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第三章 辺境編
ギルド職員の気持ち(side受付担当者)
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本日、フォレスター家の三男のアルカス様がクラビス様達と久しぶりにギルドにいらっしゃいました。
昼前という時間帯の為、早々に依頼を終えた者か、依頼を取り損ねてあぶれた者か、休息日でのんびり過ごす予定の者がちらほらいるだけの閑散とした中、凄いメンバーでこちらへと歩いてきます。
え、もしかして私の所ですか?!
慌ててにこやかな笑顔を見せます。
「いらっしゃいませ。受付担当のトーヤです。ご用件を承ります」
「すまないが、ギルマスに面会を。確認して貰えるか?」
クラビス様が無表情で話します。何時ものことですので怖くはありません。
むしろ・・・。
「疲れたか?」
「大丈夫だって、これぐらいの距離」
そんな会話をしてアルカス様に微笑むその優しい顔・・・!
ギャップ萌です!
あ、別に恋愛的なモノではありませんよ。
推しを愛でる気持ちです!
アルカス様×クラビス様のCPが妄想でなく現実になって目の前に・・・!!
はっ、いかんいかん!
仕事をせねば!
「確認致しますので少々お待ちください」
そう言って、手の空いている職員に行って貰う。
「今のうちに素材を売りたい。買取カウンター・・・解体所は空いてるか?」
「今の時間なら空いているので問題ないです」
「じゃあ・・・」
「クラビス、俺、その間フェイとあっち見たい」
「・・・酒場? 面白くも何ともないよ?」
「アルカスには物珍しいんだろ? 俺がついてるから行ってこいよ」
「・・・わかった。頼んだぞ、フェイ」
渋い顔ですね、クラビス様。
片時も離れたくなさそうです。
「過保護だねえ」
「何時ものことさね。我らはちと依頼の掲示板を見てこようかの」
「確認が取れましたらご連絡致しますのでごゆっくりどうぞ」
そんな会話をして各々散っていく皆様方。
私はほっと息を吐く。
イヤもう、圧が、推し様達の圧がっ!
嬉しいんだけど!
「相変わらず可愛いですね、アルカス様」
「ホント、クラビス様の溺愛も分かるよねえ」
「それにしても今日は凄いメンバーだね」
「あぁ、たぶん辺境伯領のアレの件かと・・・。しかし森の賢者様までって凄いね」
なんて同僚と話をしていたら、食堂兼酒場の方から怒鳴り声が・・・。
げっ!!
あそこには今、アルカス様が・・・!
見たら、案の定アルカス様にいちゃもんつけている冒険者共が・・・。
アイツら、最近来たばかりの冒険者だ。
当然、アルカス様達を知らないのであんな事が出来るのだろう。
どうしようか、基本ギルド内のトラブルにギルドは関与しないがアルカス様だぞ?
そう思って掲示板の方をうかがうと、楽しそうに眺めているウィステリア様方。
酒場の方を見るとフェイさんも心なしか笑っていらっしゃる?
「だ、大丈夫なのかな?」
「うーん?」
迷っているうちにアルカス様がキレたように叫んだ。
「俺は! 20歳の大人! ガキじゃねえ!」
「ぶふぉ!」
・・・やっぱり笑いを堪えてたんですね?
小耳にはさんでおましたが、やっぱり『アルカス様あるある』なんですね・・・。
小柄なせいで子供に間違われるそうです。
おや、空気が重くなりました。
あぁ、買取カウンターからクラビス様が戻りました。
騒ぎを聞きつけたのでしょう。
・・・怒ってます。確実に怒ってますね!
アイツら即死でしたよ!
自業自得です。
表にぽいしましょう!
あああ!
クラビス様とアルカス様がいちゃいちゃし始めました!
眼福です!!!
はっ!
フェイさんの一言で我に返ったアルカス様も可愛いですね!
いやいや違う!
仕事仕事!
「ギルマスの予定は確認できましたか?」
「バッチリオッケーです。何時でもどうぞ!」
「ありがとうございます」
席に着いた私にアルカス様が声をかけました。
「ギルマスに会えますか?」
「はい。何時でもどうぞとのことです。今からご案内致しましょうか?」
「お願いします」
若干顔を赤らめたアルカス様可愛いですね!
私は受付業務がありますので、他の職員が案内します。
行ってらっしゃいませ!
あぁ、今日はここで良かった!
至福のひとときでした。
帰りも会えるといいな!
