完結済み小説一覧

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恋愛 完結 ショートショート
春の選抜高校野球大会出場を果たした純太は、1回戦の試合前日に応援に来てくれた幼馴染みの真奈美と会って話をする。 そこで真奈美からホームランを期待されてしまうのだが、、、
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小説 9,814 位 / 183,608件 恋愛 4,556 位 / 56,015件
文字数 1,423 最終更新日 2024.03.16 登録日 2024.03.16
2
恋愛 完結 ショートショート
派遣社員として働く由利は、彼氏の南原拓海(なんばらたくみ)とのデートの帰りに、拓海の優しさに疑問を覚える。 拓海の優しさは本当に私の為にしてくれている事なのだろうか? 1度生じた疑問は由利の頭から離れず、、、
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小説 24,272 位 / 183,608件 恋愛 10,643 位 / 56,015件
文字数 2,403 最終更新日 2024.03.14 登録日 2024.03.14
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恋愛 完結 ショートショート
2月14日 たまたまバレンタインデーに1人で神戸にやって来てしまった大学生の澪は、見渡す限りカップルばかりのカップル天国と化した神戸の街を、なんとか楽しもうと画策する。 そんな中、ふらりと入ったカフェで 、、、
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小説 35,600 位 / 183,608件 恋愛 15,723 位 / 56,015件
文字数 1,455 最終更新日 2024.03.13 登録日 2024.03.13
あなたの笑顔が好きでした。 なのに……どうして今、泣いているのですか。 中学生の長谷川智也には、好きな異性がいる。 それは五つ年上の実兄・博人の恋人、天崎ちゆり。 その叶わぬ恋に悔しき気持ちを蔓延らせながらも智也は二人の行く末を静かに応援していた。 ――彼女が振られるまでは。 そして、別れたショックで公園で泣くちゆりに、たまたま居合わせたかつて恋を抱いた少年は問う。 「ちゆりさん、俺じゃダメですか?」 これは一途な少年×ゆるふわ系お姉さんの恋物語。
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小説 183,608 位 / 183,608件 恋愛 56,015 位 / 56,015件
文字数 27,013 最終更新日 2024.03.09 登録日 2024.02.26
2024年大晦日、高校三年生の遥希は幼馴染で親友の律と共に、高校生活最後の大晦日の思い出を作りに出かける。しかし、不慮の事故で律は命を落としてしまう。ショックで意識を失った遥希が目を覚ますと、時間が大晦日の朝に戻っていた。親友の死を変えるため、遥希は繰り返される大晦日を奔走していくのだが…。 ——忘れられなかった。取り戻すための、あの感触を…。 ※初投稿作品です。
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小説 35,600 位 / 183,608件 ファンタジー 5,510 位 / 41,768件
文字数 19,666 最終更新日 2024.03.05 登録日 2024.03.04
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恋愛 完結 長編 R18
近未来の終末世界。記憶のない“あなた”は、ひとりの青年に助けられる。 ただそれは、無償の救いではなく—— 『代わりにその身体をもらおうか』 身体と引き換えに始まる、8人の青年たちとの城での生活。 自分の存在意義が分からないなか、彼らと向き合うことで、何かが少しずつ芽生えていく。 《私にできることは、何がある?》 ——いつか、愛されるまで。 続編【致死量の愛と泡沫に】新作で投稿予定です。 ※この物語は性的・暴力的描写を含みます。法律・法令に反する行為を容認・推奨するものでは決してありません。 ※黒背景推奨、横書きで作成しております。 ※当作品は取り下げを受けて一部修正を行った再投稿になります。
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小説 9,814 位 / 183,608件 恋愛 4,556 位 / 56,015件
文字数 785,172 最終更新日 2024.03.01 登録日 2023.12.27
 用水路で発見された、若き女性の惨殺死体。  その身体には中学校の卒業写真が、画びょうで刺されて貼りつけられていた。  写真にうつっていた女の名前は、二見華子(ふたみはなこ)。  用水路沿いにある古アパートの一室で暮らしていた華子の人生は、いかようなものだったのか。なぜこのような遺体と化したのか。  地方紙の記者は、華子の人生と深く関わってきた六人の人物を見つけだし、彼女の人となりを取材する。  その実態は。  惨殺事件の真相は――
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小説 183,608 位 / 183,608件 ミステリー 4,145 位 / 4,145件
文字数 82,401 最終更新日 2024.02.25 登録日 2024.02.03
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恋愛 完結 長編
7つの小国を束ねる王国の第一王子であるルーベルトには5人の婚約者候補がいた。しかしルーベルトは何者かの魔法で子猫に変身させられてしまう。 子猫ルーベルトは5人の婚約者の本性を知ることになる。 ※視点がコロコロとよく切り替わります。
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小説 29,064 位 / 183,608件 恋愛 12,586 位 / 56,015件
文字数 14,628 最終更新日 2024.02.20 登録日 2024.02.16
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恋愛 完結 長編 R18
トリップした先は戦国時代。 そこで出逢ったのは刻(とき)という神様の使いだった。 私が戦国時代の武将に愛を教えないと未来はなくなる!? 武将に愛を教えるって、いったいどうすれば……。 ※物書きを始めて間もない頃に書いた作品のため、今と書き方も違い読みづらいと思います。 時間ができた際に書き直します!
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小説 35,600 位 / 183,608件 恋愛 15,723 位 / 56,015件
文字数 99,171 最終更新日 2024.02.19 登録日 2023.11.12
 殺人現場に残された、四十二本のカッターナイフと殺人犯Xからの手紙――  安曇学園の体育倉庫にて殺された体育教師、永谷。  現場に残されていたカッターはすべて『X』の赤文字が描かれていた。  遺体の横に残されていたのは、学園専門殺人犯Xを名乗る人物からの奇妙な手紙。 『私はこの学校の人間です。  私はこの学校の人間です。  何度も申し上げますが、私はこの学校の人間です』……  さらにXからの手紙はその後も届く。  生徒会長の七原京は、幼馴染にして副会長の高千穂翠と事件解決に乗り出すが、事件は思いがけない方向へ。  学生によって発見されたXの手紙は、SNSによって全校生徒が共有し、学園の平和は破られていく。  永谷殺害事件の真相は。  そして手紙を届ける殺人犯Xの正体と思惑は――
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小説 10,307 位 / 183,608件 ミステリー 147 位 / 4,145件
文字数 101,012 最終更新日 2024.02.17 登録日 2024.02.03
11
BL 完結 長編 R18
