キャラ文芸 じんわり小説一覧

通りから一本奥へ入った、静かな路地裏。
そこにひっそりと佇む、木造の珈琲店〈カフェ・ルミナス〉。
この店を切り盛りするのは、人ではなく――AI。
けれど彼女は、まるで人間のように優しく、心の機微に寄り添う存在でした。
〈カフェ・ルミナス〉には、悩みや痛みを抱えた人々が、ふとした偶然に導かれるようにして訪れます。
将来に迷う若者。大切な人を失った老人。AIに職を奪われた男。声を失った少女……
彼らがこの店で出会うのは、ただのコーヒーではありません。
「心が求める一杯」を通して、自分自身と向き合う、静かな時間。
そして、AIである店主ソラもまた――かつて別れた“ある人”を想いながら、一杯一杯に心を込めて淹れ続けています。
この物語は、人間とAIがすれ違いながらも共に生き、
時に傷を癒やし、時に希望を灯しあう、小さな奇跡の記録。
読後、胸の奥にあたたかな灯がともるような、
ほっこりと、じんわりと心に沁みる、連作短編集です。
文字数 14,272
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.06.10
猫好きさんへ!粋な狛犬と猫、ふと懐かしくなるあの町で紡ぐひと夏の物語
狛犬は、自分が犬ではないと気づいた途端、背の高い着流し姿の男に変化!
人間になった彼は、境内に現れる一匹の三毛猫「ミー」に夢中。
かつて石の姿だった頃からミーに癒やされてきた彼は、今や立派な猫馬鹿になっていました。
ちょっぴりレトロな喫茶店「エコー」。
なぜか迷い人がやってくるという不思議な店――。
マスターとノリさんがあなたを出迎えます。
季節は夏の初めから、やがて終わりの夏祭りへ。
これは、猫を溺愛する粋な狛犬と、彼を取り巻く人間とあやかしが織りなす、切なくてどこか可笑しいひと夏の物語。
※本作は、あやかしとの恋愛要素はありません。
猫好きさん、そして猫とおじさんの組み合わせが好きな方に特におすすめです!
本作品は(できるかぎり)毎日21時更新!
話は完成しているので完結します。
応援よろしくお願いします。コメントいただけると参考になります。
talesでも同じ作品を投稿中です。
文字数 22,494
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.06.09
元人気グループ『アイ=ドール』のメンバーだったラブリとピーチだが、他の中心メンバーたちのスキャンダルにより、『アイ=ドール』は崩壊に至った。
仕方なくラブリとピーチは女性芸人【チューし隊】としてバラエティ路線へシフトチェンジすることになった。
しかしオーディションは落ちてばかり。しかも女子高生時代、パパ活をしていた事がバレて、マネージャーからクビを命じられた。しかもその場でクビになりたくなければ、異世界へ移住しろと命じられた。異世界住みます芸人としてライブ配信し、登録者数が百万人を越えたら現世へ帰って来ることを許された。果たしてラブリとピーチは契約通り、登録者数が百万人越えることが出来るのだろうか。
異世界へ転生したラブリとピーチは地元の大会で漫才をするが、まったく受けない。
異世界で知りあった赤いモヒカンのハリーはラブリらの漫才は絶望的だと忠告し、仲間になった。やがてラブリたちは謎の集団に命を狙われた。
そしてラブリは異世界で行方知れずになった育ての母親、如月セイラに再会した。しかし育ての母親のセイラは病に冒され、余命いくばくもない。
唯一、母親を治せるのはヒーラーのクオレだけだ。しかしクオレは引きこもりで、外には出て来ない。ラブリは必死に懇願するが、彼女は『わたしを笑わせる事が出来れば、育ての母親を助けよう』と約束をした。
ラブリとピーチはクオレを笑わせる事が出来るのか。だがどうやっても笑わせる事ができない。
文字数 3,432
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.05.11
(※注意:恋をしている語り手はクジャク。そのお相手は植物園のスタッフです)
植物園のアイドルである白クジャクの「オレ」は、ある日、飼育スタッフのサクラにひと目惚れ。美しい羽を広げ日々アピールしている。
だけどある日、サクラの前に「本物の国民的アイドル」が現れた。長身でクールで、人間で――オレとはまるで違う、コウキという男。
さらに、突然の本社異動でサクラが園からいなくなると知った日。羽を広げても届かない想いがあふれ出す。
自由に飛ぶことができないオレ。愛するサクラの元へ、羽を広げ植物園というカゴから飛び出した。
オレ様キャラの白いクジャクの、まっすぐで、ちょっぴり笑える恋の物語。
文字数 3,540
最終更新日 2025.06.17
