死小説一覧
カペルル王国、アズライン伯爵家。
そこにはミルシュアとリズファンという仲のいい姉妹がいた。
しかし、伯爵家は酷いものだった。
愛人を邸で平気で囲う父親、こんな人と結婚するのではなかったと泣く母親。
姉妹は互いこそが唯一の理解者で、戦友だった。
姉が笑えば妹が笑い、妹が悲しめば姉も悲しむ。まるで同じように生きて来たのだ。
しかし、あの忌まわしい日が訪れてしまった。
全てだった存在を失って、一体彼女に何が残ったというのだろうか。
文字数 16,540
最終更新日 2023.10.13
登録日 2023.10.06
山下徹(30歳)は精神病の方々の職業指導員として働いている。
音楽クリエイターになるという夢を持ちながら、忙しい毎日を送っていた。
四歳の灯と二歳の風花、結婚五年目になる妻の雪乃と妻の家族と共に過ごしているが、子育ての過酷さと肩身の狭さに心が折れかけていた。
そんなある日、音楽クリエイターとして大きな仕事を獲得することとなる。
夢への第一歩として絶対に失敗するわけにはいかないと意気込む徹。
しかし、役職を持っている本業を蔑ろにするわけにも父親業を放棄するわけにもいかないジレンマの中で、家族との関係性は悪化していく。
眠れない日々が続き、徹の心と身体は疲弊していた。
どうにか活路を見出そうと奮闘する徹だったが、とある夜に完全に心は崩壊する。
夢の狭間で、キャリアの途中で、果たして徹は父として生きることが出来るのか?
この作品はこの世の全ての父親に送る、心震える物語です。
時間がないことに苦しんでいる人、家族との関係性が良くない人、子育てがシンドイ人、心が病んでしまっている人、夢がある人に是非読んで頂きたいです!
文字数 42,355
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.08
西野葵(にしのあおい)。2016年8月20日時点で18歳の大学1年生だ。
「へそから血脈(ちみゃく)を辿って毛細血管の最先端まで行くために、オートバイの免許を取った」と理解不能宣言をした。
聞いていたのは、清水悠真(しみずゆうま)。小林巧(こばやしたくみ)、小松清太郎(こまつ)(せいたろう)。西田文一(にしだぶんいち)。「十王輪友会(じゅうおうりんゆうかい)」というライダーズクラブのメンバーだ。
葵が言う「へそ」とは、上田市にある「生島足島神社(いくしまたらしまじんじゃ)」のことだ。別名「日本のへそ」と言われている。
上田市には「真田幸村」の居城がある。「十王」とは「真田十勇士」から取ったものだった。
「十王」になれるだけのテクニック。オートバイを御せるだけの精神力。ゆるぎない信念。どんなに辛いことにも屈しないで立ち上がる。絶対に諦めない。「やさしさ」は心の余裕の部分に住んでいる。その場所を持ち続けられるもの。それが、彼らが目指す「十王」だった。
葵はどかっと大地に足を付けた、重たい奴らの背中を追いながら、「十王」になっていった。
文字数 70,092
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.08
タワーマンションの最上階にある展望台。ショウコとアズサとレイはいつもそこで出会う。
お互いのことを深く訊いたりせず、暗闇の中で会うだけのそれが暗黙のルールだ。
だからお互いに知っていることはわずかなことだけ。
普通すぎるショウコに比べて、アズサとレイは神様から特別を与えられている存在だった。
アズサは優秀さで。レイは儚い美しさで。
しかし二人はショウコに言うのだ。「貴方はそのままでいて」と。
ショウコは夢を持つこともできずにいるのに。
自分はこのまま枯れるだけの存在だというのに、なぜ二人はそんなことを言うのだろうか。