 ヴァレリー侯爵家の八男、アルノー・ヴァレリーはもうすぐ二十一歳になる善良かつ真面目な男だ。しかし八男のため王立学校卒業後は教会に行儀見習いにだされてしまう。一年半が経過したころ、父親が訪ねて来て、突然イリエス・ファイエット国王陛下との縁談が決まったと告げられる。イリエス・ファイエット国王陛下の妃たちは不治の病のため相次いで亡くなっており、その後宮は「呪われた後宮」と呼ばれている。なんでも、嫉妬深い王妃が後宮の妃たちを「世継ぎを産ませてなるものか」と呪って死んだのだとか...。アルノーは男で、かわいらしくもないので「呪われないだろう」という理由で花嫁に選ばれたのだ。自尊心を傷つけられ似合わない花嫁衣装に落ち込んでいると、イリエス・ファイエット国王陛下からは「お前を愛するつもりはない。」と宣言されてしまい...?! ※R-18 は終盤になります ※女性が沢山出てきますが恋愛にはからみません ※ゆるっとファンタジー世界ですが魔法はありません。
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小説 3,836 位 / 183,608件 BL 890 位 / 23,766件
文字数 129,969 最終更新日 2024.02.11 登録日 2024.01.28
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BL 完結 長編 R18
美醜逆転、異世界モノです。 根暗チビぽっちゃり主人公が、異世界へと転移したら、ものすごい美形と出会い惚れられる物語。 しかも、その世界では主人公が絶世の美形?!この美形がブサイク?!はぁーっ?? 誰が何と言おうと僕はこの人がいいです!! という物語。 やや暗く悲しい描写もあります。 嫌な奴も出てきます。 不快な思いをさせてしまったら、ごめんなさい。 BLでR18です。 ムーンライトノベルズ様でも投稿させて頂いておりますが、その改定版となりますので、多少変わります。 いや、もはや、ほぼ別物です。 ほんの少しでも、読んで頂いた方に楽しかったと思ってもらえるよう努力したいと思います。 何卒、宜しくお願い致します。 初♡BL大会出場です。 お手柔らかに、お願いします。 にじいろ♪
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小説 8,198 位 / 183,608件 BL 1,929 位 / 23,766件
文字数 129,493 最終更新日 2024.02.11 登録日 2022.08.28
帰国子女である女子高生、矢須乃シエルは、友人と共にショッピングモール内の映画館でゾンビ映画を見ていたが…その上映途中で寝落ちしてしまう… そして、目が覚めると…シアター内にはシエルしかおらず、友人が座っていた隣の座席には、拳銃と弾倉が数個置かれていた。 有り得ない状況に対してシエルは、夢を見ている事を自覚しているタイプの夢なんだなっと思っている所に、ゾンビに変貌した友人が現れ…何の躊躇いも無く、その友人を撃った所から物語が始まる。 ※3話完結の短い話ですが、よろしくお願いいたします。 ※この作品は小説家になろうでも掲載しているものです。
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小説 29,064 位 / 183,608件 ファンタジー 4,196 位 / 41,768件
文字数 7,345 最終更新日 2024.02.05 登録日 2024.02.05
【この時計を持つ者に、権利と責務を与える。】…その言葉が刻まれた時計を持つ2人の少女が出会い物語が始まる… 【HOTランキング最高22位】記録ありがとうございます。 『メソポタミア』×『ダークファンタジー』 ×『サスペンス』 バビロニア帝国西圏側の第四騎士団で使用人として働く源南花は、成人として認められる記念すべき18回目の誕生日が生憎の曇天で少し憂鬱な朝を迎えていた… 本来ならば、魔術を扱える者証である神格を持つ者の中でも、更に優秀な一部の人間しか、 騎士団に所属することは出来ないのだが… 源南花は、神格を有していないにも関わらず、騎士団へ所属出来る例外的な理由がある。それは… 『せめて娘が成人するまでは生かしてやって欲しい…』 それが、南花の父であり、帝国随一の武器職人だった源鉄之助の遺言… その遺言通り保護された、南花は、父の意志を銃職人を目指す形で引き継ぐ… 南花自身が誕生日の食材の一つとしてハイイロガンを、ルームメイトであるエルフの少女マリアと共に狩猟へと向かう。 その一方、工業化・化学の進歩が著しい帝国東圏側にある、士官学校に通う… アリサ・クロウは、自身の出自に関するイジメを受けていた。 無神格の2人、南花とアリサの出会いが、帝国の行く末を変えていく… 【1章.地下遊演地】 【2章.ギルタブリル討伐】 【3章.無神格と魔女の血】 【4章.モネータとハンムラビ】 【終章.バビロニア・オブ・リビルド】 【-epilogue-】迄投稿し完結となります。 ※ダークファンタジーと言うジャンル上、過激な描写だと受け取ってしまわれるシーンもあるかと思いますが、ご了承いただけると幸いです。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件・出来事とはいっさい関係がありません。 『カクヨム』と『小説家になろう』と『ノベルアップ+』にて、同作品を公開しております。
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小説 183,608 位 / 183,608件 ファンタジー 41,768 位 / 41,768件
文字数 180,243 最終更新日 2024.02.03 登録日 2023.10.27
唐突だが、俺はビールが好きだ。 ビールが好きすぎて世界各国のビールを飲んで旅をしている。 この背負っているバックには今まで飲んだビールの空き瓶と未開封の瓶がごちゃ混ぜになっている。 だからだろう。 歩くたびに瓶と瓶がぶつかり合い甲高い音を立てる。 俺はこれを聴くのが好きだ。そしてそれと並行して俺の足も速くなる。 さて次行く所ではどんなビールと出会えるのだろうか。 これは、とあるビール好きな青年を巻き込んだちょっと不思議な物語。
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小説 183,608 位 / 183,608件 ファンタジー 41,768 位 / 41,768件
文字数 9,429 最終更新日 2024.01.14 登録日 2024.01.14
お金は大事だよ~。
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小説 183,608 位 / 183,608件 エッセイ・ノンフィクション 7,904 位 / 7,904件
文字数 2,702 最終更新日 2024.01.11 登録日 2024.01.11
17
ファンタジー 完結 ショートショート
かなりものぐさな魔王 彼はとうとう世界征服さえ放り投げてしまいそこに勇者が現れ..?
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小説 183,608 位 / 183,608件 ファンタジー 41,768 位 / 41,768件
文字数 1,048 最終更新日 2024.01.07 登録日 2024.01.07
18
ホラー 完結 ショートショート
近所に心霊スポットができた。
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小説 183,608 位 / 183,608件 ホラー 6,750 位 / 6,750件
文字数 854 最終更新日 2024.01.07 登録日 2024.01.07
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ホラー 完結 ショートショート
郵便受けに心霊写真が入っていた。
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小説 183,608 位 / 183,608件 ホラー 6,750 位 / 6,750件
文字数 803 最終更新日 2024.01.05 登録日 2024.01.05
