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第ニ章
アネゴのターン『雑誌』
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「てっっっろ」
早朝業務
今日は月刊誌が何種類か届く
図書館はなにも一般書だけを置いている訳じゃない。
様々な雑誌、新聞、専門誌、コミック本など数に制限はあるものの娯楽としてのジャンルコーナーがどこの図書館にも備わっている。
それを仕分け破れがないか確認してからそれぞれの棚に収めていく。
最近の雑誌は付録が多くその場合あらかじめ付録は外し、毎年恒例の「クリスマスおはなし会」に参加した家族に、くじ引きでプレゼントするのがこの図書館のやり方で、それまでの一年間、付録を保管庫へと移す。
その作業をしている最中、手にした一冊の表紙を見て思わず冒頭の言葉が私の口から漏れた。
雑誌の表紙を飾るその人物は
ピカピカに磨かれた革靴を履いた股下5メートルはあるであろう長い片脚を英国感漂う背もたれの高いゴシック調の椅子の縁に軽く乗せ、タイトでダークなスーツに身を包み、100本はあるであろう真っ赤な薔薇の花束をまるで女性の腰にでも手を回すような抱え方で、片手で持ちながら視線は外しウルフで金髪の横顔が彫刻のように美しい秋ちゃんの彼氏であるオオカミ男が写っている。
それをじっくり見つめながら
私は再度言う
「てっっっっっっろ」
斜め向かいのテーブルで、子どもようの雑誌の付録を外す作業をしていた秋ちゃんに対し私は自分の顔の前で表紙が秋ちゃんに見えるように両手で持ちながら。
「秋ちゃん、この雑誌見た?」と尋ねた。
「あ、はい二冊買いました」
「え、買ったの?しかも二冊も?」
私は自分の顔面を雑誌の横から半顔だけひょっこり覗かせ秋ちゃんを見る。
そんな私の動作にクスッと笑いながら
「保管ようと読むようと、二冊欲しくて」と言葉を返してきた。
「彼氏が表紙の雑誌なんだから、わざわざ買うことないでしょ、次からは彼氏に頼んで雑誌くらい貰いなよ」
職権乱用しまくっている私からしたら、彼氏が表紙の雑誌くらいタダで貰うのは当然の権利だと思っている。
「いや、それは駄目ですよ、ちゃんと購入して売り上げに貢献しないと」
「・・・まぁー確かに。」
雑誌は表紙買い、付録買いが部数に多大な貢献をしていることは否めない。
部数が伸びれば、今後もオオカミ男が表紙として起用される機会が増える。
秋ちゃんにとって、オオカミ男は彼氏である以前に憧れの存在。推しであったんだから、彼の活躍は喜ばしいことなんだろう。
私はもう一度表紙を見る。今まで表舞台に全く出ていなかったという彼は知名度的にはまだまだだが、この表紙に惹かれて彼のファンが増えることは間違いないし表紙買いは確実にある。
それにしても
この表紙の彼は
「テロい」
「…てろいってなんですか?」
私の言った言語が理解出来なかったのか秋ちゃんが少し下がりかけていたキテレツ眼鏡のブリッジを指で押し上げながら首を傾けた。
秋ちゃんが、オメガだと知ったあの日以来、秋ちゃんはコンタクトは止め、ずっとキテレツ眼鏡をしている。
それというのも、ダサ可愛いに目覚めた私が、今までは図書館での受付業務は眼鏡禁止、コンタクト着用をパワハラ&職権乱用で秋ちゃんを言いくるめていたが、今はそのダサい眼鏡姿が可愛く思えて、コンタクト使用の強要を止めたからだ。
「ダサい、エモい、メロいときて、テロい。」
「そのテロいがイマイチ分からないです」
秋ちゃんが眉を下げ考え込む。
いや、そんなに悩むことはない。
私からしたら十分、分かりやすいと思う表現なんだが。
「テロいは、手がエロいってこと」
そう言って、表紙のオオカミ男の手元を指さして伝える。
細くて長いオオカミ男の指。女性的ではない、しっかり男性の骨ばった部分はあるが、それが雄感があって、
「てっっっろい、手してるじゃん」
そのてっっっろい、手が花束を抱える姿。その手つきがなんとも
「厭らしい」
この雑誌を見た多くの人が絶対そう思う。
「秋ちゃんは、オオカミ男のこのテロい手を見て、何とも思わないの?」
「...とっても綺麗なうつくしい手だなぁ~って思って見てました」
「てっっっろって、思わないの?」
「てろいとは思わなかったです」
・・・全てが未経験のチェリーボーイ秋は欲情という感情を持ち合わせていないのか?
いや、おかしい。それは絶対おかしい。
オオカミ男は独占欲強めのテロい手を持つアルファであり、秋ちゃんはダサ可愛美人チェリーボーイオメガ、しかも二人は運命の番。
運命の番だとあの日秋ちゃんに打ち明けられた時は衝撃で食べていた杏仁豆腐を鼻から噴き出すかと思うくらい噎せ返って死にかけた。
話はズレたが、
運命の番のこんなテロい手を見て、秋ちゃんはムラムラしないというのは絶対おかしい。
何故だ。
何故なんだ。
・・・・・・
手に持っていた雑誌を抱きかかえて
思考をひとり歩きさせていると
斜め向かいにいた秋ちゃんがいつの間にか私の近くまで迫っていて、抱きかかえていた雑誌をヒョイと私から取り上げ
それを雑誌コーナーの棚へと置いた。
およっ?
