重たすぎる愛~【重たい愛】のもう一つの物話~

エウラ

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12 *検査結果と魔力暴走 2(sideミリオネア)

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*R18、背後注意*




待機していた近衛騎士に大まかに情報を伝えると、半分はササナギ達の護衛に置いて、意識のないムツキを抱えて走る。
近衛騎士達ももれなく付いてくるが、ソレを振り切る勢いで自室に戻った。

「どれくらいかかるか未定だ。今日のこのあとの私の予定は全部白紙に、明日も一日空けるように」

寝室までの間に、部屋で待機していた侍従に指示を出す。

「畏まりました」
「必要なモノは私がその都度、魔導具で連絡するから人払いを頼む」
「はい」
「あと、陛下にはエンドフィール子息かティメール師団長から連絡が行くと思う。ひとまず大事ないことは伝えてくれ」
「承知いたしました」

そのまま寝室の扉を潜って鍵をかけるとベッドにそっとムツキを横たえる。

「大丈夫だ。私がいる。すぐに魔力を注いで楽にしてやるからな」

微笑みながらムツキの上着に手をかけた。

ムツキの身体は意識がないのにとても軽い。
昨夜も思ったが、こんな痩せた身体で、この薄い胎に私の長大なモノを受け入れたのかと思うと、こんな状況なのにムラッときた。

「───まずはとにかく、命の危険がなくなる最低ラインまで何度か注がないと」

もちろん丁寧に迅速に解すけれども、意識のない状態でどの程度の反応があるのか分からないからな。

「意識が戻ればいくらでも啼かしてあげるのに」

ムツキにはもっと気持ちいいことだけ教えよう。私から離れたくなくなるように。

そしてお互い生まれたままの素肌を晒すと、意識のないムツキの身体に触れる。

昨日はあちこち感じて善がっていたが全く反応がなく、少し寂しい。
が、今はそういう状況じゃないので、可愛い胸の尖りを弄るのはあとにして、香油を使って今は閉じている後孔にゆっくりと人差し指を沈める。

───明け方まで散々貪ったおかげでまだかなり柔らかく、コレならすぐに挿入できそうだ。

そうしてすぐに解れた後孔にゆっくりと自身の陰茎を挿入していく。案の定、私のカタチ覚えているようですんなりと入った。

奥まで行き着くと更にその奥の、今は閉ざされている結腸を突く。
こちらも散々貪ってまだ弛んでいるからちょっと突けば容易く入るな。

そうしてグッと更に押し込むと、意識のないムツキの身体がビクッとわずかに跳ねた。

ぐぽっと挿入されたソレをゆっくり揺する。コレだけでも気持ちがいい。コレがムツキの意識があるときならば───。

想像したら思わず奥に射精してしまった。

「ック・・・・・・・・・・・・早漏じゃないぞ。コレはムツキのためだ」

誰に言うでもないいい訳を呟きながら、再び硬さを取り戻した陰茎をグリグリと擦り付ける。

「・・・・・・さあて、何度目で意識が戻るかな」

私は長期戦を覚悟して腰を振り出した。

ソレから何度目だろうか、ムツキの可愛らしい口から喘ぎ声が小さく漏れた。

「───っあ・・・・・・」
「・・・・・・! ムツキ! 気が付いたのか!?」
「・・・・・・? ミリィ・・・・・・?」

どうやら夢心地のようだが、私を認識してくれた。
コレならひとまず安心だろう。

私は状況が分かっていないムツキに口付けると、ラストスパートとばかりに奥を突いた。

「・・・・・・ひ、え・・・・・・な・・・・・・!?」
「・・・・・・うん。やっぱり意識があるといいな」
「な、に? あっ?」
「可愛い」

すぐに何度も中に出していたから、無意識に魔力から快感を拾っていたのだろう。
すぐに蕩けたムツキを追い立てるように腰を振ると二人してイって、ムツキは体力の限界だったのか再び意識を飛ばしてしまった。

私もさすがに昨日の今日で疲労困ぱい。打ち止めだ。

生活魔法で二人の身体を清めると、ムツキを抱きしめて少し眠ることにした。

「・・・・・・・・・・・・本当によかった」

次に目覚めるときは元気な笑顔を見せてくれ、そう思いながら・・・・・・。













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