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第一章 フォレスター編
実家にご連絡 その2
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勝手にビクビクと跳ねる体をクラビスがギュッとしている。その間にも伝達魔導具からは、すったもんだのやり取りが続いていた。
《クォラ-!! お前、親に何すんじゃあ!》
《そんな喧嘩腰で話が聞けるか! それでも将軍か?! ちっとは落ち着け、気持ちは分かるけど馬鹿オヤジ》
《イグニス様もクレインも落ち着いて下さい。きっとザインが呆れてますよ》
えっと、父がイグニスで、次兄がクレイン。宥めているのは次兄の奥さんのガラシアさんだって。苦労人っぽい。ガンバレ。
で? なんか伝達魔導具(見た目タブレットっぽい)を差し出された。何?
「これに向かって自己紹介お願いします」
「へ?」
え、と?
クラビスが微笑んで頷いたので、やってみよう。
「あの、」
瞬間、静まりかえった部屋。魔導具を見ると、リモート会議のように、リアルタイムで画像が映った。
向こう側には、40代の男の人と20代半ばの男の人が2人、併せて3人が映っていて、うち2人が俺と同じ髪と目で。
たぶん、いや、その2人が俺の実の家族なんだろうけど。コッチを凝視していて怖い。何なら瞳孔が開いてる!
「ひっ」
喉が引きつって声にならない。でもクラビスがギュッとしてくれてるから、勇気を出して。
「初め、まして? アルカスと申します。お父さん? お兄さん? お義姉さん?」
「ご無沙汰しております。イグニス様。昨日、ラスの森にて、無事保護致しました。---正真正銘のアルカス様でございます」
クラビスがそう付け加えた。数秒後。
《うおおおおっっっっ!!》
阿鼻叫喚?!
ビックリして、魔導具放り投げてクラビスにしがみついたのは仕方がない。
各々大騒ぎして収拾がつかなかったので、また後で、とお開き(という名の強制ログアウト)となりました。
どうやらあそこは王城の将軍様の執務室だったらしい。連絡を受けて、魔法騎士副団長の次兄が補佐の妻を伴って押しかけたようだ。
仕事中じゃねえの? 大丈夫だったの?
王城はここから南に馬車で3日程行くと着くらしい。いやソレってどのくらいかわかんねー。距離を教えてくれ。
普段は、王都にタウンハウスを持っていてそこから通勤なので大丈夫とのこと。お偉い方は王城内に部屋をもらえるので、泊まり込みもオッケーって、それどんなブラック。と遠い目をする。
ちなみに、異世界モノあるあるな転移の魔法は、かなり魔力を使うので、転移陣を敷いた決まった場所に、緊急用として使うそうだ。魔石を動力源に動くそう。設置は一般的には神殿や重要な貴族の領地とか。
「うちの領地にももちろんあるよ。滅多に使わないけどね」
そりゃそうか。なんたって将軍様だもんな。
なんて話を聞いてるうちに、ギルマスがカードを持ってきた。ギルドカードらしい。
「これに魔力を流してくれ。本人の認証になるんだ」
「えーと、どうやって?」
クラビスに聞く。だって魔力なんてない世界に住んでたから、分からないよ。ステータス見るのって魔力使わないよね?
「ああそうか、手を出して。そう、じゃあコッチから魔力を流すから、何かを感じたら教えてくれ」
「・・・ん。何か暖かいものが入ってきた? なるほど、お風呂で血の流れがよくなったみたいな感じか。おけおけ! なんとなく分かった」
「・・・早いな。ソレを指先から出すイメージで」
「おお、出来た!」
カードが光って、名前が浮かんだ。ドッグタグのように首から下げられるようになっている。格好いい。
「名前とランクだけ表示して、後は非表示にするんだ。隠すところを触って魔力を流す。やってみろ」
クラビスに言われたように操作して確認してもらう。
【名前:アルカス ランク:F 登録地:フロウ】
「他人はその表示以上のカード情報を見ることは出来ない。ギルドにはカード情報を読む魔導具があるが、仕事上の使用のみで、なおかつ非表示の情報はロックがかかる。仕事上、内容を確認する場合があるが、本人に許可を得るし、守秘義務の誓約があるよ」
「じゃあ、安心だね。ランクFって、初心者って事かな?」
「そうだね。15才の成人以上で、登録したばかり。依頼は雑用とか薬草採取などが主で、一定数熟して慣れたらEになれるよ」
「そこは追々説明してやれ、クラビス。そろそろ第二陣が来そうだ」
ギルマスがそう言うと、一階の方が騒がしいのに気付いた。
?と思っていたら、ドタバタと階段を上る音が聞こえて。
「アルカス---!!!」
ドガンという感じでドアが開き、ソレにびっくうっっと体が跳ね・・・る前にクラビスが抱きしめてくれたけど。
「うるさいどけクロウ!!」
べしっとシバキ倒した人を乗り越えた筋肉の塊を見て、デジャブ再び。
この人達って似たもの家族・・・。俺は平穏無事を願っているだけなんだけど。
この家族、圧(またはアク)が強すぎ!!
