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第四章 エルフの里編
森の賢者 その3
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---アルカスはふと目を覚ました。
何かに呼ばれた気がしたのだ。
「・・・・・・?」
・・・・・・いで・・・
「・・・誰?」
・・・・・・こっち、き・・・て・・・・・・
・・・あそ・・・・・・ぼ・・・・・・
「え?」
体にぽわぽわした光が幾つもくっついていた。
ナニコレ?と思った瞬間、景色が変わった。
世界樹だ。
キラキラ光る葉っぱは光を通して乱反射している。
ダイアモンドみたいだ。
・・・・・・ていうか、え?
相変わらず俺の周りにはぽわぽわした光がくっついていて、目を凝らすと羽を持った小さな人っぽいのが見えた。
ん?
これはもしかして・・・。
「精霊とか妖精っていうヤツでは?」
『うんとねえ、ボクたちは世界樹から生まれた精霊なの-』
『エルフの皆はボクたちの事見えるよ-』
「え? でも俺、エルフじゃないよ。人族だよ。何で?」
『エストレラ神の加護持ってる』
『持ってる人、あんまりいない。ここにも来ない。でもアルカス、来た!』
『うれしい』
『たのしい』
『いっぱい遊ぶの!』
---えーと?
俺が視える人だから遊びに誘ったって事?
まあ、それはいいんだけど。
ウィステリアの家から勝手に転移しちゃって、不味いんじゃ・・・・・・。
ぜーーーったいクラビス焦ってるって!
「なあなあ、遊ぶのはいいんだけど、一旦帰らして?!」
『何で-?』
「何でって・・・俺の旦那が俺の事探してると思うし! 勝手にいなくなったら心配するだろぉ」
『何で-?』
『だいじょーぶ!』
「じゃねえよ」
話、通じねえ!
どうする?
とりあえずウィステリアの家に転移するか?
イヤでもコイツら俺に大量にくっついてて、転移したら一緒にきちゃうだろ?!
どうすれば---。
『ウィステリアにでんごん』
『たのんだたのんだ!』
『だいじょーぶ』
「・・・だいじょーぶって、そういう意味か!」
うわ、まじ焦った。
ウィステリアが知ってるなら大丈夫・・・・・・なのか?
クラビスって俺に関してはめちゃくちゃ過保護だからなあ・・・・・・まあ仕方ない。
「じゃあ、とりあえず遊ぶ?」
『おにごっこ!』
『かくれんぼ!!』
「はいはい。じゃあ最初は鬼ごっこな」
『わーーーい!』
『きゃあぁ---!』
『にげろー!!』
「俺が鬼かよ!」
とはいえ普通に木によじ登って追いかけるなんて出来るはずもなく、どうするか暫し考え・・・。
精霊と同じ羽を生やして翔べばいいんじゃね?
と閃いて早速実行。
結果、普通に出来た。
そんで翔べた。
「よっしゃ!! チビ共、行くぞ---!!」
『きゃああ---!!』
『にげろー!!』
こうして精霊達とのガチの追いかけっこが始まった。
魔法で大きな鳥籠っぽいものを作り、いっさいの手加減をせずに掴まえてはポイっと入れていく。捕まった精霊達は心なしか嬉しそうだ。
『捕まっちゃたねえ』
『楽しいねえ』
そんな事を夢中でやっていたら、精霊達の賑やかな声を聞いたエルフ達が何事だと集まってきて、精霊達と遊んでいるアルカスを見つけて和んでいた。
それに気付かず、背中の羽を動かして翔ぶアルカス。
その姿は大きな精霊のようだった。
何かに呼ばれた気がしたのだ。
「・・・・・・?」
・・・・・・いで・・・
「・・・誰?」
・・・・・・こっち、き・・・て・・・・・・
・・・あそ・・・・・・ぼ・・・・・・
「え?」
体にぽわぽわした光が幾つもくっついていた。
ナニコレ?と思った瞬間、景色が変わった。
世界樹だ。
キラキラ光る葉っぱは光を通して乱反射している。
ダイアモンドみたいだ。
・・・・・・ていうか、え?
相変わらず俺の周りにはぽわぽわした光がくっついていて、目を凝らすと羽を持った小さな人っぽいのが見えた。
ん?
これはもしかして・・・。
「精霊とか妖精っていうヤツでは?」
『うんとねえ、ボクたちは世界樹から生まれた精霊なの-』
『エルフの皆はボクたちの事見えるよ-』
「え? でも俺、エルフじゃないよ。人族だよ。何で?」
『エストレラ神の加護持ってる』
『持ってる人、あんまりいない。ここにも来ない。でもアルカス、来た!』
『うれしい』
『たのしい』
『いっぱい遊ぶの!』
---えーと?
俺が視える人だから遊びに誘ったって事?
まあ、それはいいんだけど。
ウィステリアの家から勝手に転移しちゃって、不味いんじゃ・・・・・・。
ぜーーーったいクラビス焦ってるって!
「なあなあ、遊ぶのはいいんだけど、一旦帰らして?!」
『何で-?』
「何でって・・・俺の旦那が俺の事探してると思うし! 勝手にいなくなったら心配するだろぉ」
『何で-?』
『だいじょーぶ!』
「じゃねえよ」
話、通じねえ!
どうする?
とりあえずウィステリアの家に転移するか?
イヤでもコイツら俺に大量にくっついてて、転移したら一緒にきちゃうだろ?!
どうすれば---。
『ウィステリアにでんごん』
『たのんだたのんだ!』
『だいじょーぶ』
「・・・だいじょーぶって、そういう意味か!」
うわ、まじ焦った。
ウィステリアが知ってるなら大丈夫・・・・・・なのか?
クラビスって俺に関してはめちゃくちゃ過保護だからなあ・・・・・・まあ仕方ない。
「じゃあ、とりあえず遊ぶ?」
『おにごっこ!』
『かくれんぼ!!』
「はいはい。じゃあ最初は鬼ごっこな」
『わーーーい!』
『きゃあぁ---!』
『にげろー!!』
「俺が鬼かよ!」
とはいえ普通に木によじ登って追いかけるなんて出来るはずもなく、どうするか暫し考え・・・。
精霊と同じ羽を生やして翔べばいいんじゃね?
と閃いて早速実行。
結果、普通に出来た。
そんで翔べた。
「よっしゃ!! チビ共、行くぞ---!!」
『きゃああ---!!』
『にげろー!!』
こうして精霊達とのガチの追いかけっこが始まった。
魔法で大きな鳥籠っぽいものを作り、いっさいの手加減をせずに掴まえてはポイっと入れていく。捕まった精霊達は心なしか嬉しそうだ。
『捕まっちゃたねえ』
『楽しいねえ』
そんな事を夢中でやっていたら、精霊達の賑やかな声を聞いたエルフ達が何事だと集まってきて、精霊達と遊んでいるアルカスを見つけて和んでいた。
それに気付かず、背中の羽を動かして翔ぶアルカス。
その姿は大きな精霊のようだった。
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