*補足*
ちなみにここイースのギルドの職員は全員男です。
女性は少ないし、いても外で働く人はほとんどいません。
囲われてます。
あんまりな性格で嫁の貰い手がいないと冒険者をしたりもします。(王都のアレ)
昼前という時間帯の為、早々に依頼を終えた者か、依頼を取り損ねてあぶれた者か、休息日でのんびり過ごす予定の者がちらほらいるだけの閑散とした中、凄いメンバーでこちらへと歩いてきます。
え、もしかして私の所ですか?!
慌ててにこやかな笑顔を見せます。
「いらっしゃいませ。受付担当のトーヤです。ご用件を承ります」
「すまないが、ギルマスに面会を。確認して貰えるか?」
クラビス様が無表情で話します。何時ものことですので怖くはありません。
むしろ・・・。
「疲れたか?」
「大丈夫だって、これぐらいの距離」
そんな会話をしてアルカス様に微笑むその優しい顔・・・!
ギャップ萌です!
あ、別に恋愛的なモノではありませんよ。
推しを愛でる気持ちです!
アルカス様×クラビス様のCPが妄想でなく現実になって目の前に・・・!!
はっ、いかんいかん!
仕事をせねば!
「確認致しますので少々お待ちください」
そう言って、手の空いている職員に行って貰う。
「今のうちに素材を売りたい。買取カウンター・・・解体所は空いてるか?」
「今の時間なら空いているので問題ないです」
「じゃあ・・・」
「クラビス、俺、その間フェイとあっち見たい」
「・・・酒場? 面白くも何ともないよ?」
「アルカスには物珍しいんだろ? 俺がついてるから行ってこいよ」
「・・・わかった。頼んだぞ、フェイ」
渋い顔ですね、クラビス様。
片時も離れたくなさそうです。
「過保護だねえ」
「何時ものことさね。我らはちと依頼の掲示板を見てこようかの」
「確認が取れましたらご連絡致しますのでごゆっくりどうぞ」
そんな会話をして各々散っていく皆様方。
私はほっと息を吐く。
イヤもう、圧が、推し様達の圧がっ!
嬉しいんだけど!
「相変わらず可愛いですね、アルカス様」
「ホント、クラビス様の溺愛も分かるよねえ」
「それにしても今日は凄いメンバーだね」
「あぁ、たぶん辺境伯領のアレの件かと・・・。しかし森の賢者様までって凄いね」
なんて同僚と話をしていたら、食堂兼酒場の方から怒鳴り声が・・・。
げっ!!
あそこには今、アルカス様が・・・!
見たら、案の定アルカス様にいちゃもんつけている冒険者共が・・・。
アイツら、最近来たばかりの冒険者だ。
当然、アルカス様達を知らないのであんな事が出来るのだろう。
どうしようか、基本ギルド内のトラブルにギルドは関与しないがアルカス様だぞ?
そう思って掲示板の方をうかがうと、楽しそうに眺めているウィステリア様方。
酒場の方を見るとフェイさんも心なしか笑っていらっしゃる?
「だ、大丈夫なのかな?」
「うーん?」
迷っているうちにアルカス様がキレたように叫んだ。
「俺は! 20歳の大人! ガキじゃねえ!」
「ぶふぉ!」
・・・やっぱり笑いを堪えてたんですね?
小耳にはさんでおましたが、やっぱり『アルカス様あるある』なんですね・・・。
小柄なせいで子供に間違われるそうです。
おや、空気が重くなりました。
あぁ、買取カウンターからクラビス様が戻りました。
騒ぎを聞きつけたのでしょう。
・・・怒ってます。確実に怒ってますね!
アイツら即死でしたよ!
自業自得です。
表にぽいしましょう!
あああ!
クラビス様とアルカス様がいちゃいちゃし始めました!
眼福です!!!
はっ!
フェイさんの一言で我に返ったアルカス様も可愛いですね!
いやいや違う!
仕事仕事!
「ギルマスの予定は確認できましたか?」
「バッチリオッケーです。何時でもどうぞ!」
「ありがとうございます」
席に着いた私にアルカス様が声をかけました。
「ギルマスに会えますか?」
「はい。何時でもどうぞとのことです。今からご案内致しましょうか?」
「お願いします」
若干顔を赤らめたアルカス様可愛いですね!
私は受付業務がありますので、他の職員が案内します。
行ってらっしゃいませ!
あぁ、今日はここで良かった!
至福のひとときでした。
帰りも会えるといいな!
*補足*
ちなみにここイースのギルドの職員は全員男です。
女性は少ないし、いても外で働く人はほとんどいません。
囲われてます。
あんまりな性格で嫁の貰い手がいないと冒険者をしたりもします。(王都のアレ)
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