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30.子犬と男③
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面倒なことになったなあ、とげっそりしながら、明希は再びデスクに戻った。
今はとにかく、野辺山のことよりも仕事を先に片付けなければならない。放っておけばそのうち彼女の怒りも自然とおさまるだろうし、顔を合わせなければ明希のことも忘れてくれるだろう。
「すみません、今戻りました! 先輩、少し休憩しませんか?」
「あ、おかえり……ありがとう、そうしよっか」
買い出しから戻ってきたらしい立岡に声をかけられて、明希もひとまず食事を摂ることにした。
さっと机の上を片付けると、立岡が買ってきたおにぎりやサンドウィッチを袋から出して置いてくれる。
「あと、甘い飲み物も買ってきました。中里先輩、疲れてるみたいだったので」
「わあっ、ありがとう! ちょうど飲みたいなって思ってたの!」
立岡はにっこりと笑うと、明希の好きなコーヒーチェーンのロゴが入った紙袋からカップを二つ取り出した。たっぷりの生クリームがのせられたそれに、明希は思わず目を輝かせる。
「お好きな方どうぞ。こっちが抹茶で、こっちがキャラメルです。どうせなら甘々にした方がいいかと思って、両方チョコソースかけてもらいました」
「うわっ、ダイエットの天敵! でも今日はいいや、糖分摂取しないとやってらんないし!」
立岡に礼を言って、明希は少し悩んでからキャラメル色のフローズンドリンクを手に取った。
ストローを挿して一口すすると、目が覚めるような甘さが口いっぱいに広がる。ここ最近は苦めのブラックコーヒーばかり飲んでいたから、余計にその甘みが染み渡っていくような気がした。
「あー、うまーい……」
「ふふっ、よかったです。ご飯も食べてくださいね」
「うん、ありがとう」
立岡が買ってきてくれたものの中から、おかかのおにぎりを一つ手に取ってぺりぺりと封を開ける。それにかぶりつきながら、明希は先ほど野辺山に出くわしたことを立岡に話すことにした。
「そういえば、さっき野辺山さんとすれ違ったよ。挨拶したけど無視されちゃった」
「えっ……無視って、どうして」
「昼間、私に注意されたのが面白くなかったんだろうなぁ。嫌われちゃったかもね」
「そんな……!」
同じくおにぎりを手にしたまま、立岡は眉をひそめた。自分のせいとでも思ったのか、「すみません」と頭まで下げたので、明希は慌ててぶんぶんと手を振る。
「立岡くんが謝ることじゃないでしょ? 自分が悪くないときは謝らなくていいよ」
「でも……やっぱり、申し訳ないです。僕がもっと彼女にはっきり言えばよかったのに」
「まあ、それもそうだけどさ、野辺山さんって怒ると怖いんでしょ? 私は誰かに怒られるの慣れてるし、そういうのあんまり気にしないタイプだから大丈夫!」
胸をどんと叩きながら言うと、立岡は困ったように笑った。
「中里先輩は、優しいですね」
「え……そ、そうかな?」
「優しいですよ、とっても。……でも」
そこで言葉を切ると、立岡は何やら俯いてしまった。話の続きを促すように小首を傾げると、彼はぱっと顔を上げて明希の目をまっすぐ見つめる。
「僕は、中里先輩に『大丈夫だよ』って励ましてもらうだけじゃなくて、もっと頼れる存在になりたいんです。先輩はなんでも一人でこなせるし、僕の助けなんて必要ないのかもしれないですけど……」
「そんなことないよ。今だって、立岡くんがいないと仕事にならないし、すっごく頼りにしてるんだから」
明希がそう返すと、立岡は黙って首を振った。それから、いつになく真剣な眼差しでじっと明希を見据える。
「仕事でも、先輩の支えになりたいと思ってます。でも僕は、仕事中だけじゃなくて、どんな時でも先輩の心の拠り所になれるような男になりたいんです」
あまりにもまっすぐな視線に射抜かれて、明希はおにぎりを片手にしたままぴくりとも動けなくなってしまった。
ただただ目を見開いて、立岡の凛々しい顔を見つめるだけで精一杯だ。
「……ごめんなさい、困らせるようなこと言って。でも、本気で思ってます」
「え、あ……うん」
「ご飯、食べちゃいましょうか。早く終わらせて帰らないと、遅くなっちゃいますしね」
