現代文学 完結小説一覧

父を飛行機事故で亡くした十歳の主人公は、紙飛行機を飛ばせなくなった。そのまま大人になった主人公は、ある日、なかなか落ちない紙飛行機に気付いて……。
文字数 1,002
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.06.12
天国につながり、死んだ人と話すことができる電話番号の都市伝説があった。それを信じた少年がチャレンジすると。
文字数 4,536
最終更新日 2025.06.10
登録日 2025.06.10
俺の名前は中野孝文(なかのたかふみ)。
安月給で黙々と仕事をする、25歳の派遣社員だ。
そんな俺の唯一の楽しみは異世界から日本に召喚された猫の獣人クエリの配信だ。
もちろんそれは設定で、実際は獣人のコスプレをした人物が配信しているだけである。
ある日の配信での雑談内容が、自分の会社の出来事と酷似していた事に何か違和感を感じて・・・。
文字数 9,037
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.02
『ポチと僕の約束』は、十五年間共に歩んできた老犬ポチと飼い主の健太の、心温まりながらも切ない最期の一日を描いた物語です。
長年の友情、無条件の愛、そして避けられない別れ——ペットと人間の間に生まれる特別な絆を優しく、そして深く描き出します。いつか必ず訪れる別れの瞬間を前に、互いへの深い感謝と愛情を静かに交わす二つの魂の姿は、読む人の心に深い余韻を残すでしょう。
この短編小説は、あなたが今まで愛してきたペットたち、そしてこれからも愛していくペットたちへの感謝の気持ちを思い起こさせてくれます。たとえ時が過ぎ、別れが訪れても、共に過ごした日々の記憶と愛は永遠に続くことを教えてくれる物語です。
文字数 1,610
最終更新日 2025.05.21
登録日 2025.05.21
定職に就かず、親に養われながら転売で小遣い稼ぎをしながら生活をしていたタロウ。だが親が倒れて親の入院費と借金を支払わなければならなくなり窮地に陥る。
そんなとき転売用に登録したオークションアプリから一件の通知が来る。その通知はタロウに究極の選択を迫るものだった。
いつまでも安泰していると思った日常が突然崩壊し、背に腹はかえられぬ状況になった人間が、大事なものを守るために自分を犠牲にできるのかという物語です。
文字数 5,217
最終更新日 2025.05.15
登録日 2025.05.15
文字数 9,907
最終更新日 2025.05.13
登録日 2025.04.28
恋人がいたことなんて、一度もない。
26年間、誰かに手を繋がれたこともなければ、「好きだよ」なんて言葉をかけられたこともない。
それが私、町山ミカ。
職場には男の人がひとりだけいるけど、課長だから、業務連絡しか話さない。
雑談なんて、する必要もないし、されたくもない。
別に嫌ってるわけじゃない。向こうだって私に興味なんてないだろうし。
私はただ、今日も静かにデスクに向かって、黙々とExcelをいじってる。それだけ。
友達がゼロってわけじゃない。アニメの話だけできるオタク友達、月イチで映画を観に行く子、カラオケで90年代ソングばかり歌う子。
それぞれと、それぞれの時間を過ごす。でも、どの子にも、「今日ちょっと落ち込んじゃってさ」ってメッセージできるほどの距離感じゃない。
みんな、予定があるときだけ会う人。
私の生活には、そういう人しかいない。
たまに思う。
私の人生って、薄いなって。
日向で誰かと笑い合うような、ああいう感じ。たぶん、最初から私には向いてなかったんだ。
文字数 9,157
最終更新日 2025.05.10
登録日 2025.05.10
「桜香る故郷」は、桜エビ加工場を営む家族の葛藤と再生の物語です。主人公の奈緒子は、保育園で娘の咲良を迎えに行った際、作業着姿を恥じていましたが、娘の友達・愛子に「香ばしい匂いがするね」と言われた記憶が彼女の心に残っています。
時は流れ、奈緒子は家業を継いだものの、経営難から加工場をたたみ、朝霞市へ移住。20年間、故郷の桜浦町に後ろめたさから戻ることができませんでした。
ある日、娘の咲良から、愛子が桜浦町にUターンしてゲストハウス「サクラエビハウス」を始めたと知らされます。奈緒子と咲良は故郷を訪れ、愛子のゲストハウスが奈緒子の元加工場を改装したものだと知ります。
文字数 6,289
最終更新日 2025.05.07