20
恋愛 完結 短編
XL
転生した私は、聖女としての役割を果たすために
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小説 183,608 位 / 183,608件 恋愛 56,015 位 / 56,015件
文字数 2,111 最終更新日 2024.01.05 登録日 2024.01.05
21
恋愛 完結 短編
「ねえ、やめましょうよ」 「今更何を言っているんだ。このチャンスを逃せば俺達の命はない」 彼は私の体を支えるように腰に手を回す。 私が転生した聖女というのはこの国の守り神である光の女神と闇の魔王との戦いを止めるためにある程度の力をつけるというもの。 彼が私の婚約者でこの国の第一王子であるアルス。 私の記憶の通りに行けば、この次に現れるヒロインが私の婚約者に恋をして、私を断罪して婚約破棄させるらしい。 まあ、その断罪も私と結婚して王になるのが嫌だとかそんな内容だったと思うけれど、その時は私が悪役令嬢として学園で好き勝手やっていたから、別に恨まれるようなことをしているわけではないと思うのだけれど。 だから私が心配しているのはその後のこと。 「もう少ししたらこの国と闇の魔王が同盟を結んで、そのあとに勇者召喚を行う。そうすれば俺達が生き残る術はなくなる」 「だから、やめましょうって」 私が転生した乙女ゲーム『貴方に捧げる溺愛』には続編がある。 続編では私が学園に入学する前から闇の魔王との戦いは始まっており、それに聖女の力が必要なものだったということになっている。 その力を手に入れるために私は学園に入り、攻略対象の誰かと仲を深めていくという流れである。 そして攻略対象の一人には王子アルスがいたのだ。 ヒロインとの恋愛要素もあるのだけれど、それはどうでもいい。 私のハッピーエンドは王子と結婚をせずに他国に嫁ぐことであり、そして一応結婚エンドもあるのだ。 王子ルートでは最後に婚約破棄を言い渡してくるのだが、その婚約破棄をする理由が『お前とはもうやっていけない』というものだったはずだ。 つまりアルスにとって私はお荷物ということである。 「なんで私がやらないといけないのよ」 「君が聖女だからに決まっているだろう」 私は悪役令嬢として乙女ゲームをプレイしていたから知っている。 この乙女ゲームに出てくる攻略対象はアルスを含めて五人いるのだが、その内の一人が第一王子の婚約者である公爵令嬢の私だ。 つまり、ここで私が婚約破棄をされたところで次に待ち受けるのは婚約破棄をされた悪役令嬢が国外追放されるバッドエンドなのだ。 「第一王子妃なんて私には荷が重いわ」 「何を言っているんだ! これは君にしかできないことなんだ!」 そんなこんなしているうちに光の女神の祭壇へとたどり着いてしまった。 「さあ、覚悟を決めるんだ」 アルスのその言葉と共に私は光の女神の祭壇へと足を踏み入れた。 これで私には悪役令嬢としての力と、ヒロインとしての力が備わるはず。
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小説 3,938 位 / 183,608件 恋愛 1,834 位 / 56,015件
文字数 1,331 最終更新日 2024.01.04 登録日 2024.01.04
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BL 完結 長編 R18
【あらすじ】  太った醜男で国の大富豪ジャスルの側近である狼族のソンジュは、ジャスルの側室として迎えられた蝶族のユンファと、婚礼の儀の前夜、ひょんなことから一晩二人きりとなる。  ジャスルはユンファに自らの子を生ませるためにユンファを娶ったものの、外の世界を何も知らずに育てられた初心なユンファは、護衛を務めながらも優しく誠実なソンジュに恋をし、無理にもソンジュに口付ける。――いわくジャスルへと嫁ぐ自分だが、初めての接吻は、慕った人としたかった、と。  しかしソンジュには、その接吻を忘れてよいというユンファ。その健気な思いにソンジュもまた彼に惹かれ、またたく間お互いに恋に落ちた二人は、気持ちのままに「つがい合う」が――。 「…この籠から、二人…共に逃げませぬか」 お読みいただく前に、以下を必ずご一読くださいますよう、何とぞよろしくお願いいたします。 【※注意※】 以下に苦手な要素がございます場合は、閲覧をご遠慮ください。 ※R18表現あり。また作中には「モブ×受け」の描写がございます。またうっすら「攻め×モブ要素」もあり。ページタイトルの「※」は濡れ場シーンありの場合のみ表記しております。 ※男性妊娠および801穴的設定の要素が含まれています。 ※受けへのかなり陵辱的な表現、無理やり等、性奴隷扱いの描写がございます。 ※セリフ内に伏せ字なしの男女性器露骨表現(淫語表現、淫語セリフ)がございます。 ※喘ぎ声に「♡」を使用しています。  お読みいただいている最中に合わないと感じられましたら、そっと作品を閉じてくださいますようどうぞよろしくお願い申し上げます。 「ぼくはきみの目をふさぎたい(https://www.alphapolis.co.jp/novel/399380576/816813261)」の前身となったお話です。なお「ぼくきみ」を読んでいなくても全然問題なく読めるはず。  もともとはこのお話の感じで書いていこうかな〜と思っていたものの、いろいろ設定を変え「ぼくきみ」になってゆきました。ある意味二人の前世なので、なんとなしそんな感じにアレンジしてシェアハピ。  そのため、「ぼくきみ」の二人(ソンジュ×ユンファ)のお話ではあるのですが、かなり似ている設定やら展開でありながらも別世界線的なお話です。楽しんでいただけますように〜!
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小説 35,600 位 / 183,608件 BL 9,097 位 / 23,766件
文字数 317,354 最終更新日 2024.01.04 登録日 2023.12.17
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恋愛 完結 短編
「あ……マリアさんっっ!」 「え、アルシェーヌ様.........…?どうしたんですか?」 午後のお茶の時間にやって来たアルシェーヌ様が、私を見るなり目を見開いて駆け寄ってくる。 今日は週末だからお泊まりの予定で、私の家に泊まることになっているんだけど……一体どうしたんだろう? 「あのっ!新しい聖女様のお披露目式が中止になったって本当ですか!?」 「えっ……?」 アルシェーヌ様の勢いに押されながら答える。 あ、やっぱりそういう話が広まったのかな? 先日、王城で発表された、私が正式に聖女となったお披露目式の中止。 王妃様や王子殿下に反発して……みたいな噂も出回っていたから、アルシェーヌ様も知ってるんだとは思っていたけど……まさか本当だと思われてるなんてびっくりだよ。 「えっと……お披露目式が中止になったのは本当ですけれど……正式な発表はありましたし、延期ですよ?」 “延期”と聞いてアルシェーヌ様が不思議そうに首を傾げる。 そっか、まだ知らないんだ。 「まだ正式ではありませんよ。ただ日取りを延期するだけなんです。それで、今準備を進めているところなんですよ」 「あ、なるほど。じゃあマリアさんが聖女になるのも延期なのですか?」 「それは……どうでしょう?私は正式に決まったわけじゃないので……」 “聖女”だの“神子”だのは『女神様の愛し子』を示す言葉で、どういう基準で選ばれるのか明確になっていない。 ただ聖女ってお仕事が女神様の愛し子を補佐するためにあるから、すでにそのお仕事に就いている人は除外されるんじゃないかっていうのは、なんとなく分かるけど……。 「あれ?でもマリアさんは愛し子様ですよね?」 アルシェーヌ様が不思議そうに首を傾げる。 そう、私……というか神様からの“神託”を受けた私は、『女神様の愛し子』として既にこのお城で働いていることになっている。 だけど正式に就任が決まったわけじゃないから、正式な発表があるまではまだ聖女じゃないわけだよ。
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小説 24,272 位 / 183,608件 恋愛 10,643 位 / 56,015件
文字数 1,450 最終更新日 2024.01.04 登録日 2024.01.04