「あ、うん、そうだね……」
ぎこちなく返事をしてから、明希は手に持ったままのおにぎりをかじった。
明希に対する立岡の気持ちは確かに聞いたけれど、一種の気の迷いなのではないかとどこかで思っている自分がいた。
でも、改めて立岡に面と向かって好意をぶつけられると、明希は自分でも驚くほど動揺した。男性から告白されたことなんてこれが初めてというわけでもないのに、立岡の真剣な眼差しを前にすると「先輩」としての仮面がはがれかけてしまう。
つい最近まで大事な後輩としか思っていなかったのに、今目の前にいる立岡を「男」として見てしまっている自分がいることに、明希はこの時初めて気が付いた。
「中里先輩、よかったら飲んでみますか?」
「えっ!? え、な、何を!?」
「抹茶の方です。先輩、どっちにするか悩んでたじゃないですか。よければ一口どうぞ」
立岡が差し出したのは、明希が選ばなかった抹茶味のドリンクだ。
未だ動揺が治まらない明希は言われるがままにカップに手を伸ばしたけれど、立岡がすでに口をつけていたことを思い出して慌ててその手を引っ込めた。
「や、やっぱいい!」
「えっ? あ、すみません。僕の飲みかけなんて嫌ですよね」
「え、あっ……いや、あの、そうじゃなくて……」
もごもごと口ごもる明希を、立岡が不思議そうな顔で見つめている。
お風呂上がりのように顔が赤くなっていることを自覚しながら、明希はぼそぼそと小さな声で言い訳した。
「……か、間接キスになるじゃん」
「えっ」
「だ、だからいらない! ほらっ、ちゃっちゃと食べて仕事するよ!」
不自然なほど声を張り上げる明希に、ぽかんとした表情をしていた立岡だが、その顔はすぐに嬉しそうな笑顔に変わった。そして、残りわずかだったおにぎりを口に放り込みながらくすくすと笑う。
「な、なんで笑うの!? アラサーのくせに小学生みたいなこと言うなって思ってるんでしょ!」
「ふふっ……いいえ。でも先輩、前は僕が口つけたお茶でも普通に飲んでましたよ」
「えっ!? え、いや、それはっ……し、知らないっ」
「もう、本当に……可愛いなあ」
最後にぼそりと呟かれた言葉は、聞こえなかったことにした。
赤くなった顔をごまかすようにPC用の眼鏡をかけなおして、明希は自分でもびっくりするほどの勢いで残りの仕事を片付けた。
今はとにかく、野辺山のことよりも仕事を先に片付けなければならない。放っておけばそのうち彼女の怒りも自然とおさまるだろうし、顔を合わせなければ明希のことも忘れてくれるだろう。
「すみません、今戻りました! 先輩、少し休憩しませんか?」
「あ、おかえり……ありがとう、そうしよっか」
買い出しから戻ってきたらしい立岡に声をかけられて、明希もひとまず食事を摂ることにした。
さっと机の上を片付けると、立岡が買ってきたおにぎりやサンドウィッチを袋から出して置いてくれる。
「あと、甘い飲み物も買ってきました。中里先輩、疲れてるみたいだったので」
「わあっ、ありがとう! ちょうど飲みたいなって思ってたの!」
立岡はにっこりと笑うと、明希の好きなコーヒーチェーンのロゴが入った紙袋からカップを二つ取り出した。たっぷりの生クリームがのせられたそれに、明希は思わず目を輝かせる。
「お好きな方どうぞ。こっちが抹茶で、こっちがキャラメルです。どうせなら甘々にした方がいいかと思って、両方チョコソースかけてもらいました」
「うわっ、ダイエットの天敵! でも今日はいいや、糖分摂取しないとやってらんないし!」
立岡に礼を言って、明希は少し悩んでからキャラメル色のフローズンドリンクを手に取った。
ストローを挿して一口すすると、目が覚めるような甘さが口いっぱいに広がる。ここ最近は苦めのブラックコーヒーばかり飲んでいたから、余計にその甘みが染み渡っていくような気がした。
「あー、うまーい……」
「ふふっ、よかったです。ご飯も食べてくださいね」
「うん、ありがとう」
立岡が買ってきてくれたものの中から、おかかのおにぎりを一つ手に取ってぺりぺりと封を開ける。それにかぶりつきながら、明希は先ほど野辺山に出くわしたことを立岡に話すことにした。
「そういえば、さっき野辺山さんとすれ違ったよ。挨拶したけど無視されちゃった」