登録日 2025.05.07
文字数 980
最終更新日 2025.04.30
登録日 2025.04.30
「白雪姫の鏡 - 現代の寓話」は、古典童話「白雪姫」をめぐる対話から始まる哲学的な物語です。主人公は、友人の篠原との白雪姫のリメイク映画についての議論をきっかけに、人間の本質や芸術の価値について深く考えるようになります。
物語は一週間の間に、主人公が異なる人々—会社の同僚、劇団で脚本を書く友人、図書館の親子、そして実の母親—と交わす会話を通して展開します。それぞれが「白雪姫」について異なる視点を持ちながらも、共通の真実に触れています。
キーテーマは「人間の本質にある残酷さ」「運命の不条理さ」「差別と被差別の構造」「多様性と包括性」です。主人公は白雪姫をモチーフにした小説を書くことで、これらの問いと向き合い、DEIやLGBTQの視点も取り入れながら、古典作品の現代的解釈の可能性を探ります。
「鏡」は物語全体を通じたモチーフとなり、自己認識、社会の価値観、芸術の本質を映し出す象徴として機能します。物語は最終的に、人間の内面にある闇と光を認め、不条理な運命の中でも、互いの違いを尊重し共存する可能性を示唆して締めくくられます。
文字数 5,559
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.28
文字数 516
最終更新日 2025.04.28
登録日 2025.04.28
佐藤翔太には愛する妻がいる。 彼には彼女の顔が毎日違うものに見えた。 とても魅力的な顔の日もあれば、そうではない顔の日もある。 記憶を振り返ってもそれが妻との思い出なのかわからなくなる彼はなぜ彼女を愛したのかを思い出す。
文字数 53,800
最終更新日 2025.04.27
登録日 2025.04.27
四十八歳の聡が、若かりしころに友人たちと過ごした海岸通りの思い出を辿る物語。免許を取ったばかりの十八歳の頃、彼らは海岸沿いのハンバーガーショップに集い、小高い丘で夜景を見ながら夢を語り合った。
「春の夜の夢の浮橋とだえして 峰に別るる横雲の空」という西行の和歌が示すように、当時の友人二人はすでに他界し、あの頃の夢や希望は途切れた浮橋のようだ。認知症の母が息子の知らない記憶を持ち、かつてのハンバーガーショップは形を変えて存続していることに気づいた聡は、人生の儚さと継続性を同時に感じる。
絵画のような海岸線—朝の真珠の輝き、昼の群青色の絨毯、夕暮れの錦絵のような彩り、夜の銀の道—を背景に、聡は過去と現在を行き来しながら、夢が途切れるのは終わるからではなく、形を変えて続いていくからだと悟る。浮橋が一つ途切れても、別の浮橋がどこかで繋がっているという希望を胸に、聡は再び海へと向かう。
文字数 3,564
最終更新日 2025.04.24
登録日 2025.04.24
詩人・作家として知られる宮沢賢治が、自らが生み出した物語世界に足を踏み入れ、登場人物たちと出会い、言葉を交わしながら、時に問い、時に見守る——そんな幻想的な短編シリーズ。
銀河鉄道、イーハトーブ、風の又三郎、セロ弾きのゴーシュ……彼の描いた世界が、今ふたたび動き出す。
この物語は、創作者と作品、そして読者との間にある“境界”を静かに超えていく旅の記録です。
「作者は物語に何を託したのか?」
「登場人物たちは、あの後どう生きるのか?」
その答えは、作品の中にではなく、旅の途中にあるかもしれません。
文字数 5,795
最終更新日 2025.04.24
登録日 2025.04.23
文字数 12,931
最終更新日 2025.04.23
登録日 2025.04.23
海という場所を通じて様々な悩みを抱える者たちが邂逅する。
海での出会いをテーマに彼らの日常を描いた物語です。
四話で完結の短編小説です。完結後も小話をいくつか追加していきます。
*この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
*誤字脱字等は気付き次第その都度訂正していきます。ご了承下さい。
*誹謗中傷はご遠慮下さい。
文字数 12,418
最終更新日 2025.04.14
登録日 2025.02.07