ショコラ公爵令嬢18才は新たな社交界の花。 そんな高嶺の花である彼女とのダンス権を獲得する為、男達はポエムで勝負する事に。 25才独身男性であるモーブ猊下はまぁまぁな年の差を感じながらもポエムバトルに参戦する決意をする。 10代の高位貴族令息たちに、大人の男の本気ポエムで勝負してやる! *異世界です。 *視点がフラフラする時があります、読み辛かったら申し訳ありません。 *早々にバトルの勝者にお気付きになるかもしれません。
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小説 183,608 位 / 183,608件 ファンタジー 41,768 位 / 41,768件
文字数 29,062 最終更新日 2024.01.04 登録日 2024.01.04
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恋愛 完結 短編
でも、悪役令嬢としてヒロインを虐める理由がありません。 どうしてでしょうか? 悪役令嬢が悪役令嬢でなくなる展開は、イレギュラーです! 本来あるべき物語から逸脱するのです! 学園では様々な恋愛模様が繰り広げられています。婚約者や想い人から溺愛されて逆ハーレムが形成されたり……。 他の異性に好かれて愛されたりするなど……。 人それぞれですが、自分の望んだ恋愛をしていると思います。 ゲームでは、悪役令嬢の破滅エンドでもない限りは、幸せな結末を迎えることになります。 例え悪役令嬢がヒロインを虐める原因がなかったとしても……。 「それは困った事態ですわね……」 「はい……。わたくしはどうしたらよろしいのでしょうか?」 攻略対象の王子様や侯爵令息などの取り巻きに囲まれているヒロインに嫌がらせをした記憶はありません。 むしろ、どの攻略対象とも婚約者として仲良くしていた記憶があります。 破滅エンドを迎えていることから考えても、原因はわたくしにあるとしか思えません。 「あなたは、ヒロインと攻略対象が結ばれるように力添えをした方がいいと思うわ」 「え!?悪役令嬢であるわたくしが、ですか?」 「そうよ。あなたが本来あるべき物語に干渉しなければ大丈夫よ」 悪役令嬢が力添えをする展開はイレギュラーなはずです。 そんなことをしても大丈夫なのでしょうか? 不安しかありません……。 「では、ヒロインを虐めたりするのはやめておきますね」 「ええ、そうしなさい!それがいいですわ」 「わかりましたわ!」 でも、悪役令嬢であるわたくしが何もしなければ、ヒロインは何もしてこないはずです。 しばらくは様子を見てみましょう。 ◇ 「エミリィ!今日こそは僕と付き合ってもらうよ!」 「いやですわ!わたくしには心に決めた方がいるのですもの!」 (あら?今日は王宮で舞踏会があるのでは?) (はい。学園のイベントでもありますが……。このゲームでは見れませんでしたね) ゲームとは違いますが、恋愛イベントのようなものが開催される日。 「何を言っているんだい!?僕という婚約者がいながら、他の男と浮気するつもりか!?」 (この展開はゲームのシナリオにもありましたね) 「いいえ!わたくしには心に決めた方がいますの!」 ヒロインは攻略対象の一人と愛を育んでいます。 それはゲームのシナリオにもありましたし、現実でも同じなので知っていることです。 悪役令嬢であるわたくしは、その様子をお城で見ておりました。
24h.ポイント 35pt
小説 18,400 位 / 183,608件 恋愛 8,241 位 / 56,015件
文字数 1,064 最終更新日 2024.01.03 登録日 2024.01.03
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恋愛 完結 短編
婚約者はヒロインさんであるアリスを溺愛しているようです。 そもそもなぜゲームの悪役令嬢である私を婚約破棄したかというと、その原因はヒロインさんにあるようです。 詳しくは知りませんが、殿下たちの会話を盗み聞きした結果、そのように解釈できました。 では私がヒロインさんへ嫌がらせをしなければいいのではないでしょうか? ですが、彼女は事あるごとに私に噛みついてきています。 出会いがしらに「ちょっと顔がいいからって調子に乗るな」と怒鳴ったり、私への悪口を書いた紙をばら撒いていたりします。 当然ながらすべて回収、処分しております。 しかも彼女は自分が嫌がらせを受けていると吹聴して回っているようで、私への悪評はとどまるところを知りません。 まったく……困ったものですわ。 「アリス様っ」 私が登校していると、ヒロインさんが駆け寄ってきます。 「おはようございます」と私は挨拶をしましたが、彼女は私に恨みがましい視線を向けます。 「何の用ですか?」 「あんたって本当に性格悪いのね」 「意味が分かりませんわ」 何を根拠に私が性格が悪いと言っているのでしょうか。 「あんた、殿下たちに色目を使っているって本当なの?」 「色目も何も、私は王太子妃を目指しています。王太子殿下と親しくなるのは当然のことですわ」 「そんなものは愛じゃないわ! 男の愛っていうのはね、もっと情熱的なものなのよ!」 彼女の言葉に対して私は心の底から思います。 ……何を言っているのでしょう? 「それはあなたの妄想でしょう?」 「違うわ! 本当はあんただって分かっているんでしょ!? 好きな人に振り向いて欲しくて意地悪をする。それが女の子なの! それを愛っていうのよ!」 「違いますわ」 「っ……!」 私は彼女を見つめます。 「あなたは人を愛するという言葉の意味をはき違えていますわ」 「……違うもん……あたしは間違ってないもん……」 ヒロインさんは涙を流し、走り去っていきました。 まったく……面倒な人だこと。 そんな面倒な人とは反対に、もう一人の攻略対象であるフレッド殿下は私にとても優しくしてくれます。 今日も学園への通学路を歩いていると、フレッド殿下が私を見つけて駆け寄ってきます。 「おはようアリス」 「おはようございます殿下」 フレッド殿下は私に手を伸ばします。 「学園までエスコートするよ」 「ありがとうございますわ」 私は彼の手を取り歩き出します。 こんな普通の女の子の日常を疑似体験できるなんて夢にも思いませんでしたわ。 このままずっと続けばいいのですが……どうやらそうはいかないみたいですわ。 私はある女子生徒を見ました。 彼女は私と目が合うと、逃げるように走り去ってしまいました。
24h.ポイント 92pt
小説 9,814 位 / 183,608件 恋愛 4,556 位 / 56,015件
文字数 2,230 最終更新日 2024.01.02 登録日 2024.01.02
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恋愛 完結 短編
(うぅ……。気持ち悪い……) 窓から差し込む陽光を浴びながら、あたしはテーブルの上でぐでっとしていた。 ……いや、自分で言うのもなんだけど、朝からテーブルでぐでっとする令嬢ってどうなの? 公爵令嬢がそんなことしてていいの? しかも、テーブルにはお気に入りのティーポットやお菓子も並べてある。 そんな、こんなを朝からやっている理由はただひとつ。 「お嬢様! 起きてください! お迎えの馬車が来ちゃいますよ!」 「……もうちょっと……ちょっとだけ……」 「そんなこと言っていつもギリギリまで寝てるじゃないですかー! もう、今日こそはしっかり起きてもらいますからね!」 「あと五分……」 そう。 今日は公爵令嬢としてのお勤めがあるのだ。 しかし、本日はなんと休日! 勉強もしなくていいし、朝食も食べなくていいから眠い。寝たい。何なら一日中寝ていたい。 そんなあたしの願望を知ってか知らずか……いや、当然知らないのだけど、メイドのカレンさんが問答無用であたしをベッドから引きずり出した。 「あああぁぁぁぁぁ……」 「もう、お嬢様っ! そんな情けない声出さないでくださいよ!」 あたしの専属メイドであるカレンさんがそんなことを言ってくるが、眠いものは眠いのだ。 「あたしは今日は休みなのー。だから起きるのはもう少し後でもいいじゃない」 「公爵令嬢がそんなこと言っていいんですか?」 「いいの」 そんな屁理屈をこねるあたしを、カレンさんは容赦なく引っ張り起こしてくる。 「ふわぁ……ほら、着替えますから早く起きてください。じゃないとお嬢様の大好きなお菓子たちが食べられませんよ」 カレンさんの言葉に眠気で閉じていたまぶたをパチっと開くと、テーブルの前に置かれたテーブルにはすでに朝食が並べられていた。 しかも、あたしが大好きなフレンチトーストに、ハムサラダ、フルーツヨーグルトまでついている。 「えぇー! 今日ってフレンチトーストがあるの!? え? なんで!?」 「ふふん♪ 今日は休日ですからね! お城の料理長に頼んで作ってもらったんですよ」 ……やられた。カレンさんが手回ししてたのか。 いや、確かにあたしはこのフレンチトーストが好きだけども! カレンもあたしの好みを知っててここに座ったんだろうけどさ! もう……なんでこんなにあたしのメイドは有能かなぁ。 「……はぁ。仕方ないなぁ」 あたしは渋々とベッドから降り、カレンが差し出してくれた着替えを受け取り……。 「って、これドレスじゃん!」 「はい。公爵令嬢ですからね」 「うぅー! 休日なんだからいつもの格好でいいじゃんかぁ……」 「駄目です」 あたしが抗議するも、カレンさんにピシャリと却下されてしまう。 まぁ、確かにドレスを着るのは面倒だし好きじゃないけどさぁ……。今日はせっかくお休みで、一日中だらだらしようと思ってたのに……。
