見た目はショタだけど、一千年生きている賢者なので助けてもらわなくて大丈夫です
ルカ・ソルダーノ。
天才魔法学者で、彼が生まれてこの世界の魔法の進歩は100年早まったと言われるほどだ。
そんな彼の唯一の弱点は、魔法が使えないことだった。
しかしルカは、自身の身体を魔法が使える身体にするために……1000年の眠りについた。
1000年後、彼は起きて助手のルチアと共に外の世界に出る。
しかしそこは……魔法が「手品」と呼ばれ、馬鹿にされている世界だった。
1000年で魔法は、衰退してしまったのだ。
ルカはそれに落ち込みながらも、新たな世界で魔法をもっと研究し極めることをやめない。
いろんな人に魔法を教えて、そして1000年後の新しい技術も教わっていく中で……彼は怪しい者達に目をつけられる。
「まだ魔法を使っている者がいるのか?それもあんな子供だと?」
一体その者達は何者なのか?
魔法はまだこの世界にあるのか?
「僕、子供の頃に不老不死の薬を飲んだだけで、本当は1000年生きてるんだよ……なんて、魔法がない世界で言えるわけないよなぁ」
ルカ・ソルダーノの魔法研究は、終わりを知らない――。
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