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第二章 王都編
王都出陣前夜
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*背後注意。R18*
『明日、国王陛下に謁見する事になった』
20歳になって、クラビスとの初夜を済ませた俺に、母さんが告げてきた事。
「何故に?」
そう聞いた俺はおかしくないはず。
だって、全く接点が思いつかない。
だけど、聞いたらなるほどと思った。
国の将軍職に就いてる父さんが、仕事を熟しながら俺を20年近く捜すのって相当大変だったよね?
そこには多少なりとも王様のお力添えがあったのかも。
念願叶って再会した息子を一目見たいと思っても不思議はない。
でもまあ、俺はマナーも分からないし当日はお口チャックでいいらしいので、安心だ。
・・・・・・そう思っていた時期もありました。
晩御飯の後、例によってクラビスとお風呂に入る。
結婚したし、初夜も済ませたし?
今更素っ裸で風呂なんて、それ以上もしてるけど!
素面でヤるのと酔っ払ってヤるのとじゃ全然違うんだって!
恥ずか死ぬ!!
「っ、クラビス、ちょ、待って」
俺の体を素手で、泡立てた石鹸を擦り付けながら洗うんだけど。
わざと胸とか脇腹、背中を絶妙な加減で撫でてくるんだ。
「ぁ、んっ」
弱いところなんて全部知ってるとばかりに触れてくるから、昨夜の覚え込まされた快感が腹の奥からじくじくと甦ってきて、恥ずかしいのに気持ちいい。
くすっとクラビスが笑ったのは分かったのに、文句を言う余裕もない。
「気持ちいいね」
そう言って、緩く起ち上がった俺の、男にしては小ぶりな、俺の体格に見合ったアレをヌルヌルとした掌で軽く扱いてきて。
「やっ、だめ!」
クラビスに触れられてるっていうだけで硬くなったそれを絶妙な力加減で根元から先まで撫でられ、攻めたてる。
自分でもあんまり自慰なんてしないのに、クラビスに触れられると欲が湧いてくる。
もっと触って。
キスして。
気持ちいい。
キモチイイ。
イかされた後、後孔に潤滑油を入れられて。
昨夜散々開かれたそこは簡単に弛んだ。
そうして、中のイイところを指で擦られる。
「んっ、やっ、イッたばかり・・・!」
「気持ちいい?」
「つよ、い、待って、・・・ひっ」
「大丈夫。もっと気持ちよくなろうね?」
何が大丈夫なの?!
何て考える余裕はこの辺りまで。
おもむろに前にも手を伸ばして、弄り始めた。
「ひぁ! 前、一緒・・・やあん!」
ぬちゅぬちゅと粘着質な音を立てて前と後ろを同時に攻めたててくるから、堪らない。
「ぁ、あ・・・うん、はっ・・・くらびす」
「可愛い、アルカス。その溶けた顔が堪らない」
頭が溶けてきて、気持ちいいしか考えられなくなってくる。
「っあう・・・・・・なに、か、・・・ひんっ! クるって」
「イキそう? 中がうねって締め付けてくるよ。もう一回イッとこうか」
クラビスがそう言って動きを早める。
「あっだめ、やあん! あっあっ、も・・・無理ィ!」
そう言った途端に体が弓なりに反って、腰がガクガクした。
自分で自分の体が制御出来ない。
「上手にイケたね」
イッたばかりでまだガクガクしている俺を抱えて風呂から出て、ベッドに横たえる。
顔中キスをしてから口の中に舌を入れてきて、上顎の弱いところを擦られる。
逃げを打つ舌にクラビスの舌が絡んで、飲み込めない唾液が口の端から溢れた。
「・・・はっ、はっ・・・んんっ」
苦しくて荒い息を吐き出していると、クラビスがこっちを見ているのに気付いた。
無言で、でもそのアクアマリンの瞳には隠しきれない欲情が灯っていて。
こんな俺でもちゃんと欲情してくれてるんだ。
子供みたいな体なのに、昨日だって死ぬほど愛してくれた。
酔ってたとか、結婚したから、とかじゃなくって。
俺だから愛してくれてる。
クラビスだから愛して愛されたい。
「クラビスだけだよ。クラビスだから一つになりたいんだ」
思わず言葉に出た。
クラビスが目を瞠って、それから呟いた。
「クソ、アルカスは俺をどうしたいんだ。可愛すぎるだろう」
「? なあに?」
よく聞こえなかったから聞き直したら、上目遣いヤバいとか聞こえたけど。
この体制じゃ仕方なくない?
「アルカス、今夜は寝かせないからな」
唐突に宣言して、クラビスが俺の中に押し入ってきた。
「ひぁ! なん、え? あんっ」
イイところを擦りあげながら一気に奥まで挿入ってきた。
衝撃で一気に登り詰めた。
「いっ、ぁ・・・く、くらびすっ、まっ・・・イッた! イッたからぁ・・・っ!!」
俺の声、聞こえてるだろうに、クラビスは止まるどころか激しくなった。
痛くはない。それどころか気持ちいい。
だから怖い。
俺の体どうなっちゃうの?!
こんなの知ったら戻れなくなる。
クラビス助けて。
・・・ていうことを、泣きながら叫んでた気がする。
自分をこんな風にしてる当の本人に『助けて』って、俺も相当イカレてた。
結局、明け方、空が白む頃まで抱かれ続けた俺が目を覚ましたのは、王様との謁見が終わってタウンハウスに戻ってから。
お口チャックどころか目も合わせてないという・・・。
いいのかそれで、とも思わなくもないが、会ったところで話すこともないし。
皆がそれでイイというなら、それでいいのだ!
