ライト文芸 じんわり小説一覧
あたしの夢はアイドルになること。けれど、その夢は敢えなく破れた。
そんなあたしの前に、夢を諦める原因となったオーディションで優勝した女、くろゆりが現れた。優勝の栄冠を放り出すみたいに辞退したくろゆりは「私と一緒にアイドルになろうよ」と常軌を逸した提案を投げ掛けてきた。
執拗につきまとわれ気持ちをかき乱されて、あたしの日常は脆くも崩れ去ってしまう。嫌で嫌で仕方ないはずなのに、それでも気になって仕方ないくろゆり。
視線が怖くて声が出せなくなるあたしは、半ば無理やり演劇部の主役を任され、くろゆりから演技指導と視線に慣れるための手助けを受ける。そんなくろゆりには、知りたくなかった、けれど出来ればもっと早く知りたかった秘密があった。
日本中の話題をさらい注目されたくろゆりの一途な想いに、あたしの心はどこまでも惨めに汚れていく。
――叶わなかった、叶うはずのなかった夢を、諦めさせてもらえないなんて、これ以上の地獄をあたしは知らない。
文字数 157,505
最終更新日 2023.05.21
登録日 2023.04.16
2007年6月。ごくごく普通の新郎、クガ ガクトは、晴れの舞台においても、自らを自ら窮地に追い込んでしまうのであった……
文字数 22,422
最終更新日 2019.06.28
登録日 2019.06.23
「わたしが死にたくないと思うのは、きっとわがままだからなの」
JK二人が生きることから逃げるために逃避行する話です。お互いのこととか、幸せとか、生きることとか、「普通の生活」とか、いろいろ考えながら逃げます。
二人の距離感と空気感をお楽しみください。
文字数 35,167
最終更新日 2020.05.23
登録日 2020.05.14
病気のパパといっしょに、二人だけの旅行に出かけたわたし。せつないけれど、かけがけないのない、ひと夏の物語。
文字数 7,079
最終更新日 2022.05.18
登録日 2022.05.18
いろいろ追い詰められた浪人女子が、死を決意して駅のベンチに座っていた。そこに現れたのは「死神」と名乗るオジさんだった。
過呼吸になっていた彼女を手際よく助け雑踏に消えたオジさんは、その後も行き詰まった彼女の前に姿を現し、貴重なアドバイスを与えてくれる。
彼女がそこまで追い詰められたのは?
オジさんの正体は?
そして彼女の運命は?
4話完結1万4千字の短編、『ほっこり』『じんわり』系のハッピーエンドです。第5回ほっこり・じんわり大賞にエントリーしています。
もしリクエストがあれば続編も執筆します。
※テーマとしてメンタルヘルスを扱っています。あくまでハッピーエンドですが、自死やパニック発作の話題が苦手な方は閲覧にご注意下さい。
文字数 13,981
最終更新日 2022.07.16
登録日 2022.07.13
「大陸を駆ける風でありたい、大空を旅する雲でありたい!」
窮屈な故郷を脱出し、魔法使いの少女・アンは新天地を目指す。
一方、植物のようにしっかりとした根を張り、
誰とも争わずに生きていきたい大学生・並木優作は
将来に不安を抱えていた。
ある日、優作は帰り道で行き倒れていたアンを見つける。
命を助けられたアンは優作に恩返しをしようと
孤軍奮闘するが、優作はそんなアンを出来る限り受け流していく。
そんな中、アンは優作に魔術の才の片鱗を見出す——。
アンによって変えられていく日常、
かき回されていく優作の世界。
正反対の二人が紡ぐ物語は、
どのような結末を迎えるのか。
文字数 97,968
最終更新日 2020.08.03
登録日 2020.07.28
闘病中の沖田総司は、黒猫に話し掛けていた。
すると、急に猫が言葉を話し、総司を不思議な空間に誘う。
そこで出会ったのは、自分の首を抱えた新撰組の局長だった。
文字数 7,429
最終更新日 2021.07.11
登録日 2021.07.05
身体が弱くて病院で寝たきりのみさきちゃんは、同い年くらいの友達が欲しいと思っていました。
そんな中、一人の男の子がみさきちゃんの元を訪れます。
彼は龍之介くんという男の子でした。
二人はすぐに仲良くなり、龍之介くんは海を見たことがないみさきちゃんに言うのでした。
「海に連れてってやるよ」と。
文字数 5,817
最終更新日 2023.07.25
登録日 2023.07.25
文字数 6,524
最終更新日 2019.08.04
登録日 2019.07.08
ショッピングモールの一角にあるブックカフェ。その店長である矢部は、売り上げ不振に苦しんでいる。
