恋愛 ぬいぐるみ小説一覧
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前世の事は、今はもうあまり覚えていない。
長く長く、独りでいすぎたからだ。
薄っすらと覚えているのは、日本という国で、毎日朝早くから夜遅くまで働いていた、という事だけ。
推測になるけど、恐らく私の身に何かが起こって、私は死んでしまったとだと思う。
死んで、これも推測だけど、前世とは違う別世界に転生した。……んだと思う。
それはいいんだけど。
……なんでなの?
なんで私はせっかく転生したにも関わらず、“ぬいぐるみ”に転生なんかしちゃったの?
私、前世でよっぽど悪い事でもしたの?
気が付いたら、私はぬいぐるみで、路地裏に捨てられていた。
見えないけど、スースーするから背中の糸がほつれて、綿が出てる事は何となく分かる。
ぬいぐるみだから、身体は一ミリも動かせない。
声も出せないし、目を閉じる事も出来ない。
発狂する。
発狂するよ、私。
もうやだ。
何年何年もこの薄汚れた路地裏に転がっているだけの毎日なんて。
もう消えたい。
いっそのこと、この世界から消滅したい。
そう願い始めた頃――――
「…………おや?これはこれは……面白いもんが落ちてるね」
一人の魅惑的なお姉さんが、私を拾ってくれた。
そして何の因果か、クリス様と出会って溺愛される事に……?!
ちょっと待って!!
私、人間じゃないんですよ?
“ぬいぐるみ”なんですよ~~?!
○注意、★マークはR18シーンがあります。
文字数 18,378
最終更新日 2021.06.23
登録日 2021.05.22
朝起きたら知らない場所にいた… ここ、どこぉぉぉぉ!
はじめての作品です。投稿はすごく少なく、遅いと思いますが、温かく見守ってください。ハッピーエンド目指します!
アドバイス、感想などいただけると励みになります。もっとこうしてほしい!ということがありましたら教えてください。ちょこっと番外編などリクエストも受け付けております。少しキャラクターが出てくる回が続くと思います。のんびりと待ってくださると嬉しいです!
文字数 2,307
最終更新日 2020.08.12
登録日 2020.05.09
文字数 2,834
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
ご主人様は若い女性が苦手なのです。香水が苦手なのです。猿やカエルが苦手なのです。喜怒哀楽が薄く恥ずかしがり屋なのです……
苦手なものが多いメンヘラ男子のご主人様はわたくしの作った生薬が無ければ生きていけない様です。
なので。
形だけの妻ですが。会わせてもらえませんが。薬剤師扱いですが。どうにかご主人様を療治致したく。荒療治も辞さない覚悟でございます。
文字数 32,063
最終更新日 2022.02.23
登録日 2022.01.29
たびたびの療養を繰り返しながら、やっと完成することが出来たので、書籍化の前に掲載してみたいと思います。・・・
「あの人が自ら自分の人生を転げ堕ちて行くのを止めなかったのはね、私を幸せに出来なかった罪を許せなかったからなの。だから、自分で自分を傷つけて傷つけて、来る日も来る日も自分の心を傷つけ続けて、私の傷よりも沢山の傷を負うことで、あの人は自分自身を責め続けたの」
「それが、さっきの・・・?」
「あの人はね、私に許してほしかったの。私を幸せに出来なくてごめん・・・って・・・」
直美が驚いたのは、自分がずっと抱いていた違和感である夏樹の堕ちて行った真実よりも
今、直美の目の前で、その真実を語った京子にだった。
文字数 654,070
最終更新日 2024.03.13
登録日 2023.06.04
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