『明日、国王陛下に謁見する事になった』
20歳になって、クラビスとの初夜を済ませた俺に、母さんが告げてきた事。
「何故に?」
そう聞いた俺はおかしくないはず。
だって、全く接点が思いつかない。
だけど、聞いたらなるほどと思った。
国の将軍職に就いてる父さんが、仕事を熟しながら俺を20年近く捜すのって相当大変だったよね?
そこには多少なりとも王様のお力添えがあったのかも。
念願叶って再会した息子を一目見たいと思っても不思議はない。
でもまあ、俺はマナーも分からないし当日はお口チャックでいいらしいので、安心だ。
・・・・・・そう思っていた時期もありました。
晩御飯の後、例によってクラビスとお風呂に入る。
結婚したし、初夜も済ませたし?
今更素っ裸で風呂なんて、それ以上もしてるけど!
素面でヤるのと酔っ払ってヤるのとじゃ全然違うんだって!
恥ずか死ぬ!!
「っ、クラビス、ちょ、待って」
俺の体を素手で、泡立てた石鹸を擦り付けながら洗うんだけど。
わざと胸とか脇腹、背中を絶妙な加減で撫でてくるんだ。
「ぁ、んっ」
弱いところなんて全部知ってるとばかりに触れてくるから、昨夜の覚え込まされた快感が腹の奥からじくじくと甦ってきて、恥ずかしいのに気持ちいい。
くすっとクラビスが笑ったのは分かったのに、文句を言う余裕もない。
「気持ちいいね」
そう言って、緩く起ち上がった俺の、男にしては小ぶりな、俺の体格に見合ったアレをヌルヌルとした掌で軽く扱いてきて。
「やっ、だめ!」
クラビスに触れられてるっていうだけで硬くなったそれを絶妙な力加減で根元から先まで撫でられ、攻めたてる。
自分でもあんまり自慰なんてしないのに、クラビスに触れられると欲が湧いてくる。
もっと触って。
キスして。
気持ちいい。
キモチイイ。
イかされた後、後孔に潤滑油を入れられて。
昨夜散々開かれたそこは簡単に弛んだ。
そうして、中のイイところを指で擦られる。
「んっ、やっ、イッたばかり・・・!」
「気持ちいい?」
「つよ、い、待って、・・・ひっ」
「大丈夫。もっと気持ちよくなろうね?」
何が大丈夫なの?!
何て考える余裕はこの辺りまで。
おもむろに前にも手を伸ばして、弄り始めた。
「ひぁ! 前、一緒・・・やあん!」
ぬちゅぬちゅと粘着質な音を立てて前と後ろを同時に攻めたててくるから、堪らない。
「ぁ、あ・・・うん、はっ・・・くらびす」
「可愛い、アルカス。その溶けた顔が堪らない」
頭が溶けてきて、気持ちいいしか考えられなくなってくる。
「っあう・・・・・・なに、か、・・・ひんっ! クるって」
「イキそう? 中がうねって締め付けてくるよ。もう一回イッとこうか」
クラビスがそう言って動きを早める。
「あっだめ、やあん! あっあっ、も・・・無理ィ!」
そう言った途端に体が弓なりに反って、腰がガクガクした。
自分で自分の体が制御出来ない。
「上手にイケたね」
イッたばかりでまだガクガクしている俺を抱えて風呂から出て、ベッドに横たえる。
顔中キスをしてから口の中に舌を入れてきて、上顎の弱いところを擦られる。
逃げを打つ舌にクラビスの舌が絡んで、飲み込めない唾液が口の端から溢れた。
「・・・はっ、はっ・・・んんっ」
苦しくて荒い息を吐き出していると、クラビスがこっちを見ているのに気付いた。
無言で、でもそのアクアマリンの瞳には隠しきれない欲情が灯っていて。
こんな俺でもちゃんと欲情してくれてるんだ。
子供みたいな体なのに、昨日だって死ぬほど愛してくれた。
酔ってたとか、結婚したから、とかじゃなくって。
俺だから愛してくれてる。
クラビスだから愛して愛されたい。
「クラビスだけだよ。クラビスだから一つになりたいんだ」
思わず言葉に出た。
クラビスが目を瞠って、それから呟いた。
「クソ、アルカスは俺をどうしたいんだ。可愛すぎるだろう」
「? なあに?」
よく聞こえなかったから聞き直したら、上目遣いヤバいとか聞こえたけど。
この体制じゃ仕方なくない?
「アルカス、今夜は寝かせないからな」
唐突に宣言して、クラビスが俺の中に押し入ってきた。
「ひぁ! なん、え? あんっ」
イイところを擦りあげながら一気に奥まで挿入ってきた。
衝撃で一気に登り詰めた。
「いっ、ぁ・・・く、くらびすっ、まっ・・・イッた! イッたからぁ・・・っ!!」
俺の声、聞こえてるだろうに、クラビスは止まるどころか激しくなった。
痛くはない。それどころか気持ちいい。
だから怖い。
俺の体どうなっちゃうの?!
こんなの知ったら戻れなくなる。
クラビス助けて。
・・・ていうことを、泣きながら叫んでた気がする。
自分をこんな風にしてる当の本人に『助けて』って、俺も相当イカレてた。
結局、明け方、空が白む頃まで抱かれ続けた俺が目を覚ましたのは、王様との謁見が終わってタウンハウスに戻ってから。
お口チャックどころか目も合わせてないという・・・。
いいのかそれで、とも思わなくもないが、会ったところで話すこともないし。
皆がそれでイイというなら、それでいいのだ!
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