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第一章 フォレスター編
いざ行かん 教会へ!
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おはようございます。
あの後、翌日の朝には教会から連絡がきて、何時来てもオッケーですみたいな事を遠回りな文章で書いた手紙を見せて貰ったが、貴族って面倒くせえと思ったのは許して。
そりゃあ一応、学校で俺だって丁寧な手紙の書き方くらい教わったけど、『拝啓』とか『敬具』とか『季語』?とか交えて?
面倒くせえわ!
出す相手なんか居ねえし!
てな感じだったので、あんまり覚えてない。
ともかく、来たらすぐに対応出来ますよ、みたいな事らしい。
なので、次の日、皆の支度が出来次第行こうということになった。
一応お忍びスタイルなので、皆、わりとラフな格好。しかし、オーラ(体格?風格?威厳?)がハンパない。
俺?
んなもん、ねえよ。
皆の影に隠れたら埋没する。ハハハ・・・。物理的にもね。ちくせう。(涙)
教会はイースの街の中心から南寄りにあった。大通りを外れた閑静な住宅地を抜けた、森に囲まれた場所だった。
確かに、わざわざ行こうとしなければ通らない場所だ。住宅地を抜けたら周りは畑や林が目立つ。
「こんな所にあるんだ。もっと目立つ場所にドンとあるんだと思ってた」
比較対象がないからコレが当たり前なのか分からないけど。
「教会は、その土地で一番清浄な魔力が満ちている所にあるんだ。神が神託を降ろすことがあるからね」
「ああ、神域って場所ね。確かに日本でもそういう所にあるなあ」
「そっちもそうなんだ?」
フェイが興味深そうに聞いてきたので、
「うん。あちこちにあるよ。八百万の神が御座す国だから」
と、教えてやったら聞いてたらしい皆がギョッとした。
「ヤオヨロズ・・・?」
「そそ。800万。付喪神って言う、物にも宿る神様もいるからいっぱいいるよ。まあ、俺は見たことないけど」
そして、神無月という時期には出雲に神様が全員集合して、他の場所に神様がいなくなるらしい。だから神の無い月って言うらしい。逆に出雲は神在月だとかって。
こっちは一柱の神様だからビックリだろうが。
「すげーな、異世界」
そーだろ。
そんなこんなで、教会に到着。
馬車で来られない道だったので、普通に歩いてきた。
いや、普通の馬車は通れるんだけど領主邸の馬車はデカくて無理だった。
貴族だからデカいと思うだろ?
残念。
正解は乗る人のサイズがデカいから・・・。
納得。
でも護衛付けて、徒歩で、目立つわ。
お忍びスタイル意味ねえよ。
「お待ちしておりました。フォレスター家の皆様」
「お忙しいところをありがとうございます、エドワード司教殿」
出迎えてくれたのは、父さん達より年上な感じの、柔らかい雰囲気の司教様だった。
白地に金の装飾が施されたローブを纏っている。
そして、やっぱりと言うか、歳がいってても体格がいい。
羨ましい。
ソレはさておき、父さんが司教様に挨拶をして、俺を紹介する。
「こちらが三男のアルカスです。神のお力で無事戻る事が出来ました」
「アルカスです。初めまして、司教様」
「おお、それはそれはよかったですな。ここイースの街の司教を務めさせて頂いております、エドワードと申します」
ニコリと微笑んで挨拶を交わした。
「早速ですが、例の件で・・・」
父さんが切り出すと、司教様は分かってます、と言うように頷き。
「万事滞りなく調えて御座います。こちらへ」
と、俺達を促した。
護衛さん達は別室でお待ち下さいですって。
そうして連れられて来た場所は教会の一番奥。
神様の像が奉られていて祭壇がある。
他には特に無い殺風景な部屋で。
でも、なんか・・・。
「空気が違う」
「分かるのか?」
と、クラビスに聞かれて。
「ほっほっほ。さすがですな」
と、司教様に言われた。
「こちらは、一般の方は立ち入れない部屋でして。神の神託を賜る部屋に御座います」
今回はアルカス様が神のお声をお聞きになるそうですのでこちらを調えました、とのこと。
すみません。ありがとうございます!
「あの、祈り方って・・・」
俺、知らないや。
「ご自分のお好きな形で大丈夫で御座いますよ。ようは心持ちです」
そう言うので、俺は気軽に声をかけた。
「おーい。エストレラ神、来たよ-!」
総員、ギョッとしたが、気にしない。
だって最初から威厳なんて感じてないもん。神様だって別に不敬だなんて言わなかったし。
そもそも、出だしがアレ(池ポチャ)だったし?
