突然の失業小説一覧
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「俺と冒険してみない?」
そんな言葉に誘われて、私は空の上にいた。
先週、会社が倒産して失業してしまった。
ある日の朝、出社したら「父さん」のお知らせが扉に張られていた。
呆然とする私たち社員の群れの中で、同期の松浦が唐突に、元気な声で「今こそ冒険の時だ」なんて言い出したのだ。
その声で正気に戻り、てんでバラバラに散っていく元社員たちの消える背中に、私も追随しようとしたけれど時遅く、松浦につかまってしまった。
そして、冒頭に戻る。というお話。
別サイトにも同時掲載。
文字数 3,160
最終更新日 2021.10.23
登録日 2021.10.23
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