今の秋ちゃんの行動って、、まさか私が無意識にオオカミ男を抱きしめる格好になっていたからか?!
秋ちゃんの無言の行動に私は呆気に取られながらじっと秋ちゃんを見つめていたが、秋ちゃんは何も言わず、静かに自分の仕事に戻った。
・・・なんだ。
秋ちゃん、いっちょ前に嫉妬的なサムシングは持ち合わせているんだ。
あ!
だとしたら、嫉妬心はあるけど、性欲がないのは、薬のせいかもしれないな。
私はベータだからあんまり詳しくオメガについての知識がなくて、あの日、秋ちゃんにオメガだと打ち明けられた時、鼻から杏仁豆腐が出そうになりながらも、秋ちゃんの身を心配した。
可愛い後輩、今は弟のように思っている秋ちゃんが、オメガであることで、なにか辛い思いをしていたら助けになってあげたかったし、女性に与えられた権利として生理休暇があるように、ヒート休暇も国で認められているから、もしもヒート休暇が欲しい時は遠慮なく言ってと伝えたら、病院で処方された抑制剤用のピルを毎日飲んでいるから日常生活で困っていることはなにもない。と言っていて安堵したけど
つまり、ピルによってオメガとしての機能を完全に抑え込むことで、追随して性欲までも抑え込んでしまっているのかもしれない。
やっと自分の中で納得いく答えを導き出せたことで満足し、雑誌の仕分け作業を黙々と続ける秋ちゃんの方をチラと見ると。
手には料理本、それをペラリと捲って、はにかんだ笑顔を浮かべている。
料理が趣味の秋ちゃんは一人暮らしでも毎日自炊している。
「ねぇ、秋ちゃん、せっかく料理上手なんだから、オオカミ男に手料理ご馳走したら」
私がもしも料理上手ならまずは落としたいイケメンの胃袋を人質に取る。
「うん、…それが、、実は今度、三ツ矢君に手料理を振舞うことになってて」
「えー、マジ!」
なにげに言ったことだったが、まさか、ホントにオオカミ男に料理を振舞う約束を取り付けていたとは驚いた。
ん? て、ことは
それって
つまり
「お家デートってこと?!」
早朝業務
今日は月刊誌が何種類か届く
図書館はなにも一般書だけを置いている訳じゃない。
様々な雑誌、新聞、専門誌、コミック本など数に制限はあるものの娯楽としてのジャンルコーナーがどこの図書館にも備わっている。
それを仕分け破れがないか確認してからそれぞれの棚に収めていく。
最近の雑誌は付録が多くその場合あらかじめ付録は外し、毎年恒例の「クリスマスおはなし会」に参加した家族に、くじ引きでプレゼントするのがこの図書館のやり方で、それまでの一年間、付録を保管庫へと移す。
その作業をしている最中、手にした一冊の表紙を見て思わず冒頭の言葉が私の口から漏れた。
雑誌の表紙を飾るその人物は
ピカピカに磨かれた革靴を履いた股下5メートルはあるであろう長い片脚を英国感漂う背もたれの高いゴシック調の椅子の縁に軽く乗せ、タイトでダークなスーツに身を包み、100本はあるであろう真っ赤な薔薇の花束をまるで女性の腰にでも手を回すような抱え方で、片手で持ちながら視線は外しウルフで金髪の横顔が彫刻のように美しい秋ちゃんの彼氏であるオオカミ男が写っている。
それをじっくり見つめながら
私は再度言う
「てっっっっっっろ」
斜め向かいのテーブルで、子どもようの雑誌の付録を外す作業をしていた秋ちゃんに対し私は自分の顔の前で表紙が秋ちゃんに見えるように両手で持ちながら。
「秋ちゃん、この雑誌見た?」と尋ねた。
「あ、はい二冊買いました」
「え、買ったの?しかも二冊も?」
私は自分の顔面を雑誌の横から半顔だけひょっこり覗かせ秋ちゃんを見る。
そんな私の動作にクスッと笑いながら
「保管ようと読むようと、二冊欲しくて」と言葉を返してきた。
「彼氏が表紙の雑誌なんだから、わざわざ買うことないでしょ、次からは彼氏に頼んで雑誌くらい貰いなよ」
職権乱用しまくっている私からしたら、彼氏が表紙の雑誌くらいタダで貰うのは当然の権利だと思っている。
「いや、それは駄目ですよ、ちゃんと購入して売り上げに貢献しないと」
「・・・まぁー確かに。」
雑誌は表紙買い、付録買いが部数に多大な貢献をしていることは否めない。
部数が伸びれば、今後もオオカミ男が表紙として起用される機会が増える。
秋ちゃんにとって、オオカミ男は彼氏である以前に憧れの存在。推しであったんだから、彼の活躍は喜ばしいことなんだろう。
私はもう一度表紙を見る。今まで表舞台に全く出ていなかったという彼は知名度的にはまだまだだが、この表紙に惹かれて彼のファンが増えることは間違いないし表紙買いは確実にある。
