かも知れない。
「聖者を持ち上げて下りる。お前たちは先を行け、もし転んだときは下敷きになってくれ」
果たしてそれは冗談なのかそれとも……と考えている間にひょいっと、いとも軽々と抱き上げられ、荷物のように肩に担がれた。
「副団長……それはいくらなんでも聖者様に失礼じゃないですか」
「うるさい。階段を下りるのはこれが一番楽なんだ。おい聖者、大丈夫か?」
「はい……ご迷惑を……僕のことは気にしないでください」
とは言いながらも、世界が回ったかのように頭の中で景色がグルグルと回転している。しかも目に見えるものではない、記憶の中の映像だ。
流れていくヘッドライト、姦しいクラクション。それらが一向に消えようとしない。それでも必死に平静を保とうと真柴は口角を上げた。
傍に聞こえてくる小さな足音にドゴが追いかけてくれているのが分かり、少しだけホッとする。
誰かに気にかけて貰うのが、こんなにも擽ったくて嬉しい事だったなんて随分と忘れてしまっていた。
(悪くないな、こんなのも)
けれど、それは真柴が聖者だからだ。肩書きがなくなれば誰も見向きもしない。むしろ邪魔者として扱われるはずだ。
(ちゃんと聖者としての役目を果たさないと……こんなところで弱ってたらまた、失望されるな)
自嘲して、気持ちを引き締めた。
城郭から出てすぐの場所に停めてあった馬車に放り込まれ、当然のようにドゴとアーフェンが乗り込んできた。まっすぐに座ることができない真柴を支えようとドゴが隣に座り、変わらず厳めしい表情をしたアーフェンは正面の席に腰掛け腕を組んでいる。
すぐに馬車は動き出し、石畳が敷かれた道を走り始めれば、馬車は軽く上下に跳ね始めた。馴れない真柴は胃がひっくり返りそうになる。
なんだこれは。
歩いているときには気付かなかった石畳の凹凸で跳ねた車輪は木枠のみでできているのを思い出す。荷台はずっと上下に揺らされて、硬い座面はダイレクトに振動を伝えてくる。
(な……遊園地のアトラクションなんか目じゃないくらい酷いぞこれ……うっ)
真柴は初めてゴムの重要性を認識した。まだこの時代には存在しないあの、衝撃を吸収してくれる存在を求めるが、この世界にゴムの気があるかすら判らない。
めまいに加え吐き気までが沸き起こり、真柴は慌てて口元を覆った。
「大丈夫ですか、聖者様。馬車酔いでしょうか、馴れないとなりやすいんですよ」
これが噂の馬車酔いか……ロイヤルファミリーですら起こすと言われているそれを、まさか自分も体験できるのは名誉か不幸か。だが吐き気を堪えるだけで精一杯の真柴は口の中が嫌な唾液でいっぱいになる。両手で慌てて押さえなければすぐにでも朝食べたものが飛び出てしまいそうだ。
はぁ。
アーフェンが思いっきり不機嫌に嘆息し、ひょいっと真柴の身体を抱き上げ、自分の膝に乗せる。
「まだこの方がマシだろう。聖者、少し辛抱しろ。すぐに神殿に着く」
すみません、何もかも……。
だが口に出せず、眉毛は垂れ、みっともない顔になっているはずだ。
自分が乗り物に弱いとは思いもしなかった。いつも使っている電車だって揺れていたはずだが、こんなにも酷くはない。
(そういや、車か電車しか知らないな、僕。飛行機も乗ったことない)
あと少しなら我慢できるはずだ。
揺れる視界を閉ざし、ひたすら深呼吸を繰り返してやり過ごす。吐く前に馬車は神殿に着き、真柴を抱きかかえたままアーフェンは馬車を降りた。
ドゴに案内され、あの殺風景な部屋の寝台へと下ろされた。
詫びようにも下りてなお吐き気は収まらず、ぐったりと寝台に倒れ込んだ。
アーフェンは真柴を見下ろし、また嘆息した。
「十日後に魔獣討伐に行く。それまで神殿で大人しくして体調を整えろ」
言うや否や、踵を返し部屋を出て行った。
「すごく素っ気ない方ですね、ベルマンさんは。聖者様、ちょっと待ってくださいね、今水を持ってきます」
ドゴも出て行けば一気に室内はいつもの静寂が戻ってきた。
素っ気ないアーフェンの言葉を思い出し、口角を上げる。彼が心配しているのは真柴に対してではなく、討伐に支障が出ないかだ。当然だ、そのためにこの世界に呼び出されたのに、いざという時に役に立たないかもしれないと心配しているのだろう。
こんな所でめまいを起こしている場合じゃない。
ちゃんと役目をこなさなきゃ……。
でなければまた、冷ややかな眼差しが真柴に降り注ぐ。
嘲笑。
侮蔑。
幻滅。
不快。
真柴は見ないようきつく瞼を閉じた。涙が一筋流れ落ち、すぐさまごわついたシーツに染み込んでいく。
――ちゃんとしないと。
そう思いながらゆっくりと疲弊した身体と共に眠りの海へと沈んでいった。
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