《はいはい。やーっと来たよ、この子は》
はーーっと溜息を吐きながら目の前に現れた神様。
ん?
現れたんじゃなくて、神域みたいなところに呼ばれた?
周りを見れば、司教様をはじめ一同も居る。
しかし、例によって皆、固まって居る。
大丈夫?
《うん。いっぺんに説明した方が早いでしょう? 君ってば全然教会に来ないんだもの。私はちょいちょい会いに行けないんだからさあ》
おおう、のっけから愚痴もとい説教?をくらった。スミマセンスミマセン!
反省はする。一応。
《一応じゃなくてしっかりしなさい》
異世界あるあるですね? 心の声ダダ漏れってヤツ!
《少し黙ってようか》
ちょっとこめかみに青筋が・・・や、何でもありません。ごめんなさい!
《さて、そっちは落ち着いたかい?》
神様が皆に声をかけた。
「父さん達、大丈夫?」
俺が声をかけたら真っ先にクラビスが反応した。
「初めてお目にかかります、エストレラ神。この度はありがとうございました」
そう言って頭を下げた。
それを皮切りに皆が復活した。
《よいよい。そも、異世界なんぞに飛んでしまって申し訳なかったの。歪みが生じるたびに急いで消していたが間に合わなくて、アルカスにも辛い経験をさせた》
「神様が悪いんじゃないし、もう済んだことだし。こうして元の世界に戻してくれたからそれでチャラってことで、もう謝るのナシ!」
今が幸せならいいのよ。
《ふふふ、逞しいなあ、アルカスは。じゃあ、早速本題に入ろうか。まず最初に、アルカス。私は教会に来いって、初めに言ったと思うんだけど?》
忘れてたの。ごめんなさい!
神様、目が笑ってないよ!
「ごめんなさい!」
《・・・そのせいで今こんな状況になってるんだけど。まあ、済んだことは仕方ないね。うん。とにかく、魔力欠乏をどうにかしようね》
「どうにか出来るのですか?!」
皆してビックリ!
《うん、出来るから教会に来て欲しかったんだよね。もうアルカスじゃなくてクラビスに色々伝えておくから、君はクラビスの言うこと聞いてなさい》
「ひえっ」
「ソレはいいですね」
クラビスのここ一番の笑みだ。なんか背筋が寒い。
《それで、ステータスに私の加護があったでしょう。アレはね、1つ目は経験値100倍になる。2つ目は状態異常無効化。3つ目は魔力回復(極大)なんだよ》
「ほえぇ。なんか凄いね。・・・ん? 魔力回復? なのに魔力欠乏?」
矛盾してない?
《この加護はアルカスへのお詫びで付けたモノだけど、まずは説明するから》
了解です。
《まず経験値は、本来ならとっくに高いはずのモノが0スタートだから、早く上がればいいなと思って付けたんだけど、急激にレベルアップしたせいでちょっと体がついていけなかったみたいだね。これは最初に何度か倒れるけど、休めば大丈夫》
ふんふん。
クラビスやフェイも首を振ってる。
《体が慣れれば倒れなくなるよ。次は状態異常無効化。これも向こうの世界ではまず経験しない魔物や人を傷つける行為に対してストレスを感じないように。こちらでは命取りになるからね。後は毒や麻痺などもこっちではよくあるから、死なないように》
皆が首を振ってる。
・・・よくあるんだ。怖え・・・。
《最後の魔力回復(極大)なんだけど、ずっとロックかけていたんだ。それが魔力欠乏の原因》
「え、何で?」
さっきの矛盾の話?
《ええとね、君の体はこの世界のモノだけど、ずっと魔力枯渇状態で思ったよりボロボロだったんだよ。思い当たる事はない?》
そう言われると・・・。
一応健康だけど、疲れ易くて、風邪なんか引くと治るのにやたらと時間がかかったりした。
体が小さいからかと思ってたけど。
「アレって、そのせいだったの?」
《そうだろうね。そのボロボロな体に急激に魔力を込めると負荷に耐えられなさそうで。少し馴染んで落ち着いたら解放しようと思って、待ってたんだよ》
なのに、全く、教会の「き」の字も出てこないから・・・。
と、呆れ顔で言われた。
・・・ほんっとすいません!
