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8 男子三日会わざれば刮目してみよ! その2
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朝起きたら大きくなってた。
そりゃあビックリするだろう。
しかも人化していたんだもの。
「とりあえず、そのサイズの服がないから見繕ってくる。少し待っててくれるか? ここから出るなよ?」
ヒョウガさんがひとまずと言って自分のシャツを被せて、袖をぐるぐる巻き上げて(半袖だったけど)くれた。
ヒョウガさんが出かけた今のうちにステータスを確認しておこう。
【名前:サナ
性別:男
年齢:5才
種族:猫又
称号:無し】
・・・・・・うん。やっぱり5才になってる。
どういう仕組みか分からないけどヒョウガさんが普通じゃない成長だって言ってたから、たぶん器に魂が馴染んでくると成長するんじゃないのかなあ。
だとすると、案外早く元の年齢くらいになるのかも。
そうだったらいいなあ。
子猫だとずっとヒョウガさんのお世話になっちゃうし、邪魔だよね?
早く独り立ちしないと・・・・・・。
そう思ったら胸の奥がチクッとした。
・・・・・・うん?
何、今の?
何だろう、ヒョウガさんと離れるって思ったらもの凄く寂しい気持ちになった。
ドキドキして苦しい。
・・・・・・この気持ちは何?
「待たせたな、女将さんが子供の古着をくれてな・・・・・・どうした?!」
帰ってきたヒョウガさんが話してるのを聞いていただけなんだけど、ヒョウガさんが血相を変えてベッドまで来た。
「? にゃあに?」
「サナ? どこか痛いのか?! 何で泣いてる?!」
「・・・え?」
泣いてる?
---あれ、何で・・・?
『・・・・・・たぶん、さっき、ヒョウガさんとお別れする事を想像したから・・・。それで、胸が痛くて苦しくて・・・・・・』
「・・・・・・どうして俺と別れる話になったかはひとまず置いといて・・・。俺は、生涯サナを手放す気は全くない。ソレは断言する」
『・・・え?』
「だから泣くな。お前に泣かれると俺も辛い」
---え?
ヒョウガさんとずっと一緒にいられる?
嬉しい。
何でか、とっても安心した。
とりあえず、とヒョウガさんが貰ったという子供服を着せてくれて。
「ちょっと窮屈だけど、サナの種族は稀少で目をつけられると危険だから尻尾を隠してローブを羽織っててな」
そういってシンプルな黒いローブも着せてくれた。
そういうことなら文句など言いませんとも!
コクコクと頷いた。
朝ごはんとお礼も兼ねて下の食堂へおりていくと、ザワザワと賑やかな声が聞こえてきた。
僕達の姿に気付いた女将さんが声をかけてきた。
「おはよう。服は大丈夫そうだね。良かった、息子達のお古だけど、他にもあるから良かったら持っていって」
「ありがちょう、ごじゃ、ます、おかみちゃん?」
「うわー、可愛い子だねえ! 気にしなさんな。ほら、こっちでご飯食べな」
そういって勧められた席で待つと直ぐに料理を持ってきてくれた。
昨日のように口を開けてあーんで待ってたらヒョウガさんはクスッと笑った。
はっ、しまった!
つい子猫のつもりで当然のように給餌待ちしてた!
恥ずかしい!
顔を真っ赤に染めて閉じようとした口の中にそっとご飯を入れてくれた。
もぐもぐ。
美味しい! もっと!
一口食べたら恥ずかしさなんて頭から消え去り、再びあーんする僕を皆がほっこり温かい目で見ていたのなんて気付かなかった。
*夕べ寝室のエアコンがご臨終になりまして、窓全開に扇風機で乗り切りました。皆様も熱中症にお気をつけて!*
そりゃあビックリするだろう。
しかも人化していたんだもの。
「とりあえず、そのサイズの服がないから見繕ってくる。少し待っててくれるか? ここから出るなよ?」
ヒョウガさんがひとまずと言って自分のシャツを被せて、袖をぐるぐる巻き上げて(半袖だったけど)くれた。
ヒョウガさんが出かけた今のうちにステータスを確認しておこう。
【名前:サナ
性別:男
年齢:5才
種族:猫又
称号:無し】
・・・・・・うん。やっぱり5才になってる。
どういう仕組みか分からないけどヒョウガさんが普通じゃない成長だって言ってたから、たぶん器に魂が馴染んでくると成長するんじゃないのかなあ。
だとすると、案外早く元の年齢くらいになるのかも。
そうだったらいいなあ。
子猫だとずっとヒョウガさんのお世話になっちゃうし、邪魔だよね?
早く独り立ちしないと・・・・・・。
そう思ったら胸の奥がチクッとした。
・・・・・・うん?
何、今の?
何だろう、ヒョウガさんと離れるって思ったらもの凄く寂しい気持ちになった。
ドキドキして苦しい。
・・・・・・この気持ちは何?
「待たせたな、女将さんが子供の古着をくれてな・・・・・・どうした?!」
帰ってきたヒョウガさんが話してるのを聞いていただけなんだけど、ヒョウガさんが血相を変えてベッドまで来た。
「? にゃあに?」
「サナ? どこか痛いのか?! 何で泣いてる?!」
「・・・え?」
泣いてる?
---あれ、何で・・・?
『・・・・・・たぶん、さっき、ヒョウガさんとお別れする事を想像したから・・・。それで、胸が痛くて苦しくて・・・・・・』
「・・・・・・どうして俺と別れる話になったかはひとまず置いといて・・・。俺は、生涯サナを手放す気は全くない。ソレは断言する」
『・・・え?』
「だから泣くな。お前に泣かれると俺も辛い」
---え?
ヒョウガさんとずっと一緒にいられる?
嬉しい。
何でか、とっても安心した。
とりあえず、とヒョウガさんが貰ったという子供服を着せてくれて。
「ちょっと窮屈だけど、サナの種族は稀少で目をつけられると危険だから尻尾を隠してローブを羽織っててな」
そういってシンプルな黒いローブも着せてくれた。
そういうことなら文句など言いませんとも!
コクコクと頷いた。
朝ごはんとお礼も兼ねて下の食堂へおりていくと、ザワザワと賑やかな声が聞こえてきた。
僕達の姿に気付いた女将さんが声をかけてきた。
「おはよう。服は大丈夫そうだね。良かった、息子達のお古だけど、他にもあるから良かったら持っていって」
「ありがちょう、ごじゃ、ます、おかみちゃん?」
「うわー、可愛い子だねえ! 気にしなさんな。ほら、こっちでご飯食べな」
そういって勧められた席で待つと直ぐに料理を持ってきてくれた。
昨日のように口を開けてあーんで待ってたらヒョウガさんはクスッと笑った。
はっ、しまった!
つい子猫のつもりで当然のように給餌待ちしてた!
恥ずかしい!
顔を真っ赤に染めて閉じようとした口の中にそっとご飯を入れてくれた。
もぐもぐ。
美味しい! もっと!
一口食べたら恥ずかしさなんて頭から消え去り、再びあーんする僕を皆がほっこり温かい目で見ていたのなんて気付かなかった。
*夕べ寝室のエアコンがご臨終になりまして、窓全開に扇風機で乗り切りました。皆様も熱中症にお気をつけて!*
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