「えっ……無視って、どうして」
「昼間、私に注意されたのが面白くなかったんだろうなぁ。嫌われちゃったかもね」
「そんな……!」
同じくおにぎりを手にしたまま、立岡は眉をひそめた。自分のせいとでも思ったのか、「すみません」と頭まで下げたので、明希は慌ててぶんぶんと手を振る。
「立岡くんが謝ることじゃないでしょ? 自分が悪くないときは謝らなくていいよ」
「でも……やっぱり、申し訳ないです。僕がもっと彼女にはっきり言えばよかったのに」
「まあ、それもそうだけどさ、野辺山さんって怒ると怖いんでしょ? 私は誰かに怒られるの慣れてるし、そういうのあんまり気にしないタイプだから大丈夫!」
胸をどんと叩きながら言うと、立岡は困ったように笑った。
「中里先輩は、優しいですね」
「え……そ、そうかな?」
「優しいですよ、とっても。……でも」
そこで言葉を切ると、立岡は何やら俯いてしまった。話の続きを促すように小首を傾げると、彼はぱっと顔を上げて明希の目をまっすぐ見つめる。
「僕は、中里先輩に『大丈夫だよ』って励ましてもらうだけじゃなくて、もっと頼れる存在になりたいんです。先輩はなんでも一人でこなせるし、僕の助けなんて必要ないのかもしれないですけど……」
「そんなことないよ。今だって、立岡くんがいないと仕事にならないし、すっごく頼りにしてるんだから」
明希がそう返すと、立岡は黙って首を振った。それから、いつになく真剣な眼差しでじっと明希を見据える。
「仕事でも、先輩の支えになりたいと思ってます。でも僕は、仕事中だけじゃなくて、どんな時でも先輩の心の拠り所になれるような男になりたいんです」
あまりにもまっすぐな視線に射抜かれて、明希はおにぎりを片手にしたままぴくりとも動けなくなってしまった。
ただただ目を見開いて、立岡の凛々しい顔を見つめるだけで精一杯だ。
「……ごめんなさい、困らせるようなこと言って。でも、本気で思ってます」
「え、あ……うん」
「ご飯、食べちゃいましょうか。早く終わらせて帰らないと、遅くなっちゃいますしね」
「あ、うん、そうだね……」
ぎこちなく返事をしてから、明希は手に持ったままのおにぎりをかじった。
明希に対する立岡の気持ちは確かに聞いたけれど、一種の気の迷いなのではないかとどこかで思っている自分がいた。
でも、改めて立岡に面と向かって好意をぶつけられると、明希は自分でも驚くほど動揺した。男性から告白されたことなんてこれが初めてというわけでもないのに、立岡の真剣な眼差しを前にすると「先輩」としての仮面がはがれかけてしまう。
つい最近まで大事な後輩としか思っていなかったのに、今目の前にいる立岡を「男」として見てしまっている自分がいることに、明希はこの時初めて気が付いた。
「中里先輩、よかったら飲んでみますか?」
「えっ!? え、な、何を!?」
「抹茶の方です。先輩、どっちにするか悩んでたじゃないですか。よければ一口どうぞ」
立岡が差し出したのは、明希が選ばなかった抹茶味のドリンクだ。
未だ動揺が治まらない明希は言われるがままにカップに手を伸ばしたけれど、立岡がすでに口をつけていたことを思い出して慌ててその手を引っ込めた。
「や、やっぱいい!」
「えっ? あ、すみません。僕の飲みかけなんて嫌ですよね」
「え、あっ……いや、あの、そうじゃなくて……」
もごもごと口ごもる明希を、立岡が不思議そうな顔で見つめている。
お風呂上がりのように顔が赤くなっていることを自覚しながら、明希はぼそぼそと小さな声で言い訳した。
「……か、間接キスになるじゃん」
「えっ」
「だ、だからいらない! ほらっ、ちゃっちゃと食べて仕事するよ!」
不自然なほど声を張り上げる明希に、ぽかんとした表情をしていた立岡だが、その顔はすぐに嬉しそうな笑顔に変わった。そして、残りわずかだったおにぎりを口に放り込みながらくすくすと笑う。
「な、なんで笑うの!? アラサーのくせに小学生みたいなこと言うなって思ってるんでしょ!」
「ふふっ……いいえ。でも先輩、前は僕が口つけたお茶でも普通に飲んでましたよ」
「えっ!? え、いや、それはっ……し、知らないっ」
「もう、本当に……可愛いなあ」
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