幼い頃から規律と規則と友愛溢れる信仰のもと、純粋に清く育ち神父となった清介。
揺るぎなく、平穏であった日常が一人の信徒により突如一変する。
よく見知った相手に神聖な職場で犯される神父。
初めての穢れ。初めての向けられる熱く激しい欲望。
迫りくる快楽の中、神父が見たものは黒い翼をもつ最も美しき天使だった。
凄まじい存在感を放ちながらも、どこか儚げな天使。
綺麗で平穏な世界で生きてきた神父は激情の中で熱烈に貪られ、愛され求められる喜びを知り自我を知る。
神父は意思を持った人間となる。
短編
文字数 11,910
最終更新日 2021.11.22
登録日 2016.10.19