現代文学 短編小説小説一覧
僕は見てしまった。彼女が男とラブホテルに入って行くところを。僕と彼女は夫婦だ。いつの間にあんな若い男と知り合ったのだろう。
僕らの間に子どもはいない。僕は26歳で妻は24歳。浮気相手の男は妻より若く見える。妻が不倫をするのはこれで2回目。1回目は泣きながら反省している様子だったし、僕も妻を愛していたので許した。今回は正直呆れている。愛してはいるが、以前ほどの熱い情熱は少し薄らいだかもしれない。
だが、妻は僕に現場を見られたことに気付いていないようだ。このままだとまた許すことになりそう。1度がっちり叱らないといけないだろう。なので、夜になって落ち着いたら話を切り出そう。
文字数 4,290
最終更新日 2022.11.04
登録日 2022.11.04
文字数 9,518
最終更新日 2024.02.17
登録日 2024.01.18
「部屋」がありました。あまりにも濃すぎる暗闇で満たされた’‘部屋’‘が。
そしてそのなかには人間がおりました。
あまりにも濃すぎる暗闇のなかで、自分の存在すら確かめられない人間が。
⚠︎この作品はフィクションではありますが、必ずしも非現実を意味するものではないかもしれません。
文字数 12,328
最終更新日 2024.04.01
登録日 2024.04.01
五歳で父親を失った佐藤京太郎は、甲状腺癌を患った母親と四歳年下の妹を抱え、中学校を卒業すると同時に土木作業員として働きに出た。
土木作業は辛い仕事だった。だが、妹の明菜が新聞配達をするようになると京太郎は定時制の工業高校に通うようになった。
ある日京太郎は父の形見であるノートを見た。そこには父の目標が書かれていた。それは、京太郎が二十五歳になったら一緒に新事業を起こすことだった。……
文字数 13,882
最終更新日 2023.07.28
登録日 2023.07.28
行きつけの喫茶店は既に閉店済み? 通りで客がいないわけだ……
雰囲気のある古い喫茶店、なんとなく話を聞いてくれる店主。
大学卒業を間近に控えた俺は、いきつけのカフェが実は閉店していたことを知る。
なぜ喫茶店は開いていたのか、この出会いがなければ俺はどうしていただろう。別れから冬が終わりはじめる。いつかの春を目指す物語。
※カクヨムとノベルアップにも投稿しています。
文字数 1,935
最終更新日 2024.03.23
登録日 2024.03.23
アルファポリスの現代文学小説のご紹介
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