あの後、翌日の朝には教会から連絡がきて、何時来てもオッケーですみたいな事を遠回りな文章で書いた手紙を見せて貰ったが、貴族って面倒くせえと思ったのは許して。
そりゃあ一応、学校で俺だって丁寧な手紙の書き方くらい教わったけど、『拝啓』とか『敬具』とか『季語』?とか交えて?
面倒くせえわ!
出す相手なんか居ねえし!
てな感じだったので、あんまり覚えてない。
ともかく、来たらすぐに対応出来ますよ、みたいな事らしい。
なので、次の日、皆の支度が出来次第行こうということになった。
一応お忍びスタイルなので、皆、わりとラフな格好。しかし、オーラ(体格?風格?威厳?)がハンパない。
俺?
んなもん、ねえよ。
皆の影に隠れたら埋没する。ハハハ・・・。物理的にもね。ちくせう。(涙)
教会はイースの街の中心から南寄りにあった。大通りを外れた閑静な住宅地を抜けた、森に囲まれた場所だった。
確かに、わざわざ行こうとしなければ通らない場所だ。住宅地を抜けたら周りは畑や林が目立つ。
「こんな所にあるんだ。もっと目立つ場所にドンとあるんだと思ってた」
比較対象がないからコレが当たり前なのか分からないけど。
「教会は、その土地で一番清浄な魔力が満ちている所にあるんだ。神が神託を降ろすことがあるからね」
「ああ、神域って場所ね。確かに日本でもそういう所にあるなあ」
「そっちもそうなんだ?」
フェイが興味深そうに聞いてきたので、
「うん。あちこちにあるよ。八百万の神が御座す国だから」
と、教えてやったら聞いてたらしい皆がギョッとした。
「ヤオヨロズ・・・?」
「そそ。800万。付喪神って言う、物にも宿る神様もいるからいっぱいいるよ。まあ、俺は見たことないけど」
そして、神無月という時期には出雲に神様が全員集合して、他の場所に神様がいなくなるらしい。だから神の無い月って言うらしい。逆に出雲は神在月だとかって。
こっちは一柱の神様だからビックリだろうが。
「すげーな、異世界」
そーだろ。
そんなこんなで、教会に到着。
馬車で来られない道だったので、普通に歩いてきた。
いや、普通の馬車は通れるんだけど領主邸の馬車はデカくて無理だった。
貴族だからデカいと思うだろ?
残念。
正解は乗る人のサイズがデカいから・・・。
納得。
でも護衛付けて、徒歩で、目立つわ。
お忍びスタイル意味ねえよ。
「お待ちしておりました。フォレスター家の皆様」
「お忙しいところをありがとうございます、エドワード司教殿」
出迎えてくれたのは、父さん達より年上な感じの、柔らかい雰囲気の司教様だった。
白地に金の装飾が施されたローブを纏っている。
そして、やっぱりと言うか、歳がいってても体格がいい。
羨ましい。
ソレはさておき、父さんが司教様に挨拶をして、俺を紹介する。
「こちらが三男のアルカスです。神のお力で無事戻る事が出来ました」
「アルカスです。初めまして、司教様」
「おお、それはそれはよかったですな。ここイースの街の司教を務めさせて頂いております、エドワードと申します」
ニコリと微笑んで挨拶を交わした。
「早速ですが、例の件で・・・」
父さんが切り出すと、司教様は分かってます、と言うように頷き。
「万事滞りなく調えて御座います。こちらへ」
と、俺達を促した。
護衛さん達は別室でお待ち下さいですって。
そうして連れられて来た場所は教会の一番奥。
神様の像が奉られていて祭壇がある。
他には特に無い殺風景な部屋で。
でも、なんか・・・。
「空気が違う」
「分かるのか?」
と、クラビスに聞かれて。
「ほっほっほ。さすがですな」
と、司教様に言われた。
「こちらは、一般の方は立ち入れない部屋でして。神の神託を賜る部屋に御座います」
今回はアルカス様が神のお声をお聞きになるそうですのでこちらを調えました、とのこと。
すみません。ありがとうございます!
「あの、祈り方って・・・」
俺、知らないや。
「ご自分のお好きな形で大丈夫で御座いますよ。ようは心持ちです」
そう言うので、俺は気軽に声をかけた。
「おーい。エストレラ神、来たよ-!」
総員、ギョッとしたが、気にしない。
だって最初から威厳なんて感じてないもん。神様だって別に不敬だなんて言わなかったし。
そもそも、出だしがアレ(池ポチャ)だったし?