同じ出版社に勤める「私」と河野は、社会の価値観に疑問を抱きながら、成功や幸福について語り合う。社会の底辺で生きることを選んだ高学歴男性・水島誠と、芸能界の頂点に立ちながら心を病んだ長谷川美月の対比を通じて、「幸福の基準」を問い直す特集記事を制作する。取材の中で、二人はそれぞれ異なる価値観と選択の中で生きており、幸福は一律の物差しでは測れないことを実感する。記事は話題を呼び、書籍化もされる。やがて、主人公は出版社を辞め、自身の価値観に基づいた人生を歩み始める。物語は「幸福とは、他者ではなく自分自身との対話の中にある」という言葉で締めくくられ、多様な生き方を肯定するメッセージが静かに読者へと投げかけられる。
文字数 5,798
最終更新日 2025.04.11
登録日 2025.04.11
妻が離婚届を持ってきた
定年退職した元常務が家に帰ると妻が怖い顔で待っていた。
何事かとテーブルに座って見ると、そこに紙切れが置かれていた。
なんと離婚届、既に妻は名前と捺印を押してあった。
妻の性格からして、待ってくれと言っても無駄だろう。
俺は何も言えなかった。自分は過去に浮気して相手の女性は病死したが
中学生になる子供が居る。その子は浮気相手の実家預けられ来た。
それでも親としての責任があり養育費と数ヶ月に一度くらい会っていた。
俺の家族は妻と長男(28才)と長女(26才)が居る。二人共独身だが独立して
離れて暮らしいる。離婚して数ヶ月、俺は家を売り払い、スカいツリー(建設中)が見える近くのアパートに引っ越した。ここから新たな人生が始まる。
文字数 21,070
最終更新日 2025.04.08
登録日 2025.04.08
近未来。あるサービスが高齢富裕層に人気になっていた。
パラダイス。
それは、望む世界へ「帰れる」サービス。
過去の写真や動画を素材に、既存のコンテンツを窃取し、
AIを活用してバーチャル上に理想の世界を構築する。
パラダイスチームは法も権利もルールも無視して、世界をカスタマイズして提供する。
富の集中が加速した高齢者を夢中にさせる。
溢れ出るドーパミン。それを止めない徹底的に媚びたアーキテクチャ。
非常に高いサービス継続率。払われ続ける高額サブスクリプション。
高齢者が語りかける、ビデオ通話上でアバターの「再現士」たち。
彼らは、実は高い技術と怒りに満ちた子どもたちだった。
リーダーの少年、カノウ。No.2の少女、ニーナ。天才AIプログラマ、シヴァン。
中学生の年齢の三人を中心とするギャング的チーム。
彼らは高齢者を搾取することを決めていたーー
文字数 15,968
最終更新日 2025.04.06
登録日 2025.03.28
主人公の 年齢、性別を不明確にして執筆さている
香り。シリーズです。
他で¥100小説として販売していますが、こちらの作品は無料公開しています。
読む人によって思い描く光景が異なる作品になるのでは?と思います。
どんな世界が見えたのか、どんな姿の主人公だったのか、、、そんなことも楽しんでいただけたらと思います。
文字数 2,477
最終更新日 2025.04.02
登録日 2025.04.02
家業を息子に引き継いだ華村醸(はなむら・じょう)の頭の中には、小さい頃からの日々が浮かんでいた。
祖父の膝にちょこんと座っている幼い頃のこと、
東京オリンピックで活躍する日本人選手に刺激されて、「世界と戦って勝つ!」と叫んだこと、
醸造学の大学院を卒業後、パリで仕事をしていた時、訪問先のバルセロナで愛媛県出身の女性と出会って恋に落ちたこと、
彼女と二人でカリフォルニアに渡って、著名なワイナリーで働いたこと、
結婚して子供ができ、翔(しょう)という名前を付けたこと、
父の死後、過剰な在庫や厳しい資金繰りに苦しみながらも、妻や親戚や多くの知人に支えられて建て直したこと、
それらすべてが蘇ってくると、胸にグッとくるものが込み上げてきた。
すると、どこからか声が聞こえてきたような気がした。
それは、とても懐かしい声だった。
祖父と父の声に違いなかった。
文字数 140,138
最終更新日 2025.03.26
登録日 2025.03.02
文字数 2,853
最終更新日 2025.03.18
登録日 2025.03.18
坂本 湊(さかもと みなと) —— 35歳、日本人の旅人。
かつての旅で出会った友人・ルカに会うため、十年ぶりにフランス・パリを訪れる。
かつては旅を愛し、世界を巡ったが、今では日常に埋もれ、旅の記憶も遠いものとなっていた。
文字数 1,268
最終更新日 2025.03.15
登録日 2025.03.15
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