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第58話 後日談・旅立ちの後の王宮で
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本編終了後の番外編です。
良かったら、お楽しみください。
✳︎✳︎✳︎
「あれは竜人の血だな。メイナードには申し訳ないが…」
「まあ、あれは天使族の血ですよ。目的の為なら手段を選びませんもの」
お通夜のような魔王陛下と、ころころと笑う王妃殿下。ここは王宮内の後宮。魔王陛下ことオズワルドは、山のような書類と格闘していた。とはいえ、それらは既に天使族たちによって稟議決裁されており、後はサインをするだけだ。
オスカーが王宮を去り、穴埋めに奔走する残された王族たち。長年腕を磨きながら諜報活動を続け、楽園転覆と王妃奪還に心血を注いでいたオズワルドは、王宮に残してきたオスカーが、まさかこんな超人的な執務をこなしていたとは想像もしていなかった。いや、よく働く出来た子だな、とは思っていたけども。
自分だって魔人界のみならず精霊界、人間界をくまなく回り、支配層や知識階層と秘密裏にコネクションを得て、楽園の包囲網を築き、彼らの得意とする術式をいくつも解読してきたつもりだ。その気になれば、政治に文官仕事など。本気でそう思っていた。
「義兄上と同じ働きが出来る人材なんて、どこを探したって居ませんよ」
学園を卒業して王太子業に本腰を入れ始めたオーウェンがぼやく。彼は竜人族本家オールドフィールドからの養子だ。マガリッジの第二子、ヴァンパイアのメルヴィンの監視討伐要員として、年齢を偽って学園に送り込まれていた。既に公都では頭角を表しつつあった、若手のホープ。オスカーの意向によって半ば強引に王太子に繰り上げられていたが、表向きは学生ということで公務のほとんどを凍結。実質魔王も王太子も不在のまま王宮が回るように周到に用意されていた。
「父上も潮目を見誤りました。あの子を右腕に据えれば、悲願すら達成できたかも知れませんのに」
涼しい顔をしているのは、王妃オフィーリアだ。彼女はマイナーと呼ばれる天使族三十四名をまとめ上げ、今やオスカーに代わり王宮内で盤石の権勢を誇りつつある。
表向き、天使族の「やらかし」のほとんどは公表されていない。それはひとえに、オフィーリアを王妃に迎えるためのオズワルドの独断だ。そして詳細な内情を知るオスカーと裏円卓、それからごく一部の関係者もそれに同意した。あまりにもえげつないからだ。
そして実際、現在の天使族はほとんど無害と言える。最後まで帰還を諦めずに強権を振るった族長は彼岸へ送られ、聖龍と法皇は竜人たちに揉まれて扱かれ中。後のマイナーたちは、コピーを繰り返したホムンクルスだ。一見まともなようでいて、実は自我がかなり薄弱になっている。彼らは女教皇オフィーリアに従うことで、情緒が安定するようだ。そして組織立って働くことに、非常に向いている。
「…オスカーが楽園側に付いていたら、か。ぞっとしねェな」
「あら、冗談ですよ」
オフィーリアは上品な仕草で、ほほほと笑う。出会った時から寸分も違わない、至高の天女。彼女の美貌と魅力を前にして、オズワルドは無力だ。華奢な外見に反して驚くほどのタフさと強かさ、狡猾さ。まさしく彼女はオスカーの母だ。
しかし、そうだ。彼女の言う通り、オスカーが族長に重用されていれば、天使族を元の世界に戻すことも夢ではなかった気がする。我が息子ながら、たった二年でよくぞあれだけのログを解読し切って、楽園を完全に機能停止に追い込んだものだ。
そして付け加えるなら、運命の分岐点は、もう二つあった。
一つは、族長に冷遇されたオスカーが当代マガリッジ伯メレディスに懸想したこと。そしてもう一つは、そのメレディスの息子メイナードがオスカーの元へやって来たことだ。
メレディスに惹かれなければ、オスカーは早々に彼を刈り取っていただろう。なにも飢餓で自我を失い、因子を発動させるまで待つ必要はない。次代のメルヴィンは既に誕生していたことだし、冷徹で合理的なオスカーならば討伐を躊躇うことはなかったはずだ。