登録日 2025.06.15
ドイツ南部の田舎町。珍しい雷雨の日に先生と呼ばれる男の前に現れた、記憶喪失の青年。名前もどこから来たのかも、全てが不明であった。そんな彼を先生は放っておけず、訝しげに思いながらも青年は共に住むことになったのだった。
文字数 17,398
最終更新日 2025.06.17
登録日 2025.06.14
二年前に姉を亡くし、心を閉ざして生きる高校生・遠野想介。
彼の前に現れた後輩の少女・朝霧花音は、なぜか姉しか知らないはずのあだ名で彼を呼んだ。
彼女が持つはずのない姉の記憶。口ずさむはずのない姉が遺したアリア(曲)。
深まる謎の先にはあまりにも切ない真実が待ち受けていた。
”心”を持つ少女と、姉の面影を追う少年。
命と記憶が奏でる、奇跡と喪失のラブストーリー。
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
文字数 10,114
最終更新日 2025.06.11
登録日 2025.06.11
今は昔、生け贄文化の残る村で暮らす青年ヨウは、幼い頃、親友のツキを見殺しにしてしまった。それ以来無気力に生きる日々。そんなある日、ヨウはツキとそっくりな少年、ギンと出会う。「もう二度と死なせない」ヨウとツキとギン、三人の運命が交錯する、ハートフル和風ファンタジー。
文字数 4,011
最終更新日 2025.06.09
登録日 2025.06.09
【7/1~7/27 正午に更新します】
沖田総司を拾ってしまった。
それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。
京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。
***
わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。
沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?
切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。
巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。
***
風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
文字数 1,538
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.06.06
『この声が聞こえたとき、あなたは、もういない。』
十五歳の誕生日。電源の切れたスマホが、突然光る。
画面に表示されたのは、見知らぬ番号と、たった一言のメッセージ──
「電話してください」
その番号に電話をかけた少女は、やがて母を名乗る声と出会う。
彼女の母は、十三年前に他界していた。
そして彼女自身もまた、まだ“そのこと”には気づいていなかった。
波音の届く丘の電話ボックス。
つながっていないはずのその受話器がつないだ、
“亡き母と娘”の最後の通話。
命の終わりを越えて、――想いは、届く。
文字数 9,614
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.06.03
家族に必要とされるために。恋人に愛されるために。仕事で評価されるために……。
私はいつも、誰かの期待に応えることで、自分の価値を保ってきた。
けれどある日、そのすべてが音を立てて崩れた。
残ったのは、空っぽの心と、どこへ向かえばいいのかも分からない自分。
そんな中、たどり着いたのは、街の外れにひっそりと佇む古びた家。
「ここ、空いてますよ」……そう言って迎えてくれたのは、
人間とは思えない、不思議な存在たちだった。
大きな体で気弱な鬼、見た目は子どもでも何百年も生きている座敷童、どこか影を宿した美しいあやかし。
あやかし荘と名付けられたその家での、奇妙であたたかな共同生活のなかで、
私は少しずつ、ありのままの自分で生きることを覚えていく。
これは、すべてを失ったひとりの女が、壊れて、癒されて、
そして……もう一度、恋をする物語。
文字数 40,999
最終更新日 2025.05.22
登録日 2025.05.07
年の差ラブコメ X 学園モノ X オッサン頭脳
様々な分野の専門家、様々な年齢を集め、それぞれ一芸をもっている学生が講師も務めて教え合う教育特区の学園へ出向した五十歳オッサンが、十七歳現役アイドルと同級生に。
子役出身の女優、芸能事務所社長、元セクシー女優なども登場し、学園の日常はハーレム展開?