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文字数 1,237 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.12.31
 二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。  しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。  反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。 ※第7回キャラ文芸大賞奨励賞受賞作です。
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文字数 115,422 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.09.29
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恋愛 完結 短編
大層な名で呼んでもらっているのに。 何故私が婚約破棄される事になった? いや、そもそも婚約者であるクリストファーがこの国にいる事自体がおかしいんだ。 アイツは確か今は隣国に留学している筈じゃなかっただろうか。 大体私の『祝福』は“闇”だった筈じゃ無かったのか? 何故私の方が“光”になっているんだよ! ああクソ、何か頭が割れそうに痛い。 ……駄目だ、これ以上考えても何も答えが出なさそうだ。 兎に角今はその事は置いておこう。 兎に角、今の私は“悪役令嬢”と言う存在になっているらしい。 それに最近記憶が混濁しているのもきっとそのせいだろう。 だが、何故記憶が混同し始めたんだ? ……何かきっかけになる様な事があっただろうか? ……駄目だ、さっぱり思い出せん。 まあどうせまた馬鹿な私がドジを踏んだんだろうが……いい加減こんな体たらくな自分が嫌になるな。 でも、今はこの“悪役令嬢”と言う立場が私の最大の武器だ。 それを上手く使えばクリストファーに復讐をする事だって出来る筈だ! よし、やってやるぞ!! 「……おい」 「え?」 急に声を掛けられて私は我に返る。 どうやらいつの間にか深く考え込んでいたらしく、目の前に立っていた男の存在に全く気付かなかったらしい。 「一体何をぼさっとしてんだ。俺を待たせるなんていい度胸してるじゃねぇか」 目の前の男はそう言ってニヤリと笑う。 ……あ、また思い出しちまった。 そうだ、こいつは私が初めて出会う攻略対象だ。 確か名前は…… 「ああ!待たせて悪かったね!私の美しい婚約者様!!」 私がわざとそう言って笑顔を作ると、男はまた嫌そうな顔をして私を見た。 「うるせぇな。相変わらずのぶりっ子っぷりだな」 「……うーるさいわね!!私はあんたの婚約者なのよ?!何よその言い草は!!」 私がそう文句を言うと、男は面倒臭そうな顔をしながらも「へいへい」と言いながら私に手を差し出してきた。 私はその男の手を渋々取ると、男は満足そうに笑って私の手を握り返す。 ……こいつの名前は確か…… 「……おい!いい加減にその喋り方止めろ!」 私が名前を思い出そうとしていると、急に男が不機嫌な顔で文句を言ってきた。 「え?何よいきなり?」 「お前さ!この前俺に言っただろ?!」 「何をよ?」 「……あーもういいから!!お前はただの俺の婚約者だって!!!」 「……」 そうだ、こいつの名前は確か…… 「……オーフェン」 「ああ?!何か言ったか?!」 「だから!あんたはただの私の婚約者だって言ってるのよ!!」 私が大きな声でそう言うと、目の前の男……オーフェンはやっと満足したのか私の手をグイッと引っ張って歩き出した。
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文字数 2,446 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.12.31
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恋愛 完結 長編
「生まれ変わったら、私の元へまた来てくださいね。たっぷり可愛がってあげますから!」 異母妹の策略によって崖から突き落とされてしまう、伯爵令嬢のステラ。 落下中、彼女はとある後悔をしていた。 毎日のように異母妹から嫌がらせを受けていたが、反抗もせず諦めていた自分の下らない生き方をだ。 だから、こう決めた。 もし次があるなら、やりたいように生きて行こう、と。 しかし最期の瞬間を待つのみだったステラに、不思議なことが起こる。 地面に一直線だった体が空中で制止したのだ。 しかも、次の瞬間には、イケメン魔術師の腕に抱かれていた。 その後、イケメン魔術師であるエルテオの家で介抱されるステラ。 早く家に帰れと言うエルテオに対し、「ここに置いてください!」と大胆なお願いをするのだった。 全てを失った主人公が、イケメン魔術師との新たな人生を楽しんでいく、そんな話です。 ざまぁは最後の方にあります。 ご都合設定なのであらかじめご了承ください。
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文字数 56,765 最終更新日 2023.12.30 登録日 2023.12.29
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恋愛 完結 短編
今は訳あって、貧乏男爵家の居候になっている。 悪役令嬢としての知識を使って、貴族社会で成り上がるか? そう思っていたのだが……。 「あなた、どうしてそんな格好でいるの? そんな格好ではご令嬢と呼べないわ」 私は鏡に映る自分を見た。 寝巻きに使っているネグリジェを身につけた姿だ。 ……なるほど。確かにこれは令嬢の姿ではない。 「……一張羅なんだけどなあ」 「ドレスを買いなさい!」 貧乏だから買えないのだ。 「お金は……あるよ。私も一緒に行ってあげるから、ドレスを買いに行きましょう!」 「……お小遣いが欲しいのね」 「ち、違うわよっ! ほら、私達もう友達なんだから、社交界では同伴が基本でしょう? だから……」 なるほど。家計を預かる者としての義務感か。 正直助かるな。お金なんて持ってないからなあ……。 ◇ 私達は街に出た。 お洒落な店が並んでいる。貧乏男爵領とはえらい違いだ。 「わあ~っ!」 「こら! はしゃがないの!」 このドレス可愛いなあ~。 いや、ダメだ! 今は金欠なのだ。我慢しないと……。 「ここは?」 「冒険者ギルドね」 ああ、ゲームでよく見かけたな。懐かしいな……って、違う違う! なんで寄り道してんのよ!? 「さあ、入りましょう」 彼女は私の背中を押した。 お、お金無いんだよ!? ヤバいよ!! 私達は冒険者ギルドに入った。 中は酒場になっている。 冒険者達の視線がこちらに向いた。 「あら、珍しい」 受付嬢が声をかけてくる。 「かわいいこ連れているじゃない」 「……ああ、私ですか」 私は苦笑いする。私は彼女より年下だ。 「ここって仕事ありますか?」 彼女は受付嬢に尋ねる。 「仕事はいっぱいあるわよ。魔物退治や護衛依頼なんてどうかしら?」 ああ、そういえばそんなのあったな。 「魔物退治……」 彼女は呟いた。 「……え、あなた戦うの?」 「当然よ。冒険者なんだから」 ……マジか。無理だと思うがなあ。 彼女は『氷結の魔女』と呼ばれている女だ。実力は折り紙つきだ。 しかし、それでも心配である。私は彼女の手を引っ張った。 「今日は止めときましょう」 「あら、どうして?」