そしてメイナード。彼は体液の交換で精気と経験の授受が出来るという、とんでもない才能を秘めていた。しかも莫大な魔力で高度な転移を易々とこなし、詳細な鑑定で難解な術式を難なく解読し。メレディスの飢餓を遅らせ、円卓の戦士を成長させ、呆気なく楽園を陥落させてしまった。
彼の存在は、運命の悪戯なのか。いや、精気を吸収するエナジードレインのスキルは、もともとヴァンパイアのものだった。そして性行為で精気を集め、分け与える淫魔の能力。彼がヴァンパイアの父とサキュバスの母を持ち、特殊個体のインキュバスとして生まれたのは、必然だったのかもしれない。
オスカーは百年もの片思いの末、メレディスへの恋に破れた。しかし喜々として王子を辞し、平民の装いでメイナードを連れて飛び去ったオスカーの横顔。まるで恋を知ったばかりの少女のような蕩けるような笑顔に、獲物を前に興奮を隠せない竜族の瞳。瞳孔は縦にキュッと細まり、虹彩はカッと黄金に輝いて。あれは絶対に逃さないってヤツだ。オズワルドには、痛いほど分かる。
そして虫も殺さぬような、儚げな笑み。あれはオフィーリアが策謀を巡らせ、十分な勝算を得た時に浮かべる恍惚の面持ちだ。彼女を救出してからここ二年、王宮で共に仕事をしながらようやく理解した。
あれはヤバい。メイナード、本当にすまん。オスカーの影に隠れてしまっているが、楽園解体と災禍撲滅の真の功労者の一人を、こんな形で息子に差し出すことになるとは。
「あら。私たちの息子ほどの好物件は、どの世界にも存在しませんわよ?」
オズワルドの考えを読んだのか、オフィーリアが小首を傾げて覗き込む。いや、それは分かっているんだ。しかしメイナードは異性愛者で、オスカーの思惑には気付いていない様子で…
「欲しいものはどんな手を使ってでも、必ず手に入れる。天使族の男なら、そうでなくては」
うふふ、と笑みを深くするオフィーリア。いつまでも少女のような無垢な美貌に絶対に勝てないことを、オズワルドは知っている。遠く窓の外を見遣りながら、いずれオスカーとメイナードが無事に結ばれることを祈る、オズワルドなのだった。
良かったら、お楽しみください。
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「あれは竜人の血だな。メイナードには申し訳ないが…」
「まあ、あれは天使族の血ですよ。目的の為なら手段を選びませんもの」
お通夜のような魔王陛下と、ころころと笑う王妃殿下。ここは王宮内の後宮。魔王陛下ことオズワルドは、山のような書類と格闘していた。とはいえ、それらは既に天使族たちによって稟議決裁されており、後はサインをするだけだ。
オスカーが王宮を去り、穴埋めに奔走する残された王族たち。長年腕を磨きながら諜報活動を続け、楽園転覆と王妃奪還に心血を注いでいたオズワルドは、王宮に残してきたオスカーが、まさかこんな超人的な執務をこなしていたとは想像もしていなかった。いや、よく働く出来た子だな、とは思っていたけども。
自分だって魔人界のみならず精霊界、人間界をくまなく回り、支配層や知識階層と秘密裏にコネクションを得て、楽園の包囲網を築き、彼らの得意とする術式をいくつも解読してきたつもりだ。その気になれば、政治に文官仕事など。本気でそう思っていた。
「義兄上と同じ働きが出来る人材なんて、どこを探したって居ませんよ」
学園を卒業して王太子業に本腰を入れ始めたオーウェンがぼやく。彼は竜人族本家オールドフィールドからの養子だ。マガリッジの第二子、ヴァンパイアのメルヴィンの監視討伐要員として、年齢を偽って学園に送り込まれていた。既に公都では頭角を表しつつあった、若手のホープ。オスカーの意向によって半ば強引に王太子に繰り上げられていたが、表向きは学生ということで公務のほとんどを凍結。実質魔王も王太子も不在のまま王宮が回るように周到に用意されていた。
「父上も潮目を見誤りました。あの子を右腕に据えれば、悲願すら達成できたかも知れませんのに」
涼しい顔をしているのは、王妃オフィーリアだ。彼女はマイナーと呼ばれる天使族三十四名をまとめ上げ、今やオスカーに代わり王宮内で盤石の権勢を誇りつつある。