そんなある日、レイが二人の側からいなくなった。
そして、ショウコも引っ越すことを親から告げられて……。
大人になる前の少女の気持ちを書いた作品です。
6/1 現代文学ジャンル1位ありがとうございました<(_ _)>
文字数 41,146
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.04.30
七瀬晴海。高校三年生になったばかりの春、M美術館の芝生広場で眼下に広がるS灘と果てしなく大きな青空を見つめながら、「魂が青い海を渡って、空へと溶けてくみたいだ」と呟いた。ふっと気がつくとすぐ近くで、全く同じ言葉を発している一つ年下の星野蒼子がいた。自分と同じ思いを持つ二人。人間は天にいる時には男女一対で背中にくっついているが、地上に降りる時に切り離される。背中についていた「魂の片割れ(ツインレイ)」を探し求めて人は愛するのだと蒼子に教えられた。蒼子はがんに侵されていていた。積極的治療を受けず、緩和ケアを選んでいた。晴海はがん患者の壮絶な戦いの様子を聞きながらも、蒼子の「魂の片割れ」として最期まで蒼子に寄り添うことを決心した。
文字数 33,156
最終更新日 2024.04.22
登録日 2024.04.06
「シュリル嬢、俺と結婚してくれませんか?」
憧れのレナード・ドリスト侯爵からのプロポーズ。
彼は美しいだけでなく、とても紳士的で頼りがいがあって、何より私を愛してくれていました。
すごく幸せでした……あの日までは。
結婚して1年が過ぎた頃、旦那様は愛人を連れて来ました。次々に愛人を連れて来て、愛人に子供まで出来た。
それでも愛しているのは君だけだと、離婚さえしてくれません。
そして、妹のダリアが旦那様の子を授かった……
もう耐える事は出来ません。
旦那様、私はあなたのせいで死にます。
だから、後悔しながら生きてください。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全15話で完結になります。
この物語は、主人公が8話で登場しなくなります。
感想の返信が出来なくて、申し訳ありません。
たくさんの感想ありがとうございます。
次作の『もう二度とあなたの妻にはなりません!』は、このお話の続編になっております。
このお話はバッドエンドでしたが、次作はただただシュリルが幸せになるお話です。
良かったら読んでください。
文字数 18,133
最終更新日 2021.11.17
登録日 2021.11.11
文字数 2,785
最終更新日 2020.04.27
登録日 2020.04.27
文字数 2,771
最終更新日 2020.03.06
登録日 2020.03.06
結婚してから数年。
夫婦関係に、悲しい変化が訪れる。
寂しさに耐え切れなくなった妻が、犯した罪とは…
ミステリー大賞に応募中です。
文字数 15,196
最終更新日 2023.04.27
登録日 2023.02.28
【処女作】
1人の少女に魅了されたことで、徐々に狂ってゆく幼なじみ……。
独占欲 嫉妬 僻み 妬み その醜さは、一番人間らしい感情なのかもしれないーー
※※※
小学生の頃から仲の良かった、夢 優雨 朱莉 涼 奏多 楓の6人。
ーー小学5年の夏。林間学校で行った先で起こった“ある出来事”。それは、仲の良かった6人の関係を大きく変えてゆくこととなる、きっかけにすぎなかった。
高校進学を機に、抑えきれなくなった未熟な感情は徐々に暴走し始め、崩れてゆく人間関係。
目に映る景色は、果たして本当の真実なのかーー?
人と同じ景色を眺めていても、そこに映る景色が必ずしも同じだとは限らない。
それに気付いた時ーー真実は姿を表し、狂気の微笑みを浮かべる。
抑えきれなくなった感情の、行き着く先とはーー?