俺の癒やしはクラビスだけよ!
もう離さないもんね!(いろんな意味で)
俺が現実逃避しているうちに距離を詰めてきた推定お母さん?に抱きしめられてた。見た目に反してやんわりと。
「アルカスアルカスアルカス---!!」
「っ、はい。・・・お母さん?」
チラッとクラビスを見たら、当たりらしく頷いてくれた。
「---っ、顔を見せてくれ。アルカス、もう一度お母さんと」
「お母さん」
「---本当に、生きてくれていてありがとうっ!」
「俺も、こんなにも愛してくれている家族がいたって知れて、嬉しいです。・・・ずっと、捨てられたと、思ってて・・・」
ヤバい目から水が・・・。俺、こんなに涙脆くないのに、幸せだと、こんなに涙が出るんだな。
神様、俺を探してこの世界に戻してくれて、ありがとう。
そうして、親子が感動の再会をしている間に復活した長兄のクロウと、奥さんのマール。いつの間にかクラビスとギルマスが対応していた。
あの後、二人にもハグをされたが、本当にガッシリしていて、顔立ちも似てるところがない感じで、ちょっと居心地悪い。でも、本当に家族なんだよね?
お母さんのグラキスも落ち着き、自己紹介をして、皆、ひとまずソファに座ってお茶を飲む。あ、紅茶だ。美味しい。
「先に伝達魔導具で父上達と話をしたそうだな。大丈夫だったか?」
口火を切ったのはクロウ兄さんだった。どうやらここに来る途中にお父さんの伝達魔導具から連絡が入ったらしい。
ちなみにこの3人は馬で駆けて来たそうだ。領主館は馬車で2時間。
だからソレってどのくらい? 現代日本人には分かりづらいって。
ともかく、連絡を受けて速攻来たらしい。だから仕事は?! そっちの方が気になっちゃうよ、俺。
「いやあ、大丈夫っていうか、なんというか・・・」
「大騒ぎされていて、アルカス様は終始怯えていらっしゃいました」
クラビスが代弁してくれたが、様付けの敬語・・・。
「クラビス、俺には普通に話してよ」
「しかし、」
「構わないよ、クラビス。君には苦労をかけた。アルカスが望んでいるんだし、ね?」
お母さんが口添えしてくれて、苦笑しながらも頷いてくれた。
「あまりにもうるさかったので通信を切りましたが、近いうちにこちらに来そうですね」
「そうだろうな。仕方がない。アルカスの帰還に邸中の者が浮き足立っていた。早いうちに戻りたいが」
「馬には乗れないし、馬車も乗ったことないですけど」
どうやって? 歩く? 行けそうだけど。
「ともかく、今日は無理だろう。もうじき夜だ。今晩は近くに宿を取り、我々は朝早く出立するから、アルカスとクラビスはゆっくりしてから来い。移動手段は任せる」
お母さんがそう言って腰を上げる。それに倣って皆が席を立った。
「ここから少し先の『木漏れ日亭』に宿を取ろう。空きは有りそうか? ザイン」
「万事恙無く整えて御座います」
「うむ。助かる。ではな」
ギルマス、デキるおっさんだった。やっぱりクラビスんち、スゴいな。
思わず尊敬の眼差しでクラビスを見上げたら、王子然とした笑顔を見せてくれたが、おい、さり気なく抱っこするな! 縦抱っこ! 子供か!! いや姫抱っこもイヤだけど?!
「昨日の今日でだいぶ打ち解けたようだな」
お母さんがニヤッと口の端を上げた。ソレは覇王の顔です、お母さん! お母さんって言葉が似合わないです!!
