ホラー サイコパス小説一覧

前作の海の家の事件から数週間後、叶は自室で引越しの準備を進めていた。
「そろそろ連絡ぐらいしないとな」
そう思い、仕事の依頼を受けていた陸奥方志保に連絡を入れる。
「少しは落ち着いたんで」
そう言って叶は斗弥陀《とみだ》グループが買ったいわく付きの廃病院の調査を引き受ける事となった。
しかし「俺達も同行させてもらうから」そう言って叶の調査に斗弥陀の御曹司達も加わり、廃病院の調査は肝試しのような様相を呈してくる。
廃病院の怪異を軽く考える御曹司達に頭を抱える叶だったが、廃病院の怪異は容赦なくその牙を剥く。
一方、恋人である叶から連絡が途絶えた幸太はいても立ってもいられなくなり廃病院のある京都へと向かった。
そこで幸太は陸奥方志穂と出会い、共に叶の捜索に向かう事となる。
やがて叶や幸太達は斗弥陀家で渦巻く不可解な事件へと巻き込まれていく。
前作、『夏の日の出会いと別れ』より今回は美しき霊能者、鬼龍叶を主人公に迎えた作品です。
もちろん前作未読でもお楽しみ頂けます。
※この作品は他にエブリスタ、小説家になろう、でも公開しています。
文字数 107,390
最終更新日 2025.04.29
登録日 2025.02.10
御門村――かつてダムの底に沈んだ集落跡地。
近年新たなダムが建設され廃ダムとなったが、土地は再利用計画は難航していた。
立ち入る者はたちまち発狂して姿を消し、日の出とともに無惨な亡骸となって発見されるからだ。
常人が発狂してしまうならば、元々狂っている者ならばどうか。
そこで白羽の矢が立ったのが、無期禁固で幽閉されていた連続殺人犯・匣中昴だった。
異界と化した村。顔が潰された亡者。人を食らう肉塊。
そして、村人たちが畏れ敬う巫女『ミツボネ様』。
呪い渦巻く井戸の底に、奇しくも時を同じくして足を踏み入れた異端者たち。
人の心から乖離しているが故に人々を戦慄させた『サイコパス』。
人の心を誰よりも理解したが故に人々を惑わせた『いただき女子』。
ただ自己と向き合ったが故に人々から避けられた『HENTAI』。
――狂っているのは彼方か、此方か。
※タイトルは『イド-むぼうのおり-』と読みます。
文字数 26,908
最終更新日 2025.04.20
登録日 2025.02.28
十五歳の時、両親を殺した。
手元に落ちていたガラスの欠片で父親の喉元を引っ掻くと、ぎゃあぎゃあとやかましい叫び声を上げて、しばらく床をのたうち回ったのち、それまでの騒ぎが嘘のように静かになった。
動かなくなった父親の隣で母親が震えている。
「成大ちゃん、ママは成大ちゃんの味方よ? だからそれを置いて、ね? ね?」
腰を抜かした母親は足元にしがみつき、ガラスの欠片を置くように説得してきた。
うるさいのはいやなので、指示に従って欠片を置くと、母親は安堵したように息を吐いた。
部屋の入り口に横たわる父親の死体を飛び越え、キッチンに向かう。
そして戸棚を開けて包丁を取り出した。
「せ、成大ちゃん⁉︎」
うるさいのはきらいだ。
この酒臭い部屋も、ゴミが散乱していて、怒号が響く小さな箱庭も。
「うっ」
腹部にどっぷりと包丁が食い込んだ母親が小さな悲鳴をあげる。
包丁の柄を離すと、母親はふらふらとベランダにつながる割れた窓の方へと後ずさった。
「た――」
この家にある刃物はあの包丁だけではない。
母親がうるさい声をあげる前に、流し場に置かれたままにされていた果物ナイフで喉元を掻き切った。
母親の口からひゅうひゅうと空気が漏れる音がする。
しかししばらくするとその音も止んだ。
これでやっと静かになったのだとほくそ笑んだ。
―― 登場人物は全員人殺し――
文字数 83,144
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.02.26
今まで投稿した、ホラー系のお話をまとめてみました。
初めて投稿したホラー『遠き日のかくれんぼ』や、サイコ的な『初めての男』等、色々な『怖い』の短編集です。
その他、『動画投稿』『神社』(仮)等も順次投稿していきます。
全て一万字前後から二万字前後で完結する短編となります。
※2023年11月末にて遠き日のかくれんぼは非公開とさせて頂き、同年12月より『あの日のかくれんぼ』としてリメイク作品として公開させて頂きます。
文字数 75,423
最終更新日 2025.03.06
登録日 2023.02.28
『地上の楽園』と呼ばれる山奥の養護施設には、心に傷を負った特殊な事情の児童が集まる。
卒業を控えた年の瀬、何者かにより職員が惨殺された。
子供たちは生き残るために力をあわせて知恵を出し合う。
犯人は誰だ? ブギーマンか? 大人か? お前、記憶つながってるか?