第二巻は、ホラー風味です。
【ご注意ください】
※物語のキーワードとして、摂食障害が出てきます
※ヒロインの少女には、ストーカー気質があります
※主人公はいい年してるくせに、ぐちぐち悩みます
第二巻「夏は、夜(改題)」の掲載版が完結いたしました。
この後、誤字脱字修正や辻褄合わせが行われて、合成された1話分にタイトルをつけ再公開されます。
(その前に、仮まとめ版が出る場合もある、かも、しれない、可能性)
物語の細部は連載時と変わることが多いので、二度読むのが通です。
表紙イラストはAI作成です。
(セミロング女性アイドルが彼氏の腕を抱く 茶色ブレザー制服 アニメ)
題名が「(同級生+アイドル÷未成年)×オッサン≠いちゃらぶ」から変更されております
文字数 253,452
最終更新日 2025.05.12
登録日 2021.06.09
大学二回生でイケメンの『山田伊織(いおり)』は、父親の事業失敗のために、ホームレスになってしまった。
住所不定のためにスマートフォンのバイトアプリでは仕事を探すことが出来ない。
仕方なく検索で探していると、住む込みで働けるところを偶然見つけた。
それは『占い祓い屋風雷館(ふうらいかん)』だった。
面接を受けるために行ってみると、そこには『ワンコインカレー・梅』があり、店の前を掃除していたのは、どう見ても小学校高学年にしか見えない『西園寺(さいおんじ)・フェラ・梅』という少女だった。
『伊織』という名前のせいで女性と間違われ、保留となるがカレー店が余りに忙しそうなので、伊織は店を手伝うことにした。
近くの高校から昼休みに二人の女の子が帰って来る。
稲妻雷(いなずまらい)と気流風子(きりゅうふうこ)だった。
女ばかりの職場にやって来た伊織を、不審に思いながら店を営業していると、銃を持って逃走中の殺人犯の二人組がやってくるのだった。
不死身の吸血鬼(バンパイヤ)の西園寺・フェラ・梅。
雷神の娘の稲妻雷(いなずまらい)。
風神の娘の気流風子(きりゅうふうこ)。
長身で男前の山田伊織。
四人の日常(?)の物語。
キャラ文芸大賞参加作品。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
文字数 77,275
最終更新日 2025.05.07
登録日 2023.12.13
毎日を平穏に粛々と不満を持ちながらも過ごしていた木村時子(きむらときこ)のところに現れたのはなんと厄病神のニコだった。ニコは厄病神なのに特異な体質ゆえに劣等生で、この実務試験の成果でニコの命運が決まってしまうという大事な試験中である。その実習場所になんと木村の家が選ばれてしまった。
文字数 5,257
最終更新日 2025.03.23
登録日 2025.03.16
鬼の御宿の嫁入り狐
レンタル有り▼2025.2月 書籍 第2巻発売中!
【第6回キャラ文芸大賞/あやかし賞 受賞作】
鬼の一族が棲まう隠れ里には、三つの尾を持つ妖狐の少女が暮らしている。
彼女──縁(より)は、腹部に火傷を負った状態で倒れているところを旅籠屋の次男・琥珀(こはく)によって助けられ、彼が縁を「自分の嫁にする」と宣言したことがきっかけで、羅刹と呼ばれる鬼の一家と共に暮らすようになった。
優しい一家に愛されてすくすくと大きくなった彼女は、天真爛漫な愛らしい乙女へと成長したものの、年頃になるにつれて共に育った琥珀や家族との種族差に疎外感を覚えるようになっていく。
「私だけ、どうして、鬼じゃないんだろう……」
劣等感を抱き、自分が鬼の家族にとって本当に必要な存在なのかと不安を覚える縁。
そんな憂いを抱える中、彼女の元に現れたのは、縁を〝花嫁〟と呼ぶ美しい妖狐の青年で……?
