僕の嫁はオークの酋長！ 僕は主夫業しながら子育て支援！ スローライフを頑張ります！

第１章 僕の異世界スローライフは近所の姉ちゃんによる強引なものでした

第70話 子供達に仙術を教えます（２）

　ぼくが仙術スキルを発動したものだから。

「えぇええええええっ！」

「うそ～～～？」

「冗談じゃないですわ～！　何で乳母車の制作の仕方を～、私わたくしたちに教えるのですか～、お父さまは～！　もう～！」

「やったぁ～！　乳母車だ～！」

「はぁ～、何、瀬名は、乳母車が出て喜んでいるんだ～？　お前、頭が可笑しいのか～？」
「パパ～、兄さまがまた瀬名を虐めるから叱ってください～」

　まあ、こんな感じでね、あっ、ははははははははは……。

　この中で一番年下の瀬名だけはぼくが制作した大型……。

　そうよく日本の保育園の園児の散歩らしき場面と鉢合わせをした時にいつもぼくが大きな乳母車だな、感心しながら見ていた乳母車をぼくが制作すれば褒め称えてくれた。

　しかし残りの三人……。晋作と美麗、江乃はOH～、NO～！　と絶叫を上げ──！

　江乃はツンツン姫さんらしく父親のぼくへと不満……。

　その後は乳母車を見て飛び跳ね、歓喜する瀬名を見て晋作が八つ当たりの不満を漏らして、兄妹喧嘩を始め、瀬名がまた泣き始めるから。

　ぼくの方が子供たちにOH～、NO～！　とパパを堪えて～！　と嘆きたくなるけれど。

　ぼく自身も流石に子供たちの扱い方が随分と馴れてきたのと、僕自身が一人っ子だから兄妹喧嘩を見るのは新鮮で興味津々……。