子供たちは次第に疑心暗鬼に陥っていく。
閉ざされた雪の山荘のサイコスリラー。
※子供(ロリショタ)も惨殺されます。B級スラッシャーホラー系の内容です。
※小説家になろうでも掲載中です。
文字数 118,519
最終更新日 2025.03.04
登録日 2025.02.12
某所では載せられなさそうなネタを集めて保管庫。
928は誕生日からたけど、元ネタはわかる人だけわかってください。
文字数 19,517
最終更新日 2025.02.21
登録日 2022.11.04
文字数 21,527
最終更新日 2025.01.19
登録日 2025.01.09
文字数 137,346
最終更新日 2024.12.28
登録日 2023.04.02
うっかりニホンカモシカをぼくは車で轢いて殺してしまった。
途方に暮れたぼくに手を差し伸べてくれたのは、サチヤさんという不思議な老人だった。
ぼくとサチヤさんは死んだカモシカを二人で食べるという選択をした。
ぼくは天然記念物を食べてしまったという共通の罪とカモシカの骨を背負いながら、サチヤさんの誘いである森へと出かける。
文字数 39,350
最終更新日 2024.12.17
登録日 2024.12.12
ネットから始まった恋愛。
気づけば彼のことを好きになっていた。
私は彼に愛されるためだけに、努力をすることにした。
そう、どんなことだって。
だから彼は私のもの。
私だけのもの。
誰にもあげない。
そう……どこへだって逃がさない――
文字数 2,370
最終更新日 2024.12.13
登録日 2024.12.13
文字数 8,705
最終更新日 2024.12.10
登録日 2023.04.09
目が覚めると主人公たち4人は教室にいた
いつもの教室ではなく
そこは外の出ることのできない異世界だった
ここから出るための方法はただ1つ
教卓にある包丁を使って自らの命を絶つことだった!
文字数 53,978
最終更新日 2024.11.21
登録日 2024.11.11
婚活をしている香織は、マッチングアプリで悟という男性と意気投合する。
実際に会ってみると、悟は容姿端麗な青年で、大手企業に勤めるエリートだった。
一目で悟に恋に落ちた香織は、誘われた悟の部屋である秘密を知るのだった。
文字数 16,517
最終更新日 2024.10.02
登録日 2024.09.20
イナエの村人はいつも笑っている。 半ば白痴じみたその表情は、特定の人を恐れさせ、嫌悪する者もいたが
イナエの村人は眼中にない。彼らの時は、彼らの集団で止まっている。 恐怖も不安もない集団。
ある人は原初の楽園ともいった。
ある人は気持ちが悪いともいった。
イナエの村人はいつも笑っている。
文字数 8,855
最終更新日 2024.09.28
登録日 2024.09.26
文字数 12,406
最終更新日 2024.09.20
登録日 2024.08.29
まじないと書いて呪い、「壁様、ありがとう」その言葉の本当の意味とは?
高校二年生の桜井慎太郎は吉川ゆみ子のことに想いを寄せている。お節介同級生、羽田真衣は二人をくっつけようと、地元の恋愛成就で有名な「壁様」に慎太郎を連れていく。慎太郎は半信半疑ながらも、壁様に想いを告げる。翌日、ゆみ子から呼び出された慎太郎。付き合うことができたのか。そして、壁様に隠された本当の恐ろしさとは。「壁様、ありがとう」その言葉は、恋愛成就の「まじない」か、それとも「呪い」か。じわっと怖さの残る、オチのあるホラーです。読んで損はありません。ぜひ、サラッと読んでみてください。
※この作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
文字数 4,054
最終更新日 2024.07.04
登録日 2024.07.04
文字数 2,944
最終更新日 2024.06.25
登録日 2024.06.22
文字数 5,255
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.02.14