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内政が安定していないおかげで争いが絶えず、文化や常識なんていうものが発展しない国が存在した。 貧困の差は天と地ほどあり、有権者の気分一つであらゆる破壊が許された。 気に入らない人、自分に威嚇した動物、進むのに邪魔な木や建物…言い出したらキリがない。 国というには歪で、有権者の支配する領域が密集したような場所の方が正しいだろう。 支配領域一つ一つを国と呼ばないのは、他の国のように関所がないからだ。 市町村のように簡単に行き来できる地帯を囲み他国の人間はそれを蛮国と総して…〝戦(せん)〟と呼んだ。 この話は、この戦で起きたありふれた小話達を紡ぐ物語である。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 戦=戦国時代の日本 そんなイメージで見ていただけたら、より物語を楽しめると思います カクヨムでも同時投稿していますが、作者が同じなのでどちらをご覧になっても問題はありません。 長くお付き合いできるよう精進いたしますので宜しくお願いいたします
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小説 183,830 位 / 183,830件 ファンタジー 42,183 位 / 42,183件
文字数 168,740 最終更新日 2021.09.24 登録日 2021.01.26
 ──大勇者時代。  誰も彼もが勇者になり、打倒魔王を掲げ、一攫千金を夢見る時代。  そんな時代に、〝真の勇者の息子〟として生を授かった男がいた。  名はユウト。  人々は勇者の血筋に生まれたユウトに、類稀な魔力の才をもって生まれたユウトに、救世を誓願した。ユウトもまた、これを果たさんと、自身も勇者になる事を信じてやまなかった。  そんなある日、ユウトの元へ、ひとりの中性的な顔立ちで、笑顔が爽やかな好青年が訪ねてきた。 「俺のパーティに入って、世界を救う勇者になってくれないか?」  そう言った男の名は〝ユウキ〟  この大勇者時代にすい星のごとく現れた、〝その剣技に比肩する者なし〟と称されるほどの凄腕の冒険者である。 「そんな男を味方につけられるなんて、なんて心強いんだ」と、ユウトはこれを快諾。  しかし、いままで大した戦闘経験を積んでこなかったユウトはどう戦ってよいかわからず、ユウキに助言を求めた。 「戦い方? ……そうだな。なら、エンチャンターになってくれ。よし、それがいい。ユウトおまえはエンチャンターになるべきだ」  ユウトは、多少はその意見に疑問を抱きつつも、ユウキに勧められるがまま、ただひたすらに付与魔法(エンチャント)を勉強し、やがて勇者の血筋だという事も幸いして、史上最強のエンチャンターと呼ばれるまでに成長した。  ところが、そればかりに注力した結果、他がおろそかになってしまい、ユウトは『剣もダメ』『付与魔法以外の魔法もダメ』『体力もない』という三重苦を背負ってしまった。それでもエンチャンターを続けたのは、ユウキの「勇者になってくれ」という言葉が心の奥底にあったから。  ──だが、これこそがユウキの〝真の〟狙いだったのだ。    この物語は主人公であるユウトが、持ち前の要領の良さと、唯一の武器である付与魔法を駆使して、愉快な仲間たちを強化しながら成り上がる、サクセスストーリーである。
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文字数 496,212 最終更新日 2020.08.02 登録日 2018.05.23
吸血鬼によって支配された世界で人類は限定的ではあっても安全を約束されていた。その中で何気ない日常を過ごしていたセシルは月が綺麗なある夜に血にまみれた「彼女」に出会う。その出会いがもたらすのは一体何なのか。
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文字数 27,601 最終更新日 2019.05.15 登録日 2019.04.08
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