「メッチャ恥ずかしい」
顔を隠してたから、クラビスの破顔は見損なった。
《クォラ-!! お前、親に何すんじゃあ!》
《そんな喧嘩腰で話が聞けるか! それでも将軍か?! ちっとは落ち着け、気持ちは分かるけど馬鹿オヤジ》
《イグニス様もクレインも落ち着いて下さい。きっとザインが呆れてますよ》
えっと、父がイグニスで、次兄がクレイン。宥めているのは次兄の奥さんのガラシアさんだって。苦労人っぽい。ガンバレ。
で? なんか伝達魔導具(見た目タブレットっぽい)を差し出された。何?
「これに向かって自己紹介お願いします」
「へ?」
え、と?
クラビスが微笑んで頷いたので、やってみよう。
「あの、」
瞬間、静まりかえった部屋。魔導具を見ると、リモート会議のように、リアルタイムで画像が映った。
向こう側には、40代の男の人と20代半ばの男の人が2人、併せて3人が映っていて、うち2人が俺と同じ髪と目で。
たぶん、いや、その2人が俺の実の家族なんだろうけど。コッチを凝視していて怖い。何なら瞳孔が開いてる!
「ひっ」
喉が引きつって声にならない。でもクラビスがギュッとしてくれてるから、勇気を出して。
「初め、まして? アルカスと申します。お父さん? お兄さん? お義姉さん?」
「ご無沙汰しております。イグニス様。昨日、ラスの森にて、無事保護致しました。---正真正銘のアルカス様でございます」
クラビスがそう付け加えた。数秒後。
《うおおおおっっっっ!!》
阿鼻叫喚?!
ビックリして、魔導具放り投げてクラビスにしがみついたのは仕方がない。
各々大騒ぎして収拾がつかなかったので、また後で、とお開き(という名の強制ログアウト)となりました。
どうやらあそこは王城の将軍様の執務室だったらしい。連絡を受けて、魔法騎士副団長の次兄が補佐の妻を伴って押しかけたようだ。
仕事中じゃねえの? 大丈夫だったの?
王城はここから南に馬車で3日程行くと着くらしい。いやソレってどのくらいかわかんねー。距離を教えてくれ。
普段は、王都にタウンハウスを持っていてそこから通勤なので大丈夫とのこと。お偉い方は王城内に部屋をもらえるので、泊まり込みもオッケーって、それどんなブラック。と遠い目をする。
ちなみに、異世界モノあるあるな転移の魔法は、かなり魔力を使うので、転移陣を敷いた決まった場所に、緊急用として使うそうだ。魔石を動力源に動くそう。設置は一般的には神殿や重要な貴族の領地とか。
「うちの領地にももちろんあるよ。滅多に使わないけどね」
そりゃそうか。なんたって将軍様だもんな。
なんて話を聞いてるうちに、ギルマスがカードを持ってきた。ギルドカードらしい。
「これに魔力を流してくれ。本人の認証になるんだ」
「えーと、どうやって?」
クラビスに聞く。だって魔力なんてない世界に住んでたから、分からないよ。ステータス見るのって魔力使わないよね?
「ああそうか、手を出して。そう、じゃあコッチから魔力を流すから、何かを感じたら教えてくれ」
「・・・ん。何か暖かいものが入ってきた? なるほど、お風呂で血の流れがよくなったみたいな感じか。おけおけ! なんとなく分かった」
「・・・早いな。ソレを指先から出すイメージで」
「おお、出来た!」
カードが光って、名前が浮かんだ。ドッグタグのように首から下げられるようになっている。格好いい。
「名前とランクだけ表示して、後は非表示にするんだ。隠すところを触って魔力を流す。やってみろ」
クラビスに言われたように操作して確認してもらう。
【名前:アルカス ランク:F 登録地:フロウ】
「他人はその表示以上のカード情報を見ることは出来ない。ギルドにはカード情報を読む魔導具があるが、仕事上の使用のみで、なおかつ非表示の情報はロックがかかる。仕事上、内容を確認する場合があるが、本人に許可を得るし、守秘義務の誓約があるよ」
「じゃあ、安心だね。ランクFって、初心者って事かな?」
「そうだね。15才の成人以上で、登録したばかり。依頼は雑用とか薬草採取などが主で、一定数熟して慣れたらEになれるよ」
「そこは追々説明してやれ、クラビス。そろそろ第二陣が来そうだ」
ギルマスがそう言うと、一階の方が騒がしいのに気付いた。
?と思っていたら、ドタバタと階段を上る音が聞こえて。
「アルカス---!!!」
ドガンという感じでドアが開き、ソレにびっくうっっと体が跳ね・・・る前にクラビスが抱きしめてくれたけど。
「うるさいどけクロウ!!」
べしっとシバキ倒した人を乗り越えた筋肉の塊を見て、デジャブ再び。
この人達って似たもの家族・・・。俺は平穏無事を願っているだけなんだけど。
この家族、圧(またはアク)が強すぎ!!
