精神科医小説一覧
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サンフランシスコの精神病院に務める青年精神科医、椎名涼は、JNTバイオメディカル研究所に籍を置く女性科学者、ドナを送った帰りに、浮世離れした少年が検査衣姿で車に忍び込んでいるのを見つける。その少年は自分のことを何も語らず、外の世界のことも全く知らない謎の少年だった。検査衣姿でいたことから、椎名は彼が病院から抜け出して来たのではないか、と疑うが、病院に彼がいた事実はなく、行き場のない彼を椎名は自分の部屋に置くことにした。
純粋無垢で、幼子のような心を持つ少年は、椎名の心の傷を癒し、また、彼自身の持つ傷を椎名も知る。それは、ドナの務める研究所の所長、テイラーが行っていた社会倫理を逸脱した遺伝子組み換え実験であった。
椎名と少年――エディはテイラーに捕らわれ、最終実験が始まった。
神話の水蛇(ヒュドラー)と現在棲息するヒドラ。それは学者の夢であった。
※以前、他サイトで掲載していたものです。
※一部、性描写(必要描写です)があります。苦手な方はお気を付けください。
※表紙画:フリーイラストの加工です。
文字数 120,399
最終更新日 2017.08.19
登録日 2017.08.11
冴えない精神科医フリードリヒ・リンネは、ひょんなことから転生者たちのメンタルケアを行う「転生科医」として働くことになってしまった。多様な転生者たちの奇想天外さに振り回されながらも、つまらなかった彼の日常が次第に色づいていく。
文字数 19,006
最終更新日 2022.08.11
登録日 2022.06.08
俺の名前は、白崎 真琥(しろさき まこ)、二十一歳。大学に通いながら、朱雀メンタルクリニックで働くホグハンターだ。
朱雀クリニックのホグハンターは二人。俺と、朱雀 慧(すざく けい)、二十八歳。ケイは、俺の上司であり元主治医でもある。
ホグハンター?って何?当然の質問だね。けどその前に今の世間のドラッグ事情について説明する。
まず、今の日本ではコバルトというドラッグが蔓延している。コバルトはPTSDの治療薬として開発された薬だ。
先に出回っていたMDMAの改良版で、今度こそ純粋に医療用にと開発されたにもかかわらず、あまりにぶっ飛んだ作用の為にドラッグ好きに一気に広まってしまった。
その作用とは、とてつもない多幸感とともに、自分の思いを実体化出来るというもの。それは、最初コバルトブルーの幻覚として摂取者の目に映り、やがてホログラムのように見え、握りこぶし大に実体化する。それがホグ(ホログラムの略)だ。摂取後、一時間くらいでホグが出せ、薬が効いている三時間〜五時間はホグの存在が持続する。
トラウマがない人間が出すホグは、大抵は小動物などの害がないものだ。しかし、純粋な医療用のコバルトではない、クラブなどで流通している物には混ぜ物が入っており、それがバッドトリップを引き起こしホグを暴走させる場合がある。
悪意に満ちたホグは青みが濃い。濃紺のホグは他のホグを攻撃する。傷つけられたホグの痛みと恐怖は、ホグを出した本人へと返り、新たなPTSD患者が誕生してしまう。
そんな濃紺のホグを仕留めるのがホグハンター。つまり俺の仕事だ。
だがある日、黒いホグが現れたという報告が入り……
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☆本作品はあくまで架空の世界の物語であり、筆者はドラッグを容認しているわけではありません。また、ドラッグの知識についても素人がネットで調べた程度です。
☆精神科でそんなに簡単に危険性がある薬が処方される事はないと思いますが、架空の物語なのでご容赦ください。
診察内容も、ドラッグの合成レシピ等も完全に筆者の空想です。同様にご容赦願います。
☆薬物を題材にしている為、R18にしていますが、BL的な性描写はありません(後日、R18BLバージョンで書くかもしれませんがw)。
文字数 62,610
最終更新日 2022.03.17
登録日 2022.02.26
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