※※※
私はただ、いつまでも変わりたくなんてなかった。
そう思っていたのは、私だけだったのかもしれないーー
※
使用している画像はフリーアイコンです
感想はお気軽にどうぞ(*´▽`)ノノ
文字数 78,338
最終更新日 2020.10.23
登録日 2020.10.11
私が昔書いた小説をリメイク版にしたお話です。多少話を変えていますが、大体の部分はそのままです。
主人公は家族を殺された相手に復讐するために不思議な力を持つ悪魔と契約した。復讐するために殺すためにどんな手を使っても構わない。そう思った。
だけど、代償は命。契約期間は三年間だ。その間に何度も何度も何度もその復讐対象を殺し続ける。そして最後の日には後悔させるほどの詩を与えてやる。
文字数 7,132
最終更新日 2023.03.08
登録日 2023.02.23
文字数 10,009
最終更新日 2020.11.21
登録日 2020.07.12
文字数 53,021
最終更新日 2022.01.06
登録日 2020.07.15
親も友人もいない奴隷のミオは、ラクダを連れて阿刺伯(アラビア)国の砂漠の旅をする。
白髪と青白い肌、赤い目という姿で生まれ、『白』と蔑まれ不吉な存在と周りから疎まれていた。酷使される奴隷の上に『白』はさらに短命で、毎日、いつどこで自分の命はつきるのだろうと思いながら生きていた。
新王の即位と結婚式で阿刺伯国(アラビア国)が華やいでいる中、ジョシュアという若い英国の旅人を、砂漠キツネの巣穴に案内することになった。
旅の最中、気を失ったミオはジョシュアから丁寧な介抱を受ける。
介抱は、触れ合いから戯れの抱擁や口づけに変わっていき、不吉な存在として誰にも触れられないできたミオは、ジョシュアの接近を恐れる。
しかし、旅を続けていくうちにジョシュアの優しさに何度も触れ、ミオは硬く閉じていた心と身体を、ゆっくりと開かれていく。
恐れながらも惹かれていくミオだったが、ジョシュアは、急に姿を消してしまう。
実は、ジョシュアは英国の旅人ではなく、国籍を偽って、阿刺伯国の内情を調べる密偵だという疑いが出てきて...。
文字数 136,451
最終更新日 2022.03.01
登録日 2022.02.02
女はかつての恋人との別れ方を悔やみ続けていた。
自身が社会人となり大人の男に惹かれて、
まだ学生だった彼を無慈悲に捨てた……。
できるものなら、謝りたかった。
許されないだろう、許されようなどとは思ってはいない。
そんな想いを抱きながら20年という歳月が流れた。
そして、男は女の目の前に現れた。
文字数 6,787
最終更新日 2024.02.09
登録日 2024.02.09
白血病を患った少年、しかし、両親はその治療を拒否。
少年を救いたい医者が奮闘するも……
イギリスのE事件を元にした小説です。
文字数 4,140
最終更新日 2020.09.02
登録日 2020.09.02
さくらは今、ホスピスに向かうタクシーに乗車している。
ホスピスは緑深い山の中腹にあり、市街地から車で30分程度の場所にある。
さくらが膵臓がんだと発覚したのは3ヶ月前だ。
ひとり寂しく死を待つ女性の話
文字数 12,913
最終更新日 2021.12.08
登録日 2021.12.07
剣で切り殺すのは自分の父親
何故そうなった
後悔は無いが虚しい
全10話
※設定ゆるゆるです。
※サクッと書かれてます
文字数 3,992
最終更新日 2021.12.15
登録日 2021.12.13
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
文字数 60,816
最終更新日 2021.06.03
登録日 2021.06.01
面倒な出来事に巻き込まれ悩んでいる男がヤクザの車と接触事故起こして大惨事、と言う話
文字数 4,187
最終更新日 2023.05.29
登録日 2023.05.29
文字数 19,643
最終更新日 2023.07.24
登録日 2023.07.24
脳内にある人生の記憶を、電子化し保存する技術が発達した世界。
死を迎えると人生は電子化され、Storyとして保管されるようになった。
Storyを保管し、管理する組織、Story管理局(通称スト管)。
事件や事故死などの、「謎の死を遂げた人物」のStoryに入り込み捜査を行う、Story捜査班。
能力者たちが活躍する組織だ。
スペクテイター(傍観者)→過去に何があったのか、Storyを映像として見ることができる能力者
リアリティ→対象に入り込み、シンクロすることで、感情や意識まで読み取ることができる能力者
主人公のユーリは、15歳の少年ながら「200%シンパシー」と称され、対象の潜在意識にまで入り込み心理分析を行う、リアル越えのリアリティとして名高い能力者。
Storyに入り込むためには、原則として、仮想空間に入り込むための機械が必要とされていたが、
機械を使わず時空の扉を開くことができる新たな能力者newtypeが現れ、秩序を乱し始めた。
そんな中、世界の著名人が相次いで謎の死を遂げる事件が発生。
Storyに入り込み捜査を進めるユーリだったが、著名人たちが死の直前、同じロゴマークを見ていることに気付く・・・・。
捜査班の仲間達と共に捜査を続けるユーリの前に、
次々と現れる能力者たち。
この世界の謎が明らかになってゆく。
リライター→Storyを書き換えることができる、能力者。
デヴァステイター→Storyをなかったことにする。消去できる能力者。破壊者。
など、新たな能力者たちが世界を破滅に導こうと動き出す。
謎の組織「糸を紡ぎしものたち」の目的とは・・・?