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文字数 1,060 最終更新日 2023.12.30 登録日 2023.12.30
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恋愛 完結 短編
「おい! この婚約は破棄だ!」 そう、私を突き付けたのはこの国の第二王子であるルーシュである。 しかし、私の婚約者であるルーシュは私の返事など聞かずにただ一方的に婚約を破棄してきたのである。 「おい! 返事をしろ! 聞こえないのか?」 聞こえないわけがない。けれども私は彼に返事をするつもりはなかった。私は何も言わない。否、何も言えないのだ。だって私は彼のことを何も知らないからだ。だから、返事ができないのである。 そんな私が反応を示さなかったのが面白くなかったのかルーシュは私を睨みつけて、さらに罵声を浴びせてきた。 「返事をしろと言っている! 聞こえているんだろ! おい!」 そんな暴言を吐いてくるルーシュに私は何も言えずにいた。けれども彼が次に発した言葉により私は反射的に彼に言い返してしまうのである。 「聞こえているわ! その反応を見てルーシュは驚いたのかキョトンとした顔をしていた。しかしすぐにまた私に暴言を吐いてきた。 「聞こえているじゃないか! ならなぜ、返事をしなかった?」 「返事をしたかったわ! けれど、貴方の勢いに圧倒されてできなかっただけよ!」 そんな私の言葉にルーシュは益々驚いてしまったようだった。そのルーシュの顔を見て私は少し笑ってしまった。 「何笑っているんだ? 俺を馬鹿にしたつもりか!?」 そんなつもりは無いと私は彼に否定するが彼は聞く耳を持たないといった様子だった。そんな彼に対して私はある質問をした。それは今私が最も知りたい質問である。 「それより、この婚約破棄の理由は何かしら? 私は貴方に何かした覚えはないのだけれども」 そんな私の疑問にルーシュはさも当然といった様子で答えたのである。 「そんな理由など決まっているだろ! お前が俺よりも優秀な人材を捕まえたからに決まっている!」 そう言って彼は指をさした。その指が指し示している先には私がいた。一瞬なんのことか分からなかったが、少ししてからそのことに気づいた私はまさかと思った。 「そんな理由で!?だってその優秀な人材と言うのはまさか、彼なの!?」 そう言って私が指を指した方向にはあの眼鏡を掛けた彼がいた。すると彼は頭を下げてこう言ったのだ。 「はい、お嬢様に拾っていただきたくこちらに来ました」 彼の名前はリビン・ボタスキー。ボタスキー伯爵家の次男である。そして何を隠そう、私が暇つぶしでやっていたゲームの攻略対象であった人物だ。 「あら? そんな理由で私を追い出したと言うの? 随分と小さい器をお持ちなのね」 「なんだと!? お前は自分の立場が分かっていないのか?」 彼は私が何を言っているのか理解出来ていない様子だった。まぁ、それも仕方がないだろう。
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文字数 2,198 最終更新日 2023.12.30 登録日 2023.12.30
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恋愛 完結 短編
「――剣は、やめろ」 目の前の少女の唐突な発言に、アルスランは思わず眉をひそめた。 目の前にいるのは十二歳にして王国一の騎士から最年少で宝剣を授かった少女だ。同年代の少女と比べても小柄だが、その身に秘めた力はそこらの騎士をはるかに凌駕する。 アルスランが忠誠を誓った王の娘であり、この王国の正当な後継者でもある少女だった。 「何を急に……?」 アルスランは戸惑いながら聞き返した。 先ほどから剣の鍛錬をしていたので、それを見ていた少女が急に止めたことに疑問を覚えたのだ。 「だから、剣をやめろと言ったんだ」 「……それは命令でしょうか?」 「違う」 アルスランの言葉に少女は首を振った。だが、その表情にははっきりとした意志が込められていた。 命令ではないとしたら、それは何を意味するのか。 「……理由をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?」 「そんなものは決まっているだろう」 アルスランが尋ねると、少女は力強く答えた。 「私がお前を鍛えるからだよ」 その発言に、アルスランは目を見開いた。それからゆっくりと首を振り、少女に対して笑顔を見せる。 「……いくら殿下と言えど、それは無理です。剣の鍛錬をやめろと言われてやめられるはずがありません」 冗談めかして言うと、少女が不満そうな表情を浮かべる。 「私は本気だ」 「本気なのは十分伝わっておりますよ」 アルスランは苦笑しながら言うと、剣を鞘にしまった。 「ですが、私の剣は殿下をお守りする為のものです。いくら殿下でも、それは譲れません」 そう伝えると、少女は眉根を寄せた。どこか寂しそうな表情を浮かべながら口を開く。 「それは分かっているが……しかしな……」 そのまま黙り込んでしまう少女を見て、アルスランは困ったように笑った。そして少女に向かって優しく話しかける。 「殿下、ご心配なさらずとも大丈夫です」 「……アルスラン?」 少女は不思議そうな顔をしながら彼を見た。彼は穏やかな笑みを浮かべながら続ける。 「殿下が私に剣を捨てろと仰るなら、私は喜んで捨てましょう。ですが、私が剣を捨てるのはあくまで『守るべきものがある時』です」 少女はじっとアルスランを見つめ、彼の言葉を聞いていた。そして静かに口を開いた。 「……そうか。それならいい」 少女のその答えに、アルスランは思わず安堵の息を漏らした。 「ありがとうございます、殿下」 アルスランが礼を言うと、少女は小さく頷いて踵を返した。そのまま歩き出す少女の背中に向かって声をかける。 「殿下?」 「……剣は好きか?」 少女が振り返って尋ねる。彼は微笑んだまま答えた。 「ええ、もちろんです」 その言葉を聞いて、少女は再び歩き出した。そのまま足を進めていくと、城の出入り口の前で立ち止まった。彼女は振り向くと、少しだけ寂しそうな表情を浮かべながら言った。 「……私も好きだぞ」
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文字数 1,328 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.29
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恋愛 完結 短編
 その日の晩のこと,悪役令嬢の私は,王太子殿下との婚約を一方的に破棄された。 「なあ,キャロライン」 婚約を破棄されたことに絶望して憔悴している私に,殿下は話しかけた。 「俺はおまえが好きだと思ったから婚約したんだ」 えっ? いきなり何を言い出すんですか? 「おまえは決して悪い娘ではないと思う」 何かイヤな予感がするんですけど……。 「でも……性格が悪すぎる!! こんなのと一生暮らさなきゃいけないかと思うと,とてもやっていけない!」 「私だって,あなたみたいな暴力男とは一緒にいたくありませんわ!」 「なんだとう! こっちが下手に出てやったら図に乗りやがって!! お前なんかこっちから願い下げだ! もう2度と王宮に顔を出すな!!」 私は悪役令嬢らしく,ヒステリックに叫んでやった。 「ああ,出てってやるさ! こんな性格ブスと婚約してやってるなんて,俺の一生最大の汚点だ! もう金輪際俺に近づくな!」 殿下は捨て台詞を吐いて去っていった。 ああ……これでようやく私も婚約破棄された娘の仲間入り。でもすっきりしたわ。あんな奴の嫁にならずに済んだんだから。 そして私はさっさと王都に帰って行った。もうこんなところに用はないからね。 でも私ったらうっかりしてたわあ。悪役令嬢らしくって,婚約者を罵る時って,たいてい婚約破棄までさせるってこと,すっかり忘れてた。 まあ仕方ないか。こういう性格なんだから。 でもこれからどうしよう? もう悪役令嬢失格な私なんて誰も嫁にもらってくれないわよね……。 そうだわ! ダメ元で王太子殿下のところに行ってみよう! そう決心すると,私は早速王宮に向かった。そして門番に尋ねた。 「あのう……王太子殿下はお元気ですか?」 もう私の存在など忘れられているはずと思いつつ,私はダメ元で聞いてみた。すると門番は「もちろんです!」と答えた。 よかったあ! 忘れられていなかったのね! 私はほっとして門番に尋ねた。 「王太子殿下は今も私の手紙を大事に持っていてくださいますか?」 門番は言った。 「もちろんでございます」 えっ!? もう忘れずに持っていてくれているの? 私ってマジで愛されてるじゃないの!! 感動したわ……そしてますます殿下が好きになったわ。 ああ,早くこの気持ちを伝えたい!! そんな訳で,私は早速王宮に上がり,王太子殿下の執務室に向かった。 「やあ……久しぶりだな」 「はい……」 殿下は私の顔を見ると嬉しそうに微笑んでくれた。私は嬉しさのあまり胸がきゅんとなった。もうすっかり虜になっているのだ。 「さて……今日は何の用かな?」 「あの……実はお願いがあるのです」 私がそう言うと,殿下は興味深そうに聞いてきた。 「どんなことかな?」 「実は……婚約破棄されてしまったので……」
