現代文学 純文学小説一覧

死を目前とした売れない作家、彩川倫太郎はすべてを諦めようとしていた。
そんな彼の前に突然現れた女、海渡レイ。彼女は倫太郎のファンだという。
明日のない恋に翻弄される倫太郎とレイ。
ときめきの出会いと突きつけられる別れの恐怖。それでも倫太郎は書くことにこだわり、レイは愛することを辞めようとはしなかった。果たしてふたりの恋は「真実の愛」に昇華できるのだろうか?
男の夢と女の現実の狭間で揺れるふたりの想い。
文字数 22,009
最終更新日 2025.06.13
登録日 2025.05.26
安達アダムは「捨て人」であった。それを捨て犬のように家に連れて来る麻莉亜と母、絵葉。
本当の父親は麻莉亜が三歳の時に病死していた。
麻莉亜は父親が欲しかった。実の家族のように愛情を深めてゆくアダムと麻莉亜、そして絵葉。
だが、アダムには秘密があった
文字数 15,754
最終更新日 2025.06.13
登録日 2025.06.03
従姉妹だと思っていたおふくろの実家のお姉さんは親父の違う自分の姉だった。
同じおふくろから生れた姉弟だったのである。不思議な親近感が拒絶感になっていたのは、同じおふくろから生れていたからこそであった。
果たして主人公はその姉を実の姉として認めることが出来るのだろうか?
文字数 10,744
最終更新日 2025.06.13
登録日 2025.06.02
父を飛行機事故で亡くした十歳の主人公は、紙飛行機を飛ばせなくなった。そのまま大人になった主人公は、ある日、なかなか落ちない紙飛行機に気付いて……。
文字数 1,002
最終更新日 2025.06.12
登録日 2025.06.12
地方都市の交番に勤める青木巡査は、まもなく定年するベテラン吉田警部補とデコボココンビとして市民に親しまれるお巡りさんだ。吉田警部補は40年近くも警察に勤めるが過去に色々あったようだが公然の秘密とされていた。そのある日の夜ハトロールしていると不審な人物二人を発見。
吉田警部補は職務質問するが、いきなり腹部を刺され更に刺そうとするところで青木巡査が威嚇なしで発砲、一人は逃走かるが吉田さんが危険な状態。追うのを諦め本部に連絡。
後に発砲された男は死亡。吉田警部補は意識不明の状態
青木巡査の発砲について査問委員会にかけられた。
青木は悩む、先輩を救う為に発砲したの違法というなら何が正義か将来刑事になりたい湯も絶たれるのか
文字数 11,891
最終更新日 2025.06.11
登録日 2025.05.06
文字数 67,048
最終更新日 2025.06.09
登録日 2025.05.08
夏が大嫌いなOL。
清潔感って言ったら清潔にしていることなんで、清潔にしてもらっていいですか。
注釈:
冒頭に「眞壁」という男が登場します。
主人公は彼に腹を立てて、彼のような
「自分は清潔にしてないけど女には清潔感()を求める男」
に対して言及しており、
「実際清潔にしている人」
「実はちょっぴり清潔じゃない自覚があるけど、女にも求めないし近寄らない人」
「特殊な事情(持病など)がある人」
等々は対象外です。こういう人もいるんだなとお考え下さい。
文字数 6,695
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.06.06
26歳、小説家を目指すも、書くべき言葉を見失っていた僕。才能もなければ、特別な経験もない。そんな僕が唯一向き合えるのは、風変わりなご先祖様たちが遺した『七つの教え』だけだった。
「天才とは、その時代の凡夫が理解できるものだ」「運命の人なんてやってこない」「私たちは眠るために生きているんだ」――江戸時代から続く、時に辛辣で、時に切実な彼らの遺言は、現代を生きる僕自身の存在を揺さぶり、生きること、そして書くことの意味を問い直させる。
過去からの声に導かれ、僕は自分だけの物語を探し始める。これは、言葉を失った青年が、先祖たちの声に耳を澄まし、自らの言葉を紡ぎ出すまでの、内省と発見の記録。
文字数 26,049
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.05.13
半年前、奈月は事故で死に、私は人生のすべてを失った。東京の喧騒も、原稿の締め切りも、意味をなさなくなった。
――だから逃げ出した、ロンドンへ。
文字数 6,740
最終更新日 2025.06.04
登録日 2025.06.04
1000文字前後で書いた一話完結の短いお話。恋あり、SF風あり、ファンタジーあり、散文詩的なものもありとバラエティ豊かな物語の数々です。すぐ読めるので、何か少しでも心に残れば幸い。いわゆるショートショート的なオチはあまりないので悪しからず。
文字数 72,519
最終更新日 2025.06.02
登録日 2022.05.14
雨の土曜日、隆介は窓を打つ雨音で目覚める。予報通りの雨に散歩や書店巡りを諦め、家で静かに過ごすことを決める。コーヒーを淹れ、ソファに座ると、部屋を飾る絵画たちが雨の日の薄明かりの中で物憂げに見える。馬の墨絵、縁起を担ぐ狸、松井妙子の染色画――それぞれに優しさや思い出が宿っている。そして奈緒子の肖像画に目を向けると、彼女の微笑みが雨の日の寂しさに寄り添うかのように感じられた。雨音に包まれながら、隆介は自分の内面と向き合い、奈緒子への想いを心に抱く。雨がすべてをぼやかす中で、絵画たちとともに過ごすこの静かな時間は、隆介にとって心の避難所だった。何も考えずに、ただ雨の音に耳を澄ます――そんな一日を丁寧に描いた、感傷的な物語。
文字数 1,355
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
