Nora First Edition

鷹美

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第十三話

第13話 25

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ー素敵ハウスー


獣人化を解かれた男は、元の姿になって乱暴にある場所に落とされた。
アイク達のいる…素敵ハウスの玄関に。


乱暴に落下して、玄関の入り口を粉砕して転がるように室内に入った。


その様子に、庭いじりをしていたジュリが急いでやってきた。




「え、何事!?」

「ここ…は?」


獣人化をする男は、丸刈りの男でTシャツとズボンをはいた男だった。
乱暴に転移されて身体中に軽くだが出血が見られる。

軽めなのには、変わりないのだが額から出ている出血が一番酷い。




ジュリは、慌ててつけていた軍手を外してポケットにあるハンカチを渡す。



「清潔ではないけど、とりあえず止血しておいて。

ここはノラの本部。
大都市である1番区から離れた場所にあって、キーウエポン使いがここに集まっているよ。」

「…ここがっ!
その一番区が、危ないんだ!

お願いだ、力を貸して欲しい!」


丸刈りの男は、顔色を変えていると騒ぎから素敵ハウスから人が出てきた。


「ありゃ、見ない顔だね。

アリスの知り合い?」

「いや…見覚えがないな。
話は聞いていたが、一番区が危ないと言うことは…何かかしらの襲撃があったのか?」



最初に出てきたのは、サヤと“アリス”と愛称で呼ばれたアリエスがいた。


そこから、ゾロゾロと他のメンバー全員が集まってくる。


「…なるほど、話は聞いた。

あの…ナツ教授が…。
だが、風の力で索敵しても一番区には異常が感じられない。」



アリエスは、眉間にシワをよせてそう言った。
丸刈りの男は、ホープで怪我を治癒していたが体力までは戻ってはおらずグッタリとした表情のまま話している。


「信じられなかったら信じなくてもいい。
その代わりと言ったら、おかしい話になるけど一番区の何処でもいいから転移で飛ばしてくれ。

俺一人でも何とかする。」


「いや、ナツが関係している以上…俺たちが動かなくちゃいけない。


アリエス、ノラ全員の転移を頼めるか?」



“エックス”


アリエスは、指を鳴らして空間の歪みを作ると得意げに笑う。




「お安い御用さ。

アイク教授、私とサヤはファーストサンプルとしてニース様の所に向かおうと思う。」


「あぁ、状況確認を頼む。
ベルはシオと共に、住民の安全の確保を頼む。
それ以外は、俺も一緒に事件の鎮圧を手伝ってくれ。


それじゃ、作戦開始!」


アイクはそう言うと、ノラのメンバーは一斉に歪みに向かっていった。
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