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第六章 誰も知らぬ地で
05.病気のない世界2
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蘇る罵倒の数々。
『バグ製造機。何年この仕事をやってるんだ、もう消えてくれ! なんだったら隣のビルから跳べよ、あそこなら柵がないから簡単だろ。役立たずが生きてたって意味ないんだから、もう俺たちの前からいなくなれ!』
疲弊した心はそれを受け止めてしまった。いつも通りの八つ当たりだと聞き流せなかった。営業から回ってくる納期の短い仕事は、毎日残業しても終わりがなくて、本当に自分が無意味な存在のように思えた。
だから、もういらない。
誰もこんな自分はいらない。自分ももう、いらない。
縋るものすらなくて、非常階段から隣のビルに上がってみた。
眼下に広がる闇、蛍のように流れていくヘッドライト。人々のざわめきは遠くて、自分だけが孤独な闇の中に取り残されたような錯覚に陥った。
いや、錯覚じゃない。心はどこまでも闇の中に取り残されていた。
ただ淡い光を放つ満月だけが美しくて、空を見上げたのは何年ぶりだろうと、見惚れた。手を伸ばしたら届きそうで、それを掴めたらきっと何かが変わるような気がして……また口角を上げて手を引っ込めたのだ。
全部を諦め、吹き抜けるビル風に背中を押してもらい一歩を踏み出した。
深淵に向かって落ちるあの瞬間、自分はなにを思っただろうか。それすら今は思い出せない。
「本当に僕は無意味な人間だ……」
「そんなことはないっ! お前は無意味な人間なんかじゃない!!」
いつになく強い言葉と共に両肩を掴まれた。大きな手から伝わる熱が、ゆっくりと粗末な麻布越しに伝わってくる。剣を握り続けた逞しい指が肉に食い込み痛いのに、真柴はそれよりも真剣に見つめてくる宝石のような蒼い瞳に吸い込まれる。
(ベルマンさんの目は……こんな色だったんだ)
ルビーと同じ色の紙にブルートパーズの瞳は洋画の俳優のようだ。彫りの深い顔と相まってよりアーフェンを男前に映し出す。
好意を抱いていても、しっかりと目を合わせることがなかった。
アーフェンが真柴の身体に触れるのは稀だ。だからこそ、自分の片想いで終わるのだと信じて疑わなかったのに、今は驚きでなぜ彼がそうしているのか分からなくなる。
吸い込まれるような澄んだ蒼い瞳の奥が僅かに怒りの色を宿している。
「お前は自分をそんな粗末に言うな! 卑下にするな! 少なくとも俺の前だけは口にしないでくれ……俺にとって誰よりも大事なんだ」
食事の時に告げられた「好ましい」と合わさり、幸福感が心の中に広がっていく。
なんだ、この感情は。
今まで味わったことのない甘酸っぱさが心から脳にまで染み渡り、ギュッと身体の奥が切なさを訴えた。
なんだ、この感覚は。
三十七になって初めて知るそれに、真柴は戸惑った。
掴もうとするとするりと逃げ、けれどしっかりと心に甘く切ない感情を残していく。
「ベ……ルマンさん?」
「お前は絶対に俺には必要な人間だ。それを見失うな!」
強い言葉は鋭く真柴の中へと切り込み、楔を打ち付けていく。
怯えに硬くなった肩から力が抜ければ、全身の力も弱まり、こてっとアーフェンの逞しい胸に額をつけた。こんなにも近い距離で心音を聞くのはいつぶりか。心地よいリズムに自分がどれだけ肩肘張って生きてきたのかが分かる。
今、とても心が落ち着いている。あれほど己の無力さに自暴自棄になろうとしていたのに、アーフェンに触れているところから安心できる温かさが流れ込んで血と一緒に駆け巡っていく。いつも冷えているように感じる指先にまでそれは行き届き、真柴の全身を包み込んでくれるようで、離れたくないと願ってしまう。
「ありがとうございます、ベルマンさん。こんなことを言って貰ったのは生まれて初めてです」
誰に言って貰ってもこんなにも穏やかな気持ちになるわけではない。アーフェンだからだ。自分が好意を抱いているから余計に心が温かく、そして次第に熱くなる。
この人はなんて寛容なんだろう。こんなにも頼りなく面倒な荷物でしかない真柴を受け入れる度量に感謝して、けれど決して勘違いしてはいけないと自分に言い聞かせる。
アーフェンは騎士だ。退団したとしても、彼の根底にあるのは騎士道だろう。困っている人を助けるのを使命にして、責務に押しつぶされそうになった真柴を見捨てられずに今も面倒を見てくれているだけに過ぎない。
だから、心を寄せてくれているのではないかと勘違いしてはいけない、決して。
ゆっくりと身体に力を入れ、名残惜しい気持ちを叱責してアーフェンから離れる。無理矢理笑顔を作り、彼に見せた。
「ベルマンさんは優しいですね」
その優しさを絶対に見誤らない。そう伝えたくても一縷の望みを残すように次の言葉を続けなかった。代わりにどんどんと彼から距離を取り始める。
あんなにも心地よい温もりを覚えてしまったら、絶対に勘違いしてしまうから。
アーフェンの優しさにこれ以上触れてしまったら、もっと思い違いをしてしまう。
本当に自分が彼にとって大事な存在なのだと、バカみたいな妄想に囚われてしまう。
己を律して、真柴は諦めるためにまた口角を上げた。いつもの笑い方をすれば心が傷つかないような気がする。
自分を守るための笑みで武装してアーフェンに向き直った。
「すみません、落ち込んだりして……こんなによくしてもらってるのに、本当にごめんなさい。病気がないならそこまで気にしなくても大丈夫ですね」