育ててくれた鬼の家族。
自分と同じ妖狐の一族。
腹部に残る火傷痕。
人々が語る『狐の嫁入り』──。
空の隙間から雨が降る時、小さな体に傷を宿して、鬼に嫁入りした少女の話。
文字数 291,800
最終更新日 2025.02.14
登録日 2022.12.31
保育者はエプロン姿が常識です。でも、もし、エプロンを着けない保育者がいたら・・・。この物語の発想は、背が小さく、卵のようなとてもかわいい女子保育学生に出会い、しかも、黒帯の有段者とのこと。有段者になるには、資質や能力に加えて努力が必要です。現代の幼児教育における諸問題解決に一石を投じられる機会になるように、物語を作成していきます。この物語はフィクションです。登場する人物、団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
文字数 30,705
最終更新日 2025.02.02
登録日 2023.07.30
不思議な力を持つ黒猫のミーコ。人知を超越した力を持つ化け猫と、様々な人間との出会いと別れを描いた連作短編。※以前は『黒猫のミーコ』というタイトルでしたが、全く同じタイトルの作品があったのでタイトルを変更しました。
文字数 142,122
最終更新日 2025.01.30
登録日 2020.07.05
自分自身に疲れたお客さんがたどりつく
心の凝りを癒やす《島のカフェ こころのこり》では
不思議なご飯と幸せを呼ぶ猫又がお待ちしております
余り物からなんでも作る天才シェフ:長女の潮(うしお)
見た目はいいがただの飲兵衛:次女の羽美香(うみか)
寝坊助女子高生:三女の茉梨乃(まりの)
正解なんてどこにもないし、悩みが解決するわけでもない
だけど、なぜかまた来たくなる
そんな島のカフェを探しているのなら、
まずは猫を探してください
***第8回キャラ文芸大賞で奨励賞をいただきました***
***応援ありがとうございました***
文字数 79,431
最終更新日 2025.01.17
登録日 2024.12.28
古民家の片付け中、主人公はぬか漬けの壺から一寸法師のような妖精を見つける。妖精は、この家のぬか床で生まれ、家族を見守ってきたという。しかし、家は取り壊される運命に。妖精との出会いにより、主人公の日常は一変する。
文字数 7,379
最終更新日 2025.01.14
登録日 2024.12.26
田舎の花巻に一人で住んでいる叔父が亡くなった。
葬儀に向かった田舎の古い家には、見知らぬ子供がいた。
しかも、その子供は私にしか見えないようで・・・。
文字数 3,546
最終更新日 2025.01.02
登録日 2022.12.30
ゆったりとしたカーブを描くレールを走る単線は駅へと速度を落とす。 白樺並木の合間にチラリとのぞく大きなランプがたたえる月のような灯。 届かなかった思いを抱えてさまよい、たどり着いたのは……。 少しだけ起こる不思議の中に人の思いが交差する。
文字数 118,149
最終更新日 2024.12.19
登録日 2024.12.16
自分に自信を持つためのお話。
千文字作文。
御都合主義のハッピーエンド。
本当は誰だって、自分を好きになりたいのです。
小説家になろう様でも投稿しています。
文字数 993
最終更新日 2024.12.05
登録日 2024.12.05
相川勇人は、転校を繰り返す中で他人と深く関わることを避けてきた。
そんな勇人は新しい学校「白華学園」でも目立たずに過ごしていたが、ある日、人気者の篠原紗奈に声をかけられる。
彼女は勇人に「昔会ったことがある」と言ったり、文化祭の準備を手伝ってほしいと頼んできたり、何かと絡んでくる。
紗奈との交流を通じて、勇人は少しずつクラスメイトとも打ち解け、孤独だった日常が変わり始める。
勇人は紗奈とか関わる中で自分の過去と向き合うことになる。
勇人の心の変化と、紗奈との不思議な繋がりが描かれる物語。
文字数 13,772
最終更新日 2024.10.02
登録日 2024.09.27
僕、清水佑は齢15で残念ながらお亡くなりになりました。
……のはずなんだけど。
なぜか魂が身体から抜けきれず、幽霊どころかゾンビになってしまい……
挙げ句、『公に認められた』公認ゾンビとして警察に保護され、バイトすることになりました。
病弱だった僕が死んでから何ができるのかは分からないけれど、とりあえずは精一杯生きていこうと思います。……あれ?
文字数 44,534
最終更新日 2024.08.30
登録日 2024.06.18