生贄の儀式小説一覧
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ある不幸な男の子と女の子は、愚かしいほど未開の世界で、海の神様の生贄に選ばれました。
勿論、一度は逃げようとしましたが、いかんせん子どもです。力が強い大人たちに抑えつけられ、変な儀式を行われ、男の子は泣き喚きながら、逃れようとしましたが、ぐさりと儀式用のナイフで胸を刺されました。
がくりと男の子は息絶えました。女の子は傍らでそれを見て、死んだ魚の眼をして動かなくなりました。
呆気なく女の子も刺され、気づいたらばらばらにされ、神聖な海岸の崖から海の神のために落とされました。普通なら、これで終わりでしたが、丁度そのごろ、同時に落下し続ける隕石の欠片と衝突しました。
その欠片は、遥か彼方から消滅した惑星から飛び散った上位生命体の欠片でした。
それは惑星を支配する膨大な力をもった宇宙樹の一部でした。
彼らは、薄れゆく意識をその生命体のお陰で繋ぎ止められ、五体満足で蘇生させられました。
生き延びたかれらは、お互いを、男の子はイチハと女の子はタネコと名付けました。
ハジマリの男の子で宇宙樹の一部ですから葉の意味も込めて、イチハというのです。
タネコは、女の子だから種宿る子として名付けました。
イチハとタネコは、自分たちを怖い目にあわせて生贄にした村を忌み嫌って、その万能の力で遠くへ逃げました。
小さな無人島。イチハとタネコはここで夫婦となり、多くの子を為しました。
一部は、この小さな無人島に残り、他の子どもたちは、花が種を風に運んでもらうように、様々な番を求めて、あちこちに離散しました。大陸や、山や海やあらゆるところへ運命の種子は運ばれました。
これはとんでもない上位生命体の一部となった彼らの物語です。
文字数 65,670
最終更新日 2023.09.30
登録日 2023.07.21
既に真相が明かされ生贄の風習のある”神隠しの村”が以下の理由で存在しないこと、都市伝説が生まれた背景が調べ上げられていた。
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1.大昔確かに村があったが、若者離れの影響で近くの町と合併されている。今は全ての建物が取り壊されている。
2.その山では滑落事故が多かったため、村の存在と相まって”神隠しの村”と呼ばれるようになった。
3.”神隠し”から連想して”生贄の儀式”に結びついている。
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安全な都市伝説となった”神隠しの村”に自由研究として訪れる佐藤美紀・鈴木彩音・高橋美咲の3人。
そこでは”神隠しの村”が姿形を変えて彼女達に襲い掛かる。
文字数 8,636
最終更新日 2023.09.26
登録日 2023.09.26
連日30度を超える夏休みのお盆期間。山々に囲まれた小さな村に住む女子中学生達の間で、とある都市伝説が囁かれていた。
その都市伝説は、毎年8月15日に行われる儀式めいた死者を招いて見送るお盆時期のお祭り『彼岸祭』についてのことだった。
『彼岸祭』とは、お盆期間の期間中に行われる毎年恒例の村行事のようなものである。その最大の特色はお盆期間中にある夜6時以降、山の頂にある神社より盆提灯の光を携えて霊達が村に降りて来ることにある。
生贄役の少女が祭壇の中で一晩を明かすと言うもので、閂をさされて祭壇に閉じ込められ一晩を過ごすというだけの行事である。
勿論毎年恒例であり、少女の身に何かが起きると言うわけではない。
しかし、これに伴って別の都市伝説が噂として広まっていた。それは『祭壇の傍にある橋の下で丑三つ時に蝋燭を立てて盆踊りをすると異空間に閉じ込められる』と言うものである。
いつから広まったのか、誰が広めたのか分からないが、閉鎖された村で退屈な毎日を過ごしている女子中学生達にとっては興味惹かれるものではあった。
もっとも、丑三つ時に浴衣を着て盆踊りを踊る事を許す親など居ないのだが、一人、一人暮らしをしている女の子が深夜に試そうとしていた。
文字数 3,444
最終更新日 2023.08.21
登録日 2023.08.21
文字数 732
最終更新日 2022.08.28
登録日 2022.08.28
知人から貰った気味の悪い箱。
どこかの国の言葉がびっしりと書かれている。
「なんだろう・・・この呪文みたいな言葉」
文字数 515
最終更新日 2021.01.10
登録日 2021.01.10
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