軽くざまぁ小説一覧
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「君を愛する事はない」初夜の寝室でそう言った(書類上の)だんな様。えぇ、えぇ。分かっておりますわ。わたくしもあなた様のようなお方は願い下げです。
文字数 2,810
最終更新日 2024.03.19
登録日 2024.03.19
チリンとベルが鳴り、お店の扉が開きます。
今日も不滅のダンジョンを攻略すべくこの村を訪れた方々がご来店なさったようです。
「いらっしゃいませ、ようこそベリー商店へ。本日はどのようなご用件でしょうか? 各種道具を取り揃えて、魔王討伐に向かう方へのサポートに心を配ります。お持ちいただいた素材の買取も行っておりますのでお気軽にお申し付けください」
ニコリと微笑むわたくしは店主のシューベリーと申しまして、親しい方にはティナと呼んでいただいております。
ここは世界最高難易度を誇る不滅のダンジョン前の村でございます。
お金の都合が付くのであれば、古今東西どんな品物でもご準備いたしましょう。
とある事情で祖国を出てこの村にやってきたわたくしは、この村で懐かしい顔に出会う事になります。
もう会う事は無いと思っていた再会に嬉しいこともあったり、戸惑いもあったり様々でございます。
そう、わたくしの愛しい人バシレウ様。
貴方はどうしてここにきてしまわれたのでしょうか。
黙って姿を消したわたくしの事なんて、呆れて憎んでそして忘れてくださればいいと、そう願っておりましたのよ。
わたくしはバシレウ様を前にしてしまうと、己の犯した罪の意識に苛まれ、閉じ込めていたはずの苦しみと悲しみが決壊してしまうのです。
ああ、けれども貴方は今でもわたくしの事を熱く燃えるような瞳で絡め取ってくるのですね。
酷いお方。
けれども、本当に酷いのは他でもないわたくしなのでございましょう。
貴方にわたくしの犯した罪を話すことが出来た時、きっとわたくしはもう一度その手に触れることが出来るのかもしれません。
文字数 139,126
最終更新日 2021.05.03
登録日 2021.04.12
伯爵令嬢のエレナ・ウィ・スタットフェルトは、殺人未遂の冤罪をきせられて皇太子で婚約者であるジョージ・マスカルに婚約破棄を言い渡される。
このままでは捕まってしまうので、エレナは執事であり昔からの知り合いであるハウル・クリサリスと共に国外に逃げ出す。
そこで二人を受け入れてくれる村を探すことになったのだが、エレナの身分の隠すため、ハウルとの恋人同士を演じることになった。
森の中にはひっそりと暮らしているエルフの村があり、農業を手伝うことを条件に受け入れてもらう。
最初は慣れない農業の手伝いも、ゆっくりとだが様になっていく。
そして恋人の演技をしていく中、エレナは昔からの気持ちを爆発させてしまうのだった。
文字数 6,043
最終更新日 2020.03.09
登録日 2020.03.08
黒髪黒瞳の容姿が鴉のようで不吉だと称されているが、中身は能天気でアホなお子様主と、容姿端麗な毒舌従者の二人旅。
そんな二人がやって来たのは、吸血鬼の住むと言われている城で・・・
少しシリアス。ちょっとミステリー風味。でも、多分コメディ。
美形従者はアホを雑に扱います。
文字数 59,440
最終更新日 2019.06.23
登録日 2019.05.11
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