《はいはい。やーっと来たよ、この子は》
はーーっと溜息を吐きながら目の前に現れた神様。
ん?
現れたんじゃなくて、神域みたいなところに呼ばれた?
周りを見れば、司教様をはじめ一同も居る。
しかし、例によって皆、固まって居る。
大丈夫?
《うん。いっぺんに説明した方が早いでしょう? 君ってば全然教会に来ないんだもの。私はちょいちょい会いに行けないんだからさあ》
おおう、のっけから愚痴もとい説教?をくらった。スミマセンスミマセン!
反省はする。一応。
《一応じゃなくてしっかりしなさい》
異世界あるあるですね? 心の声ダダ漏れってヤツ!
《少し黙ってようか》
ちょっとこめかみに青筋が・・・や、何でもありません。ごめんなさい!
《さて、そっちは落ち着いたかい?》
神様が皆に声をかけた。
「父さん達、大丈夫?」
俺が声をかけたら真っ先にクラビスが反応した。
「初めてお目にかかります、エストレラ神。この度はありがとうございました」
そう言って頭を下げた。
それを皮切りに皆が復活した。
《よいよい。そも、異世界なんぞに飛んでしまって申し訳なかったの。歪みが生じるたびに急いで消していたが間に合わなくて、アルカスにも辛い経験をさせた》
「神様が悪いんじゃないし、もう済んだことだし。こうして元の世界に戻してくれたからそれでチャラってことで、もう謝るのナシ!」
今が幸せならいいのよ。
《ふふふ、逞しいなあ、アルカスは。じゃあ、早速本題に入ろうか。まず最初に、アルカス。私は教会に来いって、初めに言ったと思うんだけど?》
忘れてたの。ごめんなさい!
神様、目が笑ってないよ!
「ごめんなさい!」
《・・・そのせいで今こんな状況になってるんだけど。まあ、済んだことは仕方ないね。うん。とにかく、魔力欠乏をどうにかしようね》
「どうにか出来るのですか?!」
皆してビックリ!
《うん、出来るから教会に来て欲しかったんだよね。もうアルカスじゃなくてクラビスに色々伝えておくから、君はクラビスの言うこと聞いてなさい》
「ひえっ」
「ソレはいいですね」
クラビスのここ一番の笑みだ。なんか背筋が寒い。
《それで、ステータスに私の加護があったでしょう。アレはね、1つ目は経験値100倍になる。2つ目は状態異常無効化。3つ目は魔力回復(極大)なんだよ》
「ほえぇ。なんか凄いね。・・・ん? 魔力回復? なのに魔力欠乏?」
矛盾してない?
《この加護はアルカスへのお詫びで付けたモノだけど、まずは説明するから》
了解です。
《まず経験値は、本来ならとっくに高いはずのモノが0スタートだから、早く上がればいいなと思って付けたんだけど、急激にレベルアップしたせいでちょっと体がついていけなかったみたいだね。これは最初に何度か倒れるけど、休めば大丈夫》
ふんふん。
クラビスやフェイも首を振ってる。
《体が慣れれば倒れなくなるよ。次は状態異常無効化。これも向こうの世界ではまず経験しない魔物や人を傷つける行為に対してストレスを感じないように。こちらでは命取りになるからね。後は毒や麻痺などもこっちではよくあるから、死なないように》
皆が首を振ってる。
・・・よくあるんだ。怖え・・・。
《最後の魔力回復(極大)なんだけど、ずっとロックかけていたんだ。それが魔力欠乏の原因》
「え、何で?」
さっきの矛盾の話?
《ええとね、君の体はこの世界のモノだけど、ずっと魔力枯渇状態で思ったよりボロボロだったんだよ。思い当たる事はない?》
そう言われると・・・。
一応健康だけど、疲れ易くて、風邪なんか引くと治るのにやたらと時間がかかったりした。
体が小さいからかと思ってたけど。
「アレって、そのせいだったの?」
《そうだろうね。そのボロボロな体に急激に魔力を込めると負荷に耐えられなさそうで。少し馴染んで落ち着いたら解放しようと思って、待ってたんだよ》
なのに、全く、教会の「き」の字も出てこないから・・・。
と、呆れ顔で言われた。
・・・ほんっとすいません!
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