米津玄師小説一覧

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「彼女は、幻だったのではないかと思う。僕を導いた光なんだと思う。」 (この小説は 米津玄師 さんの歌の「感電」にインスピレーションを受けて書きました。)  ~本文より~  月明かりに照らされた夜だ。またあの頃の事を思い出している。今思えば、あの頃はきっと楽しかったのだろう。不思議な事だったはずなのに、未だに疑問など抱いた事が無い。幻のはずだったのに、ずっと現実にいたようにみえているのだ。別れた恋人の事のように思い出しているが、別に恋人だった訳じゃないし、恋心を抱いていた訳でもない。ただ、「そこに居た。」それだけの事だ。ただ、眩かっただけだ。でも、思い出してしまうのだ。思い出したいのだ。彼女の笑顔を思い出す。 「楽しいの。ただあなたと一緒にいることが。」 彼女の台詞を思い出す。確かそんな事言っていたっけ。あの頃の僕らは、社会に呑まれた大人たちなんかが追い付けないような速さでこの世を駆けていた。僕はただ彼女に付いて行っただけだったのだが。彼女は気づけばそこにいたし、気づけばいなくなっていた。僕は今、ただ、その時の記憶を、そのころつけていた日記を読みながら思い出していた。                琴海とミカの、ただ静かな、青春劇。
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文字数 6,090 最終更新日 2021.01.31 登録日 2021.01.31
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