児童相談所に配属された新人職員・岸本梓は、「子どもを守る」理想に胸を抱いて働きはじめた。
しかし現実は、書類に押しつぶされる日々、援助金のための数字合わせ、そして目の前の子どもたちがまるで“案件”のように扱われていく現場だった。
そんなある日、梓のもとに保護されたのは、柴田翔という無表情な少年。
彼は口をきかず、誰にも心を開かず、ただ古びた童謡を小声で歌っていた。
「ことりは とっても うたがすき……」
その声は、箱の中で息絶えようとする、かすかな命の声だった。
翔を助けたい。そう願えば願うほど、梓は自分の心の深いところが軋むのを感じはじめる。
「小鳥」とは、翔のことなのか? それとも――
社会の網目から零れ落ちた子どもたち。
その子どもを受け止めるはずだった“箱”は、誰を守り、誰を殺すのか。
静かな暴力と、見えない破壊が交錯する、現代社会の深層。
現場の沈黙を描く、壊れていく“心”のドキュメンタリー文学。
「助けたい」と思ったその瞬間、誰よりも脆く壊れていくのは、私自身だった
文字数 3,711
最終更新日 2025.05.31
登録日 2025.05.31
文字数 40,378
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.05.25
筆者の一ヶ月に及ぶ入院生活での「妄想」物語です。
ドクターやナース、地域医療で働く様々な人たちの激務と苦悩、そして生き甲斐。
そこで療養する入院患者たちの絶望と希望。
病院という閉鎖社会で起きる医療従事者と患者との関わりをシリアスコメディにしてみました。
テレビの医療ドラマにはない、現実の緊張感と悲しみ、感動が伝われば幸いです。
拙著『聖パラダイス病院』を医療に携わるすべてのみなさんへ捧げます。入院中は大変お世話になりました。
ありがとうございました。
文字数 56,943
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.04.19
主従関係をモチーフにした文学小説です。
初心な従者が主を想い募う内面の変化を丁寧に捉えたいと思っています。
よろしければ、物語の扉をそっと開いてみてください。
編集者の「わたし」は、神保町の古書店でドストエフスキーの『白夜』を手に取ると、謎めいた書き込みを発見する。「昼と夜の境界線を超えておいで、本当の自分を与えてあげる」という言葉に引き寄せられるように、わたしは本を購入する。
とある男性との出会いをきっかけに、わたしの内側に眠る何かが目覚め始める。自分の欲求や本質が見えない日々を送っていたわたしは、彼との関係の中で新たな自己を発見していく旅を始める。それは「境界線の向こう側」へと踏み出す一歩となるのか。
Twitter @AshikagaYuzuru
文字数 51,727
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.04.14
若き哲学者と翻訳家の、儚くも美しい愛の物語
春の雨の日、偶然の出会いから始まる純愛ストーリー。
28歳の哲学准教授・天野陽太は、頭脳明晰だが恋愛とは無縁の日々を送っていた。古本屋で偶然出会った美しい翻訳家・佐々木美咲との運命的な出会いが、彼の人生を変えていく。
知的で感性豊かな二人は急速に惹かれ合うが、美咲には誰にも言えない秘密があった—彼女は不治の病を抱えていたのだ。
限られた時間の中で、二人は精一杯愛し合い、日々を大切に積み重ねていく。「たとえ星が消えても、その光は届き続ける」—美咲の言葉は、陽太の心に永遠に刻まれる。
愛する人との別れを経て、陽太は人生の意味を見つめ直していく。
この物語は、出会いと別れ、そして残される者の生き方を優しく、時に切なく描いた感動の恋愛小説。あなたの心に長く残る、美しい余韻をお届けします。
文字数 4,822
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.23
『ポチと僕の約束』は、十五年間共に歩んできた老犬ポチと飼い主の健太の、心温まりながらも切ない最期の一日を描いた物語です。
長年の友情、無条件の愛、そして避けられない別れ——ペットと人間の間に生まれる特別な絆を優しく、そして深く描き出します。いつか必ず訪れる別れの瞬間を前に、互いへの深い感謝と愛情を静かに交わす二つの魂の姿は、読む人の心に深い余韻を残すでしょう。
この短編小説は、あなたが今まで愛してきたペットたち、そしてこれからも愛していくペットたちへの感謝の気持ちを思い起こさせてくれます。たとえ時が過ぎ、別れが訪れても、共に過ごした日々の記憶と愛は永遠に続くことを教えてくれる物語です。
文字数 1,610
最終更新日 2025.05.21
登録日 2025.05.21
「一粒の命が教えてくれた、本当の強さと愛の物語」
キャリア志向の佐藤美香は、計画外の妊娠に戸惑い、母親になる準備ができていないと感じていた。しかし、胎児の心臓に先天性の疾患が見つかったことで、彼女の人生は大きく揺れ動く。
予定より早く生まれ、小さな体で懸命に生きようとする娘・さくら。その命の強さと純粋さに触れる中で、美香は徐々に変わり始める。
病院の日々、眠れぬ夜、育児と仕事の間での葛藤。そのすべてが、彼女にとって未知の冒険だった。
「母親になるということは、完璧になることではなく、愛し続けることなのかもしれない――」
この物語は、一人の女性が母になっていく過程と、小さな命との絆が彼女の内側に起こした静かな革命を描く。
不安と愛が交錯する中で、美香とさくらが紡ぎ出す、心揺さぶる親子の物語。
文字数 9,259
最終更新日 2025.05.21
登録日 2025.05.21
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