それにしても
この表紙の彼は
「テロい」
「…てろいってなんですか?」
私の言った言語が理解出来なかったのか秋ちゃんが少し下がりかけていたキテレツ眼鏡のブリッジを指で押し上げながら首を傾けた。
秋ちゃんが、オメガだと知ったあの日以来、秋ちゃんはコンタクトは止め、ずっとキテレツ眼鏡をしている。
それというのも、ダサ可愛いに目覚めた私が、今までは図書館での受付業務は眼鏡禁止、コンタクト着用をパワハラ&職権乱用で秋ちゃんを言いくるめていたが、今はそのダサい眼鏡姿が可愛く思えて、コンタクト使用の強要を止めたからだ。
「ダサい、エモい、メロいときて、テロい。」
「そのテロいがイマイチ分からないです」
秋ちゃんが眉を下げ考え込む。
いや、そんなに悩むことはない。
私からしたら十分、分かりやすいと思う表現なんだが。
「テロいは、手がエロいってこと」
そう言って、表紙のオオカミ男の手元を指さして伝える。
細くて長いオオカミ男の指。女性的ではない、しっかり男性の骨ばった部分はあるが、それが雄感があって、
「てっっっろい、手してるじゃん」
そのてっっっろい、手が花束を抱える姿。その手つきがなんとも
「厭らしい」
この雑誌を見た多くの人が絶対そう思う。
「秋ちゃんは、オオカミ男のこのテロい手を見て、何とも思わないの?」
「...とっても綺麗なうつくしい手だなぁ~って思って見てました」
「てっっっろって、思わないの?」
「てろいとは思わなかったです」
・・・全てが未経験のチェリーボーイ秋は欲情という感情を持ち合わせていないのか?
いや、おかしい。それは絶対おかしい。
オオカミ男は独占欲強めのテロい手を持つアルファであり、秋ちゃんはダサ可愛美人チェリーボーイオメガ、しかも二人は運命の番。
運命の番だとあの日秋ちゃんに打ち明けられた時は衝撃で食べていた杏仁豆腐を鼻から噴き出すかと思うくらい噎せ返って死にかけた。
話はズレたが、
運命の番のこんなテロい手を見て、秋ちゃんはムラムラしないというのは絶対おかしい。
何故だ。
何故なんだ。
・・・・・・
手に持っていた雑誌を抱きかかえて
思考をひとり歩きさせていると
斜め向かいにいた秋ちゃんがいつの間にか私の近くまで迫っていて、抱きかかえていた雑誌をヒョイと私から取り上げ
それを雑誌コーナーの棚へと置いた。
およっ?
今の秋ちゃんの行動って、、まさか私が無意識にオオカミ男を抱きしめる格好になっていたからか?!
秋ちゃんの無言の行動に私は呆気に取られながらじっと秋ちゃんを見つめていたが、秋ちゃんは何も言わず、静かに自分の仕事に戻った。
・・・なんだ。
秋ちゃん、いっちょ前に嫉妬的なサムシングは持ち合わせているんだ。
あ!
だとしたら、嫉妬心はあるけど、性欲がないのは、薬のせいかもしれないな。
私はベータだからあんまり詳しくオメガについての知識がなくて、あの日、秋ちゃんにオメガだと打ち明けられた時、鼻から杏仁豆腐が出そうになりながらも、秋ちゃんの身を心配した。
可愛い後輩、今は弟のように思っている秋ちゃんが、オメガであることで、なにか辛い思いをしていたら助けになってあげたかったし、女性に与えられた権利として生理休暇があるように、ヒート休暇も国で認められているから、もしもヒート休暇が欲しい時は遠慮なく言ってと伝えたら、病院で処方された抑制剤用のピルを毎日飲んでいるから日常生活で困っていることはなにもない。と言っていて安堵したけど
つまり、ピルによってオメガとしての機能を完全に抑え込むことで、追随して性欲までも抑え込んでしまっているのかもしれない。
やっと自分の中で納得いく答えを導き出せたことで満足し、雑誌の仕分け作業を黙々と続ける秋ちゃんの方をチラと見ると。
手には料理本、それをペラリと捲って、はにかんだ笑顔を浮かべている。
料理が趣味の秋ちゃんは一人暮らしでも毎日自炊している。
「ねぇ、秋ちゃん、せっかく料理上手なんだから、オオカミ男に手料理ご馳走したら」
私がもしも料理上手ならまずは落としたいイケメンの胃袋を人質に取る。
「うん、…それが、、実は今度、三ツ矢君に手料理を振舞うことになってて」
「えー、マジ!」
なにげに言ったことだったが、まさか、ホントにオオカミ男に料理を振舞う約束を取り付けていたとは驚いた。
ん? て、ことは
それって
つまり
「お家デートってこと?!」
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