あくまでも本を売る店でありたい矢部に対して現実は厳しいが──
ほっこり・じんわり大賞参加作品です。
文字数 5,889
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
二十七歳。子供と呼ぶには大人すぎ、大人と呼ぶには危うい年齢。誠実に生きようとするあまりに一歩を踏み出す事ができない、不器用で純粋な、アダルトチルドレン男女五人の物語。
文字数 14,827
最終更新日 2020.04.12
登録日 2020.03.08
文字数 434
最終更新日 2020.08.25
登録日 2020.08.25
時計屋のゲンじいさんは、時計の修理をして生きてきた。奥さんを失ってから、友達とは話さないし、作ろうとも思わなかった。そんなある日、みっちゃんが来てから、ゲンじいさんは少しずつ変わっていきます。ほのぼのとしたおじいさんと女の子の交流の物語。
文字数 5,479
最終更新日 2022.07.16
登録日 2022.06.22
森に囲まれたヴィラ・フロレシーダは、すこし離れたところに位置する大きな町ジャルディン・ダ・ライーニャの名家バレット家が管理する静かで美しい村である。ある日その村にエリザベス・バレットというひとりの女性が越してくることになった。バレット家の当主ローズ・バレットの手紙によればエリザベスは療養のため自然の多いところで暮らす必要があるのだという。しかし実際にやってきたエリザベスには病気らしいところは見受けられない。彼女はすこしずつ村人たちと打ち解けヴィラ・フロレシーダでの暮らしを楽しんでいた。
エリザベスの身の回りの世話係には村いちばんの料理上手と言われるアゼリア・メロが選ばれた。アゼリアの料理と優しさに触れるうち、エリザベスはすこしずつ彼女に心を開くようになってゆき、またエリザベスの身の上を知ったアゼリアはなんとか彼女の心に寄り添おうとする。
ある日、アゼリアは春になったら一緒に雪を見ようとエリザベスに持ちかけた。雪の積もらないヴィラ・フロレシーダでそれも春に、ということにエリザベスは首を傾げたが、約束の日アゼリアはエリザベスを連れ出した。目の前に広がる雪景色のあまりの美しさに胸を打たれたエリザベスは、その景色を見せてくれたアゼリアとの出会いに感謝するのだった。
文字数 30,903
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.07.31
日常には苛々することや、もやもやすることがいっぱいある。
けれど、そんな話を会社の同僚や彼氏にしても、「で、オチは?」とか「いっつも文句ばっかりだよね」と言われるのが目に見えている。
でも愚痴が言いたいわけじゃない。
様々な物事を見て聞いて、様々に思考したいだけ。
だから今日も二人で居酒屋に行き、言いたいことを言いまくる。
相手は何でもさばさば物を言うメイコ。
様々に物事を思考したいアンコにとっては、時に同意し、時に指摘してくれる唯一の友人だった。
だけどメイコが突然目の前に現れたのには理由があった。
しばらく姿を現さなかった、理由も。
そしてメイコとアンコの秘密が少しずつ明かされていく。
※無断転載・複写はお断りいたします。
文字数 70,137
最終更新日 2020.05.27
登録日 2020.04.29
呪われた子という理由だけで母親を殺されたクリスティーナ。
王妃に復讐しようとしていたら何故か3人の異母兄弟に気に入られてしまい・・・
孤独な少女は3人の優しさでゆっくりと時間が動き始めます。
文字数 23,830
最終更新日 2022.07.30
登録日 2021.07.10
CroSs MiND第四部移行の為の転機の物語。 第二部の主人公らが・・・。そして、第四部で物語構成が群像恋愛劇から、空想科学群像劇や推理、探求劇へと変化してゆく。
文字数 230,646
最終更新日 2022.03.18
登録日 2022.03.18
本当の自分を周りに見せることが出来ない女の子と、自分の事をあまり話さない男の子と恋愛ストーリー。
文字数 144
最終更新日 2023.07.10
登録日 2023.07.10
何でもない人達の何でも無い瞬間。束にしてやっとぼんやり色が見える位の。
店や駅や街の中ですれ違い、それぞれのスピードで進んで行く。そういう、ありふれた人生について。
あちこちで書いていた物のまとめやら続きやらなんやらです。
文字数 26,276
最終更新日 2020.07.18
登録日 2018.03.15