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文字数 1,461 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.29
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恋愛 完結 短編
「……つ、疲れた……」 寮に戻ってきたわたしは、部屋に戻って早々ベッドへと倒れ込んだ。 入学式初日からあんなことがあったせいで、精神的な疲れがどっと出た気がする。 いやまあ入学式の挨拶はわたしがやるって決めたんだし?カイルにも『ヴィーカにやらせろ』と頼まれたけど、わたしがやるって決めたから別にいいけど。 ……でも、明日以降の挨拶は誰かに代わってもらったほうがいいかな……。 「いやでも初日の挨拶もあの有様だし、他の上級生にはわたしが目をつけられてるかもしれないんだよね」 わたしはガブリエラ=フェルラルドで、ヴィーカはアルトゥール=ゲゼルということになっているのだから。 そんな立場にある人間が入学式初日に新入生代表挨拶をすっぽかして、なおかつ生徒会長からの挨拶を断るという暴挙をやらかしたとなれば、そりゃあ嫌でも悪目立ちするよね。 「まあいいけど……寝よう」 考え事しているうちに眠くなってきたので、わたしは制服から着替えることもなくそのまま寝ることにした。 さっさと寝て頭をすっきりさせたほうが良い気がするし! * * (……うーん) 翌朝。 目を覚ましたわたしが最初に感じたのは違和感だった。 (身体が痛い……?) このベッドは最高級の品質を誇る学園の備品なのだが、寝心地には定評のある高級品だ。 なのに……妙に身体の節々が痛む気がする。 これはどういうことかと思いながら身体を起こすと、制服のまま寝ていたことに気付いた。 (……制服のまま寝てたのっていつぶり?) 慣れない学園生活で疲れていたのだろうか。 わたしは普段、寝間着に着替えてからベッドに入るし、学園では生徒会役員としての仕事もあるから、こんな格好で寝ることはほとんどないのだが……まあたまにはこんなこともあるだろう。たぶん。 とりあえず、眠気を覚ますためにも顔を洗うことにした。 (……え、ちょっと待って) 洗面所に向かうわたしの足が止まる。 鏡に映ったわたしの顔は……目の周りが真っ黒だった。 (なにこれ!?なんで真っ黒なの!?) 慌てて手鏡を出して確認すれば、黒いのは目元だけじゃない。ついでに言えば顔色も悪かった。そういえばどことなく唇の血色が悪い気もするし、昨日よりも輪郭がシャープになっている気がする! なんで!? 「……っ!?」 呆然と立ち尽くしていたわたしは、急に襲ってきた眩暈に思わず壁に手をついた。 (なんだこれ、身体が……だるい……!) これはどう考えても発熱している。 保健室に行けば解熱剤がもらえるだろうが、入学式の後は在校生から新入生に向けての説明があるはずだ。体調不良を理由に休むわけにはいかない。 (こんなときのための万能解熱薬じゃないの……!?) いやまあ万能は言いすぎかもしれないけど、それでも大抵の病気や不調には効くはずなのに!なんで今朝に限って効いてないの!?
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小説 183,608 位 / 183,608件 恋愛 56,015 位 / 56,015件
文字数 1,273 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.29
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私は理解できずに頭が真っ白になってたいた。 「お父様、もうこれ以上は……」 「そんな男の事など放っておけ!」 私の言葉も耳に入らないのか父は怒りを露わにする。 今までに見た事の無い父の姿に私は恐怖してしまっていた。 「我が家の恥さらしめ! 貴様の様な者が次期当主であるはずがない!」 そんな父の言葉にお母様が泣きながら訴える様に口を開く。 「……あなた、これは余りにも酷いですわ」 「お前は黙っておれ!」 怒鳴る父の言葉にお母様は体を震わせる。 (私のせいだ。私がもっとしっかりしていればこんな……) 自分の力の無さに私は唇を噛んだ。 (私が悪役令嬢として振舞えばこんな事にはならなかったのに) 自分の心の弱さに後悔していた。 そんな時、父が私の方を向きながら口を開く。 「お前がこの家の顔に泥を塗ったのだぞ!」 「お父様、そんな言い方は……」 母の助けにも耳を貸さず父の言葉は続く。 「お前はもう公爵家のご子息に嫁ぐ資格は無い」 父の言葉は深く私の心に突き刺さった。 「そんな! どうしてですか!」 私は父に向かって叫ぶが、父は私を睨みつける。 「お前は公爵家のご子息にふさわしくないと分かったからだ」 そんな父の態度に私は涙を流した。 (こんな事になるなんて……) 後悔しても遅かった。 「お前の処遇については追って連絡する」 それだけ言い残して父は部屋を出て行ってしまった。 「待って下さいお父様!」 私の声にも耳を貸さず父は出て行ってしまったのだ。「そんな……私どうすれば……」 私は一人泣き崩れた。 (私が悪いんだ。お父様に認めてもらえる様にもっと頑張るべきだったんだ) 後悔しても遅かった。 (折角、公爵家のご子息と婚約が整って幸せになれるはずだったのに……) 今までの人生を振り返ると涙が止まらなかった。 それから数日間、私は部屋に閉じこもり続けた。 食事も喉を通る事は無く衰弱していくばかりだった。 そんな私を見かねてお母様が優しく私の背中をさすってくれたのだ。 「ごめんね、リリア。こんな酷い目に遭わせてしまって」 「お母様は悪くないです……」 お母様だって辛いはずなのに私を気遣ってくれたのだ。 そんな時に扉がノックされる。 「リリア様、お久しぶりでございます」 扉の先にいたのはマリアだった。 「どうしてここに?」 私の疑問に答える様にマリアは話を続ける。 「公爵様の計らいでリリア様がお食事を取りに来ていないとお聞きしましたので私がお食事をお運びしに来たのです」 (公爵家のご子息が?) 私が考えているとマリアは私に話し続けた。 「公爵様からリリア様のお気持ちを第一に考えろとご命令を受けましたので……それで、どうなさいますか?」
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小説 6,813 位 / 183,608件 恋愛 3,105 位 / 56,015件
文字数 2,008 最終更新日 2023.12.28 登録日 2023.12.28
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Sai
裏社会で生きる主人公、創(はじめ)。その弟の奏(かなで)と5年ぶりに日本で再会することになった。相棒である茜(あかね)に弟の世話を頼むも、当人は面倒くさいのか断られてしまう。

幼い頃に兄弟となった創と奏。創は奏の世話をするうちに特別な感情を抱きつつも離ればなれとなってしまい、それから数年の月日が流れた。久々に会う弟の成長を楽しみにしていたが、奏へのその想いからどこかで戸惑う創であった。
