僕の嫁はオークの酋長! 僕は主夫業しながら子育て支援! スローライフを頑張ります!

かず斉入道

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第1章 僕の異世界スローライフは近所の姉ちゃんによる強引なものでした

第87話 仕方が無いので召喚してみることに(3)

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 そう、ぼくの夢の中で自分が色々な精霊獣や妖魔……。スケルトンやデーモン、キョンシー等を聖と闇の仙術スキルで呼び出し、駆使して戦場で大活躍をしている夢なのだけれど。

 その夢がね、ぼくは妙にリアルに感じた。

 だって僕が御経のどの辺りを読んで唱え、詠唱していたのかも、ぼくはちゃんと覚えているから、もしかしてぼくは仙術スキルが使用できるのでは? と思ってしまった。

 となれば、後は発動をしてみるだけ。

 う~ん、さて、上手くできるだろうか?

 ぼくは自分に不安もあるけれど。まあ、できなければ、やはりあれは夢だったんだな! と思えばいいだけで。

 子供たちにはぼくが仙術スキルを使用して新しいおもちゃを造れば、それですむかな? と思う。

 だからぼくは取り敢えず洗濯をする行為を辞め、瞼を閉じて、自分の胸の前で両手を合わせて、ぼくが夢の中で唱えた御経の一節……。仙術スキルの発動が可能な一節を『ブツブツ』と唱え始める。

 自分の頭の中で三等身の中華衣装を着衣したぬいぐるみのような……少林寺、クンフー猫ちゃんをぼくは脳内でイメージしながらではなく、の発動を試してみる。



 ◇◇◇




「──精霊獣! ファイティングキャットでてこい! 現れろ!」

 ぼくは御経を唱え終えるとカッ! と閉じていた瞼を開け──子供たちが驚愕するような声を上げる。

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