柔道家小説一覧

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三年前に夫のDVが原因で、離婚をした小和田彩加。 彼女は、女一人で息子の明を守り、生きることを覚悟した。 弱かった今までの自分を変えるべく、ボクシングを習い、 強く生きることを決意した。 元夫の藪押大和は、高校時代に柔道でインターハイを制している。 ある酷暑の朝。大渋滞に巻き込まれた薮押。 そんな渋滞の中、彼の車のエアコンが壊れ、全く動かなくなってしまった。 うだるような暑さ。 藪押は、突然何もかもが嫌になり、車から降りてしまう。  そして、ある目的を胸に、東の方に向かって歩き出した。 納得出来ない彩加との離婚。 もう一度正直に話をすれば、必ず分かってくれると信じ、薮押は歩く。 そして、誰にも邪魔されないことを願い、廃墟となった旅館にいき、 そこに彩加と息子の明を呼び寄せる。 その廃墟に呼び出された彩加は意を決し、藪押と関係を絶つべく、 戦うことにした。 離婚をしてから、トレーニングを重ねてきたボクシングで、 大男に立ち向かう彩加。 ボクシング対柔道の戦い。 だが、そこに待ち受けていた藪押の常軌を逸したその驚きの姿に、 驚愕することになる。 終わらせたい女と、終わらせたくない男の戦いが今始まる。
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文字数 107,659 最終更新日 2019.12.15 登録日 2019.11.30
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