僕の嫁はオークの酋長！ 僕は主夫業しながら子育て支援！ スローライフを頑張ります！

第１章 僕の異世界スローライフは近所の姉ちゃんによる強引なものでした

第91話 お猫様にも子育てを手伝ってもらいます（３）

　ファイティングキャットはぼくの想いを直ぐに察してくれたから。

　ぼくは「うん」と頷き。

「ファイティングキャット、可能かな？」

　ぼくは彼に尋ねてみた。

「うん、だいじょうぶ、にゃん！　任せて欲しい、にゃん！　だから殿は奥方さまたちに嘆願されている洗濯を心行くまでして奉公をすればいい、にゃん」

　ファイティングキャットはぼくのしている主夫業の洗濯仕事が全く進んでいないことも察してくれて、気まで遣ってくれた。

　だからぼくは彼に「ありがとう」と「子供たちのことを頼むね」と嘆願をして。

　その後はファイティングキャットから晋作、美麗、江乃、瀬名へと視線を変えて。

「みんなファイティングキャットの言うことを素直にきくんだよ。彼はみんなの武術の先生として、パパが呼んだのだから、わかった？」と告げ。

「それとみんな～！　これから各自各々が美麗のように、その辺りに堕ちている木の枝を拾ってきて、自分で仙術スキル制作、コモンクリエイトを使用して練習用の木製槍を必ず自分で制作すること～。わかったね～？　これはあくまでもみんなが先ほどからパパに求めていた訓練……。稽古だからちゃんと自分でするように～」と。

　ぼくは父親らしく我が家の王子さまと姫さまたちに告げた。