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今は訳あって、貧乏男爵家の居候になっている。 悪役令嬢としての知識を使って、貴族社会で成り上がるか? そう思っていたのだが……。 「あなた、どうしてそんな格好でいるの? そんな格好ではご令嬢と呼べないわ」 私は鏡に映る自分を見た。 寝巻きに使っているネグリジェを身につけた姿だ。髪は解かれ、寝起きのボサボサ髪だ。 これは前世でも見慣れた光景である。 今の私は、まさに貧乏男爵家の娘そのものである。 そんな私に声をかけてきたのは、メイド長のアルマさんだ。 「ご令嬢に成り上がるとかバカなことを考えてないで、今のままでいいから勉強しなさい」 「はーい」 そうなのだ。 私はこの屋敷の居候になって以来、お嬢様とは呼ばれていないのだ。 あれ? 私って……貧乏貴族の娘だよね? 前世で読んだ漫画の悪役令嬢に転生したけど、今は貧乏貴族の娘。これってどんな状況? ……私は思い付いた。 この設定、なんか使えるんじゃない? 「アルマさん……ご相談があるんですけど……」 「なんですか?」 私はお嬢様っぽく言ってみた。 「私……家庭教師になりたいんです!」 「……は?」 アルマさんが固まった。 この世界は、魔物という脅威が存在するためか、魔法が発達している。また科学の発展はあまり見られない。 「魔法ってすごいですよね……」 「ん? ああ、これか? これは熱を操ってるんだ」 私はアルマさんに教わりながら、水の入ったバケツに手をかざしていた。 すると手の先から熱を感じることができるようになったのだ。これが魔法だそうだ。 私の掌に集まった熱が形になっていくのは、とても神秘的である。だが、どんどん熱くなるので手を離せない。火傷するわ! 私は慌ててバケツの水に手を突っ込むと、バケツの水が氷に変わった。 「アルマさん! 手、火傷しそうでしたよ!」 「あらあら」 私が抗議をすると、アルマさんは楽しそうに笑った。 どうやら私は、魔法の才能があるらしい。しかも魔法適性が高いそうだ。 実は私は、悪役令嬢に転生する前は医者を目指して勉強していたのだ。医学書を読み漁り、解剖図を見ていた私には魔法の理屈がよく分かるのだ。たぶん……医師としての知識も役立つだろう。私の知識を持ってすれば医者としてのし上がるのも簡単だろう。 「お嬢様、そろそろ休憩にしましょう」 アルマさんと共に屋敷に帰ると、リミスがお茶とお菓子を用意して待っていた。 アルマさんとリミスは仲が良いらしく、いつも二人で楽しそうにお喋りしている。 ちなみにこの家の使用人達は皆んな可愛い美少女である。屋敷の主人が美少年だから使用人も美男美女ばかりなのだ! そしてそんな美女達の中に囲まれた私は……悪役令嬢であるはずなのになぜか地味だ……。 .........家庭教師になって、知識で成り上がってみせますわ!!!
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「こんな展開、誰が予想できますか!?」 「落ち着くにゃー。騒いだところで現状は変わらないにゃー」 「うぐぐ……」 確かにその通りだ。ここで何を言ったところで私の婚約破棄が取り消されるわけでもないし、お父様は私が婚約を破棄されたと聞けば激昂して絶縁を言い渡してくるだろう。つまり私にできることは何もないのだ。 ……こうなったらもう仕方ないわね! 私なりに婚約者に捨てられないよう頑張るしかないわ! 「分かりました。これから私はお父様と縁を切る方向で頑張ります」 「決断早いにゃー!?」 「もう仕方ないでしょう? こうなったら貴族の令嬢らしく優雅な人生を捨てる覚悟を決めるしかないじゃないですか!」 どうせすでに婚約破棄されているのだから、貴族としての生活を捨てて平民になったって構わないだろう。むしろその方が自由に生きられるかもしれないわね。それに元々、私は平民寄りの考え方をしているので今の生活は性に合っているような気がするし。 よし、決めた! お父様には申し訳ないけど、私は自由に生きるわ! 「というわけで、今後ともよろしくお願いしますね、猫神様」 「あー……分かったにゃ。とりあえず君がそう決めたのならそれでいいにゃ。でも僕としては人間社会のことには干渉しないようにしてるからあまり力にはなれないと思うにゃ?」 「構いませんよ。むしろ私が猫神様に頼ってしまうのは問題でしょうから、これまで通り勝手気ままに生活していただいて構いません。ただ、時々相談に乗っていただけると嬉しいです」 「了解にゃ。まあ、何かあれば呼ぶと良いにゃ」 「はい! ありがとうございます!」 よし、これで猫神様との繋がりは確保できたわ。これで猫神様経由でお父様に婚約破棄の件を報告してもらえるわね。もちろん私のことが嫌いになったのなら仕方ないけど、せめて私の話を聞いてくれたら嬉しいなぁ……。 「おっと、そろそろ時間にゃ。僕はこの辺で失礼するにゃ」 「えっ? もう帰るんですか?」 「僕はただの猫だからにゃー。あまり長い時間ここで過ごしていると色々と不都合が出るにゃ」 「そう……ですか。分かりました。ではまた今度、お会いしましょう!」 「うむ! また会える日を楽しみにしているにゃ!」 そう言って猫神様は姿を消してしまった。うーむ、本当に自由な人だわ……。でもその自由さがちょっと羨ましいわね。私もあんな風な生き方ができたらよかったのになぁ……。 よし、とにかく今はお父様と話をすることだけを考えましょう! さあ、いざ出陣! *** 「お父様、少しお時間よろしいですか?」 「なんだ、リーゼロッテ。今日はずいぶんと早いな」 そう言ってお父様はちらりと私を見たあと、再び書類に目線を戻した。
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恋愛 完結 短編
だって私はヒロインではなく、当て馬の悪役令嬢だから。 私が誰かと結婚しても、その相手が不幸になるだけだと分かっているから。 でも── (もしこのひとと結婚したら) 『運命の女神はあなたのほうですよ』 (このひとだけは絶対に悲しませたくなかった) 『やっぱり僕の目に間違いはなかったです』 (きっと幸せに……) そんな根拠のない確信を抱くほどに美しい横顔に、思わず目を奪われてしまう。 ああ……そんな目で見ないで。 そんな優しい声で囁かないで。 だって── 「……もう、分かった」 「え?」 「わたし……あなたの花嫁になります。なってあげるわ! 仕方がないから!」 思わず大きな声が出てしまう。 そんな私に、彼は一瞬びっくりした顔をして……それからすぐに満足そうに微笑んだ。 ああもう……心臓が痛い。ドキドキしすぎて胸が破裂しそうだ。 「よかった」 そう言って、彼が私の手を取る。 私はその手を握り返すこともできず、ただ呆然と立ち尽くしたまま……真っ赤な顔を隠すように俯いた。 ◇◆◇ 「ぼっちゃま。そろそろお時間です」 そんな執事の声に促されるように、僕は読んでいた本を閉じる。 もうそんな時間か。どうやら彼女といると時間が経つのが早いみたいだ。 (そういえば) 結婚の承諾を得たはいいけど……結婚式まではまだ少し時間がある。 (なにをしよう) 結婚するからと言って、特に何かを変えなければいけないということはないだろう。 ただ、この関係に名前がつくだけ。 僕と彼女は婚約者になったのだ。 「ぼっちゃま」 そんなことを考えていると、再び執事に名前を呼ばれる。 「もう時間ですか?」 そう尋ねると、彼は呆れたようにため息をついた。 「本日は奥様とのデートだと申し上げたでしょう」 「……そうでしたね」 ああそうだ。そういえば今日は彼女とデートに行く約束だった。 (さて……) 準備をしないと。そう思ったが、どうにも身体が重い。 今日のためにいろいろ考えてきたけれど、彼女に受け入れてもらえるのか不安でたまらないのだ。 (結婚は了承してもらったけど) もし断られていたら? 僕と結婚するのはやっぱり嫌だったと言われたら? そんなことばかりが頭の中を巡ってしまって……すごく緊張している。 (どうしよう……) そんなことを考えているうちに時間だけが過ぎていった。
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文字数 1,018 最終更新日 2023.12.26 登録日 2023.12.26
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