洗った皿とカトラリーを持って家の中へと走って行く。
その背中をアーフェンがどんな顔をして見送ったかも分からないまま。
『バグ製造機。何年この仕事をやってるんだ、もう消えてくれ! なんだったら隣のビルから跳べよ、あそこなら柵がないから簡単だろ。役立たずが生きてたって意味ないんだから、もう俺たちの前からいなくなれ!』
疲弊した心はそれを受け止めてしまった。いつも通りの八つ当たりだと聞き流せなかった。営業から回ってくる納期の短い仕事は、毎日残業しても終わりがなくて、本当に自分が無意味な存在のように思えた。
だから、もういらない。
誰もこんな自分はいらない。自分ももう、いらない。
縋るものすらなくて、非常階段から隣のビルに上がってみた。
眼下に広がる闇、蛍のように流れていくヘッドライト。人々のざわめきは遠くて、自分だけが孤独な闇の中に取り残されたような錯覚に陥った。
いや、錯覚じゃない。心はどこまでも闇の中に取り残されていた。
ただ淡い光を放つ満月だけが美しくて、空を見上げたのは何年ぶりだろうと、見惚れた。手を伸ばしたら届きそうで、それを掴めたらきっと何かが変わるような気がして……また口角を上げて手を引っ込めたのだ。
全部を諦め、吹き抜けるビル風に背中を押してもらい一歩を踏み出した。
深淵に向かって落ちるあの瞬間、自分はなにを思っただろうか。それすら今は思い出せない。
「本当に僕は無意味な人間だ……」
「そんなことはないっ! お前は無意味な人間なんかじゃない!!」
いつになく強い言葉と共に両肩を掴まれた。大きな手から伝わる熱が、ゆっくりと粗末な麻布越しに伝わってくる。剣を握り続けた逞しい指が肉に食い込み痛いのに、真柴はそれよりも真剣に見つめてくる宝石のような蒼い瞳に吸い込まれる。
(ベルマンさんの目は……こんな色だったんだ)
ルビーと同じ色の紙にブルートパーズの瞳は洋画の俳優のようだ。彫りの深い顔と相まってよりアーフェンを男前に映し出す。
好意を抱いていても、しっかりと目を合わせることがなかった。
アーフェンが真柴の身体に触れるのは稀だ。だからこそ、自分の片想いで終わるのだと信じて疑わなかったのに、今は驚きでなぜ彼がそうしているのか分からなくなる。
吸い込まれるような澄んだ蒼い瞳の奥が僅かに怒りの色を宿している。
「お前は自分をそんな粗末に言うな! 卑下にするな! 少なくとも俺の前だけは口にしないでくれ……俺にとって誰よりも大事なんだ」
食事の時に告げられた「好ましい」と合わさり、幸福感が心の中に広がっていく。
なんだ、この感情は。
今まで味わったことのない甘酸っぱさが心から脳にまで染み渡り、ギュッと身体の奥が切なさを訴えた。
なんだ、この感覚は。
三十七になって初めて知るそれに、真柴は戸惑った。
掴もうとするとするりと逃げ、けれどしっかりと心に甘く切ない感情を残していく。
「ベ……ルマンさん?」
「お前は絶対に俺には必要な人間だ。それを見失うな!」
強い言葉は鋭く真柴の中へと切り込み、楔を打ち付けていく。
怯えに硬くなった肩から力が抜ければ、全身の力も弱まり、こてっとアーフェンの逞しい胸に額をつけた。こんなにも近い距離で心音を聞くのはいつぶりか。心地よいリズムに自分がどれだけ肩肘張って生きてきたのかが分かる。
今、とても心が落ち着いている。あれほど己の無力さに自暴自棄になろうとしていたのに、アーフェンに触れているところから安心できる温かさが流れ込んで血と一緒に駆け巡っていく。いつも冷えているように感じる指先にまでそれは行き届き、真柴の全身を包み込んでくれるようで、離れたくないと願ってしまう。
「ありがとうございます、ベルマンさん。こんなことを言って貰ったのは生まれて初めてです」
誰に言って貰ってもこんなにも穏やかな気持ちになるわけではない。アーフェンだからだ。自分が好意を抱いているから余計に心が温かく、そして次第に熱くなる。
この人はなんて寛容なんだろう。こんなにも頼りなく面倒な荷物でしかない真柴を受け入れる度量に感謝して、けれど決して勘違いしてはいけないと自分に言い聞かせる。
アーフェンは騎士だ。退団したとしても、彼の根底にあるのは騎士道だろう。困っている人を助けるのを使命にして、責務に押しつぶされそうになった真柴を見捨てられずに今も面倒を見てくれているだけに過ぎない。
だから、心を寄せてくれているのではないかと勘違いしてはいけない、決して。
ゆっくりと身体に力を入れ、名残惜しい気持ちを叱責してアーフェンから離れる。無理矢理笑顔を作り、彼に見せた。
「ベルマンさんは優しいですね」
その優しさを絶対に見誤らない。そう伝えたくても一縷の望みを残すように次の言葉を続けなかった。代わりにどんどんと彼から距離を取り始める。
あんなにも心地よい温もりを覚えてしまったら、絶対に勘違いしてしまうから。
アーフェンの優しさにこれ以上触れてしまったら、もっと思い違いをしてしまう。
本当に自分が彼にとって大事な存在なのだと、バカみたいな妄想に囚われてしまう。
己を律して、真柴は諦めるためにまた口角を上げた。いつもの笑い方をすれば心が傷つかないような気がする。
自分を守るための笑みで武装してアーフェンに向き直った。
「すみません、落ち込んだりして……こんなによくしてもらってるのに、本当にごめんなさい。病気がないならそこまで気にしなくても大丈夫ですね」
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