世界と、亡き者たちのStoryを守ることが出来るのか???
文字数 5,912
最終更新日 2022.04.24
登録日 2022.03.27
"泣いたらゲームオーバー" 死にゆく俺とゲームをしよう。《恋人ごっこ》というゲームを。忘れられない思い出を、大切な君と―…
雨月緋禄【ウゲツ ヒトミ】は自分の死期が迫っていることに気付いていたが、周りにはそれを隠して明るく振る舞っていた。
そんな時、ずっと前から好きだった親友の前山咲輝【マエヤマ サキ】に「ゲームをしよう」と持ちかけてキスをする。
"泣いたらゲームオーバー"という条件を自ら出し《恋人ごっこ》というゲームが始まる。
日々お互いに惹かれ合っていくが、残酷にも別れの時は着々と近付いていき―…
切なくて優しい二人の純愛物語。
緋禄side【全5章】
咲輝side【全5章】
全10章
・BL
・同級生
・純愛
・一途
・両思い
・切ない
・死
・辛くないハッピーエンド
文字数 68,635
最終更新日 2023.07.13
登録日 2023.06.15
夢を跳ね渡り終わりを齎す者、夢の死神……再び!
私の名前はドリムリーパー。夢《ドリーム》を跳ね渡り《リープ》終わりを齎す者《グリムリーパー》。夢の死神《ドリムリーパー》……
前にも聞いた事はあるかしら?
https://www.alphapolis.co.jp/novel/655367772/890202004
そう、このように私、時計仕掛けの女、夢を終わらせる為戦う夢の死神ドリムリーパーが跳ね渡り、終わらせた、様々な夢達の物語はかつても語られている。
けれど、人の数だけ、人の世が続く限り、新たな夢は産まれ続け、終わり続ける。つまり、私の跳ね渡る旅も続く。
だから、何時も私は貴方達の側に居て、そしてまた私の旅がこうして貴方の観測と交差した。そういう事。
また様々な人々の、様々な夢の物語があるわ。
不思議で、眠りを満たし、怖くても終わり何れまた目覚める神秘。
眠りの中に夢がある事、夢の不思議と神秘、夢からの目覚めが、人の心の為になると私は信じている。例え時に悪夢があっても、その悪夢は私が終わらせるから。
さあ、また一時、不思議な夢を見ましょう。
※上記の通り、本作品は公開済みの小説【ドリムリーパー】の続編です。
※本作品は夢を主題としている為、唐突な展開や描写の断絶、視点の切り替わり等が発生する幻想的な作風です。ご了承の上ご覧下さい。
文字数 13,351
最終更新日 2021.07.30
登録日 2021.07.22
私は不幸ではないが幸せを感じることができない「幸せ不感症」
緩慢な日常によって緩やかに死へと向かう私。
そんな私の日常で大きな選択をする。
その選択によって私はこれからの人生を含めて最も長い1日を過ごすことになる...
文字数 16,172
最終更新日 2019.03.28
登録日 2019.03.14