うさ耳の女の子(獣人)小説一覧
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そのウサギ――〝出会っただけで致命傷〟
魔蒸と時計仕掛けが支配する霧の都――ロンド。
〝伝説〟とまでも呼ばれる暗殺者一家ハーグリーヴの娘、アリスは暗殺者の才能が誰よりもあるという点を除けば、どこにでもいる、ひ弱で病弱な動物好きの少女だった。
しかしある日、依頼人である貴族達の裏切りによってアリスの両親が目の前で殺されてしまう。最後に残ったアリスも、見せしめと歪んだ快楽の為に貴族達の前で斬首されてしまう。
無念のまま亡くなったアリスだが、謎の声と力のおかげでなぜかウサギに似た獣人へと転生していた。暗殺者としての類い希なる素質と、人間を遙かに凌駕する身体能力を持つ獣人の肉体が、彼女を最強最凶の存在へと至らせた。
そんな彼女が〝家訓〟に従い、貴族達に報復を開始しようとすると、謎の少女が現れた。
「ただただ報復すればそれは暗殺者ではなく、復讐者よ。私が――貴方を、伝説の暗殺者にしてあげる」
ワケあり令嬢であるベアトリクスとその執事であるアダムの協力を得たアリスは、ハーグリーヴ家惨殺事件の真相を知るために暗殺者ギルドに入ることに。
アリスはベアトリクス達が用意してくれた最新鋭の魔蒸武器や道具を駆使しつつ暗殺者としての頭角を表し、ギルド内のランキングを駆け上がっていく。
狙うは、両親と自身を殺した貴族達。
これは〝出会っただけで致命傷〟と呼ばれた伝説の暗殺者【ヴォーパルバニー】による復讐の物語だ
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文字数 21,518
最終更新日 2021.09.09
登録日 2021.09.09
古来よりその世界はごく身近に存在していた。互いに共存しあい協力しあい、同じ人として付き合いをしていた。
「ここに、ラビティアとクラリティアは国交を結ぶことになりました。」
お互いの国へと向けた全国放送は、国民同士がより親密な未来を見据えて互いに親密度を上げていくキッカケとなっていた……
100年以上もの昔。うさ耳種族の国ラビティアと人種(ひとしゅ)の国クラリティアは、お互いに苦手なものを補い合っていた。クラリティアの方は、都市として発展していて、農業系もしっかりとはしていたものの人口増加によっての労働力不足に嘆いていた。
一方のラビティアは、高度な都市として発展はしていなかったものの、自然に恵まれ作物も豊富で、その質の良さを誇っていた。双方の国で労働力の交流や物資の輸出入と同時に、クラリティア側からの技術提供もありより多く収穫できたり、品質の良い作物が作れるようにもなっていた。
互いの人の流れも多く、クラリティア側への移民や人種との婚姻などのおめでたい話も多くあり、両国の親密度は右肩上がりだった……
しかし、その二つの世界の良好な関係は長くは続かず、疫病の流行をキッカケとして、移民や婚姻によってクラリティア国籍を有したものでも、その高度な環境と汚染に耐えきれずにラビティアへと戻るものもいたが、一部はそれでも残凝っていた。
そして、長い年月を経ることで、ラビティア種は姿を変えていった。姿はより小さく、体に影響が出ないように、それでいてラビティアとしての特徴でもある長い耳は残しつつ、小さい個体が生き残っていった。
そして、人種の住むクラリティアでは、人型のラビティア種を見かけることは無くなっていき、事実上の国交断絶のような状態になっていた。それまで、身近でごく当たり前にそこにあった『ラビティア』という異世界の存在は忘れ去られていった……
……そして、現在……
ラビティアの名前は歴史上の名前となり、ウサギの姿になったラビティア種は自宅で飼えるペットという存在になっていた……
ほかの動物と同じようにペットショップで扱われていた。人種をサポートする存在のラビティア種としてではなく、愛でることで人種を癒していた。
そんなクラリティアとラビティアをつなぐ、ひとりの少女と一匹のうさぎの物語が始まります。
文字数 126,773
最終更新日 2020.06.14
登録日 2019.09.01
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