俺の癒やしはクラビスだけよ!
もう離さないもんね!(いろんな意味で)
俺が現実逃避しているうちに距離を詰めてきた推定お母さん?に抱きしめられてた。見た目に反してやんわりと。
「アルカスアルカスアルカス---!!」
「っ、はい。・・・お母さん?」
チラッとクラビスを見たら、当たりらしく頷いてくれた。
「---っ、顔を見せてくれ。アルカス、もう一度お母さんと」
「お母さん」
「---本当に、生きてくれていてありがとうっ!」
「俺も、こんなにも愛してくれている家族がいたって知れて、嬉しいです。・・・ずっと、捨てられたと、思ってて・・・」
ヤバい目から水が・・・。俺、こんなに涙脆くないのに、幸せだと、こんなに涙が出るんだな。
神様、俺を探してこの世界に戻してくれて、ありがとう。
そうして、親子が感動の再会をしている間に復活した長兄のクロウと、奥さんのマール。いつの間にかクラビスとギルマスが対応していた。
あの後、二人にもハグをされたが、本当にガッシリしていて、顔立ちも似てるところがない感じで、ちょっと居心地悪い。でも、本当に家族なんだよね?
お母さんのグラキスも落ち着き、自己紹介をして、皆、ひとまずソファに座ってお茶を飲む。あ、紅茶だ。美味しい。
「先に伝達魔導具で父上達と話をしたそうだな。大丈夫だったか?」
口火を切ったのはクロウ兄さんだった。どうやらここに来る途中にお父さんの伝達魔導具から連絡が入ったらしい。
ちなみにこの3人は馬で駆けて来たそうだ。領主館は馬車で2時間。
だからソレってどのくらい? 現代日本人には分かりづらいって。
ともかく、連絡を受けて速攻来たらしい。だから仕事は?! そっちの方が気になっちゃうよ、俺。
「いやあ、大丈夫っていうか、なんというか・・・」
「大騒ぎされていて、アルカス様は終始怯えていらっしゃいました」
クラビスが代弁してくれたが、様付けの敬語・・・。
「クラビス、俺には普通に話してよ」
「しかし、」
「構わないよ、クラビス。君には苦労をかけた。アルカスが望んでいるんだし、ね?」
お母さんが口添えしてくれて、苦笑しながらも頷いてくれた。
「あまりにもうるさかったので通信を切りましたが、近いうちにこちらに来そうですね」
「そうだろうな。仕方がない。アルカスの帰還に邸中の者が浮き足立っていた。早いうちに戻りたいが」
「馬には乗れないし、馬車も乗ったことないですけど」
どうやって? 歩く? 行けそうだけど。
「ともかく、今日は無理だろう。もうじき夜だ。今晩は近くに宿を取り、我々は朝早く出立するから、アルカスとクラビスはゆっくりしてから来い。移動手段は任せる」
お母さんがそう言って腰を上げる。それに倣って皆が席を立った。
「ここから少し先の『木漏れ日亭』に宿を取ろう。空きは有りそうか? ザイン」
「万事恙無く整えて御座います」
「うむ。助かる。ではな」
ギルマス、デキるおっさんだった。やっぱりクラビスんち、スゴいな。
思わず尊敬の眼差しでクラビスを見上げたら、王子然とした笑顔を見せてくれたが、おい、さり気なく抱っこするな! 縦抱っこ! 子供か!! いや姫抱っこもイヤだけど?!
「昨日の今日でだいぶ打ち解けたようだな」
お母さんがニヤッと口の端を上げた。ソレは覇王の顔です、お母さん! お母さんって言葉が似合わないです!!
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顔を隠してたから、クラビスの破顔は見損なった。
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