表向き、天使族の「やらかし」のほとんどは公表されていない。それはひとえに、オフィーリアを王妃に迎えるためのオズワルドの独断だ。そして詳細な内情を知るオスカーと裏円卓、それからごく一部の関係者もそれに同意した。あまりにもえげつないからだ。
そして実際、現在の天使族はほとんど無害と言える。最後まで帰還を諦めずに強権を振るった族長は彼岸へ送られ、聖龍と法皇は竜人たちに揉まれて扱かれ中。後のマイナーたちは、コピーを繰り返したホムンクルスだ。一見まともなようでいて、実は自我がかなり薄弱になっている。彼らは女教皇オフィーリアに従うことで、情緒が安定するようだ。そして組織立って働くことに、非常に向いている。
「…オスカーが楽園側に付いていたら、か。ぞっとしねェな」
「あら、冗談ですよ」
オフィーリアは上品な仕草で、ほほほと笑う。出会った時から寸分も違わない、至高の天女。彼女の美貌と魅力を前にして、オズワルドは無力だ。華奢な外見に反して驚くほどのタフさと強かさ、狡猾さ。まさしく彼女はオスカーの母だ。
しかし、そうだ。彼女の言う通り、オスカーが族長に重用されていれば、天使族を元の世界に戻すことも夢ではなかった気がする。我が息子ながら、たった二年でよくぞあれだけのログを解読し切って、楽園を完全に機能停止に追い込んだものだ。
そして付け加えるなら、運命の分岐点は、もう二つあった。
一つは、族長に冷遇されたオスカーが当代マガリッジ伯メレディスに懸想したこと。そしてもう一つは、そのメレディスの息子メイナードがオスカーの元へやって来たことだ。
メレディスに惹かれなければ、オスカーは早々に彼を刈り取っていただろう。なにも飢餓で自我を失い、因子を発動させるまで待つ必要はない。次代のメルヴィンは既に誕生していたことだし、冷徹で合理的なオスカーならば討伐を躊躇うことはなかったはずだ。
そしてメイナード。彼は体液の交換で精気と経験の授受が出来るという、とんでもない才能を秘めていた。しかも莫大な魔力で高度な転移を易々とこなし、詳細な鑑定で難解な術式を難なく解読し。メレディスの飢餓を遅らせ、円卓の戦士を成長させ、呆気なく楽園を陥落させてしまった。
彼の存在は、運命の悪戯なのか。いや、精気を吸収するエナジードレインのスキルは、もともとヴァンパイアのものだった。そして性行為で精気を集め、分け与える淫魔の能力。彼がヴァンパイアの父とサキュバスの母を持ち、特殊個体のインキュバスとして生まれたのは、必然だったのかもしれない。
オスカーは百年もの片思いの末、メレディスへの恋に破れた。しかし喜々として王子を辞し、平民の装いでメイナードを連れて飛び去ったオスカーの横顔。まるで恋を知ったばかりの少女のような蕩けるような笑顔に、獲物を前に興奮を隠せない竜族の瞳。瞳孔は縦にキュッと細まり、虹彩はカッと黄金に輝いて。あれは絶対に逃さないってヤツだ。オズワルドには、痛いほど分かる。
そして虫も殺さぬような、儚げな笑み。あれはオフィーリアが策謀を巡らせ、十分な勝算を得た時に浮かべる恍惚の面持ちだ。彼女を救出してからここ二年、王宮で共に仕事をしながらようやく理解した。
あれはヤバい。メイナード、本当にすまん。オスカーの影に隠れてしまっているが、楽園解体と災禍撲滅の真の功労者の一人を、こんな形で息子に差し出すことになるとは。
「あら。私たちの息子ほどの好物件は、どの世界にも存在しませんわよ?」
オズワルドの考えを読んだのか、オフィーリアが小首を傾げて覗き込む。いや、それは分かっているんだ。しかしメイナードは異性愛者で、オスカーの思惑には気付いていない様子で…
「欲しいものはどんな手を使ってでも、必ず手に入れる。天使族の男なら、そうでなくては」
うふふ、と笑みを深くするオフィーリア。いつまでも少女のような無垢な美貌に絶対に勝てないことを、オズワルドは知っている。遠く窓の外を見遣りながら、いずれオスカーとメイナードが無事に結ばれることを祈る、オズワルドなのだった。
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